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旅立ち
花と十字架の想い 28話
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先に港町、デメテルに戻してもらったシオンとアイリスとフクシアは
酒場で休みながら今後のことを考えていた。
シオン「とりあえずシュロ達が戻るまでこの町を動くわけにはいかない。
今後のことも考えないと…けど…」
アイリス「ブローディアも居ないし、占ってもらうわけにもいかないしね」
ふと、フクシアの方を見た。それが…
シオン「…フクシア…その翼…」
フクシア「えっ…あ…これ?」
折れた片翼の翼の先が、ほんの少しだけ黒ずんできていた。
アイリス「…堕天使化が…進んでる…」
フクシア「う、うん…早くしないとまずいかも…」
シオン「なら、探す物は天使の輝石に絞ろう。
魔族のこともあるけど…仲間のことが最優先だ」
とはいっても、情報がない。考え込んでいると…
ブローディア「みんな、戻ったよ!」
シュロ「待たせたな、すまない…」
ブローディアとシュロとレオが入ってきた。
シオン「3人とも無事だったか…よかった…」
レオノティス「こいつが足を引っ張っていたから、大変だったけどな」
シュロの方を見ながらレオノティスが言う。
シュロ「僕たちはほとんど別行動だっただろ!?
そ、それに勝手に単独行動したのは君じゃないか」
ブローディア「あははっ」
ブローディアが苦笑いする。
シオン「……シュロとレオ…どうしたんだ? 随分仲良くなっている気が…」
シュロ「な、仲良くはなってない! ただ、まあ…色々あってな」
積もる話もあったので、お互いの流れ着いた先でなにがあったのか話し合う。
シオン「なるほど…それで仲直りしたってわけか…」
アイリス「良かった…。安心したよ」
シュロ「…まあ、本当にあの時はレオに助けられたからな…」
シオン「レオ!?」
シュロが「レオ」呼びをしたことにびっくりしてしまう。
それは、そうだろう…あんなに愛称で呼ぶ気はなかったのだから。
シュロ「ま、まあ…良いじゃないか。そ、それよりこれからどうするんだ?」
アイリス「フクシアの堕天使化が進んできちゃってるから…
天使の輝石探しだけを考えようって話なんだけど…」
すると、どこかの城の兵士が入ってきて、シオンたちに近づいてきた。
シオン「えっと…?」
「王都カイルス、セイクレイ城の兵士です。
シオン様たちご一行…城に招待したいと、王の御命令で参りました」
フクシア「お城に!?」
急な招待に戸惑う。だいたい、どこで自分達のことを…。
「詳しいことは城で、王様と将軍の方から話されると思います。
お時間さえ良ければご案内します」
少し迷ったが、他に手がかりもない。とりあえず城に行ってみることにした。
その頃、魔王城ヘルクロスでは…
アメシス「まさか…ジェイドとカイヤに傷を負わせるなんて…」
ジェイド「って、言っても痛みなんてほとんどないぐらいのダメージだけどな…」
全く痛くないと言わんばかりに、わざと傷のついた方の肩を強く叩いてみせる。
カイヤ「ジェイド…分かりましたからわざとそんなことをしないでください。
傷口が開いたらどうするのですか…」
ジェイド「その時はお前の回復魔法に頼る」
カイヤがため息。
クロム「でも、カイヤだって危ないんじゃない? 予知能力のことバレたんでしょ?」
カイヤ「ええ…まさか見抜かれるとは…ですが実力的には我々の方が上です。
心配はいりませんよ」
いつも通りの微笑で言い切る。
魔王フロックス「…とにかく、こちらは次はどう出るか…彼奴らの行方は?」
転移魔法でアスターが出てきた。
アスター「フロックス様…そのことで、お願いが…」
魔王フロックス「なんだ、アスター」
相変わらずジェイドが睨んでくるが、無視してアスターが前に出る。
アスター「彼らは天使の輝石を探そうとしています。
そしてその石の在り処はセイクレイ城の者が知っています」
クロム「セイクレイ城の者が知っているなら、会えなければなんてこと……
まさか、これから会いに行こうと…?」
アスターがクロムの方を見て頷く。
アスター「おそらく、天使の輝石の場所にたどり着きます。
そこに、行かせてほしいのです」
魔王フロックス「まあ…それが見つかればあの天使は生粋の天使に戻ってしまう。
それをお前は避けたいわけだからな…良いだろう。行って来い」
アスター「ありがとうございます」
すると、ジェイドがアスターに少しだけ近づいた。
ジェイド「おい、シオンは殺すなよ? あいつは俺が殺すんだからな」
アスター「知るか」
ジェイド「…っ!!」
そのまま転移でアスターは行ってしまった。
カイヤ「…フロックス様…彼の洗脳が解けて我々を裏切る可能性は…?」
魔王フロックス「無いとは言い切れないな。
アスターとあの天使との接触はどんなに強い洗脳をかけていても、
解けてしまうきっかけになりかねん。だが…」
逆刃十架全員、魔王の方へ目を向ける。
魔王フロックス「もしも洗脳が解け…シオンたちの味方に付くようなら…
その時は私自ら出よう」
静かな玉座で、魔王の不敵な笑い声だけが響いた。
酒場で休みながら今後のことを考えていた。
シオン「とりあえずシュロ達が戻るまでこの町を動くわけにはいかない。
今後のことも考えないと…けど…」
アイリス「ブローディアも居ないし、占ってもらうわけにもいかないしね」
ふと、フクシアの方を見た。それが…
シオン「…フクシア…その翼…」
フクシア「えっ…あ…これ?」
折れた片翼の翼の先が、ほんの少しだけ黒ずんできていた。
アイリス「…堕天使化が…進んでる…」
フクシア「う、うん…早くしないとまずいかも…」
シオン「なら、探す物は天使の輝石に絞ろう。
魔族のこともあるけど…仲間のことが最優先だ」
とはいっても、情報がない。考え込んでいると…
ブローディア「みんな、戻ったよ!」
シュロ「待たせたな、すまない…」
ブローディアとシュロとレオが入ってきた。
シオン「3人とも無事だったか…よかった…」
レオノティス「こいつが足を引っ張っていたから、大変だったけどな」
シュロの方を見ながらレオノティスが言う。
シュロ「僕たちはほとんど別行動だっただろ!?
そ、それに勝手に単独行動したのは君じゃないか」
ブローディア「あははっ」
ブローディアが苦笑いする。
シオン「……シュロとレオ…どうしたんだ? 随分仲良くなっている気が…」
シュロ「な、仲良くはなってない! ただ、まあ…色々あってな」
積もる話もあったので、お互いの流れ着いた先でなにがあったのか話し合う。
シオン「なるほど…それで仲直りしたってわけか…」
アイリス「良かった…。安心したよ」
シュロ「…まあ、本当にあの時はレオに助けられたからな…」
シオン「レオ!?」
シュロが「レオ」呼びをしたことにびっくりしてしまう。
それは、そうだろう…あんなに愛称で呼ぶ気はなかったのだから。
シュロ「ま、まあ…良いじゃないか。そ、それよりこれからどうするんだ?」
アイリス「フクシアの堕天使化が進んできちゃってるから…
天使の輝石探しだけを考えようって話なんだけど…」
すると、どこかの城の兵士が入ってきて、シオンたちに近づいてきた。
シオン「えっと…?」
「王都カイルス、セイクレイ城の兵士です。
シオン様たちご一行…城に招待したいと、王の御命令で参りました」
フクシア「お城に!?」
急な招待に戸惑う。だいたい、どこで自分達のことを…。
「詳しいことは城で、王様と将軍の方から話されると思います。
お時間さえ良ければご案内します」
少し迷ったが、他に手がかりもない。とりあえず城に行ってみることにした。
その頃、魔王城ヘルクロスでは…
アメシス「まさか…ジェイドとカイヤに傷を負わせるなんて…」
ジェイド「って、言っても痛みなんてほとんどないぐらいのダメージだけどな…」
全く痛くないと言わんばかりに、わざと傷のついた方の肩を強く叩いてみせる。
カイヤ「ジェイド…分かりましたからわざとそんなことをしないでください。
傷口が開いたらどうするのですか…」
ジェイド「その時はお前の回復魔法に頼る」
カイヤがため息。
クロム「でも、カイヤだって危ないんじゃない? 予知能力のことバレたんでしょ?」
カイヤ「ええ…まさか見抜かれるとは…ですが実力的には我々の方が上です。
心配はいりませんよ」
いつも通りの微笑で言い切る。
魔王フロックス「…とにかく、こちらは次はどう出るか…彼奴らの行方は?」
転移魔法でアスターが出てきた。
アスター「フロックス様…そのことで、お願いが…」
魔王フロックス「なんだ、アスター」
相変わらずジェイドが睨んでくるが、無視してアスターが前に出る。
アスター「彼らは天使の輝石を探そうとしています。
そしてその石の在り処はセイクレイ城の者が知っています」
クロム「セイクレイ城の者が知っているなら、会えなければなんてこと……
まさか、これから会いに行こうと…?」
アスターがクロムの方を見て頷く。
アスター「おそらく、天使の輝石の場所にたどり着きます。
そこに、行かせてほしいのです」
魔王フロックス「まあ…それが見つかればあの天使は生粋の天使に戻ってしまう。
それをお前は避けたいわけだからな…良いだろう。行って来い」
アスター「ありがとうございます」
すると、ジェイドがアスターに少しだけ近づいた。
ジェイド「おい、シオンは殺すなよ? あいつは俺が殺すんだからな」
アスター「知るか」
ジェイド「…っ!!」
そのまま転移でアスターは行ってしまった。
カイヤ「…フロックス様…彼の洗脳が解けて我々を裏切る可能性は…?」
魔王フロックス「無いとは言い切れないな。
アスターとあの天使との接触はどんなに強い洗脳をかけていても、
解けてしまうきっかけになりかねん。だが…」
逆刃十架全員、魔王の方へ目を向ける。
魔王フロックス「もしも洗脳が解け…シオンたちの味方に付くようなら…
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