18 / 30
出会い
~未来(イマ)に至るためのプレリュード~ 18話
しおりを挟む
「と、いうわけだ。各国、その魔物に怯えている。
…今のところ犠牲は無いが…。イテールナ城の城下町が攻撃されたそうだ」
ゼファ「……理由もなく…?」
「ああ、突然だ。とてつもない大きさの魔物らしい。
何とかして対峙して来てほしい」
ゼファ「……分かったよ。任せて」
「…その魔物の名は、神に近き邪悪…絶望種に登録された。
「アニマメアサチャルフキメラ」と…」
この日、ゼファは国王である父から任務を受けた。
巨大な魔物がイテールナ城をいきなり攻撃。
いつの間に辿り着いたのか分からないらしい。
そして、今はこの大陸の端にいるという話だ。
それを討伐して来てほしいというものだった。
セピア「また面倒な…」
サラテリ「んー……」
フロスティ「どうしたのじゃ、サラテリ」
何か考え事をしている。
エピナール「おかしいんですよ。そんなに大きなものが、いきなり?
町に? それまで目撃されなかったと?」
エルブ「確かに、おかしいですね…」
プリムローズ「それまでに見つかるはず。急に町に現れたわけ?」
グラファイト「……ゼファ。どうするかは任せるよ」
ゼファ「ありがとう、グラファイト。取りあえず行こうか。
念のため、準備はちゃんとね」
ゼルシェード「……魔物か……俺はここで待っている。」
サラテリ「えー、なんで?」
ゼルシェード「……ああ、分かった。その近くで待っている。
それなら問題ないだろう」
今回は危険だし…
ゼファ「オペラ。君もゼルシェード達と待ってて」
オペラ「分かりました。…気を付けて」
インフェヌムに、端の方まで運んでもらい、
バレない位置で待機してもらう事にした。
目撃地についてみると、本当に、その魔物と思われるのがいた。
これが、「神に近き邪悪」。アニマメアサチャルフキメラ。
???「誰だ?」
喋った……。と言うか、この大きさで町をいきなり襲撃なんて、
バレずに行動していたなんておかしすぎる。
ゼファ「僕はゼファ。クレセディアの王子だよ。」
???「なるほどな……俺を殺しに来たと…」
フロスティ「ふふ、不正解じゃ」
呆気なくそう言ってのける。
???「……化け物だぞ」
ゼファ「まあまあ、取りあえず僕は話を聞きたいんだ。
これでも、魔物と手を取り合った王子だからね。話せる魔物なら尚更話を聞くよ。
…君は、人を殺した事が無い。どうしてだい?」
一番の疑問点を聞いてみる。町を襲撃したとは聞いたが、
そこで死者は出ていないらしい。
フェズ「………それは…嫌だったからだ」
嫌だった…か、それだけで十分だ。
彼は真の脅威ではない。恐ろしい存在ではない。
セピア「訳ありっぽいですわね…」
ゼファ達が剣を抜かずにいた。
そのおかげか、魔物はどうして自分がこうなったのか、話し始めた。
???「俺は…傭兵をやって過ごしていた。イテールナ城の。
その金で弟と妹と暮らしてた。けどある日、城の研究者が寝ている間に襲撃しやがった。
…俺の村と、他の村や町が巻き込まれて、その命が俺と融合させられた。
家族も巻き込んで、な……。
その結果、俺はこうなった。憤り、苛立ち、後悔、恐怖、
それで感情がごちゃごちゃになった俺は城内研究所で暴れて、
研究所を壊して外に出て、町でも暴れた。けど…人には手を出さなかった。
さっさと逃げだした。けど、その間言われた言葉は…」
『化け物め!!』
『とんでもない害悪が…絶望の塊じゃないか!!』
『近寄るな! 来るな!』
『さっさと消えろ! お前の居場所なんて、この世のどこにもないんだからな!!』
エルブ「もともと、人間……」
???「信じられねぇだろ?」
ゼファ「信じられるよ。」
あまりの即答に声を荒げてきた。
???「信じられるわけねぇだろうが!! 俺は化け物だ!! なのに!!」
ゼファ「信じられるよ。だって、家族の事を話していた時、君は泣いていたから」
涙を流す事は、この姿じゃできないはずだ。
でも、彼の心は確かに泣いていた。
また声を荒げられる前に前に告げる。
ゼファ「涙が出ていなくてもね、声が泣いていた。
それは、分かるものだよ。……君は家族のために泣ける優しい人間だ」
彼は黙ったままだ。しばらくしてからまた口を開く。
???「……で、結局何しに来たんだよ」
ゼファ「君と友達になりに来た」
???「…は?」
…うん、こんな反応だろうな。
セピア「それが当然の反応ですわよ…」
エピナール「この方の奇行はいつでも突然ですから」
エルブ「あはは、そうですね」
もう、奇行が当たり前認定されているんだが。
???「俺は化け物だ…」
ゼファ「だから、君は人間」
まだ言う彼にゼファは答える。
???「この状態でどうやって連れてくつもりだよ…」
グラファイト「それは僕がどうにかできる。あんたの力を封じるよ。」
グラファイトはどうやら、魔物の制御を習得していたらしい。
人を魔物から守るための緊急処置としてのようだったが。
ちなみにこれは、この前覚えた能力の応用らしい。
???「……できるのか?」
ゼファ「もちろん、無理強いはしないけど、どうする?」
一応相手の意志を聞く。いやがられたらどうしようかと思ったが…。
フェズ「………やってくれ…」
そう言われたので、グラファイトに任せた。
そして、グラファイトが封印を施すと、彼の身体は、元の姿に戻った。
ゼファ「うん、成功したね」
赤い髪の男性。目は青い。
サラテリ「あれ、結構イケメンじゃん! 後は性格の問題かなぁ?」
サラテリは結構気に入った……のか???
フェズ「…………」
ゼファ「行こう、クレセディアへ。君の名前は?」
その場から俯いて動かない彼に、ゼファは手を伸ばす。
フェズ「…フェズだ」
短く告げられた名前。
プリムローズ「フェズ、かっこいい」
フロスティ「これからは友としてよろしく頼むぞ。フェズよ」
おやおや、ずいぶん懐かれている気がするなぁ。取りあえず、安心だ。
インフェヌムたちのいる所に戻ってくると、
フェズ「……な、な、な、…なんだよこいつ!?」
インフェヌム「む、驚かせたか。」
ゼファ「彼はインフェヌム。僕達の友達の竜。この大陸の魔物をまとめている竜さ」
…怖がらせただろうか。
サラテリ「フェズ、怖がった? あはははっ!!」
フェズ「…お前な;;; ビビらねえほうがおかしいだろ」
ゼルシェード「……そいつが、魔物と呼ばれた奴か?」
フロスティ「うむ。フェズと言う。紹介する。
この方はこの世界の管理神、ゼルシェード様じゃ」
その名を聞いて、フェズがはっとする。
フェズ「お前が…ゼルシェードが……本当の、神…」
ゼルシェード「どういう意味だ」
フェズ「イテールナ城の国王から、
他国に決して負けない、神の如き力を持つ存在を作れと言われたらしい。
それで生み出されたのが俺だ」
ゼルシェード「…他国に勝つのに、神の力などいらん。
国王は他国に勝つのが目的で神を求めたのだろうが、
その研究者は、目的が違うかもしれないな」
……例えば、神を殺すため…とかか…?
フェズ「……お前も、ゼファ達の仲間なのか?」
ゼルシェード「一応な」
フェズ「…そうか。……よろしく頼む」
ほっ…。もうフェズはその城の意向など知ったこっちゃないようだ。
オペラ「初めまして。私はオペラ・フリディア。
ゼファ様の婚約者で、よく同行させていただいています」
フェズ「へー…ゼファ、婚約者いんのかよ」
ゼファ「えへへ、まあね、優しくて可愛くていい子なんだよ!」
オペラ「ぜ、ゼファ様!!」
のろけーー。いきなりのろけー。
フェズ「…護れよな。」
ゼファ「もちろん!」
セピア「ゼッ君。報告はどうしますの?」
エピナール「討伐しろと頼まれたんですよね?」
ゼファ「まあ、任せてよ」
エルブ「???」
その後、国王には「アニマメアサチャルフキメラは討伐した」。
そう報告したらしい。
その時討伐を手伝ってもらったというていで、フェズを紹介した。
元々傭兵で、腕が立つという話もした。
ゼファ「さーてと、次の任務が下ったよ!
また変な魔物が来たらしい。見た目は悪神獣みたいなやつ。
でも、そんなに大きくないんだって」
プリムローズ「え? なにそれ」
サラテリ「成長途中???」
そんな事…あるのか???
フェズ「多いのか?」
エルブ「そう、みたいです」
フェズ「手伝う。これでも傭兵だった。役には立つはずだ」
セピア「だ、そうですけど、どうしますの?」
答えは決まってる。
フェズ「もちろん。いいよ。戦力は多いに越した事はないよ」
エピナール「決まりですね」
オペラ「私も今回は付いて行きます」
ゼルシェード「はぁ…連れて行ってやれ」
グラファイト「そうだね。…どうか無理はしないように」
と、いうわけで、次の任務にはフェズを同行させる事に。
ちなみに、この時はまだ、傭兵としているだけで、
零士にはなっていない頃だ。
…今のところ犠牲は無いが…。イテールナ城の城下町が攻撃されたそうだ」
ゼファ「……理由もなく…?」
「ああ、突然だ。とてつもない大きさの魔物らしい。
何とかして対峙して来てほしい」
ゼファ「……分かったよ。任せて」
「…その魔物の名は、神に近き邪悪…絶望種に登録された。
「アニマメアサチャルフキメラ」と…」
この日、ゼファは国王である父から任務を受けた。
巨大な魔物がイテールナ城をいきなり攻撃。
いつの間に辿り着いたのか分からないらしい。
そして、今はこの大陸の端にいるという話だ。
それを討伐して来てほしいというものだった。
セピア「また面倒な…」
サラテリ「んー……」
フロスティ「どうしたのじゃ、サラテリ」
何か考え事をしている。
エピナール「おかしいんですよ。そんなに大きなものが、いきなり?
町に? それまで目撃されなかったと?」
エルブ「確かに、おかしいですね…」
プリムローズ「それまでに見つかるはず。急に町に現れたわけ?」
グラファイト「……ゼファ。どうするかは任せるよ」
ゼファ「ありがとう、グラファイト。取りあえず行こうか。
念のため、準備はちゃんとね」
ゼルシェード「……魔物か……俺はここで待っている。」
サラテリ「えー、なんで?」
ゼルシェード「……ああ、分かった。その近くで待っている。
それなら問題ないだろう」
今回は危険だし…
ゼファ「オペラ。君もゼルシェード達と待ってて」
オペラ「分かりました。…気を付けて」
インフェヌムに、端の方まで運んでもらい、
バレない位置で待機してもらう事にした。
目撃地についてみると、本当に、その魔物と思われるのがいた。
これが、「神に近き邪悪」。アニマメアサチャルフキメラ。
???「誰だ?」
喋った……。と言うか、この大きさで町をいきなり襲撃なんて、
バレずに行動していたなんておかしすぎる。
ゼファ「僕はゼファ。クレセディアの王子だよ。」
???「なるほどな……俺を殺しに来たと…」
フロスティ「ふふ、不正解じゃ」
呆気なくそう言ってのける。
???「……化け物だぞ」
ゼファ「まあまあ、取りあえず僕は話を聞きたいんだ。
これでも、魔物と手を取り合った王子だからね。話せる魔物なら尚更話を聞くよ。
…君は、人を殺した事が無い。どうしてだい?」
一番の疑問点を聞いてみる。町を襲撃したとは聞いたが、
そこで死者は出ていないらしい。
フェズ「………それは…嫌だったからだ」
嫌だった…か、それだけで十分だ。
彼は真の脅威ではない。恐ろしい存在ではない。
セピア「訳ありっぽいですわね…」
ゼファ達が剣を抜かずにいた。
そのおかげか、魔物はどうして自分がこうなったのか、話し始めた。
???「俺は…傭兵をやって過ごしていた。イテールナ城の。
その金で弟と妹と暮らしてた。けどある日、城の研究者が寝ている間に襲撃しやがった。
…俺の村と、他の村や町が巻き込まれて、その命が俺と融合させられた。
家族も巻き込んで、な……。
その結果、俺はこうなった。憤り、苛立ち、後悔、恐怖、
それで感情がごちゃごちゃになった俺は城内研究所で暴れて、
研究所を壊して外に出て、町でも暴れた。けど…人には手を出さなかった。
さっさと逃げだした。けど、その間言われた言葉は…」
『化け物め!!』
『とんでもない害悪が…絶望の塊じゃないか!!』
『近寄るな! 来るな!』
『さっさと消えろ! お前の居場所なんて、この世のどこにもないんだからな!!』
エルブ「もともと、人間……」
???「信じられねぇだろ?」
ゼファ「信じられるよ。」
あまりの即答に声を荒げてきた。
???「信じられるわけねぇだろうが!! 俺は化け物だ!! なのに!!」
ゼファ「信じられるよ。だって、家族の事を話していた時、君は泣いていたから」
涙を流す事は、この姿じゃできないはずだ。
でも、彼の心は確かに泣いていた。
また声を荒げられる前に前に告げる。
ゼファ「涙が出ていなくてもね、声が泣いていた。
それは、分かるものだよ。……君は家族のために泣ける優しい人間だ」
彼は黙ったままだ。しばらくしてからまた口を開く。
???「……で、結局何しに来たんだよ」
ゼファ「君と友達になりに来た」
???「…は?」
…うん、こんな反応だろうな。
セピア「それが当然の反応ですわよ…」
エピナール「この方の奇行はいつでも突然ですから」
エルブ「あはは、そうですね」
もう、奇行が当たり前認定されているんだが。
???「俺は化け物だ…」
ゼファ「だから、君は人間」
まだ言う彼にゼファは答える。
???「この状態でどうやって連れてくつもりだよ…」
グラファイト「それは僕がどうにかできる。あんたの力を封じるよ。」
グラファイトはどうやら、魔物の制御を習得していたらしい。
人を魔物から守るための緊急処置としてのようだったが。
ちなみにこれは、この前覚えた能力の応用らしい。
???「……できるのか?」
ゼファ「もちろん、無理強いはしないけど、どうする?」
一応相手の意志を聞く。いやがられたらどうしようかと思ったが…。
フェズ「………やってくれ…」
そう言われたので、グラファイトに任せた。
そして、グラファイトが封印を施すと、彼の身体は、元の姿に戻った。
ゼファ「うん、成功したね」
赤い髪の男性。目は青い。
サラテリ「あれ、結構イケメンじゃん! 後は性格の問題かなぁ?」
サラテリは結構気に入った……のか???
フェズ「…………」
ゼファ「行こう、クレセディアへ。君の名前は?」
その場から俯いて動かない彼に、ゼファは手を伸ばす。
フェズ「…フェズだ」
短く告げられた名前。
プリムローズ「フェズ、かっこいい」
フロスティ「これからは友としてよろしく頼むぞ。フェズよ」
おやおや、ずいぶん懐かれている気がするなぁ。取りあえず、安心だ。
インフェヌムたちのいる所に戻ってくると、
フェズ「……な、な、な、…なんだよこいつ!?」
インフェヌム「む、驚かせたか。」
ゼファ「彼はインフェヌム。僕達の友達の竜。この大陸の魔物をまとめている竜さ」
…怖がらせただろうか。
サラテリ「フェズ、怖がった? あはははっ!!」
フェズ「…お前な;;; ビビらねえほうがおかしいだろ」
ゼルシェード「……そいつが、魔物と呼ばれた奴か?」
フロスティ「うむ。フェズと言う。紹介する。
この方はこの世界の管理神、ゼルシェード様じゃ」
その名を聞いて、フェズがはっとする。
フェズ「お前が…ゼルシェードが……本当の、神…」
ゼルシェード「どういう意味だ」
フェズ「イテールナ城の国王から、
他国に決して負けない、神の如き力を持つ存在を作れと言われたらしい。
それで生み出されたのが俺だ」
ゼルシェード「…他国に勝つのに、神の力などいらん。
国王は他国に勝つのが目的で神を求めたのだろうが、
その研究者は、目的が違うかもしれないな」
……例えば、神を殺すため…とかか…?
フェズ「……お前も、ゼファ達の仲間なのか?」
ゼルシェード「一応な」
フェズ「…そうか。……よろしく頼む」
ほっ…。もうフェズはその城の意向など知ったこっちゃないようだ。
オペラ「初めまして。私はオペラ・フリディア。
ゼファ様の婚約者で、よく同行させていただいています」
フェズ「へー…ゼファ、婚約者いんのかよ」
ゼファ「えへへ、まあね、優しくて可愛くていい子なんだよ!」
オペラ「ぜ、ゼファ様!!」
のろけーー。いきなりのろけー。
フェズ「…護れよな。」
ゼファ「もちろん!」
セピア「ゼッ君。報告はどうしますの?」
エピナール「討伐しろと頼まれたんですよね?」
ゼファ「まあ、任せてよ」
エルブ「???」
その後、国王には「アニマメアサチャルフキメラは討伐した」。
そう報告したらしい。
その時討伐を手伝ってもらったというていで、フェズを紹介した。
元々傭兵で、腕が立つという話もした。
ゼファ「さーてと、次の任務が下ったよ!
また変な魔物が来たらしい。見た目は悪神獣みたいなやつ。
でも、そんなに大きくないんだって」
プリムローズ「え? なにそれ」
サラテリ「成長途中???」
そんな事…あるのか???
フェズ「多いのか?」
エルブ「そう、みたいです」
フェズ「手伝う。これでも傭兵だった。役には立つはずだ」
セピア「だ、そうですけど、どうしますの?」
答えは決まってる。
フェズ「もちろん。いいよ。戦力は多いに越した事はないよ」
エピナール「決まりですね」
オペラ「私も今回は付いて行きます」
ゼルシェード「はぁ…連れて行ってやれ」
グラファイト「そうだね。…どうか無理はしないように」
と、いうわけで、次の任務にはフェズを同行させる事に。
ちなみに、この時はまだ、傭兵としているだけで、
零士にはなっていない頃だ。
0
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
