52 / 80
聖武器
花と十字架の想い 52話
しおりを挟む
アイリスと仲間達に励まされて、仲間に戻ってきたシオンは、
皆と共にクロッカスとバジルの母親の所に戻った。
ブローディア「このクッキー美味しいです!!」
レオノティス「紅茶も香りが良いしな」
帰ってくるなり、クロッカスたちの母親が焼いてくれたクッキーをみんなで食べていた。
「ありがとう。これぐらいしか出せないけど…」
フクシア「いえいえ、充分です!!」
アスター「フクシアもこれぐらい料理が上手ければ……」
ボソッとアスターが呟く。
フクシア「なにか言った??」
笑顔で話しかけてくる辺り、絶対に聞こえてただろう。
アスター「い、いや何も;;;;;」
フクシア「なら良かった。もう少しで技撃とうかと…」
物騒な事を…女性を怒らせたらいけない…。
シオン「…あの、バジルさんの事なんですけど…行く場所に心当たりはないですよね?」
「ええ。城の兵士になってからは家にも戻らないし…」
アイリス「じゃあ、しばらくしたらまたここに戻ってみる? もしかしたら会えるかも…」
シオン「そうだな」
予定を決めていた時にシュロが…
シュロ「はは…それまでに将軍に捕まらなければいいけどな…」
口を滑らせた。
「捕まるって…あの子、何かしたの!?」
シュロ「あ…」
シスル「大した事ない。大事になる前にあいつは…こいつが止めるだろうしな」
そう、シオンの方を見て言う。
「…シオン君。もしもバジルが貴方の事を殺そうとしてきたらごめんなさい。でも…」
シオン「大丈夫です。バジルさんは、俺が必ず止めます」
クロッカスとバジルの母親は、静かにうなずいた。
クッキーも食べ終わって、その日はその村に泊まらせてもらった。
翌日、一同は一回ここから近場の街に行く事にした。
その場所は依頼の街ウェスタと呼ばれるほど、各地から依頼が集められる街だった。
なぜそこに行くのかというと理由は簡単。金稼ぎ。
そんなに減っているわけではないが、
これから先依頼をやれる時間が取れるかも分からないし、
次の聖武器の在処も不明だからだ。
アイリス「ここが…依頼の街 ウェスタ…」
シオン「さすが…王都まではいかないけど、かなりの人だな」
依頼を請ける人でにぎわっているのだろう。
リナリア「んーと、どこで依頼請けるの?」
シュロ「酒場だな。そこのカウンターで請ける感じだ」
酒場に行って依頼リストを見せてもらう。
シオン「えーと……簡単なので良いよな。時間つぶしがてらだし」
フクシア「あっ、これは?」
フクシアが指差したのは仮面の男を捕まえてほしいという依頼。
シオン「あ…じゃあこれで」
マスターに受け付けてもらい、引き受けた。
依頼主の元に行って話を聞く。
「真夜中に仮面を付けた男が女性を仮面舞踏会に無理やり連れていくんです。
しかも、その女性はいつまでも戻ってきません。
大体、それが本当に仮面舞踏会なのかも微妙です…。
捕まえようにも、相手は素早く、私たち街の者ではどうにもできなくて。
ただ仮面を付けてくるなんて、変態というか変質者というか…」
アスター「狙いは女性だけか…なら女性陣で誰かがおびき寄せ…」
女性陣「却下!!」
即答。
シュロ「変態な所が却下要因か;;;」
少しの沈黙。その後、女性陣が一斉に男性陣を見た。
何を思っているのか察したシオン以外の男性陣は…
男性陣(シオン以外)「女装はしないからな」
じゃあ…と、シオンを見る。
ブローディア「シオンで良いね!」
シオン「は!?」
アイリス「あ、そうだね。シオンなら女装しても違和感ないかも」
女性陣は押し付けられるならとにかく、今は誰でも良いようで。
シオン「冗談は嫌いだ…;;;」
