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悲壮は音無く近付く
~未来(イマ)に至るためのプレリュード~ 21話
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グラファイト「陛下」
ゼファ「ち、ちょっとやめてよ!? いつも通りにしてくれていいから」
王座に正式に着いて数日たった。
だが、まだ慣れないようで、陛下と呼ばれるよりはゼファといつも通り接してくれと言う始末。
グラファイト「はぁ…分かったよ。
…今までごたごたしてて後回しになってたけど、
ゼルシェード様がみんなの武器、改良するからゼファにも来てくれって」
ゼファ「ああ、うん、わかったよ」
…やっぱり、まだ引きずっている。
でも、周りには気取らせようとしないのだ。いつも笑顔で。
それでも…グラファイトには分かった。
グラファイト「…ゼファは、ゼファなりの王になればいい」
ゼファ「え…」
グラファイト「今のあんたが好きで、みんなは付いて来てるんだからさ」
その言葉は、王に言うには雑なのかもしれないが、
ゼファにとっては、それが一番嬉しかった。
ゼファ「ありがとう、グラファイト」
ゼルシェード「…来たか」
集まったのは、以前も来た上空ホール。
ここだと邪魔が入らないのでやりやすい。
ゼファ「や、みんな、遅くなってごめんごめん!」
プリムローズ「王様っぽくない」
サラテリ「このほうがあたしは関わりやすいからいいけどねー」
フェズ「こいつに厳格な国王とか無理だろ」
言いたい放題である。
エピナール「まあまあ、皆さん」
セピア「それよりも話を進めません?」
エルブ「それもそうですね」
フロスティ「兄! ギリギリ我も能力を手に入れたから、同時に武器が返られるぞ」
ゼファ「え、あ、うん、そうだね…」
ずいぶん元気だが…本当に呪いの歌って事は何も気にしていないのか?
ゼルシェード「よし、なら始めるぞ。
ゼファ。流変剣を使うから手伝え」
ゼファ「いいけど、どうするんだい?」
ゼルシェードが言うには、流変剣の能力「流れを向ける」を
応用してつかってほしいらしい。
ゼルシェード「反時計回りに魔力を引き出す感じでやってみてくれ」
ゼファ「………こう、かな? 流れを向ける!」
そう叫ぶと、全員の武器が光始めた。
フェズ「何、だよこれ!?」
サラテリ「光った!?」
ゼルシェード「よし…これで…!」
ゼルシェードが手をかざすと、それぞれの武器の見た目が変化した。
プリムローズ「わっ、変わった!」
グラファイト「すごい…」
エルブ「かっこいいです…!」
…というか、変わったのは見た目だけなのか?
ゼルシェード「これでお前達の魔法には詠唱が不要になった。」
セピア「それって…」
エピナール「魔法の即時発動…相手に隙を見せずに済むわけですね」
フロスティ「とんでもない力ではないか…」
ゼファ「ぼ…我は?」
まだ「僕」が抜けない感じだなぁ。
ゼルシェード「お前の流変剣は俺の力だ。
今のでお前の武器も光っただろう。だからゼファも詠唱せずに撃ち出せると思うぞ」
ゼファ「おお!!」
やった、やったと喜んでいる姿は、王と言うより王子のままだ。
エピナール「ああ、そういえば陛下。
私とセピアさん、エルブの能力をどうにか応用できないか考えていたのですが…」
セピア「そしたら、こんなオーブができあがってしまいまして」
見せてくれたのは三つのオーブ。
ゼファ「これは…」
フェズ「何の効果があんだよ?」
エピナール「ええと…狂気です」
…んん???
セピア「これを使うと、凄く強くなるのですが…その代わりに理性がなくなると言いますか…」
エルブ「強い殺戮衝動に駆られる…らしいです」
らしい??
