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決戦
花と十字架の想い 72話
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マーカサイト「……ふっ…来たか…
アイリスを犠牲にする事を分かった上で、こちらを選ぶか…
逆刃十架の三人と、死鎌刃魂は配置につけ。魔獣化も許可する。
息の根を止めて来い。」
レサイト「あー、うん。さすがに今回は本気出すよ…」
ツァイ「セレスタ、私達も…」
セレスタ「ん、行こう、ツァイ。」
死鎌刃魂がその場を去る。
クロム「私達も準備しましょうか?」
ジェイド「ああ…カイヤ。どうした?」
カイヤ「い、いえ…そうですね、行きましょうか」
逆刃十架も下がる。
アメシス(ジェイド…カイヤ…クロム…貴方達は、それでいいのですか…?)
「…マーカサイト様。セイクレイ城へは?」
マーカサイト「そちらにも魔族の兵は送る。
将軍共に加勢されては困るのでな」
シオン「今回は正門からの侵入になるから、前と道は変わっている、よな」
シュロ「駆け上がれればいいんだけどな…」
レオノティス「…そうはいかないみたいだぞ」
レオノティスがそう言った瞬間、どこからか声が…
レサイト「簡単に通したら魔王様がうるさいんだよねーだから、軽いゲーム」
ツァイ「一階層のどこかに先へ進むための装置があるわ。それを探しなさい」
セレスタ「もちろん俺達死鎌刃魂は邪魔をする。
この広い城の中を駆けまわってくたびれて、無残に俺達に殺されなよ!」
放送らしきものが途切れる。
ブローディア「何がゲームよ! 殺す気満々じゃない!」
アスター「それはこちらも同じ事だ」
この広い中を全員で探し回っていては終わらない。
シオン「おそらく、一階層は死鎌刃魂だ。ここは分かれよう」
フクシア「私とアスターは左側を探索する!」
シスル「俺は右側を見てくる。」
一人で行くと言うのでさすがに止めたが、
一人のほうが見つかりにくいと言われて押し切られてしまった。
シスル「残りはまっすぐ行ったところを探せ。鍵でも階段でも何でもいい。
もし、俺達のどちらかが装置を見つけて起動させたら、そのまま先にすすめよ」
リナリア「シスル……」
アイリス「シオン、行きましょう?」
シオン「…わかった。三人とも、絶対に死ぬなよ!」
そっちこそ、と言われ、三手に分かれた。
左側。アスター・フクシア。
アスター「フクシア、大丈夫そうか?」
フクシア「さすがに魔族兵が多いけど、でも、大丈夫だよ!」
戦いながら、結構な距離を歩いてきた気がする。
フクシア「……アスター。この壁動く。」
アスター「……これは……」
壁を動かすと、床に転移魔方陣が置かれている。
罠だろう…けれど、誰がいたとしても倒さなければ、魔王と対峙した時に邪魔だ。
意を決して飛び込む。
眩しい光が覆った後、目を開けると、
ツァイ「ようこそ、愚者の墓場へ…」
セレスタ「退かなかったんだね。そこだけは称賛するよ
てっきり、レオノティスが来るかなぁって思ってたけど」
父を殺されたから、だろう。だけど…
アスター「レオは、カイヤと戦う必要がある。あいつには、一人じゃ無理だ。
シュロとレオは、ここで足踏みするわけにはいかない」
フクシア「そして、シオンもアイリスもブローディアもリナリアもよ。」
……「理解できない」とツァイとセレスタは一蹴。
それ以上聞く気は無いとばかりに武器を構える。
それに応えてアスターとフクシアも構える。
アスター「魔獣の姿にならなくてもいいのか?」
ツァイ「しばらく耐えていられたら、考えてあげる」
合図なく、アスターが踏み込んだ。
セレスタとツァイの連撃。前後左右からくるものの、
回転切りやら、受け流しやら、背後に回るなどして立ち回って対応。
セレスタ「一人でよく受けきれるよ…!!」
ツァイ「いいの? あの子の方に攻撃いっても…?」
アスター「…フクシアだって、弱くない!!」
その言葉を聞いた途端、アスターから離れてフクシアにツァイが斬りかかる。
フクシア「ホーリーライト!」
その瞬間、魔法を撃ちこんで回避。
アスターが気を引いている間に、詠唱を終えていた。
ツァイ「っ! …さすが、次期大天使と、大悪魔…」
セレスタ「ツァイ!!」
セレスタが銃弾を打ち出すが、アスターによって弾かれる。
アスター「霊気・漆黒!! …フクシアは撃たせない…!」
互いに息が切れ、少しの沈黙…
ツァイ「セレスタ」
セレスタ「りょーかい、ツァイ」
何をしようとしたのかは察しがついた。
フクシア「アスター、離れて!!」
アスター「っ!」
ピンクと水色に淀みがかかったような光が一帯を包んだ後、
目の前にいたのは、ケルベロス(セレスタ)とユニコーン(ツァイ)。
フクシア「魔獣……」
アスター「ユニコーンか…皮肉なものだな。」
穢れない者を捜すユニコーン。それが魔獣なんて…
ツァイ「剣による死なんて生温いわ……!」
セレスタ「ただの肉として、この地で潰れろ……!」
同時に飛び掛かってくる。
アスター「なっ!?」
ケルベロスの勢いに押され、剣で防いでいるのがギリギリ。
けれど、ケルベロスの顔は三つある。もう一つの顔がフクシアの方へ火を吐く。
フクシア「! フレイムバリア!!」
間一髪、火属性を防ぎきるバリアを展開させるが、
今度はユニコーンのブレス。恐らくこれは…闇属性。
フクシア「きゃあ!?」
かわすのが精いっぱいで、床に転がる。
空を飛んだってかまわないのだが、
ブレスの前では地上にいようが空だろうがあまり関係ない。
しかも地上界で空を飛ぶのは無駄な魔力消費になる。
セレスタ「降参したら?? そうしたところで助かりはしないけどさ!!」
ツァイ「今だったら…楽に殺してあげるけど…」
降参なんて考えはない。楽に死ねる? そういう問題ではない。
フクシア(私達はこんな所で…)
アスター(死ぬわけにはいかない……!)
そう強く想った時に、二人の聖武器が光った。
セレスタ「これって…!」
アスター「! はあああ!!」
セレスタが怯んだ隙に噛みついていた牙を押し返す。
フクシアもアスターが立て直したのをみて立ち上がる。
ツァイ「…聖武器の…真価…!!」
二人して武器を構えて、言葉を発す。
フクシア「ゼロ・オリジン! セラフィム・コネクト!」
アスター「ゼロ・オリジン! ディアブロ・レードゥ!」
そのままアスターはセレスタに斬りかかり、フクシアはツァイに向かって放つ。
向こうも火と闇のブレスで応戦するが…
フクシア・アスター「はあああああああああ!!!」
ツァイ「っ、だめ!!」
セレスタ「世界樹の…力が…貸されている…!?」
強い閃光の後…倒れていたのはツァイとセレスタの方。
魔獣化は解かれていた。
ツァイ「……っ…天使…ね…私が、なれなかった…存在…」
まだ息がある。というか、立ち上がってくる。
セレスタ「…ツァイ…」
ツァイ「……フクシア…私、は…」
ふらふらしながらフクシアの方へ向かって来る。
もとより、天使の心があるフクシアはつい手を差し伸べてしまった。
フクシア「ツァイ……!」
その隙を突かれて、ツァイに抑え込まれる。
ツァイ「……貴方が…羨ましくて大嫌い…!」
チャクラムを振り上げた時、
アスター「やめろ!」
アスターがツァイを突き飛ばした。
それでもアスターにチャクラムを振り下ろし続ける。
もはや戦略なんてない。破れかぶれ。
でもこっちだって死ねない。そして、生かす事はもとより不可能なのだ。
魔族は二度と人に戻れない。時間が経てば自我を失う。
一度帯刀したセイバーを横薙ぎに振る。
が、それがツァイに当たる事はなく…代わりに当たっていたのは、
それを庇ったセレスタだった。
セレスタ「うっ……」
アスター「!! セレスタ!?」
話すのが厳しいのか、かなりの間が開く。
セレスタ「ごめ、ん…ツァイ…守れなっ………」
そこまで言って倒れる。
ツァイ「セレスタ!!! …私、も…なのに…セレスタだけが気にする事、無いの、に…!」
怒りと悲しみで抑えられなくなったのか、
アスターにさっきよりもがむしゃらに武器を振り続ける。
こちらも防ぐだけで精一杯で攻勢に出られない。
アスター「ぐっ…!」
ツァイ「貴方なんて…! 貴方なんて……!」
疲労で思わずよろけた瞬間に、ツァイが思い切り武器を振りかぶる。
ツァイ「死んで……!!!」
けれど、それが振り下ろされる事はなかった。
フクシアの魔法剣がツァイにとどめを刺した。
ツァイは武器を落として、呆然。
フクシア「…恨んでくれても、いいよ…でも、アスターを殺すのだけは駄目…!」
ツァイ「…貴方が…ここまで覚悟してるとは…思わなかった…」
そこまで言って床に崩れる。
ツァイ「セレスタ…私も、今…追いかけるね…」
倒れたセレスタの手を取るようにして倒れこむ。
ツァイ「……今度…生まれ変わるなら…二人で、人間が、良い…な…」
・・・・・・・・・
フクシア「……アイリスが言ってた…科学者が、いなければ…
人間として過ごせてたのかな……」
アスター「……科学者か…フクシア。
俺は、今ももしかしたら活動してるかもしれない、科学者を…
この戦いが終わったら探る事にする。もちろん、大悪魔の勉強しながらだ。」
フクシア「…私にも、手伝わせて。
人間が、人間を犠牲にして、人間の敵を造るなんて…許されないよ…
もう、こんな子達出したくない…生かして、あげたかった…」
生かせば今より酷い死に方だ。化け物として、人の心を完全になくし死ぬよりは…。
アスター「行こう。こっちに装置はない。シスルの方を見に行こう。」
フクシア「…うん。わかった」
涙をぬぐって、さっきよりも凛とした目で、アスターの後を追っていった。
アイリスを犠牲にする事を分かった上で、こちらを選ぶか…
逆刃十架の三人と、死鎌刃魂は配置につけ。魔獣化も許可する。
息の根を止めて来い。」
レサイト「あー、うん。さすがに今回は本気出すよ…」
ツァイ「セレスタ、私達も…」
セレスタ「ん、行こう、ツァイ。」
死鎌刃魂がその場を去る。
クロム「私達も準備しましょうか?」
ジェイド「ああ…カイヤ。どうした?」
カイヤ「い、いえ…そうですね、行きましょうか」
逆刃十架も下がる。
アメシス(ジェイド…カイヤ…クロム…貴方達は、それでいいのですか…?)
「…マーカサイト様。セイクレイ城へは?」
マーカサイト「そちらにも魔族の兵は送る。
将軍共に加勢されては困るのでな」
シオン「今回は正門からの侵入になるから、前と道は変わっている、よな」
シュロ「駆け上がれればいいんだけどな…」
レオノティス「…そうはいかないみたいだぞ」
レオノティスがそう言った瞬間、どこからか声が…
レサイト「簡単に通したら魔王様がうるさいんだよねーだから、軽いゲーム」
ツァイ「一階層のどこかに先へ進むための装置があるわ。それを探しなさい」
セレスタ「もちろん俺達死鎌刃魂は邪魔をする。
この広い城の中を駆けまわってくたびれて、無残に俺達に殺されなよ!」
放送らしきものが途切れる。
ブローディア「何がゲームよ! 殺す気満々じゃない!」
アスター「それはこちらも同じ事だ」
この広い中を全員で探し回っていては終わらない。
シオン「おそらく、一階層は死鎌刃魂だ。ここは分かれよう」
フクシア「私とアスターは左側を探索する!」
シスル「俺は右側を見てくる。」
一人で行くと言うのでさすがに止めたが、
一人のほうが見つかりにくいと言われて押し切られてしまった。
シスル「残りはまっすぐ行ったところを探せ。鍵でも階段でも何でもいい。
もし、俺達のどちらかが装置を見つけて起動させたら、そのまま先にすすめよ」
リナリア「シスル……」
アイリス「シオン、行きましょう?」
シオン「…わかった。三人とも、絶対に死ぬなよ!」
そっちこそ、と言われ、三手に分かれた。
左側。アスター・フクシア。
アスター「フクシア、大丈夫そうか?」
フクシア「さすがに魔族兵が多いけど、でも、大丈夫だよ!」
戦いながら、結構な距離を歩いてきた気がする。
フクシア「……アスター。この壁動く。」
アスター「……これは……」
壁を動かすと、床に転移魔方陣が置かれている。
罠だろう…けれど、誰がいたとしても倒さなければ、魔王と対峙した時に邪魔だ。
意を決して飛び込む。
眩しい光が覆った後、目を開けると、
ツァイ「ようこそ、愚者の墓場へ…」
セレスタ「退かなかったんだね。そこだけは称賛するよ
てっきり、レオノティスが来るかなぁって思ってたけど」
父を殺されたから、だろう。だけど…
アスター「レオは、カイヤと戦う必要がある。あいつには、一人じゃ無理だ。
シュロとレオは、ここで足踏みするわけにはいかない」
フクシア「そして、シオンもアイリスもブローディアもリナリアもよ。」
……「理解できない」とツァイとセレスタは一蹴。
それ以上聞く気は無いとばかりに武器を構える。
それに応えてアスターとフクシアも構える。
アスター「魔獣の姿にならなくてもいいのか?」
ツァイ「しばらく耐えていられたら、考えてあげる」
合図なく、アスターが踏み込んだ。
セレスタとツァイの連撃。前後左右からくるものの、
回転切りやら、受け流しやら、背後に回るなどして立ち回って対応。
セレスタ「一人でよく受けきれるよ…!!」
ツァイ「いいの? あの子の方に攻撃いっても…?」
アスター「…フクシアだって、弱くない!!」
その言葉を聞いた途端、アスターから離れてフクシアにツァイが斬りかかる。
フクシア「ホーリーライト!」
その瞬間、魔法を撃ちこんで回避。
アスターが気を引いている間に、詠唱を終えていた。
ツァイ「っ! …さすが、次期大天使と、大悪魔…」
セレスタ「ツァイ!!」
セレスタが銃弾を打ち出すが、アスターによって弾かれる。
アスター「霊気・漆黒!! …フクシアは撃たせない…!」
互いに息が切れ、少しの沈黙…
ツァイ「セレスタ」
セレスタ「りょーかい、ツァイ」
何をしようとしたのかは察しがついた。
フクシア「アスター、離れて!!」
アスター「っ!」
ピンクと水色に淀みがかかったような光が一帯を包んだ後、
目の前にいたのは、ケルベロス(セレスタ)とユニコーン(ツァイ)。
フクシア「魔獣……」
アスター「ユニコーンか…皮肉なものだな。」
穢れない者を捜すユニコーン。それが魔獣なんて…
ツァイ「剣による死なんて生温いわ……!」
セレスタ「ただの肉として、この地で潰れろ……!」
同時に飛び掛かってくる。
アスター「なっ!?」
ケルベロスの勢いに押され、剣で防いでいるのがギリギリ。
けれど、ケルベロスの顔は三つある。もう一つの顔がフクシアの方へ火を吐く。
フクシア「! フレイムバリア!!」
間一髪、火属性を防ぎきるバリアを展開させるが、
今度はユニコーンのブレス。恐らくこれは…闇属性。
フクシア「きゃあ!?」
かわすのが精いっぱいで、床に転がる。
空を飛んだってかまわないのだが、
ブレスの前では地上にいようが空だろうがあまり関係ない。
しかも地上界で空を飛ぶのは無駄な魔力消費になる。
セレスタ「降参したら?? そうしたところで助かりはしないけどさ!!」
ツァイ「今だったら…楽に殺してあげるけど…」
降参なんて考えはない。楽に死ねる? そういう問題ではない。
フクシア(私達はこんな所で…)
アスター(死ぬわけにはいかない……!)
そう強く想った時に、二人の聖武器が光った。
セレスタ「これって…!」
アスター「! はあああ!!」
セレスタが怯んだ隙に噛みついていた牙を押し返す。
フクシアもアスターが立て直したのをみて立ち上がる。
ツァイ「…聖武器の…真価…!!」
二人して武器を構えて、言葉を発す。
フクシア「ゼロ・オリジン! セラフィム・コネクト!」
アスター「ゼロ・オリジン! ディアブロ・レードゥ!」
そのままアスターはセレスタに斬りかかり、フクシアはツァイに向かって放つ。
向こうも火と闇のブレスで応戦するが…
フクシア・アスター「はあああああああああ!!!」
ツァイ「っ、だめ!!」
セレスタ「世界樹の…力が…貸されている…!?」
強い閃光の後…倒れていたのはツァイとセレスタの方。
魔獣化は解かれていた。
ツァイ「……っ…天使…ね…私が、なれなかった…存在…」
まだ息がある。というか、立ち上がってくる。
セレスタ「…ツァイ…」
ツァイ「……フクシア…私、は…」
ふらふらしながらフクシアの方へ向かって来る。
もとより、天使の心があるフクシアはつい手を差し伸べてしまった。
フクシア「ツァイ……!」
その隙を突かれて、ツァイに抑え込まれる。
ツァイ「……貴方が…羨ましくて大嫌い…!」
チャクラムを振り上げた時、
アスター「やめろ!」
アスターがツァイを突き飛ばした。
それでもアスターにチャクラムを振り下ろし続ける。
もはや戦略なんてない。破れかぶれ。
でもこっちだって死ねない。そして、生かす事はもとより不可能なのだ。
魔族は二度と人に戻れない。時間が経てば自我を失う。
一度帯刀したセイバーを横薙ぎに振る。
が、それがツァイに当たる事はなく…代わりに当たっていたのは、
それを庇ったセレスタだった。
セレスタ「うっ……」
アスター「!! セレスタ!?」
話すのが厳しいのか、かなりの間が開く。
セレスタ「ごめ、ん…ツァイ…守れなっ………」
そこまで言って倒れる。
ツァイ「セレスタ!!! …私、も…なのに…セレスタだけが気にする事、無いの、に…!」
怒りと悲しみで抑えられなくなったのか、
アスターにさっきよりもがむしゃらに武器を振り続ける。
こちらも防ぐだけで精一杯で攻勢に出られない。
アスター「ぐっ…!」
ツァイ「貴方なんて…! 貴方なんて……!」
疲労で思わずよろけた瞬間に、ツァイが思い切り武器を振りかぶる。
ツァイ「死んで……!!!」
けれど、それが振り下ろされる事はなかった。
フクシアの魔法剣がツァイにとどめを刺した。
ツァイは武器を落として、呆然。
フクシア「…恨んでくれても、いいよ…でも、アスターを殺すのだけは駄目…!」
ツァイ「…貴方が…ここまで覚悟してるとは…思わなかった…」
そこまで言って床に崩れる。
ツァイ「セレスタ…私も、今…追いかけるね…」
倒れたセレスタの手を取るようにして倒れこむ。
ツァイ「……今度…生まれ変わるなら…二人で、人間が、良い…な…」
・・・・・・・・・
フクシア「……アイリスが言ってた…科学者が、いなければ…
人間として過ごせてたのかな……」
アスター「……科学者か…フクシア。
俺は、今ももしかしたら活動してるかもしれない、科学者を…
この戦いが終わったら探る事にする。もちろん、大悪魔の勉強しながらだ。」
フクシア「…私にも、手伝わせて。
人間が、人間を犠牲にして、人間の敵を造るなんて…許されないよ…
もう、こんな子達出したくない…生かして、あげたかった…」
生かせば今より酷い死に方だ。化け物として、人の心を完全になくし死ぬよりは…。
アスター「行こう。こっちに装置はない。シスルの方を見に行こう。」
フクシア「…うん。わかった」
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