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聖武器
花と十字架の想い 44話
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セイクレイ城から魔族は撤退。
どこかが壊されて人が居られる状態ではない、という訳ではなかったので、
助けてくれたお礼にと、シオン達は城に泊めてもらう事になった。
そしてシオンは、ローレルにあらかじめ呼ばれていたため、ローレルの部屋にいた。
シオン「…それで、話とは…? それも俺にだけ…」
ローレル「お前が魔族に対して、相当憎しみを持ってるみたいだからな。
色々忠告と、俺が知ってる「魔族に関する情報提供」だ」
いつものローレルとは違って真面目な静かな声。
ローレル「……魔族は、どこから来たと思う?」
シオン「魔王城のある大陸…ゼルク大陸からじゃないんですか?」
ローレル「違う。そもそも魔族がゼルク大陸に移動した…ってヤツだ。
魔族は元々…存在しない」
シオン「えっ!?」
魔族が存在しない…とはどういう事なのか。
ローレル「魔族なんて種族、本当はいねえんだ。
全部…造られたんだよ、人間と魔物を融合して…な」
シオン「造られた…?
元々、あいつらは…それに、ローレル将軍も人間だった…ってことですか」
ローレル「そうっ。
けどな、魔物と融合したからといって誰でも魔族になれるわけじゃねえ。
失敗した奴は意思を持たない人型の怪物になる」
続く沈黙。シオンはただただ驚いて声が出せず、ローレルの話を聞いていた。
ローレル「俺には弟がいてな…、
俺は20の時に魔族になって、魔王の元を離れたのは23の時だ。
それで家に戻った。が、家に弟はいなかった。
察しはついた…きっと魔物と融合するために俺が連れて行かれた研究所…
そこに連れてかれたんだろう」
ローレル「探して放浪していたところを当時のこの城の将軍に連れられた。
魔族って事も俺が魔族を嫌っているというのも見抜いて、
年をあわせてネメシアの友達になってほしいと頼まれた。
だから俺は9歳の姿に変えて過ごした」
その時、ネメシアは8歳。
ローレル「その1年後にネメシアの婚約者の城は魔王に滅亡させられた」
ネメシアは9歳。ローレルは10歳の見た目。
ローレル「それから、将軍は年老いて辞めていく中、
俺は俺を連れた将軍にこの城の奥義も教わり、この城の将軍になった」
この時はネメシアは15歳。ローレルは16歳の見た目。
ローレル「ネメシアが16の時に将軍になりたいと言ってきたから、
俺が指導する事になった。で、ネメシアが将軍になったのがネメシアが18の時だ」
ローレル「…と、長くなったな。俺はその間も魔王を倒す事を考えていた。
弟を助けたいとも思っていた」
シオン「……あの、魔王は…造られたんですか?」
ローレルが「いや…」と否定する。
ローレル「魔王は呪術師たちの魔法により生み出されたと言われてる。
だからもともと人間だったわけでもねえ。けど、魔族はみんな造られた存在だ。
自分から魔族を望んだ奴も、無理矢理だった奴もいるだろうけどな」
シオン「…それ、ジェイド達は知って…?」
ローレル「…忘れてる。魔族となった時、大抵は人間の時の記憶をなくす。
俺は、運が良かったんだ。忘れてなかったから、魔王にも賛同せずに済んだんだ…」
初めて聞く事実。ローレルが魔族でなく、
魔族であっても記憶を無くしていたら一生知らなかったかもしれない。
ローレル「魔族は元に戻せない。なったら最後、2度と人間には戻せない。
…憎いのは解かる、が、憎しみだけで戦うな、お前のためにも、あいつ等のためにもな」
シオン「……はい。あの、ローレル将軍の弟の名前は…?」
ローレル「ああ、俺の弟の名前はな…――――」
そのころ、ヘルクロス城。
ジェイド「死鎌刃魂(ディアブソウル)?」
魔王フロックス「ああ、新しくこの城に呼んだ精鋭部隊だ」
カイヤ「まだ、幼い気が…」
見た目は20歳もいっていないぐらいだろうか。
ツァイ「魔王様、初めまして…ツァイと言います」
右側に立っていた灰色の長髪の少女が丁寧にお辞儀をする。
セレスタ「あんたが魔王か、俺はセレスタ。ツァイの双子だ」
左隣に立っていた灰色の少年が声を出す。言葉遣いは、良いとは言えない。
ジェイド「おい! フロックス様に失礼だろ!」
魔王フロックス「はははっ、威勢が良くていいじゃないか、私は気に入ったぞ」
ジェイドは気にしても、魔王は気にしないどころか気に入ってしまった。
ジェイド「……で、1番前に立ってる奴は?」
ジェイドが目をやったのは先頭に立っていた金髪の青年。どうも気だるそうにしている。
レサイト「あ~、俺はレサイト~。よろしくね♪」
無礼者が多い。ツァイはともかく男が駄目だ。
アメシス「あの、彼等にはなにを…?」
魔王フロックス「彼等はかなり戦力になる。
とりあえずレサイトとツァイに出てもらうつもりだが…どこに向かってもらうべきか…」
カイヤ「フロックス様。
聖武器の在り処が1つ、判明しております。そこへ向かわせてみては?」
いつの間に探しだしたのか。つくづく恐ろしい…。
魔王フロックス「そうか。場所はカイヤから聞いてくれ。レサイト、ツァイ、頼んだぞ」
ツァイ「はい…」
レサイト「ええ~…めんどくさいなぁ…」
苦笑いして面倒な反応を示す。
ジェイド「お前いい加減に!!」
セレスタ「魔王、俺が行く。
レサイトは俺達のリーダー格だけど、こんな性格だしツァイが心配。
行きたくないっていうんだから今回は良いよ」
セレスタが前に出て言う。
レサイト「あはは~、良いの、セレスタ? ありがとう~。気をつけてね~?」
申し訳ない気持ちもないような口調。
ツァイとセレスタはカイヤから場所を聞いて、すぐに転移して行った。
その直後、誰かが玉座の間に入ってきた。
???「カイヤ様~!!」
慌ただしく走ってきた金髪の少女がカイヤの元へ来る。
カイヤ「ローズ…ここでは走るなと何度言えば…」
ローズ「あっ、ごめんなさい!! 森の偵察終わったから急いで報告しに来たんです!」
どうやらカイヤの部下らしい。
ローズ「そういえば、パスワード入力装置がありましたよ?
ヒントだか解からないけど、何個かあった石板にこんなの書いてあった」
ローズがメモをカイヤに渡す。
カイヤ「ああ、なるほど…パスワード解かりました」
さすがというべきか。答えを導き出す速さが神がかっている。
カイヤ「貴女が適当に喋ってたまたま答えをシオンさん達に言われても困ります。
パスワード教えますから、絶対に言わないでくださいね」
ローズ「分かりました! 私は城から出てくるシオン達の事、待ち伏せてればいいのね?」
カイヤ「ええ…これからのシオンさん達の状況、知っておきたいですから」
そう言うとローズはすぐに転移して行った。
カイヤ「…さて、大丈夫ですかね…」
カイヤが若干悩ましげにつぶやいた。
どこかが壊されて人が居られる状態ではない、という訳ではなかったので、
助けてくれたお礼にと、シオン達は城に泊めてもらう事になった。
そしてシオンは、ローレルにあらかじめ呼ばれていたため、ローレルの部屋にいた。
シオン「…それで、話とは…? それも俺にだけ…」
ローレル「お前が魔族に対して、相当憎しみを持ってるみたいだからな。
色々忠告と、俺が知ってる「魔族に関する情報提供」だ」
いつものローレルとは違って真面目な静かな声。
ローレル「……魔族は、どこから来たと思う?」
シオン「魔王城のある大陸…ゼルク大陸からじゃないんですか?」
ローレル「違う。そもそも魔族がゼルク大陸に移動した…ってヤツだ。
魔族は元々…存在しない」
シオン「えっ!?」
魔族が存在しない…とはどういう事なのか。
ローレル「魔族なんて種族、本当はいねえんだ。
全部…造られたんだよ、人間と魔物を融合して…な」
シオン「造られた…?
元々、あいつらは…それに、ローレル将軍も人間だった…ってことですか」
ローレル「そうっ。
けどな、魔物と融合したからといって誰でも魔族になれるわけじゃねえ。
失敗した奴は意思を持たない人型の怪物になる」
続く沈黙。シオンはただただ驚いて声が出せず、ローレルの話を聞いていた。
ローレル「俺には弟がいてな…、
俺は20の時に魔族になって、魔王の元を離れたのは23の時だ。
それで家に戻った。が、家に弟はいなかった。
察しはついた…きっと魔物と融合するために俺が連れて行かれた研究所…
そこに連れてかれたんだろう」
ローレル「探して放浪していたところを当時のこの城の将軍に連れられた。
魔族って事も俺が魔族を嫌っているというのも見抜いて、
年をあわせてネメシアの友達になってほしいと頼まれた。
だから俺は9歳の姿に変えて過ごした」
その時、ネメシアは8歳。
ローレル「その1年後にネメシアの婚約者の城は魔王に滅亡させられた」
ネメシアは9歳。ローレルは10歳の見た目。
ローレル「それから、将軍は年老いて辞めていく中、
俺は俺を連れた将軍にこの城の奥義も教わり、この城の将軍になった」
この時はネメシアは15歳。ローレルは16歳の見た目。
ローレル「ネメシアが16の時に将軍になりたいと言ってきたから、
俺が指導する事になった。で、ネメシアが将軍になったのがネメシアが18の時だ」
ローレル「…と、長くなったな。俺はその間も魔王を倒す事を考えていた。
弟を助けたいとも思っていた」
シオン「……あの、魔王は…造られたんですか?」
ローレルが「いや…」と否定する。
ローレル「魔王は呪術師たちの魔法により生み出されたと言われてる。
だからもともと人間だったわけでもねえ。けど、魔族はみんな造られた存在だ。
自分から魔族を望んだ奴も、無理矢理だった奴もいるだろうけどな」
シオン「…それ、ジェイド達は知って…?」
ローレル「…忘れてる。魔族となった時、大抵は人間の時の記憶をなくす。
俺は、運が良かったんだ。忘れてなかったから、魔王にも賛同せずに済んだんだ…」
初めて聞く事実。ローレルが魔族でなく、
魔族であっても記憶を無くしていたら一生知らなかったかもしれない。
ローレル「魔族は元に戻せない。なったら最後、2度と人間には戻せない。
…憎いのは解かる、が、憎しみだけで戦うな、お前のためにも、あいつ等のためにもな」
シオン「……はい。あの、ローレル将軍の弟の名前は…?」
ローレル「ああ、俺の弟の名前はな…――――」
そのころ、ヘルクロス城。
ジェイド「死鎌刃魂(ディアブソウル)?」
魔王フロックス「ああ、新しくこの城に呼んだ精鋭部隊だ」
カイヤ「まだ、幼い気が…」
見た目は20歳もいっていないぐらいだろうか。
ツァイ「魔王様、初めまして…ツァイと言います」
右側に立っていた灰色の長髪の少女が丁寧にお辞儀をする。
セレスタ「あんたが魔王か、俺はセレスタ。ツァイの双子だ」
左隣に立っていた灰色の少年が声を出す。言葉遣いは、良いとは言えない。
ジェイド「おい! フロックス様に失礼だろ!」
魔王フロックス「はははっ、威勢が良くていいじゃないか、私は気に入ったぞ」
ジェイドは気にしても、魔王は気にしないどころか気に入ってしまった。
ジェイド「……で、1番前に立ってる奴は?」
ジェイドが目をやったのは先頭に立っていた金髪の青年。どうも気だるそうにしている。
レサイト「あ~、俺はレサイト~。よろしくね♪」
無礼者が多い。ツァイはともかく男が駄目だ。
アメシス「あの、彼等にはなにを…?」
魔王フロックス「彼等はかなり戦力になる。
とりあえずレサイトとツァイに出てもらうつもりだが…どこに向かってもらうべきか…」
カイヤ「フロックス様。
聖武器の在り処が1つ、判明しております。そこへ向かわせてみては?」
いつの間に探しだしたのか。つくづく恐ろしい…。
魔王フロックス「そうか。場所はカイヤから聞いてくれ。レサイト、ツァイ、頼んだぞ」
ツァイ「はい…」
レサイト「ええ~…めんどくさいなぁ…」
苦笑いして面倒な反応を示す。
ジェイド「お前いい加減に!!」
セレスタ「魔王、俺が行く。
レサイトは俺達のリーダー格だけど、こんな性格だしツァイが心配。
行きたくないっていうんだから今回は良いよ」
セレスタが前に出て言う。
レサイト「あはは~、良いの、セレスタ? ありがとう~。気をつけてね~?」
申し訳ない気持ちもないような口調。
ツァイとセレスタはカイヤから場所を聞いて、すぐに転移して行った。
その直後、誰かが玉座の間に入ってきた。
???「カイヤ様~!!」
慌ただしく走ってきた金髪の少女がカイヤの元へ来る。
カイヤ「ローズ…ここでは走るなと何度言えば…」
ローズ「あっ、ごめんなさい!! 森の偵察終わったから急いで報告しに来たんです!」
どうやらカイヤの部下らしい。
ローズ「そういえば、パスワード入力装置がありましたよ?
ヒントだか解からないけど、何個かあった石板にこんなの書いてあった」
ローズがメモをカイヤに渡す。
カイヤ「ああ、なるほど…パスワード解かりました」
さすがというべきか。答えを導き出す速さが神がかっている。
カイヤ「貴女が適当に喋ってたまたま答えをシオンさん達に言われても困ります。
パスワード教えますから、絶対に言わないでくださいね」
ローズ「分かりました! 私は城から出てくるシオン達の事、待ち伏せてればいいのね?」
カイヤ「ええ…これからのシオンさん達の状況、知っておきたいですから」
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