68 / 80
聖武器
花と十字架の想い 68話
しおりを挟む
・・・・・・
シオン「……アイリスを返せ。」
アメシス「……それは、できません」
ブローディア「貴方達の勝手な都合で、アイリスを奪ってんじゃないわよ!」
リナリア「クロム! ねえ、お願い、目を覚まして!」
クロム「だから、何の話? 私は目を覚ましているわ」
シュロ「カイヤ……僕の妹を殺した理由は……」
カイヤ「察しはついているでしょう? 聖武器の具現化のため、ですよ」
シオン「……ジェイド」
その声に答えるのに少し間が開く。
ジェイド「……うるさいな…黙ってろ」
シオン「?? …誰に言ってる?」
何でもない、と一言告げてくる。
マーカサイト「ふっ、お前達、下がれ。
シオン。お前達はアイリスを返してほしいようだが、本当にそれでいいのか?」
ブローディア「どういう意味よ!」
今にも魔法を撃ってしまいそうなブローディアを制止する。
マーカサイト「まあ、ここまで来たのだ。お前達が知りたい事を答えられる限りで答えよう。
まず、お前達は…特に、シオン。貴様はかつての英雄プラタナスの末裔だ。
少しは勘付いていたのではないか?」
シオン「……この、ペンダント……そして、かつての英雄が使っていた、
記憶の剣の出現、それが俺に扱えた事……」
砂漠で出現した記憶の剣は、ペンダントが光って現れた。
記憶の剣はかつての英雄が使っていたといわれる剣。
それがペンダントが原因で現れたとあれば、ペンダントもかつての英雄の持ち物だと察していた。
マーカサイト「そして、他の奴らもそうだ。かつての英雄プラタナスの仲間……
聖武器に認められただろう? それは英雄の血があるからだ。」
シュロ「魔王…お前は1000年前に封じられたはずだ。」
マーカサイト「少し違うな。私はそれよりもずっと前から封印されて復活してを繰り返している。
世界の敵として永遠にな。」
それはつまり、どんなに頑張って封印しても、いつか復活されるという事……
リナリア「ま、まって…文献には、一人の青年と少女が自らの命を犠牲にする形で封印を……!
その二人の死は、無意味だったことに……!?」
マーカサイト「そういう事だ。その一時の平和は守られたかもしれないが、
私の復活によって永遠の平和は断たれた。」
もはや、最悪の敵はここにあり。
シオン「さっき……アイリスを返せと言った時、それでいいのかと聞いたな。どういう事だ?」
マーカサイト「そのままの意味だ。…私を封じる手段。教えてやろう。
それは……魔族の力を宿した少女の命だ。」
シュロ「なっ……」
シオン「それは……」
アメシスがあからさまに目をそらす。
マーカサイト「英雄とは名ばかりな…少女を犠牲にしなければ、世界など救えないのだからな。
まあ、そういう事だ。私を封印したければ、アイリスを犠牲にするしかない。
アメシスの中にいれば、そんな事はない!」
それでも…と、シオンが続ける。
シオン「俺達が、アメシスを殺すかもしれないぞ!」
マーカサイト「我らが勝つ。アメシスを殺すだと? できるのか、貴様に」
アメシスの死=アイリスの死…少なくとも、現時点ではそうなってしまう。
マーカサイト「……お前達、手を出すな。それと…」
魔王が抜刀したと同時にシオン以外の仲間に結界が張られる。
シオン「みんな!?」
ブローディア「何これ、出られない!?」
どうやら、閉じ込める用の結界らしい。
マーカサイト「私一人で相手する。シオンも、用があるのは、今は私だろう」
それを合図にシオンも抜刀。
シオン「一対一でいいんだな? 封印なんてどうでも良い、お前を倒せばそれでいい話だ!」
何を言うでもなく、同時に踏み込む。
