月が響鳴-カナデ-るカプリッチオ 外伝 ~未来(イマ)に至るためのプレリュード~

瑠璃✧*̣̩⋆̩☽⋆゜

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~未来(イマ)に至るためのプレリュード~ 5話

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準備を済ませて船に乗り込む。

サラテリ「わーっ! 海だー!」

ゼファ「あれ、サラテリは海は…」

サラテリ「来た事はあるよ。でも、こうして年齢の近い人と乗る事はなかったから」

貴族だから、会合に付き合ったり、舞踏会に呼ばれたりは会ったのだろうが、

その場合、社交辞令の世界だから、開放的な気分ではなかったかもしれない。

グラファイト「これから戦闘あるのに…」

セピア「自由ですわね…」

フロスティ「変に緊張するよりはいいと思うがの」

ゼファがいるだけで、不安が吹き飛ぶからすごいものだ。

「皆さん! もうすぐ例の海域です!」

一気に気を引き締める。

突然船が揺れて、海から何か飛び出してきた。

グラファイト「蛇!?」

セピア「シーサーペントではありませんわね。闇属性はないはずですもの」

だとしたらこいつは…。

フロスティ「神獣……?」

ゼファ「禍々しさも考えたら、サラテリの村にいた奴と同系統の奴かもね!」

サラテリ「うっそー!? こんなのばっかなの!?」

これで二体目……世界で何か起きているのか?


とにかく今は倒すしかない。じゃないと、この船まで沈んでしまう。

グラファイト「追え喰らえ…アクアサーペント!」

グラファイトが一撃かまして、こちらに注意を向けさせる。

ゼファ「どうだい!? 水は通る!?」

グラファイト「一応通る。…やっぱり相手に水属性はないみたい」

やっぱり闇だけか。

サラテリ「光よ降り注げ…シャイニングスコール!!」

サラテリが光の雨を降らせる。海にも落ちたので、船が思い切り揺れた。

セピア「ちょっと、サラテリ!?」

フロスティ「し、仕方ないのじゃ…っ」

逆上したのか、魔物がこちらに向かって来る。

サラテリ「ちょっ、飛べんの!?」

ゼファ「っ! 連絶剣!!」

真横を通り過ぎる所を狙ってゼファが斬りつける。

フロスティ「星光十字!」

できた隙を逃さずにフロスティも攻撃。

痛みに体を動かした魔物の胴体が近くにいたゼファとフロスティに直撃。

ゼファ「うっ!?」

フロスティ「くっ…こんな狭い所で急に動くな…っ」

セピア「内なる血を爆発させん…ブラッドバーン!!」

セピアは何だかんだで仲間想いだ。

仲間が傷つけられれば黙っていない。

それでもまだ動けるようで、サラテリの方へ闇属性のブレスを吐いた。

グラファイト「っ! サラテリ!!」

サラテリ「っ! 光閃華!! ゼファ! 動ける!?」

耐性のあるアクセサリーをつけていたおかげで大したダメージは負わず、

すぐに反撃。そしてゼファに声をかける。

ゼファ「もちろん!! 裂創真楼!!」

ゼファの一撃で魔物は動かなくなる。


…どうやってこの巨体を…と思っていたら、急に体は消滅していった。

グラファイト「……なっ……」

フロスティ「肉体が無いのか…? それとも敗れたら消えるような…」

……やっぱりおかしい。

サラテリ「そういえば、あたし達が鉱石洞から帰った後、

確認に行った村の人が言ってたけど、

あたし達が倒した魔物、消えてたんだって?」

あいつも……やっぱり、このところ出て来る魔物は何かが…。

フロスティ「まあ、考えても仕方ないじゃろう。」

「皆さん…ありがとうございます!

まさか勝ってしまうとは…っ」

セピア「船の損傷はありませんの? 乗り上げてきましたけれど…」

「ええ。船の操縦に問題のある部分は全く壊れていませんので」

ゼファ「よかったよ。…このまま航海は続ける?」

それに頷く。

サラテリ「じゃー、着くまで休んでよっか?」

グラファイト「ゼファとフロスティとサラテリは来て。

手当てするから」


その後、船は無事に町に到着。

一応船の修繕のため、次の出航はもう少し後になるらしい。

ゼファ達はこの町でやる事があるのでその場を立ち去り町の中へ。

ゼファ「……っ、あ…雨だ」

サラテリ「うわっ、最悪…」

セピア「確かギルドに寄るんですわよね? 雨宿りがてら入りませんか?」

それもそうだな。

取りあえずギルドに直行しよう。

グラファイト「風邪ひいたら大変なので…」

フロスティ「雨は雨で楽しいがの」

はぁ…やれやれ。

少し歩くと、ギルドが見えてきた。

ギルド天馬ほど大きくないが、まあ、それなりに大きいギルド…だろうか。

あまり王族にとっては縁が無い。

ゼファ「ここで、依頼を聞いて来ればいいんだよね。

みんなは、まだ体力ある?」

大丈夫だ、と口を揃えて言う。

フロスティ「ギルドか…王族の立場じゃなかったら、

兄はこういう仕事が向いているかもの」

グラファイト「言えてる」

そんな事を話しながらギルドのドアを開ける。

ここで一人のハンターと出会う。
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