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出会い
~未来(イマ)に至るためのプレリュード~ 4話
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翌日、サラテリを連れて城に戻ったゼファ達。
「…そうか…サラテリ嬢。助かった。
……ゼファが何か無理を言わなかったか?」
サラテリ「い、いえいえそんな! あた…私は助けられてしまった方で。
こちらこそ…私が仕留めきれなかったばかりに、
ゼファ様を危険に晒して、申し訳ありませんでした」
「いや…これはゼファの意志だから気にしなくていい。
ゼファは放っておけないようだからね」
少し後ろにいたゼファを見やる。
ゼファ「そうそう。僕はこれからも問題解決に向かう予定だし」
サラテリ「……せめて、何か恩返しがしたいです。
……私にできる事はありませんか?」
申し訳なさ過ぎて、そう聞いてみる。
すると…
ゼファ「じゃあ、僕の護衛騎士をやってくれないかな。グラファイトの立場だよ」
「護衛騎士か…だが、それだと城に滞在する事に…」
サラテリ「やらせてください! …実は、ここに来る前に両親には話しました。
「ゼファ様に恩返しがしたいから、場合によってはしばらく帰らないかもしれない」と」
先手を打っていたのか。
「……サラテリ嬢がそれでも良いのなら。…ゼファ、サラテリ嬢を頼むぞ」
ゼファ「うん、わかったよ。…これからよろしくね、サラテリ」
サラテリ「はい!」
サラテリも加わって、さらにゼファの周りは賑やかになった。
グラファイト「護衛騎士って…僕、その称号なんて持たされてたの?」
ゼファ「咄嗟に思い付いただけだよ」
フロスティ「正式な称号はまだ決めてないんじゃな」
二人だから、つけにくいのだ。だから、いうなれば護衛騎士って感じか。
セピア「サラテリ、何を黙っていますの?」
サラテリ「あ、えっと…敬語の方がいいかな…と」
ゼファ「いやいやいや、公の場じゃない所ではタメ口で頼むよ!
壁作ってるみたいでいやだからさ」
サラテリ「………わ、分かった。よろしくね、ゼファ」
タメ口で話してくれたので満足そうにゼファはほほ笑む。
フロスティ「兄。次の任務はもう言われたのか?」
ゼファ「明日になったら頼まれるよ。だから、今日は準備しておこうかなって」
どこに行くかはまだ知らされていないのか。
何の任務になるやら。
セピア「……ワタクシも?」
ゼファ「もちろん!!」
だろうと思った。
グラファイト「はぁ…」
もはやため息しか出ない。
その日のうちにサラテリの部屋は用意された。
のだが……
ゼファ「サラテリ! 入っていいかな?」
サラテリ「ええ!? …もう夜だけど…」
とはいえ、用事が気になるので開けてみる。
と、グラファイトも一緒じゃないか。フロスティもだ。
サラテリ「…え…何しに来たの???」
フロスティ「遊びに来たのじゃ」
はい??? こんな夜に???
グラファイト「僕は明日もあるからって止めたんだけど…ね…」
サラテリ「…何して遊ぶの?」
ゼファ「トランプ! ババ抜きとか七並べとか、どうかな?」
超、一般的。せめて大富豪とかポーカーとか言い出さないのか。
サラテリ「いいよ。やろう」
結局ババ抜きをする事になった…のだが…。
サラテリ「あっ!?」
フロスティ「サラテリ、反応が露骨じゃ。バレるぞ」
ゼファ「うっ…うーん…んーーー…」
グラファイト「ゼファも…変なの引いた時に分かりやすすぎ」
サラテリ「グラファイトとフロスティは顔に出なさすぎだよ!」
ゼファ「ずっとポーカーフェイスだね」
グラファイトとフロスティは完全にトランプゲーム向きのタイプだ。
サラテリとゼファは反応が分かりやすすぎる。
賭け事でもしたらすぐに負けるタイプだろう。
グラファイト「ふっ、あははっ、サラテリとゼファ、負けた回数同じって…っ」
フロスティ「実力は同じじゃの」
サラテリ「むむむむ…」
ゼファ「いやー、僕もまだまだだなぁ。」
ふと時計を見ると深夜だ。
……0時。
…………
ゼファ「さすがにそろそろ寝た方がいいよね」
グラファイト「明日、国王様にバレていなければ良いですね」
フロスティ「兄が無理矢理誘ったというから大丈夫じゃ」
サラテリ「うわ、売るのが早い」
ゼファ「あっははは、あっけなく売られちゃったなー」
ああ、明日の任務、みんな寝不足じゃないだろうか。
朝、ゼファからみんなに任務内容が告げられた。
ゼファ「任務は、ここから一番近い港町。
そこから船に乗って、海路の途中に出没する魔物の討伐。
それから、船をそのままに辿り着いた町でギルドに寄る」
サラテリ「ギルドに?」
フロスティ「そのギルドに厄介な依頼があるようなのじゃ。
だから、それを解決してほしいと」
今回は二個の依頼があるのか。
セピア「……ところで、どうしてみんな眠そうなんですの?
……ゼッ君と姫様は除いて」
グラファイト「夜中までトランプに付き合わされていたんだよ」
船酔いする人が出なければいいが……。
フロスティ「ちなみに兄は怒られていたぞ」
ゼファ「自業自得だから仕方ないよー。任務で名誉挽回だ」
おいおい。
港町にて、内容の詳細を船長に聞いた。
「海路に魔物がいてな…船が毎回やられるもので。
とてもじゃないですが、航海させられなくて…
ゼファ様にこんな事を頼んでしまい、申し訳ありません」
ゼファ「いや、いいんだよ」
グラファイト「海にいる魔物なら…水属性?」
セピア「それだと、グラファイトが不利ですわね」
「いえ、魔物は確かに海に出ますが、使って来る魔法は闇ばかりでした」
また変な魔物だ。
サラテリ「闇なら、あたしが何とかできるね。
あたし、光属性だから」
フロスティ「助かるが…サラテリは平気か?」
だけど、光の場合、闇のダメージも結構ある。
ゼファ「サラテリ、これつけていてくれるかい?」
渡されたのは闇属性の指輪。フォルドリング。
サラテリ「…いつ買ったの?」
フロスティ「さて、いつじゃろうな?」
セピア「でもこれで、闇属性に対する耐性が付きますわ」
グラファイト「うん、サラテリが一番心配だからね。
船長さん。僕らが倒します」
ゼファ「その依頼、引き受けたよ」
「ありがとうございます。では、準備ができたら、乗り込んでください。
出港しますので」
長丁場になるだろうな。
船での依頼が終わった後は、もう一つ任務がある。
「…そうか…サラテリ嬢。助かった。
……ゼファが何か無理を言わなかったか?」
サラテリ「い、いえいえそんな! あた…私は助けられてしまった方で。
こちらこそ…私が仕留めきれなかったばかりに、
ゼファ様を危険に晒して、申し訳ありませんでした」
「いや…これはゼファの意志だから気にしなくていい。
ゼファは放っておけないようだからね」
少し後ろにいたゼファを見やる。
ゼファ「そうそう。僕はこれからも問題解決に向かう予定だし」
サラテリ「……せめて、何か恩返しがしたいです。
……私にできる事はありませんか?」
申し訳なさ過ぎて、そう聞いてみる。
すると…
ゼファ「じゃあ、僕の護衛騎士をやってくれないかな。グラファイトの立場だよ」
「護衛騎士か…だが、それだと城に滞在する事に…」
サラテリ「やらせてください! …実は、ここに来る前に両親には話しました。
「ゼファ様に恩返しがしたいから、場合によってはしばらく帰らないかもしれない」と」
先手を打っていたのか。
「……サラテリ嬢がそれでも良いのなら。…ゼファ、サラテリ嬢を頼むぞ」
ゼファ「うん、わかったよ。…これからよろしくね、サラテリ」
サラテリ「はい!」
サラテリも加わって、さらにゼファの周りは賑やかになった。
グラファイト「護衛騎士って…僕、その称号なんて持たされてたの?」
ゼファ「咄嗟に思い付いただけだよ」
フロスティ「正式な称号はまだ決めてないんじゃな」
二人だから、つけにくいのだ。だから、いうなれば護衛騎士って感じか。
セピア「サラテリ、何を黙っていますの?」
サラテリ「あ、えっと…敬語の方がいいかな…と」
ゼファ「いやいやいや、公の場じゃない所ではタメ口で頼むよ!
壁作ってるみたいでいやだからさ」
サラテリ「………わ、分かった。よろしくね、ゼファ」
タメ口で話してくれたので満足そうにゼファはほほ笑む。
フロスティ「兄。次の任務はもう言われたのか?」
ゼファ「明日になったら頼まれるよ。だから、今日は準備しておこうかなって」
どこに行くかはまだ知らされていないのか。
何の任務になるやら。
セピア「……ワタクシも?」
ゼファ「もちろん!!」
だろうと思った。
グラファイト「はぁ…」
もはやため息しか出ない。
その日のうちにサラテリの部屋は用意された。
のだが……
ゼファ「サラテリ! 入っていいかな?」
サラテリ「ええ!? …もう夜だけど…」
とはいえ、用事が気になるので開けてみる。
と、グラファイトも一緒じゃないか。フロスティもだ。
サラテリ「…え…何しに来たの???」
フロスティ「遊びに来たのじゃ」
はい??? こんな夜に???
グラファイト「僕は明日もあるからって止めたんだけど…ね…」
サラテリ「…何して遊ぶの?」
ゼファ「トランプ! ババ抜きとか七並べとか、どうかな?」
超、一般的。せめて大富豪とかポーカーとか言い出さないのか。
サラテリ「いいよ。やろう」
結局ババ抜きをする事になった…のだが…。
サラテリ「あっ!?」
フロスティ「サラテリ、反応が露骨じゃ。バレるぞ」
ゼファ「うっ…うーん…んーーー…」
グラファイト「ゼファも…変なの引いた時に分かりやすすぎ」
サラテリ「グラファイトとフロスティは顔に出なさすぎだよ!」
ゼファ「ずっとポーカーフェイスだね」
グラファイトとフロスティは完全にトランプゲーム向きのタイプだ。
サラテリとゼファは反応が分かりやすすぎる。
賭け事でもしたらすぐに負けるタイプだろう。
グラファイト「ふっ、あははっ、サラテリとゼファ、負けた回数同じって…っ」
フロスティ「実力は同じじゃの」
サラテリ「むむむむ…」
ゼファ「いやー、僕もまだまだだなぁ。」
ふと時計を見ると深夜だ。
……0時。
…………
ゼファ「さすがにそろそろ寝た方がいいよね」
グラファイト「明日、国王様にバレていなければ良いですね」
フロスティ「兄が無理矢理誘ったというから大丈夫じゃ」
サラテリ「うわ、売るのが早い」
ゼファ「あっははは、あっけなく売られちゃったなー」
ああ、明日の任務、みんな寝不足じゃないだろうか。
朝、ゼファからみんなに任務内容が告げられた。
ゼファ「任務は、ここから一番近い港町。
そこから船に乗って、海路の途中に出没する魔物の討伐。
それから、船をそのままに辿り着いた町でギルドに寄る」
サラテリ「ギルドに?」
フロスティ「そのギルドに厄介な依頼があるようなのじゃ。
だから、それを解決してほしいと」
今回は二個の依頼があるのか。
セピア「……ところで、どうしてみんな眠そうなんですの?
……ゼッ君と姫様は除いて」
グラファイト「夜中までトランプに付き合わされていたんだよ」
船酔いする人が出なければいいが……。
フロスティ「ちなみに兄は怒られていたぞ」
ゼファ「自業自得だから仕方ないよー。任務で名誉挽回だ」
おいおい。
港町にて、内容の詳細を船長に聞いた。
「海路に魔物がいてな…船が毎回やられるもので。
とてもじゃないですが、航海させられなくて…
ゼファ様にこんな事を頼んでしまい、申し訳ありません」
ゼファ「いや、いいんだよ」
グラファイト「海にいる魔物なら…水属性?」
セピア「それだと、グラファイトが不利ですわね」
「いえ、魔物は確かに海に出ますが、使って来る魔法は闇ばかりでした」
また変な魔物だ。
サラテリ「闇なら、あたしが何とかできるね。
あたし、光属性だから」
フロスティ「助かるが…サラテリは平気か?」
だけど、光の場合、闇のダメージも結構ある。
ゼファ「サラテリ、これつけていてくれるかい?」
渡されたのは闇属性の指輪。フォルドリング。
サラテリ「…いつ買ったの?」
フロスティ「さて、いつじゃろうな?」
セピア「でもこれで、闇属性に対する耐性が付きますわ」
グラファイト「うん、サラテリが一番心配だからね。
船長さん。僕らが倒します」
ゼファ「その依頼、引き受けたよ」
「ありがとうございます。では、準備ができたら、乗り込んでください。
出港しますので」
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船での依頼が終わった後は、もう一つ任務がある。
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