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出会い
~未来(イマ)に至るためのプレリュード~ 3話
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鉱石洞に向かったゼファ達は、
その入り口で一人、奥へ入っていこうとする人を見かける。
女の子だ。
ゼファ「ね、ねえ君! 一人で奥に行く気かい!?」
???「へ、え、は? 何でここに人が!! 危ないから帰りなさいよ!」
強気で言われたが、こっちだって下がれない。
フロスティ「そうはいかんの。我らはここの魔物を倒しに来たのじゃ」
ゼファ「魔物が暴れているらしいから。村を守りにね」
???「あたしは一人で平気! これでも騎士の家系! 問題ない!」
騎士の家系……この村の貴族の娘だ。
尚更一人は不味いような…。
グラファイト「それでも、一人よりはマシだと思うけど?」
???「いいよ! 来なくって!」
そう言って引き留めるのも聞かずに奥へ立ち去っていった。
ゼファ「これは…気難しい性格だなぁ…」
セピア「なんですの?」
ついついセピアを見てしまった。いけないいけない。
セピア「でも、あの子一人はやっぱり危険ですわ。あとを…」
後をつけようとした時に、魔物の咆哮と、蒸気が噴き出した。
グラファイト「ちょっ、蒸気酷いな!?」
フロスティ「これでは、収まるまで追えんぞ?」
ゼファ「でも、魔物の咆哮が聞こえたって事は…あの子が…!」
洞窟故、声が反響してどこから聞こえたのか分からない。
グラファイト「………ゼファ。こっちから迂回できる。
遠回りになるかもしれないけど、蒸気が収まるのを待っているよりはいいかもしれない」
フロスティ「兄。もしもこっちが先に落ち着いた場合の事も考えて、
我とセピアはここに残る」
セピア「ゼッ君とグラファイトは迂回してくださいませ」
それしかないだろう。
とにかく、あの子に早く合流するべきだ。
ゼファ「分かったよ、二人とも気を付けて」
フロスティとセピアとは別行動。
グラファイトが見つけてくれた迂回路を進んで、奥を目指す事に。
ゼファ「魔物がいないね…さっきの咆哮の主だけなのかな?」
グラファイト「あまりにも強い存在がいると、弱い魔物は寄り付かないって聞く。
今回の対象は、孤立しても相当な強さを持っているんだろうな」
尚更危ない!! あの子は、騎士の家系で剣に自信があるから、
この村のために自ら討伐をしようとしているのだろう。
もしそういう意味で名乗り出たのなら、討伐できるまで帰らないかもしれない。
しばらく二人で歩き続けていると、突然後ろの道が崩れ落ちた。
ゼファ「え!?」
グラファイト「地盤脆いな…仕方ない、先へ…」
先へ行こう、と言おうとした途端、目の前に蒸気が。
グラファイト「は!? 後ろはいけないし…でも、目の前は蒸気…」
ゼファ「待たないと駄目かな…っ!?」
また咆哮が聞こえた。さっき聞いた時より大きい。近くにいる。
???「きゃあ!?」
今の声は…さっきの…。
グラファイト「戦ってるの?」
ゼファ「……グラファイト。…僕はここを突っ切るよ。もう時間が無い!」
グラファイト「ゼファ!? ……はあ…ゼファ様の無茶にはもう慣れましたから。
……ここで動かない方が後悔するのでしょう? ……付き合います」
ゼファ「ありがとう。……行くよ!」
蒸気と言っても、そんなに距離はない。
飛び掛かる形で突っ切り、転げるように蒸気を抜けた。
ゼファ「あっつ!?」
グラファイト「グッ…今日ほど水属性で良かったと思った事はないよ…」
少し擦りむいた足を軽く手当して、奥へ走る。
声が近かった通り、魔物と騎士の少女はそんなに遠くない所にいた。
ゼファ「君!!」
???「は、あ!? ちょっと何でここまで来たの!? 早く帰って!」
面食らっているようだ。あれで諦めたと思っていたのだろう。
フロスティ「兄! 無事か!?」
フロスティとセピアも同タイミングで乗り込んできた。
セピア「って、どうしたんですの、その怪我は!?」
グラファイト「蒸気を突っ切った」
えええ…と言ったような顔をされる。
???「どうして…来てくれたの…!?」
ゼファ「あれぐらいでへこたれると思ったかい? さ、君は下がって」
フロスティ「後は任せるのじゃ」
グラファイト「怪我してるじゃん…無理しないでよ」
さっきまで戦っていた怪我だろう。こっちも怪我しているのは同じだが…。
サラテリ「…まだ、戦える。…あたしはサラテリ。速攻で倒すからね!」
まだ元気か…なら、手伝ってもらおう。
ゼファ「ははっ、わかったよ!」
相手は…普通の獣系ではない。どちらかというと…悪魔…
いや、神獣の類だろうか。それにしては禍々しいのだが。
グラファイト「亜水鎌!!」
フロスティ「星の明かりを…スターライト!!」
この中でも比較的素早い二人が攻撃する。
ゼファ「よし、僕も…時双波!!」
サラテリ「光閃華!!」
ゼファの技は、今思えばだが、ゼニスと当時は同じだった。
セピア「内なる血を爆発させん…ブラッドバーン!!」
ゼファ「わあ!? 今のが血属性!!」
グラファイト「……おっかな」
思い切り血を爆発させたのでびっくりしてしまった。
グラファイトに至っては、ドン引きしている。
フロスティ「近付く男を恐怖に落とした女じゃからのう?」
サラテリ「は、はあ…って、まだ来る!!」
油断してた。まだ倒し切れていないようだ。
セピア「しつこいですわね。
女性の体に傷を負わせた罪は重いんですのよ。血の刃…ブラッドナイフ!!」
フロスティ「…セピアって、戦闘になると人が変わるの」
ゼファ「あれが本性だと思うよ。…無明剣!!」
サラテリ「……ほんっと、あんたら馬鹿じゃないの?
……光の涙…シャインティア!」
総攻撃に苛立ったのか、こっちに向かってきた。
狙いは、ゼファだ。
フロスティ「兄!」
サラテリ「ちょっ、避けて!?」
グラファイト「っ!!」
咄嗟にグラファイトがゼファの前に乗り出して代わりに攻撃を受けてしまった。
ゼファ「……グラファイト!?」
グラファイト「く…斬れ水よ…スラッシュウェーブ!!」
そんな状態でも一撃かました。怯んだ隙にフロスティも叩き込む。
フロスティ「星閃舞!!」
魔物が大きくよろけた。
セピア「!! ゼッ君!!」
ゼファ「…っうん! 瞬裂黎絶!!」
ゼファが放った技が魔物にとどめを刺した。
サラテリ「…あの、ごめん…助けてもらっちゃって…」
ゼファ「いやいや、気にしないで。
…どうして一人で来たんだい?」
サラテリ「あたし、ここの貴族。
騎士の家系のシェードライン家の娘。だから、村の危機にはあたしが対処しないとって…」
フロスティ「村には戻っていたのか?」
それに対して首を横に振る。
サラテリ「数日、帰ってない。ずっとこもってた。」
グラファイト「駄目じゃん………あ、すみません、敬語がよろしければ」
サラテリ「いいよ。堅苦しいの嫌だし」
セピア「まったく…早く村に帰った方がいいですわよ。
髪も痛んでしまいますし、傷を放っておくのは良くないですわ」
村に戻ると、先ほど事情を話してくれた人が迎えてくれた。
「サラテリお嬢様! ああ、よくぞご無事で!」
「ゼファ王子! ありがとうございます!!」
サラテリ「……王?」
ゼファ「ああ、言ってなかったよね。
僕はゼファ・セイル・クレセディア。こっちはフロスティ・セイル・クレセディア」
セピアと似たような反応をされてしまった。
サラテリ「あ、あたし、王子様になんて事…!?」
フロスティ「気にしなくて良い。兄はそんなの気にしたためしがないからの」
そうは言われても…と一瞬渋ったが、
セピアが「ゼッ君」と呼んでいる事や、グラファイトがタメ口なのも見ると、
それでもいいのか…? と思ってしまう。
ゼファ「それでさ。この任務の事報告に、明日にでも城に戻ろうと思うんだけど、
戦ったのは君もだし、良かったら一緒に来てくれないかな」
サラテリ「あたしは、いいけど。
じゃあ、父上と母上にも話してくるね。
あ、宿にはあたしが言っとく。無料で泊まれるはずだよ」
セピア「助かりますわ」
グラファイト「僕達もちゃんと手当しないとね。」
ゼファ「一番手当てするべきは君だからね、グラファイト」
これがサラテリとの出会いだ。
初対面でずけずけ言われる事が多い気がする。
この日は一日宿を取り、明日城にサラテリと共に戻る事になった。
その入り口で一人、奥へ入っていこうとする人を見かける。
女の子だ。
ゼファ「ね、ねえ君! 一人で奥に行く気かい!?」
???「へ、え、は? 何でここに人が!! 危ないから帰りなさいよ!」
強気で言われたが、こっちだって下がれない。
フロスティ「そうはいかんの。我らはここの魔物を倒しに来たのじゃ」
ゼファ「魔物が暴れているらしいから。村を守りにね」
???「あたしは一人で平気! これでも騎士の家系! 問題ない!」
騎士の家系……この村の貴族の娘だ。
尚更一人は不味いような…。
グラファイト「それでも、一人よりはマシだと思うけど?」
???「いいよ! 来なくって!」
そう言って引き留めるのも聞かずに奥へ立ち去っていった。
ゼファ「これは…気難しい性格だなぁ…」
セピア「なんですの?」
ついついセピアを見てしまった。いけないいけない。
セピア「でも、あの子一人はやっぱり危険ですわ。あとを…」
後をつけようとした時に、魔物の咆哮と、蒸気が噴き出した。
グラファイト「ちょっ、蒸気酷いな!?」
フロスティ「これでは、収まるまで追えんぞ?」
ゼファ「でも、魔物の咆哮が聞こえたって事は…あの子が…!」
洞窟故、声が反響してどこから聞こえたのか分からない。
グラファイト「………ゼファ。こっちから迂回できる。
遠回りになるかもしれないけど、蒸気が収まるのを待っているよりはいいかもしれない」
フロスティ「兄。もしもこっちが先に落ち着いた場合の事も考えて、
我とセピアはここに残る」
セピア「ゼッ君とグラファイトは迂回してくださいませ」
それしかないだろう。
とにかく、あの子に早く合流するべきだ。
ゼファ「分かったよ、二人とも気を付けて」
フロスティとセピアとは別行動。
グラファイトが見つけてくれた迂回路を進んで、奥を目指す事に。
ゼファ「魔物がいないね…さっきの咆哮の主だけなのかな?」
グラファイト「あまりにも強い存在がいると、弱い魔物は寄り付かないって聞く。
今回の対象は、孤立しても相当な強さを持っているんだろうな」
尚更危ない!! あの子は、騎士の家系で剣に自信があるから、
この村のために自ら討伐をしようとしているのだろう。
もしそういう意味で名乗り出たのなら、討伐できるまで帰らないかもしれない。
しばらく二人で歩き続けていると、突然後ろの道が崩れ落ちた。
ゼファ「え!?」
グラファイト「地盤脆いな…仕方ない、先へ…」
先へ行こう、と言おうとした途端、目の前に蒸気が。
グラファイト「は!? 後ろはいけないし…でも、目の前は蒸気…」
ゼファ「待たないと駄目かな…っ!?」
また咆哮が聞こえた。さっき聞いた時より大きい。近くにいる。
???「きゃあ!?」
今の声は…さっきの…。
グラファイト「戦ってるの?」
ゼファ「……グラファイト。…僕はここを突っ切るよ。もう時間が無い!」
グラファイト「ゼファ!? ……はあ…ゼファ様の無茶にはもう慣れましたから。
……ここで動かない方が後悔するのでしょう? ……付き合います」
ゼファ「ありがとう。……行くよ!」
蒸気と言っても、そんなに距離はない。
飛び掛かる形で突っ切り、転げるように蒸気を抜けた。
ゼファ「あっつ!?」
グラファイト「グッ…今日ほど水属性で良かったと思った事はないよ…」
少し擦りむいた足を軽く手当して、奥へ走る。
声が近かった通り、魔物と騎士の少女はそんなに遠くない所にいた。
ゼファ「君!!」
???「は、あ!? ちょっと何でここまで来たの!? 早く帰って!」
面食らっているようだ。あれで諦めたと思っていたのだろう。
フロスティ「兄! 無事か!?」
フロスティとセピアも同タイミングで乗り込んできた。
セピア「って、どうしたんですの、その怪我は!?」
グラファイト「蒸気を突っ切った」
えええ…と言ったような顔をされる。
???「どうして…来てくれたの…!?」
ゼファ「あれぐらいでへこたれると思ったかい? さ、君は下がって」
フロスティ「後は任せるのじゃ」
グラファイト「怪我してるじゃん…無理しないでよ」
さっきまで戦っていた怪我だろう。こっちも怪我しているのは同じだが…。
サラテリ「…まだ、戦える。…あたしはサラテリ。速攻で倒すからね!」
まだ元気か…なら、手伝ってもらおう。
ゼファ「ははっ、わかったよ!」
相手は…普通の獣系ではない。どちらかというと…悪魔…
いや、神獣の類だろうか。それにしては禍々しいのだが。
グラファイト「亜水鎌!!」
フロスティ「星の明かりを…スターライト!!」
この中でも比較的素早い二人が攻撃する。
ゼファ「よし、僕も…時双波!!」
サラテリ「光閃華!!」
ゼファの技は、今思えばだが、ゼニスと当時は同じだった。
セピア「内なる血を爆発させん…ブラッドバーン!!」
ゼファ「わあ!? 今のが血属性!!」
グラファイト「……おっかな」
思い切り血を爆発させたのでびっくりしてしまった。
グラファイトに至っては、ドン引きしている。
フロスティ「近付く男を恐怖に落とした女じゃからのう?」
サラテリ「は、はあ…って、まだ来る!!」
油断してた。まだ倒し切れていないようだ。
セピア「しつこいですわね。
女性の体に傷を負わせた罪は重いんですのよ。血の刃…ブラッドナイフ!!」
フロスティ「…セピアって、戦闘になると人が変わるの」
ゼファ「あれが本性だと思うよ。…無明剣!!」
サラテリ「……ほんっと、あんたら馬鹿じゃないの?
……光の涙…シャインティア!」
総攻撃に苛立ったのか、こっちに向かってきた。
狙いは、ゼファだ。
フロスティ「兄!」
サラテリ「ちょっ、避けて!?」
グラファイト「っ!!」
咄嗟にグラファイトがゼファの前に乗り出して代わりに攻撃を受けてしまった。
ゼファ「……グラファイト!?」
グラファイト「く…斬れ水よ…スラッシュウェーブ!!」
そんな状態でも一撃かました。怯んだ隙にフロスティも叩き込む。
フロスティ「星閃舞!!」
魔物が大きくよろけた。
セピア「!! ゼッ君!!」
ゼファ「…っうん! 瞬裂黎絶!!」
ゼファが放った技が魔物にとどめを刺した。
サラテリ「…あの、ごめん…助けてもらっちゃって…」
ゼファ「いやいや、気にしないで。
…どうして一人で来たんだい?」
サラテリ「あたし、ここの貴族。
騎士の家系のシェードライン家の娘。だから、村の危機にはあたしが対処しないとって…」
フロスティ「村には戻っていたのか?」
それに対して首を横に振る。
サラテリ「数日、帰ってない。ずっとこもってた。」
グラファイト「駄目じゃん………あ、すみません、敬語がよろしければ」
サラテリ「いいよ。堅苦しいの嫌だし」
セピア「まったく…早く村に帰った方がいいですわよ。
髪も痛んでしまいますし、傷を放っておくのは良くないですわ」
村に戻ると、先ほど事情を話してくれた人が迎えてくれた。
「サラテリお嬢様! ああ、よくぞご無事で!」
「ゼファ王子! ありがとうございます!!」
サラテリ「……王?」
ゼファ「ああ、言ってなかったよね。
僕はゼファ・セイル・クレセディア。こっちはフロスティ・セイル・クレセディア」
セピアと似たような反応をされてしまった。
サラテリ「あ、あたし、王子様になんて事…!?」
フロスティ「気にしなくて良い。兄はそんなの気にしたためしがないからの」
そうは言われても…と一瞬渋ったが、
セピアが「ゼッ君」と呼んでいる事や、グラファイトがタメ口なのも見ると、
それでもいいのか…? と思ってしまう。
ゼファ「それでさ。この任務の事報告に、明日にでも城に戻ろうと思うんだけど、
戦ったのは君もだし、良かったら一緒に来てくれないかな」
サラテリ「あたしは、いいけど。
じゃあ、父上と母上にも話してくるね。
あ、宿にはあたしが言っとく。無料で泊まれるはずだよ」
セピア「助かりますわ」
グラファイト「僕達もちゃんと手当しないとね。」
ゼファ「一番手当てするべきは君だからね、グラファイト」
これがサラテリとの出会いだ。
初対面でずけずけ言われる事が多い気がする。
この日は一日宿を取り、明日城にサラテリと共に戻る事になった。
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