エピナール「セピアさんが試したのを見たんですよ。
私もエルブのいない所で試してみましたが、結果は同じでした」
エルブは試してないって事か。
エルブ「僕は…その…あんまり能力も卑怯だから使いたくないですし…
このオーブの効果も、僕は控えたいです…」
いい子だなぁ…エルブは…。
サラテリ「でも、いざって時の切り札にはなりそうじゃん?」
プリムローズ「エルブはいいとして、エピナールとセピアはもしもの時は頼めない?」
ゼファ「そうだね…でも危険なものだ。
どうしても倒さないといけない敵の時にのみ、我の許可が下りた時にのみ使ってくれ」
エピナール「御意。」
セピア「承知致しましたわ」
グラファイト「そうだ。僕らもなんだよ」
僕ら…という事は、四零士が?
プリムローズ「うん、そう! 私達も応用したのを考えててね!」
サラテリ「それをやると、武器で攻撃しただけで能力の効果がでるの!」
それまた随分とチート臭い。
サラテリ「プリムローズは相手のステータスを下げる。
あたしのは相手の会心が出にくくする。
グラファイトは相手を状態異常に。
フェズは相手の体力をごっそり持って行くよ」
フェズ「ま、それ以外にも全体的なステータスも上がるから、強いな。
セピアたちと違って、とち狂う事はないから安心しろよ」
言い方、言い方。
ゼファ「そうか。頼もしいよ」
サラテリ「でね! 名前考えたんだけど、零術ってどうかなって!」
四零士だから、零術か。
フロスティ「いいではないか。兄は「律零王」ってところか?」
ゼルシェード「世界の混沌を零に律する王…か」
ゼファ「大層な呼び名だなぁ…でも、かっこいいね。」
そこまで言ってから、静かに切り出した。
ゼファ「僕とフロスティの父が殺された。
今回出て来た敵は、今までよりも強かった。
まだ悪神獣の件も片付いていない。今後も今回のような奴らも出てくるかもしれない。
死なない保証はない。
…もしここで、我の傍を離れたいものがいるなら名乗り出てくれ。我は止めないよ」
何を言い出すかと思えば…そんな事か。
答えはみんな決まっていた。
プリムローズ「今さら?」
グラファイト「僕らが自分の命欲しさに逃げるとでも?」
サラテリ「ないない!」
フェズ「言っただろ。最期までお前らと戦い抜くって」
セピア「ワタクシはゼッ君の傍にいますわ」
エピナール「私達の家族は、陛下達だけです」
エルブ「僕らに手を差し伸べてくれた日から、ずっと…」
フロスティ「皆……」
ゼルシェード「良かったな。この場にはいないが、インフェヌムもオペラも同じだろう。」
…やれやれ。お人好しはみんなもだ。
ゼファ「分かった…ありがとう。
じゃあ、一つだけ約束してくれ。絶対に、生きるんだ」
その晩…セピアは城に泊まっていったのだが、
眠れないのか、外を眺めているゼファを見つけ…
セピア「ゼッ君、寝ていなかったんですの?」
ゼファ「うわあ!? セピアか…どうしたんだい、君こそ?」
セピア「女性にはいろいろあるんですのよ。そちらこそどうしたんですの?」
ゼファ「…我に王が務まるのかなって思ってさ…
それに、あの時…何かやり方を変えていたら、父上は死ななかったんじゃないかって…」
何を変えるというんだ。魔物は存在し、父は重傷。
兵士も限界。自分達はクレセディアから離れていた。
その状況でできるのは、あれが限界だ。
セピア「ゼッ君…」
ゼファ「ねえ、君の素の話し方に、してくれないかい?
ここには他にいないんだしさ」
…………
セピア「しっかりしろ。あれが、最善だったのは分かってるはず」
ゼファ「セピア……」
ああ、出会ったばかりの時のセピアだ。
ガツンと言われてしまった。
セピア「あれ以外にどうできた。過ぎたことを悔やんだところでどうにもならないし、
お前のおかげで兵士だけでも救えたんだ。城も陥落していない」
ゼファ「それは…」
セピア「この国を任されたのなら…立ち止まっているんじゃない。
…私達、四零士も、エピナールもエルブも、傍にいるから」
ゼファ「…そうだね。我は、一人じゃないんだ。
インフェヌムもオペラもゼルシェードもいる。
…ありがとう、セピア。おかげで吹っ切れた。
クレセディアの王として、律零王として、頑張るよ」
……
セピア「ええ、そうしてくださいな」
ゼファ「あれ、戻しちゃったのかい?」
セピア「殴りますわよ?」
おお、こわ。
ゼファ「…君達の事、頼らせてもらうよ」
プリムローズ「そうしてよ」
って、プリムローズ!?
グラファイト「今来たところだよ」
サラテリ「えっへへー、みんな起きてきました!」
フェズ「ったく、もう、心配いらねーか?」
みんな起きてたのか…いや、起きてきた…か?
エピナール「皆さん、陛下が心配だったんですよ」
エルブ「いつも、一人で抱え込むから…」
あれ!? 帰ったはずの二人まで…。
フロスティ「消滅する時間で城の中に入り込んだようじゃぞ」
こんな事に力なんて使わなくてもいいのに…。
フロスティ「あとの…」
そう言ってフロスティが誰かの手を壁から引っ張った。
オペラ「えっと…すみません、ゼファ様」
ゼファ「オペラ!? こんな夜中に…」
いや、でも…心配してくれたんだよな。
ゼルシェード「俺が連れて来た。一人で屋敷を出そうだったからな」
ゼルシェードが……。
エピナール「帰りはちゃんと送っていくので」
…エピナールたちの能力なら一瞬だな。
ゼファ「…オペラ。君は、本当に何が何でも死なないでくれ。
本来、戦えない君が巻き込まれていい話じゃないんだ」
オペラ「ええ、わかっています。私は、死にません」
ゼルシェード「…俺もあの神の力の混ざった化け物に関して調べてみる。
お前達も無理はするな」
ゼファ「ああ、わかったよ」
自分は思った以上に恵まれているようだ。
だからこそ…自分が守り抜かなければ。この国を、民を。
ゼファ「ち、ちょっとやめてよ!? いつも通りにしてくれていいから」
王座に正式に着いて数日たった。
だが、まだ慣れないようで、陛下と呼ばれるよりはゼファといつも通り接してくれと言う始末。
グラファイト「はぁ…分かったよ。
…今までごたごたしてて後回しになってたけど、
ゼルシェード様がみんなの武器、改良するからゼファにも来てくれって」
ゼファ「ああ、うん、わかったよ」
…やっぱり、まだ引きずっている。
でも、周りには気取らせようとしないのだ。いつも笑顔で。
それでも…グラファイトには分かった。
グラファイト「…ゼファは、ゼファなりの王になればいい」
ゼファ「え…」
グラファイト「今のあんたが好きで、みんなは付いて来てるんだからさ」
その言葉は、王に言うには雑なのかもしれないが、
ゼファにとっては、それが一番嬉しかった。
ゼファ「ありがとう、グラファイト」
ゼルシェード「…来たか」
集まったのは、以前も来た上空ホール。
ここだと邪魔が入らないのでやりやすい。
ゼファ「や、みんな、遅くなってごめんごめん!」
プリムローズ「王様っぽくない」
サラテリ「このほうがあたしは関わりやすいからいいけどねー」
フェズ「こいつに厳格な国王とか無理だろ」
言いたい放題である。
エピナール「まあまあ、皆さん」
セピア「それよりも話を進めません?」
エルブ「それもそうですね」
フロスティ「兄! ギリギリ我も能力を手に入れたから、同時に武器が返られるぞ」
ゼファ「え、あ、うん、そうだね…」
ずいぶん元気だが…本当に呪いの歌って事は何も気にしていないのか?
ゼルシェード「よし、なら始めるぞ。
ゼファ。流変剣を使うから手伝え」
ゼファ「いいけど、どうするんだい?」
ゼルシェードが言うには、流変剣の能力「流れを向ける」を
応用してつかってほしいらしい。
ゼルシェード「反時計回りに魔力を引き出す感じでやってみてくれ」
ゼファ「………こう、かな? 流れを向ける!」
そう叫ぶと、全員の武器が光始めた。
フェズ「何、だよこれ!?」
サラテリ「光った!?」
ゼルシェード「よし…これで…!」
ゼルシェードが手をかざすと、それぞれの武器の見た目が変化した。
プリムローズ「わっ、変わった!」
グラファイト「すごい…」
エルブ「かっこいいです…!」
…というか、変わったのは見た目だけなのか?
ゼルシェード「これでお前達の魔法には詠唱が不要になった。」
セピア「それって…」
エピナール「魔法の即時発動…相手に隙を見せずに済むわけですね」
フロスティ「とんでもない力ではないか…」
ゼファ「ぼ…我は?」
まだ「僕」が抜けない感じだなぁ。
ゼルシェード「お前の流変剣は俺の力だ。
今のでお前の武器も光っただろう。だからゼファも詠唱せずに撃ち出せると思うぞ」
ゼファ「おお!!」
やった、やったと喜んでいる姿は、王と言うより王子のままだ。
エピナール「ああ、そういえば陛下。
私とセピアさん、エルブの能力をどうにか応用できないか考えていたのですが…」
セピア「そしたら、こんなオーブができあがってしまいまして」
見せてくれたのは三つのオーブ。
ゼファ「これは…」
フェズ「何の効果があんだよ?」
エピナール「ええと…狂気です」
…んん???
セピア「これを使うと、凄く強くなるのですが…その代わりに理性がなくなると言いますか…」
エルブ「強い殺戮衝動に駆られる…らしいです」
らしい??
エピナール「セピアさんが試したのを見たんですよ。
私もエルブのいない所で試してみましたが、結果は同じでした」
エルブは試してないって事か。
エルブ「僕は…その…あんまり能力も卑怯だから使いたくないですし…
このオーブの効果も、僕は控えたいです…」
いい子だなぁ…エルブは…。
サラテリ「でも、いざって時の切り札にはなりそうじゃん?」
プリムローズ「エルブはいいとして、エピナールとセピアはもしもの時は頼めない?」
ゼファ「そうだね…でも危険なものだ。
どうしても倒さないといけない敵の時にのみ、我の許可が下りた時にのみ使ってくれ」
エピナール「御意。」
セピア「承知致しましたわ」
グラファイト「そうだ。僕らもなんだよ」
僕ら…という事は、四零士が?
プリムローズ「うん、そう! 私達も応用したのを考えててね!」
サラテリ「それをやると、武器で攻撃しただけで能力の効果がでるの!」
それまた随分とチート臭い。
サラテリ「プリムローズは相手のステータスを下げる。
あたしのは相手の会心が出にくくする。
グラファイトは相手を状態異常に。
フェズは相手の体力をごっそり持って行くよ」
フェズ「ま、それ以外にも全体的なステータスも上がるから、強いな。
セピアたちと違って、とち狂う事はないから安心しろよ」
言い方、言い方。
ゼファ「そうか。頼もしいよ」
サラテリ「でね! 名前考えたんだけど、零術ってどうかなって!」
四零士だから、零術か。
フロスティ「いいではないか。兄は「律零王」ってところか?」
ゼルシェード「世界の混沌を零に律する王…か」
ゼファ「大層な呼び名だなぁ…でも、かっこいいね。」
そこまで言ってから、静かに切り出した。
ゼファ「僕とフロスティの父が殺された。
今回出て来た敵は、今までよりも強かった。
まだ悪神獣の件も片付いていない。今後も今回のような奴らも出てくるかもしれない。
死なない保証はない。
…もしここで、我の傍を離れたいものがいるなら名乗り出てくれ。我は止めないよ」
何を言い出すかと思えば…そんな事か。
答えはみんな決まっていた。
プリムローズ「今さら?」
グラファイト「僕らが自分の命欲しさに逃げるとでも?」
サラテリ「ないない!」
フェズ「言っただろ。最期までお前らと戦い抜くって」
セピア「ワタクシはゼッ君の傍にいますわ」
エピナール「私達の家族は、陛下達だけです」
エルブ「僕らに手を差し伸べてくれた日から、ずっと…」
フロスティ「皆……」
ゼルシェード「良かったな。この場にはいないが、インフェヌムもオペラも同じだろう。」
…やれやれ。お人好しはみんなもだ。
ゼファ「分かった…ありがとう。
じゃあ、一つだけ約束してくれ。絶対に、生きるんだ」
その晩…セピアは城に泊まっていったのだが、
眠れないのか、外を眺めているゼファを見つけ…
セピア「ゼッ君、寝ていなかったんですの?」
ゼファ「うわあ!? セピアか…どうしたんだい、君こそ?」
セピア「女性にはいろいろあるんですのよ。そちらこそどうしたんですの?」
ゼファ「…我に王が務まるのかなって思ってさ…
それに、あの時…何かやり方を変えていたら、父上は死ななかったんじゃないかって…」
何を変えるというんだ。魔物は存在し、父は重傷。
兵士も限界。自分達はクレセディアから離れていた。
その状況でできるのは、あれが限界だ。
セピア「ゼッ君…」
ゼファ「ねえ、君の素の話し方に、してくれないかい?
ここには他にいないんだしさ」
…………
セピア「しっかりしろ。あれが、最善だったのは分かってるはず」
ゼファ「セピア……」
ああ、出会ったばかりの時のセピアだ。
ガツンと言われてしまった。
セピア「あれ以外にどうできた。過ぎたことを悔やんだところでどうにもならないし、
お前のおかげで兵士だけでも救えたんだ。城も陥落していない」
ゼファ「それは…」
セピア「この国を任されたのなら…立ち止まっているんじゃない。
…私達、四零士も、エピナールもエルブも、傍にいるから」
ゼファ「…そうだね。我は、一人じゃないんだ。
インフェヌムもオペラもゼルシェードもいる。
…ありがとう、セピア。おかげで吹っ切れた。
クレセディアの王として、律零王として、頑張るよ」
……
セピア「ええ、そうしてくださいな」
ゼファ「あれ、戻しちゃったのかい?」
セピア「殴りますわよ?」
おお、こわ。
ゼファ「…君達の事、頼らせてもらうよ」
プリムローズ「そうしてよ」
って、プリムローズ!?
グラファイト「今来たところだよ」
サラテリ「えっへへー、みんな起きてきました!」
フェズ「ったく、もう、心配いらねーか?」
みんな起きてたのか…いや、起きてきた…か?
エピナール「皆さん、陛下が心配だったんですよ」
エルブ「いつも、一人で抱え込むから…」
あれ!? 帰ったはずの二人まで…。
フロスティ「消滅する時間で城の中に入り込んだようじゃぞ」
こんな事に力なんて使わなくてもいいのに…。
フロスティ「あとの…」
そう言ってフロスティが誰かの手を壁から引っ張った。
オペラ「えっと…すみません、ゼファ様」
ゼファ「オペラ!? こんな夜中に…」
いや、でも…心配してくれたんだよな。
ゼルシェード「俺が連れて来た。一人で屋敷を出そうだったからな」
ゼルシェードが……。
エピナール「帰りはちゃんと送っていくので」
…エピナールたちの能力なら一瞬だな。
ゼファ「…オペラ。君は、本当に何が何でも死なないでくれ。
本来、戦えない君が巻き込まれていい話じゃないんだ」
オペラ「ええ、わかっています。私は、死にません」
ゼルシェード「…俺もあの神の力の混ざった化け物に関して調べてみる。
お前達も無理はするな」
ゼファ「ああ、わかったよ」
自分は思った以上に恵まれているようだ。
だからこそ…自分が守り抜かなければ。この国を、民を。
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