花と十字架の想い

瑠璃✧*̣̩⋆̩☽⋆゜

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聖武器

花と十字架の想い 43話

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シオン達があちこちで戦い終わり、全員城に戻るなり屋上に向かうなりしていた時、

街の人の混乱を抑える役を買って出たアスターとフクシアは…

フクシア「ふぅ…これぐらいでいいかな?」

アスター「ああ、もう大丈夫だと思う。俺達もシオンたちに合流…ん?」

ふとアスターが遠目に城を見上げる。

フクシア「どうしたの?」

アスター「…いや、城の屋上、誰か…っ!?」

アスターが見ていた人影…それは紫の短い髪に黒い服の男。

アスター「フクシア、魔王がいる!」

フクシア「嘘!? …急ごう、アスター!!」

魔王の姿を確認した2人は、急いで城の中へ入っていった。


そのころ、屋上へ向かうジェイドとカイヤを追っていたシオンたちは

屋上の手前まで来ていた。

シオン「………っ!」

シオンが思いっきり扉を開けた。

シオン「ジェイド! カイヤ!!……え……」

ローレル「やれやれ…マジかよ。まさか、あんたまで来るとはな~魔王」

ローレルが呆れたように呟く。

魔王フロックス「ふっ…久しいなローレル」

ジェイド「わざわざ俺達の後を追ってくるとはな」

カイヤ「フロックス様がいるとも知らずに…もはや、貴方方に勝ち目はありません」

ジェイドとカイヤも魔王の横から出てきた。

シュロ「人数は僕たちの方が多い!」

レオノティス「少なくとも、ジェイドとカイヤに傷を負わせることぐらいは…」


そう言いかけた時、転移でアメシスとクロムが戻ってきた。

アメシス「フロックス様、ジェイド、カイヤ、戻りました…」

クロム「あらあら、やっぱり彼等、貴方達を追ってきちゃったのね」

ローレル「…厳しいな…一気に増えやがった……。!! おい、ネメシアたちはどうした!?」

ローレルがハッとして問いかける。

クロム「安心なさい。怪我人はいないわよ。

茶髪の男の子が疲弊しているかもしれないけど」

シオン「…シスルのことか!?」

シスルしかいないだろう。一体何が…

魔王フロックス「さて…我々の狙いはここの城にある黒曜石と将軍の始末だったが、

今は良い。シオン、お前の持つペンダント、渡してもらおうか」

咄嗟にシオンがペンダントを握り締める。そんなことで護れるとも思っていないが…

明らかに分が悪い。勝機がない。そう思っていたとき…

アスター「シオン!」

アスターとフクシアも合流してきた。

そして預っていた呪剣・ウロボロスをシオンに投げ渡した。

アスター「シオンは下がってペンダントとその剣が奪われないように努めてくれ!

魔王は俺が!」

そういうなりアスターは魔王に斬りかかった。剣で軽々と受け止められてはいるが…

魔王フロックス「…その眼帯は私が負わせた傷故か。…そろそろ出て来い」

みんな、誰のことか解からなかった。アスターは念のために一度魔王から距離をとる。

その時、歩いてきたのは…

シオン「……え…? ……ム…?」

シオンとフクシアには見覚えがあった。

砂漠で出会った少女…レクイエムと名乗った少女だ。

レクイエム「久しぶりだね、シオン、フクシア!」

フクシア「なんであなたが…」

レクイエム「えーっと、私魔王側についたの! だからーこれからは敵同士だね!」

感情のない…けれど明るい口調で話す。

レクイエムの魔法の威力は目の前で見たことがある。あんなのを撃たれたら…。

そう思っているとシオン達の背後からまた足音が。アイリスたちが到着したのだった。


アイリス「シオン! …え、レクイエム…?」

レクイエム「アイリスっ。みんな揃ってるね~。初めましての人もいるから一応自己紹介!

私はレクイエム。パパがつけてくれたの♪

シオンとアイリスとフクシアのことは、砂漠で協力しあったんだ~

で・も、もう敵同士だから、そこんところよろしくね♪」

情の欠片もないのだろうか…別に誰の味方でも構わないと言ったような楽観的な口調。

そして、「パパ」とは誰のことだろうか…。

レクイエム「魔王様、そろそろあの人達来るんでしょ?

ペンダントのことは、次の機会にしよう?」

魔王フロックス「…そうだな。シオン、シスル、お前達の持つ者…必ず手に入れる」

そう言って転移魔法の魔法陣が展開されて魔術音が響く。

魔王フロックス「……もな」

その魔術音のせいで、最後の言葉が聞き取れなかった。

強い光に包まれ、次にシオンたちが目を開けた時には、誰もいなかった。

レクイエムも……


帰還した魔王城で…

ジェイド「くそっ、いつになったらシオンを殺せるんだ!」

カイヤ「堪えてください…いつか、必ず殺せます…

私も、シュロさんとレオノティスさんとは決着をつけたいですしね…」

アメシス「…フロックス様…あの人たち…とは?」

アメシスが疑問を投げかける。

魔王フロックス「ああ、今レクイエムが連れてくる」

しばらくしてレクイエムが歩いてきた。3人、連れて…。

レクイエム「連れてきたよ♪」

その場に跪いたレクイエムの後ろにいる3人。

???「死鎌刃魂(ディアブソウル)、参りました」

3人同時に、言葉を発した。
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