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聖武器
花と十字架の想い 50話
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仕留め損ねた魔獣にやられそうになった時に、助っ人が来てくれた。
シオンが呼んだ、バジルという人はセイクレイ城の次期将軍候補らしい。
こっちを助けてくれた上に、微笑んでくれた。
だが…その次の瞬間、目を伏せて剣の柄に手をかけた。
バジル「…シオン」
シオン「…はい?」
そう言った後、剣を抜いてシオンの方へ向き直る。
アイリス「バジルさん!? その剣で何を!?」
シオン「…そうですよね。やっぱり…本当は俺の事…」
何の話だか訳が解からない仲間組。
アスター「どういうことだ??」
バジル「…もしかしてシオン。あの事をまだ話してないのか?
…いつまでも隠し通せると思うなよ。お前が過去に犯した罪は、命よりも重い!」
アイリス「シオン、どういう事…? 過去に犯した罪って…?」
シオンは黙ったまま、答えようとはしなかった。
アイリス「なにか言ってよ、シオン…!」
バジル「お前には…死をもって償ってもらう!!」
まずい…そう思ってもシオンは動こうとしなかった。剣すら抜かない。その時…
ネメシア「バジル! そこまでです!」
ローレル「シオンを殺させるわけにはいかねえんだよ。
どうしてもって言うなら、捕える事になるぜ?」
後方からネメシアとローレルが兵士を連れて走ってきた。
フクシア「将軍様!!」
バジル「ちっ…シオンの事に関しちゃ心配性だな…。
命拾いしたなシオン、だが、俺は必ず殺す!」
そう言って右の森の奥へ撤退しようとする。
ローレル「逃がすかよ!」
ローレルがバジルを斬りつけた。
ローレル「逃げようとするからだっ」
バジル「ぐっ…」
それでもバジルは立ち上がる。
ネメシア「駄目! まだ致命傷を与えてない!」
バジル「…ネメシア将軍…俺はまだ、捕まる訳には、行かないんです…!」
ネメシア「待ちなさい、バジル!!」
バジルは奥の崖に自ら飛び降りた。
ローレル「ちっ…後で捜索するか」
シュロ「探すって…ここ崖だぞ? 死んだんじゃないんですか?」
ローレル「この下は池だ。それに、この程度の事で死ぬ奴じゃねえよ」
ブローディア「…あのっ、聖武器、今なら取れるから、あの場所に一回戻っても良いかな?」
ああ、忘れていた。いろいろごたごたしていて。
その後、将軍達も連れて聖武器の所に戻った。
今度は聖武器に触れる事が出来た。
聖武器の色と同じ淡い青の光が発せられる。
『この杖の名を……この杖の名は----』
ブローディア「…っ、ガーディアン!!」
聖武器は前回同様、宝玉に変わった。
ブローディア「…良かった」
その時も、まるで言葉を発さずに暗いシオンを見て、
ネメシア「ご苦労様。一度、城へ戻りましょう。貴方達もね」
アイリス「あ…はい」
シオン「……」
シオン達は、広い客間に案内されることになった。
レオノティス「結構豪華だな。さすがは城か…」
ネメシア「私たち兵士の部屋は普通ですよ。
部屋の前に護衛兵を立たせていますので何かありましたらそちらにどうぞ。
バジルの行方は私達が全力で追います。シオンさんの事も、私達が守りますから」
そう言ってネメシアが退室した。
沈黙の空間が流れる。
シュロ「で、どういうことなんだ? シオン、何があった?」
アイリス「一人で抱え込まないで、仲間なんだから話して?」
シオン「……仲間…わかった」
なにか話してくれるんだと、安心したのも束の間。シオンは立ち上がって…
シオン「今から、もう仲間じゃない」
そう言って部屋を出ようとする。
ブローディア「え!? し、シオン!?」
アスター「おい、シオン!」
シオン「俺には、もう関わらないでくれ。……俺は、殺人者だ」
それだけ言い残して部屋を走って出て行ってしまった。
アイリス「シオンを追わないと! 仲間なんだから」
アスター「……仲間じゃないって言ったのはシオンの方だ。放っておけばいい」
アイリス「…それ、本気で思ってるの?」
アイリスが問い詰めるとアスターは黙り込んだ。けど…
アスター「勝手にすれば良い」
アイリス「勝手にする…!」
アイリスも部屋を出て行った。シュロ達も後を追う。
フクシアはアスターの側に寄った。
アスター「…あの馬鹿……。…行こう、フクシア」
フクシア「!! …うん!」
シオンは、馬車を使って自分の村まで戻っていた。今はもう廃村と化した村…
そこに来た理由は…
シオン「…クロッカス…俺の罪は、どうすれば償えるんだろう…。
…なんて、君に聞いてもね…」
クロッカスの墓参り。問いに答える者はないのに、問わずにはいられない。
そのころ、アイリスたち仲間メンバーは、
バジルの親のいる場所を将軍に聞いて、その村を訪ねていた。
場所はニケの村。
「ごめんね…わざわざ来てもらっちゃって。紅茶しか出せないけど」
アイリス「いえ、ありがとうございます」
アスター「あの…シオンとバジルさんはどんな関係で?」
少し黙り込んで、バジルの母親が口を開く。
「シオン君にはバジルの妹、クロッカスが彼女にいたの。もう、この世にはいないけどね」
ブローディア「亡くなって…!?」
「…どこから話すべきかしら…
ああ、そうね、シオン君とクロッカスが二人で森に行った日…
その日の事から、話すわね。全ての原因の日だから」
少し沈黙した後、2年前の「その日」の事に関して、静かに口を開いた。
シオンが呼んだ、バジルという人はセイクレイ城の次期将軍候補らしい。
こっちを助けてくれた上に、微笑んでくれた。
だが…その次の瞬間、目を伏せて剣の柄に手をかけた。
バジル「…シオン」
シオン「…はい?」
そう言った後、剣を抜いてシオンの方へ向き直る。
アイリス「バジルさん!? その剣で何を!?」
シオン「…そうですよね。やっぱり…本当は俺の事…」
何の話だか訳が解からない仲間組。
アスター「どういうことだ??」
バジル「…もしかしてシオン。あの事をまだ話してないのか?
…いつまでも隠し通せると思うなよ。お前が過去に犯した罪は、命よりも重い!」
アイリス「シオン、どういう事…? 過去に犯した罪って…?」
シオンは黙ったまま、答えようとはしなかった。
アイリス「なにか言ってよ、シオン…!」
バジル「お前には…死をもって償ってもらう!!」
まずい…そう思ってもシオンは動こうとしなかった。剣すら抜かない。その時…
ネメシア「バジル! そこまでです!」
ローレル「シオンを殺させるわけにはいかねえんだよ。
どうしてもって言うなら、捕える事になるぜ?」
後方からネメシアとローレルが兵士を連れて走ってきた。
フクシア「将軍様!!」
バジル「ちっ…シオンの事に関しちゃ心配性だな…。
命拾いしたなシオン、だが、俺は必ず殺す!」
そう言って右の森の奥へ撤退しようとする。
ローレル「逃がすかよ!」
ローレルがバジルを斬りつけた。
ローレル「逃げようとするからだっ」
バジル「ぐっ…」
それでもバジルは立ち上がる。
ネメシア「駄目! まだ致命傷を与えてない!」
バジル「…ネメシア将軍…俺はまだ、捕まる訳には、行かないんです…!」
ネメシア「待ちなさい、バジル!!」
バジルは奥の崖に自ら飛び降りた。
ローレル「ちっ…後で捜索するか」
シュロ「探すって…ここ崖だぞ? 死んだんじゃないんですか?」
ローレル「この下は池だ。それに、この程度の事で死ぬ奴じゃねえよ」
ブローディア「…あのっ、聖武器、今なら取れるから、あの場所に一回戻っても良いかな?」
ああ、忘れていた。いろいろごたごたしていて。
その後、将軍達も連れて聖武器の所に戻った。
今度は聖武器に触れる事が出来た。
聖武器の色と同じ淡い青の光が発せられる。
『この杖の名を……この杖の名は----』
ブローディア「…っ、ガーディアン!!」
聖武器は前回同様、宝玉に変わった。
ブローディア「…良かった」
その時も、まるで言葉を発さずに暗いシオンを見て、
ネメシア「ご苦労様。一度、城へ戻りましょう。貴方達もね」
アイリス「あ…はい」
シオン「……」
シオン達は、広い客間に案内されることになった。
レオノティス「結構豪華だな。さすがは城か…」
ネメシア「私たち兵士の部屋は普通ですよ。
部屋の前に護衛兵を立たせていますので何かありましたらそちらにどうぞ。
バジルの行方は私達が全力で追います。シオンさんの事も、私達が守りますから」
そう言ってネメシアが退室した。
沈黙の空間が流れる。
シュロ「で、どういうことなんだ? シオン、何があった?」
アイリス「一人で抱え込まないで、仲間なんだから話して?」
シオン「……仲間…わかった」
なにか話してくれるんだと、安心したのも束の間。シオンは立ち上がって…
シオン「今から、もう仲間じゃない」
そう言って部屋を出ようとする。
ブローディア「え!? し、シオン!?」
アスター「おい、シオン!」
シオン「俺には、もう関わらないでくれ。……俺は、殺人者だ」
それだけ言い残して部屋を走って出て行ってしまった。
アイリス「シオンを追わないと! 仲間なんだから」
アスター「……仲間じゃないって言ったのはシオンの方だ。放っておけばいい」
アイリス「…それ、本気で思ってるの?」
アイリスが問い詰めるとアスターは黙り込んだ。けど…
アスター「勝手にすれば良い」
アイリス「勝手にする…!」
アイリスも部屋を出て行った。シュロ達も後を追う。
フクシアはアスターの側に寄った。
アスター「…あの馬鹿……。…行こう、フクシア」
フクシア「!! …うん!」
シオンは、馬車を使って自分の村まで戻っていた。今はもう廃村と化した村…
そこに来た理由は…
シオン「…クロッカス…俺の罪は、どうすれば償えるんだろう…。
…なんて、君に聞いてもね…」
クロッカスの墓参り。問いに答える者はないのに、問わずにはいられない。
そのころ、アイリスたち仲間メンバーは、
バジルの親のいる場所を将軍に聞いて、その村を訪ねていた。
場所はニケの村。
「ごめんね…わざわざ来てもらっちゃって。紅茶しか出せないけど」
アイリス「いえ、ありがとうございます」
アスター「あの…シオンとバジルさんはどんな関係で?」
少し黙り込んで、バジルの母親が口を開く。
「シオン君にはバジルの妹、クロッカスが彼女にいたの。もう、この世にはいないけどね」
ブローディア「亡くなって…!?」
「…どこから話すべきかしら…
ああ、そうね、シオン君とクロッカスが二人で森に行った日…
その日の事から、話すわね。全ての原因の日だから」
少し沈黙した後、2年前の「その日」の事に関して、静かに口を開いた。
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