アスター「本気だから安心しろ。相手が現れたらすぐに助けに入るから心配するな」
酷すぎる。
致し方なく、シオンが女装するハメになった。
真夜中、本当に人気がない。
こんなところ女性1人で歩いていたら、確かに誰かに捕まりそうだ。
そう思いながら歩いていると、向こうから人が。
「おや、今宵も美しい女性に会えましたね。
私、仮面舞踏会を開催しているものでして、どうぞご一緒に参りましょう」
参りませんか? と聞く訳でもなく行く事前提。
しかも近づいてくるので、怯えたら何もできないだろうし、
抵抗したところで女性の力では無理だろう。
逃げ出しても相手は素早い。一般人ならどうしようもない。
シオン「…よく見ろ。俺は男だ」
「自分の事を俺という女性ですか…これまた珍しい…」
シオン「…………はあ…頭も悪いのか」
そう言うと、女装していた服を外す。すると案の定、相手は驚いている。
「あ、あなた、男性じゃないですか!!」
シオン「だからそう言っただろ!」
半ばキレ気味で剣を抜く。
シオン「どうする? 大人しく捕まるか?」
返ってきたのは、予想外の返事だった。
「…ふふ、男性でも顔が可愛ければ問題ないです」
シオン「は!? ち、ちょっと待て!!」
シオンが一歩後ずさったところで…
アスター「そこまでだ!」
ブローディア「いい加減にしなさい! カルビ、行って!」
レオノティス「テイルもだ!」
カルビとテイルが体当たりする。勿論、加減はしている。
でないと相手の骨が砕け散ってしまう。
シオン「…来るのが遅い…」
アスター「面白い展開になったからな。
もう少し見ていようかとも思ったがアイリスが心配したからやめた」
アイリス、ありがとうと心の中で思う一方、後で絶対アスターをぶんなぐると思った。
シスルが倒れ込んだ仮面の男に近づく。
シスル「さらった奴等はどこへ連れて行った?」
短剣を突き付けてきていたので、仮面の男は言わざるを得なかった。
「西の洞窟の…奥の屋敷です…」
シスル「…行くぞ。場所を自警団に伝えて、こいつを引き渡して終わりだ」
全くせっかちだ。
次の日、依頼主に捕えた事を報告しに行った。
「ありがとうございます! あの…その男、仮面は…」
レオノティス「あいつ、自警団に引き渡されても仮面を外そうとしなかったぞ」
結局素顔は分からずじまい。
アイリス「でも、女性に何かするわけでもなく、
ただ囲まれていたかったってだけなんてね…」
シオン「それはそれで変態だな…。
しかもその洞窟の奥の屋敷、廃屋敷だろ? 趣味悪すぎる…」
自警団によって、女性たちは全員解放された。
食事も睡眠も与えられていたらしく、身体に悪影響はなかったので良かった。
報酬を受け取り、宿に戻る。
その晩…フクシアとアスターの元に、天使と悪魔の兵士が来た。
「フクシアさん、アスター様。フリージア様とディアスキア様から連絡です」
フクシア「連絡??」
「お二人は、クロスブライトとヘルグランからずっと見ていました。
だから、聖武器を探している事もご存知です。そこで、聖武器に関する連絡です」
「…聖武器は、フリージア様とディアスキア様がひとつずつ、預かっている…と」
アスター「なっ!?」
思わぬところで情報が入った。
「クロスブライトへ戻る魔法陣を、ここから少し南に行った小島に展開しておきます。
準備ができたら仲間の方も一緒で構いませんので来てください」
それだけ告げると、二人の兵士は帰っていった。
フクシア「アスター…」
アスター「素直に渡すとは思えない…おそらく、戦うだろうな」
フクシア「うん……」
何はともあれ、在り処は分かった。明日シオン達に告げて向かう事に。
次の目的地は天使界・クロスブライトと悪魔界・ヘルグランだ。
皆と共にクロッカスとバジルの母親の所に戻った。
ブローディア「このクッキー美味しいです!!」
レオノティス「紅茶も香りが良いしな」
帰ってくるなり、クロッカスたちの母親が焼いてくれたクッキーをみんなで食べていた。
「ありがとう。これぐらいしか出せないけど…」
フクシア「いえいえ、充分です!!」
アスター「フクシアもこれぐらい料理が上手ければ……」
ボソッとアスターが呟く。
フクシア「なにか言った??」
笑顔で話しかけてくる辺り、絶対に聞こえてただろう。
アスター「い、いや何も;;;;;」
フクシア「なら良かった。もう少しで技撃とうかと…」
物騒な事を…女性を怒らせたらいけない…。
シオン「…あの、バジルさんの事なんですけど…行く場所に心当たりはないですよね?」
「ええ。城の兵士になってからは家にも戻らないし…」
アイリス「じゃあ、しばらくしたらまたここに戻ってみる? もしかしたら会えるかも…」
シオン「そうだな」
予定を決めていた時にシュロが…
シュロ「はは…それまでに将軍に捕まらなければいいけどな…」
口を滑らせた。
「捕まるって…あの子、何かしたの!?」
シュロ「あ…」
シスル「大した事ない。大事になる前にあいつは…こいつが止めるだろうしな」
そう、シオンの方を見て言う。
「…シオン君。もしもバジルが貴方の事を殺そうとしてきたらごめんなさい。でも…」
シオン「大丈夫です。バジルさんは、俺が必ず止めます」
クロッカスとバジルの母親は、静かにうなずいた。
クッキーも食べ終わって、その日はその村に泊まらせてもらった。
翌日、一同は一回ここから近場の街に行く事にした。
その場所は依頼の街ウェスタと呼ばれるほど、各地から依頼が集められる街だった。
なぜそこに行くのかというと理由は簡単。金稼ぎ。
そんなに減っているわけではないが、
これから先依頼をやれる時間が取れるかも分からないし、
次の聖武器の在処も不明だからだ。
アイリス「ここが…依頼の街 ウェスタ…」
シオン「さすが…王都まではいかないけど、かなりの人だな」
依頼を請ける人でにぎわっているのだろう。
リナリア「んーと、どこで依頼請けるの?」
シュロ「酒場だな。そこのカウンターで請ける感じだ」
酒場に行って依頼リストを見せてもらう。
シオン「えーと……簡単なので良いよな。時間つぶしがてらだし」
フクシア「あっ、これは?」
フクシアが指差したのは仮面の男を捕まえてほしいという依頼。
シオン「あ…じゃあこれで」
マスターに受け付けてもらい、引き受けた。
依頼主の元に行って話を聞く。
「真夜中に仮面を付けた男が女性を仮面舞踏会に無理やり連れていくんです。
しかも、その女性はいつまでも戻ってきません。
大体、それが本当に仮面舞踏会なのかも微妙です…。
捕まえようにも、相手は素早く、私たち街の者ではどうにもできなくて。
ただ仮面を付けてくるなんて、変態というか変質者というか…」
アスター「狙いは女性だけか…なら女性陣で誰かがおびき寄せ…」
女性陣「却下!!」
即答。
シュロ「変態な所が却下要因か;;;」
少しの沈黙。その後、女性陣が一斉に男性陣を見た。
何を思っているのか察したシオン以外の男性陣は…
男性陣(シオン以外)「女装はしないからな」
じゃあ…と、シオンを見る。
ブローディア「シオンで良いね!」
シオン「は!?」
アイリス「あ、そうだね。シオンなら女装しても違和感ないかも」
女性陣は押し付けられるならとにかく、今は誰でも良いようで。
シオン「冗談は嫌いだ…;;;」
アスター「本気だから安心しろ。相手が現れたらすぐに助けに入るから心配するな」
酷すぎる。
致し方なく、シオンが女装するハメになった。
真夜中、本当に人気がない。
こんなところ女性1人で歩いていたら、確かに誰かに捕まりそうだ。
そう思いながら歩いていると、向こうから人が。
「おや、今宵も美しい女性に会えましたね。
私、仮面舞踏会を開催しているものでして、どうぞご一緒に参りましょう」
参りませんか? と聞く訳でもなく行く事前提。
しかも近づいてくるので、怯えたら何もできないだろうし、
抵抗したところで女性の力では無理だろう。
逃げ出しても相手は素早い。一般人ならどうしようもない。
シオン「…よく見ろ。俺は男だ」
「自分の事を俺という女性ですか…これまた珍しい…」
シオン「…………はあ…頭も悪いのか」
そう言うと、女装していた服を外す。すると案の定、相手は驚いている。
「あ、あなた、男性じゃないですか!!」
シオン「だからそう言っただろ!」
半ばキレ気味で剣を抜く。
シオン「どうする? 大人しく捕まるか?」
返ってきたのは、予想外の返事だった。
「…ふふ、男性でも顔が可愛ければ問題ないです」
シオン「は!? ち、ちょっと待て!!」
シオンが一歩後ずさったところで…
アスター「そこまでだ!」
ブローディア「いい加減にしなさい! カルビ、行って!」
レオノティス「テイルもだ!」
カルビとテイルが体当たりする。勿論、加減はしている。
でないと相手の骨が砕け散ってしまう。
シオン「…来るのが遅い…」
アスター「面白い展開になったからな。
もう少し見ていようかとも思ったがアイリスが心配したからやめた」
アイリス、ありがとうと心の中で思う一方、後で絶対アスターをぶんなぐると思った。
シスルが倒れ込んだ仮面の男に近づく。
シスル「さらった奴等はどこへ連れて行った?」
短剣を突き付けてきていたので、仮面の男は言わざるを得なかった。
「西の洞窟の…奥の屋敷です…」
シスル「…行くぞ。場所を自警団に伝えて、こいつを引き渡して終わりだ」
全くせっかちだ。
次の日、依頼主に捕えた事を報告しに行った。
「ありがとうございます! あの…その男、仮面は…」
レオノティス「あいつ、自警団に引き渡されても仮面を外そうとしなかったぞ」
結局素顔は分からずじまい。
アイリス「でも、女性に何かするわけでもなく、
ただ囲まれていたかったってだけなんてね…」
シオン「それはそれで変態だな…。
しかもその洞窟の奥の屋敷、廃屋敷だろ? 趣味悪すぎる…」
自警団によって、女性たちは全員解放された。
食事も睡眠も与えられていたらしく、身体に悪影響はなかったので良かった。
報酬を受け取り、宿に戻る。
その晩…フクシアとアスターの元に、天使と悪魔の兵士が来た。
「フクシアさん、アスター様。フリージア様とディアスキア様から連絡です」
フクシア「連絡??」
「お二人は、クロスブライトとヘルグランからずっと見ていました。
だから、聖武器を探している事もご存知です。そこで、聖武器に関する連絡です」
「…聖武器は、フリージア様とディアスキア様がひとつずつ、預かっている…と」
アスター「なっ!?」
思わぬところで情報が入った。
「クロスブライトへ戻る魔法陣を、ここから少し南に行った小島に展開しておきます。
準備ができたら仲間の方も一緒で構いませんので来てください」
それだけ告げると、二人の兵士は帰っていった。
フクシア「アスター…」
アスター「素直に渡すとは思えない…おそらく、戦うだろうな」
フクシア「うん……」
何はともあれ、在り処は分かった。明日シオン達に告げて向かう事に。
次の目的地は天使界・クロスブライトと悪魔界・ヘルグランだ。
0
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる