41 / 80
聖武器
花と十字架の想い 41話
しおりを挟む
ローレルが魔族という事実…問う暇はなかった。ジェイドが即斬りかかってくる。
ローレル「っと! おい、よしとけよ! お前1人で、俺たち2人相手にする気か?」
ジェイドの攻撃をかわしたのち、ローレルが余裕の声で話す。
ジェイド「それ、カイヤにも言ってやれよ…!」
同じ場所で戦うカイヤも同じ。レオノティスとシュロを相手にしている。
シオン「無駄です、ローレル将軍。こいつらは何を言っても退かないし」
(それに、どう考えても俺たちのほうが不利じゃ……いや、弱気になってどうする…!)
「はあっ!!」
シオンが駆けだしてジェイドに斬りかかる。
ジェイドもそれを受け止めて剣のぶつかる音が響く。
ローレルは初めて、シオンの戦いを見ることになるが、その戦い方を見てふと思った。
ローレル(…なんだ…いつもと雰囲気が違う。憎しみ…?
なりふり構わない、まして自分の命すらどうでもいいような…
もしかしてジェイドは、誰かの仇なのか…?)
シュロ「はっ…!」
レオノティス「狙いは外さん!」
シュロとレオノティスの攻撃がカイヤに向かう。
が、動きが読まれているのだろう。難なくかわされる。
レオノティスの銃弾に関しては、普通なら間違いなく心臓を貫くほどの正確さがあった。
動きさえ読まれなければ…
カイヤ「ふふ、無理ですよ。あなた方では私には勝てません。
ここには身を隠せる死角もない…動きを読まれないように攻撃するなど不可能です」
レオノティス「くっ…」
カイヤの言っていることはもっともだ。ただでさえ限られたスペースで戦っているのに…
動きを読まれないどころか、姿を見せずに戦うなんて不可能だ。
カイヤ「ジェイド、手伝いましょうか?」
ジェイド「心配はいらない。こいつらは俺が殺る」
人の手助けをしようなどという余裕までかます。
カイヤ「分かりました…さて、では私も仕掛けましょうか。
血を見るのは嫌いなんですけどね…」
シュロ「僕たちをいつも殺そうとしてきておいて、よく言うな…っ」
カイヤ「本来なら、魔物でも召還して私は退散したいぐらいですよ」
そう言いながらも、カイヤの足元に魔法陣が現れる。
レオノティス「シュロ、構えろ。すぐにかわせるようにしておけ」
シュロ「ああ、わかっている!」
……と、その時…
シオン「ぐっ…!!」
シオンが壁に叩きつけられた。ジェイドの剣に押されたのだ。
それに、シュロとレオノティスが気を取られた。
仲間を心配しないなんてことはできなかった。その隙に…
カイヤ「常世の炎…纏え! パーペチュアルフレイム!」
シュロ「なっ!?」
レオノティス「しまっ…!」
カイヤの魔法をまともに食らって、シュロとレオノティスもその場に膝をつく。
カイヤ「はぁ…他愛ないですね。最初の威勢はどうしたんですか?
人の心配をしている暇など、ないと思いますが?」
ローレル「…っ!!」
ローレルはシオンにトドメを刺されないよう、ジェイドの剣に大剣をぶつけた。
ジェイド「どけよ、裏切り者…!」
ローレル「お前の場合、なぶり殺しにする可能性あるしな…
そうじゃなくてもシオンは殺させねえ!」
互いに距離を離す。カイヤはというと、その様子を眺めている。
ローレル「俺をここの将軍にしてくれた…師匠から授かった奥義…
お前らは見たことがない…動きを読むことは不可能だ、
まして月の見えない建物の中じゃあな!」
そういうと、ローレルは剣を縦に構えて上に掲げた。
ローレル「…弟を救うために一番必死になって覚えた奥義だ…! 月蝕! 闇の光で切り裂く!」
ジェイド「なんだ!?」
カイヤ「月…? …建物の中なのに月の力を借りて…!?」
刹那、ローレルの剣に黒い光が降りてきた。その一瞬でローレルは剣を振り下ろす。
その剣は確かにジェイドとカイヤにダメージをあたえた。が、浅かった。
食らう直前でかわそうと少し後ろに下がられた。
ローレル「ちぃっ…」
ローレルが舌打ちをした時、後ろから物音が聞こえた。シオンが立ち上がってきていた。
シオン「ローレル将軍…後は、俺がやります…」
先程ジェイドに吹っ飛ばされ壁に叩きつけられたダメージは大きかったはず。
どう見ても1人で挑むのは無理があった。
ローレル「待てって! おまえ、死にたいのか!?」
シオン「こいつは…クロッカスの仇だあああああああ!!」
剣を構えるとためらいなくジェイドに斬りかかっていった。
ジェイド「いつもの冷静さはどうした!