魔王が持つ剣は……これは、ディアブロ…悪魔の意を持つ剣だ。
文献に載っていたのを思い出す。
対してシオンは、黒曜石を付けていないため、真価の発揮できない聖剣。
どれだけ斬りこんでも、剣をぶつけても、弾かれ、すり抜け、届かないのはこちらだった。
シオン「くっ……!」
マーカサイト「どうした? 私を倒すといっていただろう?」
ふ、と、アメシスの方へ一瞬魔王が目をやる。
すると、アメシスが弓を構えた。矛先は……
リナリア「アイリス!! だめ!」
シュロ「シオンを撃つ気か!? アイリス、目を覚ませ!!」
ブローディア「アイリス、お願い!!!」
それこそ愉快とばかりに魔王が笑いだす。
マーカサイト「届くわけないだろう。ここにいるのはアメシスだ」
シオン「アイリス……」
避けようとするでもなく、防ごうとするでもなく、
剣を落とし、シオンが両手を広げる。
シオン「俺は防がない。防いでアイリスに当たってほしくないから。
避けない。アイリスの事は全部受け止めてるって決めたから。
撃ちたければ撃てばいい。けど、俺を撃ったら、アイリスはこちらに戻って来てくれ…!」
仲間は慌てる、が、結界のせいで出られない。
弓は強く引かれた。けれど、その時アメシスから涙。
アメシス(……貴方は、愛されているのね……)
放たれた矢は、わずかに軌道が逸れて、シオンに当たる事はなかった。
シオン「………え?」
アメシス「うっ……ああああぁぁああ!!!」
カイヤ「アメシスさん!?」
ジェイド「何だよ急に!」
クロム「これは……」
少しの間の後、アメシスが顔を上げる。
アメシス「……シオン」
シオン「アイリス!?」
マーカサイト「アイリスの意識がアメシスに打ち勝った…のか!?」
見た目こそアメシスのままだが、中身はどうやらアイリスらしい。
マーカサイトの方をアイリスが向くなり、弓を構える。
アイリス「魔王マーカサイト…シオンを傷つけるなら、撃ちます!!
アメシスは私が封じました。もうアメシスは戻って来ないと思ってください!」
シオン「だめだアイリス! こいつは勝てる相手じゃない!」
魔王が振りかぶった剣が当たる寸前でシオンがアイリスを突き飛ばす。
そして、持っていた聖武器を投げた。
アイリス「シオン……これは……!」
シオン「あの時、アイリスが手に入れるはずだった聖武器だ!
ずっと、俺が預かっていた! 今なら!!」
その弓をアイリスが強く握る。
アイリス(聞こえる……声が……私は……
魔王につくつもりはない!)
『この弓の名を……この弓の名はーーーー』
アイリス「ホープ!!」
アイリスの持っていた聖武器が宝玉に変わる。
魔族側ではなく、英雄側として認められたのだ。
ブローディア「アイリス……良かった……」
マーカサイト「くっ…貴様…「アメシス」を…こちらに返せ!」
アメシス(……!!)
その時、後ろから足音が聞こえてきた。
レオノティス「全員無事か!?」
フクシア「あ! アイリスの聖武器が宝玉に!!」
シスル「認められたか……だが……」
後から来た面子にも分かるような劣勢。魔王は完全に怒っているし、
この分だと逆刃十架も黙っていないだろう。
ローズ「みんな!!」
少し遅れてローズが現れた。
カイヤ「……ローズ……」
シオン「ローズ!? もう大丈夫なのか!?」
アスター「行くと言って聞かなくてな…魔王に対抗するために、これは必要だからと、
俺達は全員、ローズの案内でこれを回収してきた」
そう言ってアスターが投げたもの。それは、黒曜石だった。
シスル「魔王側が持っているのは三つ。それを全部回収してきた。
こいつの案内でな。」
ローズが、これを……
フクシア「黒曜石を聖武器にはめれば、真の力が現れる!
その一つはシオンが使って!!」
言われるままに聖武器に黒曜石をはめこむ。
それだけで、強い光を放った。
シオン「……これは……っ…魔王ーーーーー!!!」
マーカサイト「なっ……!」
その剣はマーカサイトの剣、ディアブロを弾き飛ばした。
カイヤ「マーカサイト様!」
ジェイド「ちっ、よくもやってくれたな」
クロム「生かして帰さないわよ」
逆刃十架が前に出ようとすると、剣が弾かれた事で結界が解けたようで
ブローディア「みんな! 転移する! 早く傍に!!」
みんながそれぞれブローディアの傍に集まる。
アイリスは…行く前に…
アイリス「マーカサイト…貴方はさっき言った…
「私」ではなく、「アメシス」を返せ、と。
最期まで、大事にしてあげてください。でなければ、赦しません」
そう告げると、アイリスを光が包んで、アメシスとアイリスに再分離する。
マーカサイト「アメシス!!」
その場に倒れたアメシスに魔王が駆け寄る。
それを見届けて、アイリスも魔法陣に入る。
本当にこう見ると、アメシスとアイリスは瓜二つ。身長も見た目も。
ブローディア「行くよ!」
刹那、転移魔法が起動して、シオンたちは全員魔王城から立ち去った。
クロム「いいの? 逃がしちゃったし、黒曜石まで……」
マーカサイト「……カイヤ。私の武器を……1000年前の物に造り変えろ」
カイヤ「…はい。魔剣・ラストディストラクトに、ですね」
アイリスを抱えて立ち上がる。
マーカサイト「アメシスが動けるようになるまでそれぞれ無駄な動きをするな。
そのうちあいつらはここへ攻めてくる。それを、迎え撃つ」
逆刃十架が一礼する。
ジェイド「死鎌刃魂の奴らもですか?」
マーカサイト「ああ。…頼んだぞ」
逆刃十架「御意」
マーカサイト(ふっ…まあいい。こいつらなど肉体が戻るまでの捨て駒。
精々最期まで頑張る事だ……)
シオン「……アイリスを返せ。」
アメシス「……それは、できません」
ブローディア「貴方達の勝手な都合で、アイリスを奪ってんじゃないわよ!」
リナリア「クロム! ねえ、お願い、目を覚まして!」
クロム「だから、何の話? 私は目を覚ましているわ」
シュロ「カイヤ……僕の妹を殺した理由は……」
カイヤ「察しはついているでしょう? 聖武器の具現化のため、ですよ」
シオン「……ジェイド」
その声に答えるのに少し間が開く。
ジェイド「……うるさいな…黙ってろ」
シオン「?? …誰に言ってる?」
何でもない、と一言告げてくる。
マーカサイト「ふっ、お前達、下がれ。
シオン。お前達はアイリスを返してほしいようだが、本当にそれでいいのか?」
ブローディア「どういう意味よ!」
今にも魔法を撃ってしまいそうなブローディアを制止する。
マーカサイト「まあ、ここまで来たのだ。お前達が知りたい事を答えられる限りで答えよう。
まず、お前達は…特に、シオン。貴様はかつての英雄プラタナスの末裔だ。
少しは勘付いていたのではないか?」
シオン「……この、ペンダント……そして、かつての英雄が使っていた、
記憶の剣の出現、それが俺に扱えた事……」
砂漠で出現した記憶の剣は、ペンダントが光って現れた。
記憶の剣はかつての英雄が使っていたといわれる剣。
それがペンダントが原因で現れたとあれば、ペンダントもかつての英雄の持ち物だと察していた。
マーカサイト「そして、他の奴らもそうだ。かつての英雄プラタナスの仲間……
聖武器に認められただろう? それは英雄の血があるからだ。」
シュロ「魔王…お前は1000年前に封じられたはずだ。」
マーカサイト「少し違うな。私はそれよりもずっと前から封印されて復活してを繰り返している。
世界の敵として永遠にな。」
それはつまり、どんなに頑張って封印しても、いつか復活されるという事……
リナリア「ま、まって…文献には、一人の青年と少女が自らの命を犠牲にする形で封印を……!
その二人の死は、無意味だったことに……!?」
マーカサイト「そういう事だ。その一時の平和は守られたかもしれないが、
私の復活によって永遠の平和は断たれた。」
もはや、最悪の敵はここにあり。
シオン「さっき……アイリスを返せと言った時、それでいいのかと聞いたな。どういう事だ?」
マーカサイト「そのままの意味だ。…私を封じる手段。教えてやろう。
それは……魔族の力を宿した少女の命だ。」
シュロ「なっ……」
シオン「それは……」
アメシスがあからさまに目をそらす。
マーカサイト「英雄とは名ばかりな…少女を犠牲にしなければ、世界など救えないのだからな。
まあ、そういう事だ。私を封印したければ、アイリスを犠牲にするしかない。
アメシスの中にいれば、そんな事はない!」
それでも…と、シオンが続ける。
シオン「俺達が、アメシスを殺すかもしれないぞ!」
マーカサイト「我らが勝つ。アメシスを殺すだと? できるのか、貴様に」
アメシスの死=アイリスの死…少なくとも、現時点ではそうなってしまう。
マーカサイト「……お前達、手を出すな。それと…」
魔王が抜刀したと同時にシオン以外の仲間に結界が張られる。
シオン「みんな!?」
ブローディア「何これ、出られない!?」
どうやら、閉じ込める用の結界らしい。
マーカサイト「私一人で相手する。シオンも、用があるのは、今は私だろう」
それを合図にシオンも抜刀。
シオン「一対一でいいんだな? 封印なんてどうでも良い、お前を倒せばそれでいい話だ!」
何を言うでもなく、同時に踏み込む。
魔王が持つ剣は……これは、ディアブロ…悪魔の意を持つ剣だ。
文献に載っていたのを思い出す。
対してシオンは、黒曜石を付けていないため、真価の発揮できない聖剣。
どれだけ斬りこんでも、剣をぶつけても、弾かれ、すり抜け、届かないのはこちらだった。
シオン「くっ……!」
マーカサイト「どうした? 私を倒すといっていただろう?」
ふ、と、アメシスの方へ一瞬魔王が目をやる。
すると、アメシスが弓を構えた。矛先は……
リナリア「アイリス!! だめ!」
シュロ「シオンを撃つ気か!? アイリス、目を覚ませ!!」
ブローディア「アイリス、お願い!!!」
それこそ愉快とばかりに魔王が笑いだす。
マーカサイト「届くわけないだろう。ここにいるのはアメシスだ」
シオン「アイリス……」
避けようとするでもなく、防ごうとするでもなく、
剣を落とし、シオンが両手を広げる。
シオン「俺は防がない。防いでアイリスに当たってほしくないから。
避けない。アイリスの事は全部受け止めてるって決めたから。
撃ちたければ撃てばいい。けど、俺を撃ったら、アイリスはこちらに戻って来てくれ…!」
仲間は慌てる、が、結界のせいで出られない。
弓は強く引かれた。けれど、その時アメシスから涙。
アメシス(……貴方は、愛されているのね……)
放たれた矢は、わずかに軌道が逸れて、シオンに当たる事はなかった。
シオン「………え?」
アメシス「うっ……ああああぁぁああ!!!」
カイヤ「アメシスさん!?」
ジェイド「何だよ急に!」
クロム「これは……」
少しの間の後、アメシスが顔を上げる。
アメシス「……シオン」
シオン「アイリス!?」
マーカサイト「アイリスの意識がアメシスに打ち勝った…のか!?」
見た目こそアメシスのままだが、中身はどうやらアイリスらしい。
マーカサイトの方をアイリスが向くなり、弓を構える。
アイリス「魔王マーカサイト…シオンを傷つけるなら、撃ちます!!
アメシスは私が封じました。もうアメシスは戻って来ないと思ってください!」
シオン「だめだアイリス! こいつは勝てる相手じゃない!」
魔王が振りかぶった剣が当たる寸前でシオンがアイリスを突き飛ばす。
そして、持っていた聖武器を投げた。
アイリス「シオン……これは……!」
シオン「あの時、アイリスが手に入れるはずだった聖武器だ!
ずっと、俺が預かっていた! 今なら!!」
その弓をアイリスが強く握る。
アイリス(聞こえる……声が……私は……
魔王につくつもりはない!)
『この弓の名を……この弓の名はーーーー』
アイリス「ホープ!!」
アイリスの持っていた聖武器が宝玉に変わる。
魔族側ではなく、英雄側として認められたのだ。
ブローディア「アイリス……良かった……」
マーカサイト「くっ…貴様…「アメシス」を…こちらに返せ!」
アメシス(……!!)
その時、後ろから足音が聞こえてきた。
レオノティス「全員無事か!?」
フクシア「あ! アイリスの聖武器が宝玉に!!」
シスル「認められたか……だが……」
後から来た面子にも分かるような劣勢。魔王は完全に怒っているし、
この分だと逆刃十架も黙っていないだろう。
ローズ「みんな!!」
少し遅れてローズが現れた。
カイヤ「……ローズ……」
シオン「ローズ!? もう大丈夫なのか!?」
アスター「行くと言って聞かなくてな…魔王に対抗するために、これは必要だからと、
俺達は全員、ローズの案内でこれを回収してきた」
そう言ってアスターが投げたもの。それは、黒曜石だった。
シスル「魔王側が持っているのは三つ。それを全部回収してきた。
こいつの案内でな。」
ローズが、これを……
フクシア「黒曜石を聖武器にはめれば、真の力が現れる!
その一つはシオンが使って!!」
言われるままに聖武器に黒曜石をはめこむ。
それだけで、強い光を放った。
シオン「……これは……っ…魔王ーーーーー!!!」
マーカサイト「なっ……!」
その剣はマーカサイトの剣、ディアブロを弾き飛ばした。
カイヤ「マーカサイト様!」
ジェイド「ちっ、よくもやってくれたな」
クロム「生かして帰さないわよ」
逆刃十架が前に出ようとすると、剣が弾かれた事で結界が解けたようで
ブローディア「みんな! 転移する! 早く傍に!!」
みんながそれぞれブローディアの傍に集まる。
アイリスは…行く前に…
アイリス「マーカサイト…貴方はさっき言った…
「私」ではなく、「アメシス」を返せ、と。
最期まで、大事にしてあげてください。でなければ、赦しません」
そう告げると、アイリスを光が包んで、アメシスとアイリスに再分離する。
マーカサイト「アメシス!!」
その場に倒れたアメシスに魔王が駆け寄る。
それを見届けて、アイリスも魔法陣に入る。
本当にこう見ると、アメシスとアイリスは瓜二つ。身長も見た目も。
ブローディア「行くよ!」
刹那、転移魔法が起動して、シオンたちは全員魔王城から立ち去った。
クロム「いいの? 逃がしちゃったし、黒曜石まで……」
マーカサイト「……カイヤ。私の武器を……1000年前の物に造り変えろ」
カイヤ「…はい。魔剣・ラストディストラクトに、ですね」
アイリスを抱えて立ち上がる。
マーカサイト「アメシスが動けるようになるまでそれぞれ無駄な動きをするな。
そのうちあいつらはここへ攻めてくる。それを、迎え撃つ」
逆刃十架が一礼する。
ジェイド「死鎌刃魂の奴らもですか?」
マーカサイト「ああ。…頼んだぞ」
逆刃十架「御意」
マーカサイト(ふっ…まあいい。こいつらなど肉体が戻るまでの捨て駒。
精々最期まで頑張る事だ……)
0
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
お飾り王妃の死後~王の後悔~
ましゅぺちーの
恋愛
ウィルベルト王国の王レオンと王妃フランチェスカは白い結婚である。
王が愛するのは愛妾であるフレイアただ一人。
ウィルベルト王国では周知の事実だった。
しかしある日王妃フランチェスカが自ら命を絶ってしまう。
最後に王宛てに残された手紙を読み王は後悔に苛まれる。
小説家になろう様にも投稿しています。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる