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出会い
~未来(イマ)に至るためのプレリュード~ 9話
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父に予定を聞いてみたところ、
まだゼファ達に任せるほどの任務はなく、
しばらく必須な予定もないので、旅行を許可された。
ちなみにセピアは予定が合わなかったため、
ゼファ、フロスティ、グラファイト、サラテリ、プリムローズのメンバーで行くことに。
ゼファ「はぁー、セピアも連れてきたかったなぁ」
フロスティ「仕方ないのじゃ。セピアは伯爵令嬢だしの」
サラテリ「あたしも貴族だけど、騎士の家系だし、
城に仕えてもいい立場だしね。結構自由というか…」
グラファイト「自由すぎる王族がここに二名いるけどね…
…そう言えば、プリムローズ。バロックはどうなったの?」
あの後、国王が何とかすると言ってくれたはずだが…
プリムローズ「城下町にね。家族にしていいって言ってくれた人たちがいるのよ。
私も会いに行ったんだけど、優しそうな人達だったから」
それなら安心だな…。
早く悪神獣の情報を掴めればいいんだけれど。
ちなみに現在ゼファ達はクレイドル大陸のディペアード国。
その城下町に来ていた。偵察も兼ねて…。
この頃はまだディペアード国が滅ぶ前。
とはいえ、この国で暴れなければ何もされなかったので大人しく観光だけしていた。
そんな時…
フロスティ「ん? …雨じゃな」
サラテリ「うわぁ、この中に雨男か雨女でもいるー?」
グラファイト「確かに雨の頻度高いな…」
ゼファ「グラファイトじゃないかな? テンション低めだし」
グラファイト「余計なお世話だよ!?」
そんなやり取りをしている間にも雨が強くなっていく。
プリムローズ「と、取りあえずどこか入らない?」
フロスティ「そうじゃな…行こうかの」
近くのお店に向かって移動し始めた時、
ふと、通りがかった路地裏から人の気配。
ゼファ「……あれは……」
立ち止まってその路地を見てみると、確かに人がいる。
二人だ。どうしてこんな雨の中。
ゼファが立ち止まっているのに気付いたみんなも足を止める。
どうしたのか、と声をかけようとしたら、ゼファは路地裏へ入っていってしまった。
???「う…あなたは…?」
ゼファ「え…き、君達は…? そっちの子…!
疲弊してるじゃないか。君まで…雨の中一体…!」
居たのは男の子が二人。よく似ている。兄弟だろうか。
一人はまだ自力で立てているが、腕を負傷しているのか押さえている。
もう一人はそれよりボロボロで、壁に手を突かないと立っていられない状態だ。
目に光もない。
???「お願いします! エルブだけ…エルブだけでも、助け…!」
そこまで言うと、彼もぐったり壁に寄りかかる形になってしまった。
ゼファ「あ、ち、ちょっと君! 意識はあるけど、もう話せないか…」
慌てて近寄るが、もう話せそうにない。
後ろからグラファイトたちも来た。
サラテリ「助けてあげよ。」
グラファイト「僕が手当てする。宿屋、近くにある?」
プリムローズ「さっき、見かけたよ。連れて行こう?」
この雨の中残しておくのも酷い話だ。
元より、宿は取るつもりだったし、一人二人増えたところで問題はない。
宿に連れて行った頃には二人とも気を失ってしまっていた。
目が覚めるまでに食事の用意をしてもらって待っていた。
かなり痩せていたから、碌に何も食べていなかったのだろう。
???「……ここは」
目を覚ました!
ゼファ「気が付いたかい?」
???「う…ん…?」
もう一人、黄緑色をした髪の子も気が付いた。
???「エルブ!!」
どうやら黄緑色の子は、エルブと言うらしい。
フロスティ「随分やせ細っておったぞ。食事は用意しておいた。
冷めてるかもしれんが、食べるか?」
エルブ「……毒…とか…は…」
…毒、だって?
グラファイト「……境遇が酷かったみたいだね」
ゼファ「平気だよ。そんな事しないさ。
僕はゼファ。ここらに旅行に来ただけの君達の事情を何も知らない人だから」
取りあえず、この国の者だと思われていたら疑心暗鬼になりそうだ。
旅行に来た事を告げて、安心させる。すると…
エピナール「…エピナール、です…こっちはエルブ…弟です。
…頂きます…ありがとうございました…」
深緑色の髪の子はエピナールと言うらしい。
力が無いのか、速度は遅いが、食べてくれた。
エルブ「……美味しい…」
エピナール「……僕達、助かった…のかな」
何か複雑な事情がありそうだ。
落ち着いたら、聞いた方がいいかもしれない。
しばらくして食べ終わると、こちらが聞くより前に
エピナールたちの方から何があったのか話し始めてくれた。
エピナール「僕達は、貴族の家の出です。
僕は正妻との子ですが、エルブは妾との子。つまりは腹違いです。
エルブは家で、人として扱われませんでした。
両親の道具、奴隷、家畜同然でした。暴力暴言当たり前。
僕はそれを見るに堪えず、ある日親に抗議しました。
そうしたら…逆鱗に触れたのか、僕とエルブは揃って勘当を喰らいました。」
酷い……。
エピナール「我が家は権力が相当高かったのか、
この国の体制がこうしたのか分かりませんが、
追い出された僕らは、誰にも助けてもらえなかった。
貴族の恥晒し、なんて。どれだけ傷ついても空腹で倒れようと、
周りはみんな見て見ぬふり。倒れた時には踏んでいく奴らもいるほど。」
だから、路地裏にいた時、二人とも怪我を…。
エルブの精神的負荷は、追い出される前から続いていたから限界だったのだ。
エルブ「……僕達、居場所がない…どうしたら、いいんでしょう」
グラファイト「この二人の事、連れて帰らない?」
城下町に…というつもりだったが…
ゼファ「…僕の城へおいでよ!」
言うと思ったぁ…。
エピナール「え、城? 僕の城???」
フロスティ「名乗るのが遅れたな。我はフロスティ、こっちは兄のゼファ。
クレセディアの王子と姫じゃ」
まさか自分達を助けたのが他国の王子でフレンドリーで…なんて驚くだろう。
言葉も無いようだ。
エピナール「で、ですが…」
グラファイト「気にしないでいいよ。ここのサラテリも貴族の娘だし、
他にも貴族の友達がいるし、プリムローズはハンターだったし、
僕は護衛兼世話係兼友達だし」
身分がバラバラすぎる。
エルブ「…いいん、ですか?」
サラテリ「むしろここで見放す方がおかしいでしょ」
プリムローズ「お城は優しい人ばかりだよ。ここの国にいるよりはいいと思う」
ゼファ「我の城でなら、君達の事をかくまえる。どうかな?
後々、君達が両親に連れ戻されないように対策もしてあげられるし」
対策…が何なのかは分からなかったが、ここに居たら今度こそ死ぬだろう。
エピナール「…どうか、お願いします!」
エルブ「もう…ここに居たくないです…!」
ゼファ「うん、もちろんだ。明日の朝、ここを発とう」
そう言われて焦る。
エピナール「え、でも、皆さんご旅行中では…」
フロスティ「二の次じゃ。まずはそなた達の安全が先じゃ」
グラファイト「二人を連れて歩き回るわけにもいかないし、
かと言って置いても行けないし」
見つかる前に離れるべきだ。
サラテリ「グラファイト、明日の船は何時ごろ?」
グラファイト「朝の7時にはクレセディア行きが出るよ。」
プリムローズ「じゃあ、それでいこっか。」
とんとん拍子で話が進んでいく。
ゼファはこういう人を見て放っておけるような人ではない。
ゼファがここに来ていなかったら、どうなっていた事やら…。
サラテリ「あたしとプリムローズで二人の服探してくるよ」
プリムローズ「とりあえず、簡単な物でも」
ゼファ「ああ、頼むよ。」
買い物は二人に任せ、ゼファ達はエピナールとエルブの傍についていた。
あんな極限状態だったんじゃ、二人だけにしておくのはかえって危険だ。
翌日、朝一番の船に乗り込んで、ゼファ達はクレイドル大陸を後にした。
幸い、この二人の親は外に出て来ていなかったので良かった。
エピナール「ありがとうございます、ゼファ様」
エルブ「僕達みたいなのを、助けてくれて…」
フロスティ「兄のお人好しは昔からじゃ。気にしなくていい」
グラファイト「ゼファと一緒にいると、退屈はしないけど、疲れるよ?
それだけは覚悟しておいた方がいいかな」
ゼファ「酷いなぁ。」
それにしてもサラテリとプリムローズの見立てはすごい。
サイズピッタリの物を買って来るなんて。
サラテリ「帰ったら、セピアにも会わせないとね!」
プリムローズ「お城についたら、服装もちゃんとした奴選んでもらわないと」
帰ってから、また忙しくなりそうだなぁ。
まだゼファ達に任せるほどの任務はなく、
しばらく必須な予定もないので、旅行を許可された。
ちなみにセピアは予定が合わなかったため、
ゼファ、フロスティ、グラファイト、サラテリ、プリムローズのメンバーで行くことに。
ゼファ「はぁー、セピアも連れてきたかったなぁ」
フロスティ「仕方ないのじゃ。セピアは伯爵令嬢だしの」
サラテリ「あたしも貴族だけど、騎士の家系だし、
城に仕えてもいい立場だしね。結構自由というか…」
グラファイト「自由すぎる王族がここに二名いるけどね…
…そう言えば、プリムローズ。バロックはどうなったの?」
あの後、国王が何とかすると言ってくれたはずだが…
プリムローズ「城下町にね。家族にしていいって言ってくれた人たちがいるのよ。
私も会いに行ったんだけど、優しそうな人達だったから」
それなら安心だな…。
早く悪神獣の情報を掴めればいいんだけれど。
ちなみに現在ゼファ達はクレイドル大陸のディペアード国。
その城下町に来ていた。偵察も兼ねて…。
この頃はまだディペアード国が滅ぶ前。
とはいえ、この国で暴れなければ何もされなかったので大人しく観光だけしていた。
そんな時…
フロスティ「ん? …雨じゃな」
サラテリ「うわぁ、この中に雨男か雨女でもいるー?」
グラファイト「確かに雨の頻度高いな…」
ゼファ「グラファイトじゃないかな? テンション低めだし」
グラファイト「余計なお世話だよ!?」
そんなやり取りをしている間にも雨が強くなっていく。
プリムローズ「と、取りあえずどこか入らない?」
フロスティ「そうじゃな…行こうかの」
近くのお店に向かって移動し始めた時、
ふと、通りがかった路地裏から人の気配。
ゼファ「……あれは……」
立ち止まってその路地を見てみると、確かに人がいる。
二人だ。どうしてこんな雨の中。
ゼファが立ち止まっているのに気付いたみんなも足を止める。
どうしたのか、と声をかけようとしたら、ゼファは路地裏へ入っていってしまった。
???「う…あなたは…?」
ゼファ「え…き、君達は…? そっちの子…!
疲弊してるじゃないか。君まで…雨の中一体…!」
居たのは男の子が二人。よく似ている。兄弟だろうか。
一人はまだ自力で立てているが、腕を負傷しているのか押さえている。
もう一人はそれよりボロボロで、壁に手を突かないと立っていられない状態だ。
目に光もない。
???「お願いします! エルブだけ…エルブだけでも、助け…!」
そこまで言うと、彼もぐったり壁に寄りかかる形になってしまった。
ゼファ「あ、ち、ちょっと君! 意識はあるけど、もう話せないか…」
慌てて近寄るが、もう話せそうにない。
後ろからグラファイトたちも来た。
サラテリ「助けてあげよ。」
グラファイト「僕が手当てする。宿屋、近くにある?」
プリムローズ「さっき、見かけたよ。連れて行こう?」
この雨の中残しておくのも酷い話だ。
元より、宿は取るつもりだったし、一人二人増えたところで問題はない。
宿に連れて行った頃には二人とも気を失ってしまっていた。
目が覚めるまでに食事の用意をしてもらって待っていた。
かなり痩せていたから、碌に何も食べていなかったのだろう。
???「……ここは」
目を覚ました!
ゼファ「気が付いたかい?」
???「う…ん…?」
もう一人、黄緑色をした髪の子も気が付いた。
???「エルブ!!」
どうやら黄緑色の子は、エルブと言うらしい。
フロスティ「随分やせ細っておったぞ。食事は用意しておいた。
冷めてるかもしれんが、食べるか?」
エルブ「……毒…とか…は…」
…毒、だって?
グラファイト「……境遇が酷かったみたいだね」
ゼファ「平気だよ。そんな事しないさ。
僕はゼファ。ここらに旅行に来ただけの君達の事情を何も知らない人だから」
取りあえず、この国の者だと思われていたら疑心暗鬼になりそうだ。
旅行に来た事を告げて、安心させる。すると…
エピナール「…エピナール、です…こっちはエルブ…弟です。
…頂きます…ありがとうございました…」
深緑色の髪の子はエピナールと言うらしい。
力が無いのか、速度は遅いが、食べてくれた。
エルブ「……美味しい…」
エピナール「……僕達、助かった…のかな」
何か複雑な事情がありそうだ。
落ち着いたら、聞いた方がいいかもしれない。
しばらくして食べ終わると、こちらが聞くより前に
エピナールたちの方から何があったのか話し始めてくれた。
エピナール「僕達は、貴族の家の出です。
僕は正妻との子ですが、エルブは妾との子。つまりは腹違いです。
エルブは家で、人として扱われませんでした。
両親の道具、奴隷、家畜同然でした。暴力暴言当たり前。
僕はそれを見るに堪えず、ある日親に抗議しました。
そうしたら…逆鱗に触れたのか、僕とエルブは揃って勘当を喰らいました。」
酷い……。
エピナール「我が家は権力が相当高かったのか、
この国の体制がこうしたのか分かりませんが、
追い出された僕らは、誰にも助けてもらえなかった。
貴族の恥晒し、なんて。どれだけ傷ついても空腹で倒れようと、
周りはみんな見て見ぬふり。倒れた時には踏んでいく奴らもいるほど。」
だから、路地裏にいた時、二人とも怪我を…。
エルブの精神的負荷は、追い出される前から続いていたから限界だったのだ。
エルブ「……僕達、居場所がない…どうしたら、いいんでしょう」
グラファイト「この二人の事、連れて帰らない?」
城下町に…というつもりだったが…
ゼファ「…僕の城へおいでよ!」
言うと思ったぁ…。
エピナール「え、城? 僕の城???」
フロスティ「名乗るのが遅れたな。我はフロスティ、こっちは兄のゼファ。
クレセディアの王子と姫じゃ」
まさか自分達を助けたのが他国の王子でフレンドリーで…なんて驚くだろう。
言葉も無いようだ。
エピナール「で、ですが…」
グラファイト「気にしないでいいよ。ここのサラテリも貴族の娘だし、
他にも貴族の友達がいるし、プリムローズはハンターだったし、
僕は護衛兼世話係兼友達だし」
身分がバラバラすぎる。
エルブ「…いいん、ですか?」
サラテリ「むしろここで見放す方がおかしいでしょ」
プリムローズ「お城は優しい人ばかりだよ。ここの国にいるよりはいいと思う」
ゼファ「我の城でなら、君達の事をかくまえる。どうかな?
後々、君達が両親に連れ戻されないように対策もしてあげられるし」
対策…が何なのかは分からなかったが、ここに居たら今度こそ死ぬだろう。
エピナール「…どうか、お願いします!」
エルブ「もう…ここに居たくないです…!」
ゼファ「うん、もちろんだ。明日の朝、ここを発とう」
そう言われて焦る。
エピナール「え、でも、皆さんご旅行中では…」
フロスティ「二の次じゃ。まずはそなた達の安全が先じゃ」
グラファイト「二人を連れて歩き回るわけにもいかないし、
かと言って置いても行けないし」
見つかる前に離れるべきだ。
サラテリ「グラファイト、明日の船は何時ごろ?」
グラファイト「朝の7時にはクレセディア行きが出るよ。」
プリムローズ「じゃあ、それでいこっか。」
とんとん拍子で話が進んでいく。
ゼファはこういう人を見て放っておけるような人ではない。
ゼファがここに来ていなかったら、どうなっていた事やら…。
サラテリ「あたしとプリムローズで二人の服探してくるよ」
プリムローズ「とりあえず、簡単な物でも」
ゼファ「ああ、頼むよ。」
買い物は二人に任せ、ゼファ達はエピナールとエルブの傍についていた。
あんな極限状態だったんじゃ、二人だけにしておくのはかえって危険だ。
翌日、朝一番の船に乗り込んで、ゼファ達はクレイドル大陸を後にした。
幸い、この二人の親は外に出て来ていなかったので良かった。
エピナール「ありがとうございます、ゼファ様」
エルブ「僕達みたいなのを、助けてくれて…」
フロスティ「兄のお人好しは昔からじゃ。気にしなくていい」
グラファイト「ゼファと一緒にいると、退屈はしないけど、疲れるよ?
それだけは覚悟しておいた方がいいかな」
ゼファ「酷いなぁ。」
それにしてもサラテリとプリムローズの見立てはすごい。
サイズピッタリの物を買って来るなんて。
サラテリ「帰ったら、セピアにも会わせないとね!」
プリムローズ「お城についたら、服装もちゃんとした奴選んでもらわないと」
帰ってから、また忙しくなりそうだなぁ。
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