いや、俺…俺たち魔族を相手にしている時はいつもそんなか!」
シオンの剣の動きが大きすぎて、ジェイドは余裕で受け流している。
ローレル「いい加減にしろ、シオン! 憎しみを叩きつけるだけの戦い方は、身を滅ぼす!」
シオン「たとえ…この身がどうなろうと、俺はこいつらを殺す!」
今までシオンなりに耐えていたんだろう。仲間が傍にいたから。
今はレオノティスもシュロも意識があるかわからない状態だから、
シオンの怒りが抑えられなくなっていたのだ。
ローレル「やめろ! お前が死んだら、お前の仲間は…どうすんだ!」
ローレルが声をあげたその時…
『だよ……めて! ……オン……シオン!!』
ジェイドのあたりからシオンを呼ぶ声が聞こえた。その声で、シオンが動きを止める。
シオン「……今の…は…」
ジェイド「またあの声か…! っ…死ね、シオン!」
シオンが動きを止めた瞬間を狙ってジェイドが斬りかかる。それをローレルが防いだ。
ローレル「おっと、そうはさせられねえぜ!」
直後、ブーメランがカイヤの腕を掠めた。先ほどまで動けずにいたシュロが投げたのだ。
シュロ「…シオンは…殺させないぞ!」
レオノティスの銃弾もジェイドとカイヤに向かって飛んでいく。それをかわすと
カイヤ「ふぅ…どうやら、形勢不利のようですね。
シオンさんも冷静さを取り戻してしまいましたし…ここは退きましょうか」
ジェイド「そうだな…!」
そういうと、ジェイドとカイヤは玉座の間を抜けだして駆けていった。
転移せずに、駆けていったのだ。
ローレル「あいつら、まだ何かする気かぁ!?」
シオン「行きましょう、ローレル将軍!」
シュロとレオノティスの回復を受けて、ジェイドとカイヤの後を追う。
ローレル「なあ、おまえら…」
追い掛けながらローレルが口を開いた。
ローレル「俺が魔族だってこと、俺たちだけの秘密にしてほしいんだ。
ネメシアにも言わないでほしい」
いつも軽い口調で話しているローレルが珍しく低いトーンで話してきたため、
頷くしかなかった。
ローレル「ありがとな…それからシオン、この戦いが終わったら、
おまえに話しておきたいことがある。魔族のことでな…」
シオン「…? はい、わかりました」
そのころ走りながら、ジェイドとカイヤは…
ジェイド「なあ、カイヤ。今どこに向かってんだ?」
カイヤ「この城の裏にある階段を上った先…屋上ですね。そこで戦闘が一段落する、
もしくは形勢不利となったら逆刃十架全員集まるようにと、フロックス様が…」
ジェイド「ちっ…将軍だの、他の奪うべきものだのいいのかよ!」
カイヤ「フロックス様の指示です。大人しく聞いてください」
倒れたセイクレイ城の兵士や魔族の兵士の中をひたすらに走り続けて、
目的の場所を目指した。
ローレル「っと! おい、よしとけよ! お前1人で、俺たち2人相手にする気か?」
ジェイドの攻撃をかわしたのち、ローレルが余裕の声で話す。
ジェイド「それ、カイヤにも言ってやれよ…!」
同じ場所で戦うカイヤも同じ。レオノティスとシュロを相手にしている。
シオン「無駄です、ローレル将軍。こいつらは何を言っても退かないし」
(それに、どう考えても俺たちのほうが不利じゃ……いや、弱気になってどうする…!)
「はあっ!!」
シオンが駆けだしてジェイドに斬りかかる。
ジェイドもそれを受け止めて剣のぶつかる音が響く。
ローレルは初めて、シオンの戦いを見ることになるが、その戦い方を見てふと思った。
ローレル(…なんだ…いつもと雰囲気が違う。憎しみ…?
なりふり構わない、まして自分の命すらどうでもいいような…
もしかしてジェイドは、誰かの仇なのか…?)
シュロ「はっ…!」
レオノティス「狙いは外さん!」
シュロとレオノティスの攻撃がカイヤに向かう。
が、動きが読まれているのだろう。難なくかわされる。
レオノティスの銃弾に関しては、普通なら間違いなく心臓を貫くほどの正確さがあった。
動きさえ読まれなければ…
カイヤ「ふふ、無理ですよ。あなた方では私には勝てません。
ここには身を隠せる死角もない…動きを読まれないように攻撃するなど不可能です」
レオノティス「くっ…」
カイヤの言っていることはもっともだ。ただでさえ限られたスペースで戦っているのに…
動きを読まれないどころか、姿を見せずに戦うなんて不可能だ。
カイヤ「ジェイド、手伝いましょうか?」
ジェイド「心配はいらない。こいつらは俺が殺る」
人の手助けをしようなどという余裕までかます。
カイヤ「分かりました…さて、では私も仕掛けましょうか。
血を見るのは嫌いなんですけどね…」
シュロ「僕たちをいつも殺そうとしてきておいて、よく言うな…っ」
カイヤ「本来なら、魔物でも召還して私は退散したいぐらいですよ」
そう言いながらも、カイヤの足元に魔法陣が現れる。
レオノティス「シュロ、構えろ。すぐにかわせるようにしておけ」
シュロ「ああ、わかっている!」
……と、その時…
シオン「ぐっ…!!」
シオンが壁に叩きつけられた。ジェイドの剣に押されたのだ。
それに、シュロとレオノティスが気を取られた。
仲間を心配しないなんてことはできなかった。その隙に…
カイヤ「常世の炎…纏え! パーペチュアルフレイム!」
シュロ「なっ!?」
レオノティス「しまっ…!」
カイヤの魔法をまともに食らって、シュロとレオノティスもその場に膝をつく。
カイヤ「はぁ…他愛ないですね。最初の威勢はどうしたんですか?
人の心配をしている暇など、ないと思いますが?」
ローレル「…っ!!」
ローレルはシオンにトドメを刺されないよう、ジェイドの剣に大剣をぶつけた。
ジェイド「どけよ、裏切り者…!」
ローレル「お前の場合、なぶり殺しにする可能性あるしな…
そうじゃなくてもシオンは殺させねえ!」
互いに距離を離す。カイヤはというと、その様子を眺めている。
ローレル「俺をここの将軍にしてくれた…師匠から授かった奥義…
お前らは見たことがない…動きを読むことは不可能だ、
まして月の見えない建物の中じゃあな!」
そういうと、ローレルは剣を縦に構えて上に掲げた。
ローレル「…弟を救うために一番必死になって覚えた奥義だ…! 月蝕! 闇の光で切り裂く!」
ジェイド「なんだ!?」
カイヤ「月…? …建物の中なのに月の力を借りて…!?」
刹那、ローレルの剣に黒い光が降りてきた。その一瞬でローレルは剣を振り下ろす。
その剣は確かにジェイドとカイヤにダメージをあたえた。が、浅かった。
食らう直前でかわそうと少し後ろに下がられた。
ローレル「ちぃっ…」
ローレルが舌打ちをした時、後ろから物音が聞こえた。シオンが立ち上がってきていた。
シオン「ローレル将軍…後は、俺がやります…」
先程ジェイドに吹っ飛ばされ壁に叩きつけられたダメージは大きかったはず。
どう見ても1人で挑むのは無理があった。
ローレル「待てって! おまえ、死にたいのか!?」
シオン「こいつは…クロッカスの仇だあああああああ!!」
剣を構えるとためらいなくジェイドに斬りかかっていった。
ジェイド「いつもの冷静さはどうした!
いや、俺…俺たち魔族を相手にしている時はいつもそんなか!」
シオンの剣の動きが大きすぎて、ジェイドは余裕で受け流している。
ローレル「いい加減にしろ、シオン! 憎しみを叩きつけるだけの戦い方は、身を滅ぼす!」
シオン「たとえ…この身がどうなろうと、俺はこいつらを殺す!」
今までシオンなりに耐えていたんだろう。仲間が傍にいたから。
今はレオノティスもシュロも意識があるかわからない状態だから、
シオンの怒りが抑えられなくなっていたのだ。
ローレル「やめろ! お前が死んだら、お前の仲間は…どうすんだ!」
ローレルが声をあげたその時…
『だよ……めて! ……オン……シオン!!』
ジェイドのあたりからシオンを呼ぶ声が聞こえた。その声で、シオンが動きを止める。
シオン「……今の…は…」
ジェイド「またあの声か…! っ…死ね、シオン!」
シオンが動きを止めた瞬間を狙ってジェイドが斬りかかる。それをローレルが防いだ。
ローレル「おっと、そうはさせられねえぜ!」
直後、ブーメランがカイヤの腕を掠めた。先ほどまで動けずにいたシュロが投げたのだ。
シュロ「…シオンは…殺させないぞ!」
レオノティスの銃弾もジェイドとカイヤに向かって飛んでいく。それをかわすと
カイヤ「ふぅ…どうやら、形勢不利のようですね。
シオンさんも冷静さを取り戻してしまいましたし…ここは退きましょうか」
ジェイド「そうだな…!」
そういうと、ジェイドとカイヤは玉座の間を抜けだして駆けていった。
転移せずに、駆けていったのだ。
ローレル「あいつら、まだ何かする気かぁ!?」
シオン「行きましょう、ローレル将軍!」
シュロとレオノティスの回復を受けて、ジェイドとカイヤの後を追う。
ローレル「なあ、おまえら…」
追い掛けながらローレルが口を開いた。
ローレル「俺が魔族だってこと、俺たちだけの秘密にしてほしいんだ。
ネメシアにも言わないでほしい」
いつも軽い口調で話しているローレルが珍しく低いトーンで話してきたため、
頷くしかなかった。
ローレル「ありがとな…それからシオン、この戦いが終わったら、
おまえに話しておきたいことがある。魔族のことでな…」
シオン「…? はい、わかりました」
そのころ走りながら、ジェイドとカイヤは…
ジェイド「なあ、カイヤ。今どこに向かってんだ?」
カイヤ「この城の裏にある階段を上った先…屋上ですね。そこで戦闘が一段落する、
もしくは形勢不利となったら逆刃十架全員集まるようにと、フロックス様が…」
ジェイド「ちっ…将軍だの、他の奪うべきものだのいいのかよ!」
カイヤ「フロックス様の指示です。大人しく聞いてください」
倒れたセイクレイ城の兵士や魔族の兵士の中をひたすらに走り続けて、
目的の場所を目指した。
0
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる