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番外編
3.魔王城の紹介2
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「アカネと」
「カルロの」
「アカルく城紹介!」
「そんにゃ感じで、幹部紹介を引き続き行っていくにゃ」
なんか言えることがあるとするならば、これは絶対に違うということだ。
最早これ、ラジオじゃないか、アカネに任せたから悪かったのか。
「よし、次はスカルのところに行くんだよな」
「そうにゃ」
スカルは、スケルトンキングと呼ばれていてそのカリスマ性は幹部の中でも一番と言っていい。
しかし、一つだけどうしようもない問題がある。
これは会えばわかることだから今は言わないでおこう。
「スカル~いる~?」
(カラッ、コロ、カラカラ)
皆さんも考えて欲しい。
スケルトンは喋れると思うかを、答えは否だ。
逆に声帯がないのにどうやって声出すんだよっていうのが私の感想だ。
「デュランダル~!通訳シクヨロ」
「アカネ、シクヨロは最早死語ござるよ」
(カチャ、コロコロコロ)
やっぱりなんて言っているのか全くわからないのだが、何か言っているのだろうな。
やばい、バカみたい感想しか出てこない。
「お主達は相も変わらず騒がしい奴らよのう、だそうだ」
「てめえ、アカネさまに向かってそんにゃにゃまいき許されると思ってんのか」
スカルは同じ幹部と言ってもだいぶ古株で二代目魔王が選ばれたときから、側近として今まで活躍してきた。
「おい、アカネ! 毒薬使いのお前とアンデットのスカルじゃ相性災厄だぞ」
私は彼女に正論を言ってやった。
スカルはそもそも実力は特に高くない。
ただ彼のアンデットを創り出す能力とその統率力は幹部全員で戦っても勝てるかわからないレベルだ。
それに比べて少数一族の猫又は毒薬を使い、騙して逃げるというのが一般的な戦い方だ。
数で押されてはひとたまりもない。
(カル、カラッ、バキボキ)
「カルロよ、お前はなんと聡明なのだろうか! どこぞの猫娘と違って」
褒められたのは正直嬉しいが、この後のアカネの行動がどうなるか怖くて仕方なかった。
「あぁ! この骨野郎がクソみてえなことばっか言いやがって調子乗ってんじゃねえよ古株さんよぉ~!」
やっぱりこうなるのか、スカルは自分の正しいと思ったことはハッキリというタイプなので、折れ曲がっているアカネとは相性が悪い。
城の崩壊を覚悟したほうがいいかもしれない。
(ボキボキボキボキボキボキ!)
「表に出ろ! 教育というものをしてやろうだとさ」
「やってやろうじゃねえか!」
外に出てくれるのはありがたいが、私が趣味で育てている花が心配だ。
移動したはいいものの、なんで私の趣味をピンポイントで潰しに来るんですか。
(カラルレラ ボキ、ぐぐ)
「骨よ踊れ、出でよ我が忠実なる僕よ!だって」
出てきたのは、二代目魔王魔獣グラサムと五代目魔王悪魔長ルシファーの骨だった。
スカルが創り出すアンデットは生前の能力をそのまま使える。
要は、歴代魔王二人が相手ということになる。
「さーせんにゃ」
こいつ、勝てないと思った瞬間諦めたよ。
少しはやってみるかとか思わないのか。
(ボロボロ、カラッ)
「わかればいいだって」
この人の骨はどうなってんだ(骨の音について)ということはさておき、私の花はなんとか助かったようだ。
「って!私の花がない」
(カラッロ)
「生贄に使っただって」
結局私は不幸ですか。
「それでは終わりです、とほほ」
「カルロの」
「アカルく城紹介!」
「そんにゃ感じで、幹部紹介を引き続き行っていくにゃ」
なんか言えることがあるとするならば、これは絶対に違うということだ。
最早これ、ラジオじゃないか、アカネに任せたから悪かったのか。
「よし、次はスカルのところに行くんだよな」
「そうにゃ」
スカルは、スケルトンキングと呼ばれていてそのカリスマ性は幹部の中でも一番と言っていい。
しかし、一つだけどうしようもない問題がある。
これは会えばわかることだから今は言わないでおこう。
「スカル~いる~?」
(カラッ、コロ、カラカラ)
皆さんも考えて欲しい。
スケルトンは喋れると思うかを、答えは否だ。
逆に声帯がないのにどうやって声出すんだよっていうのが私の感想だ。
「デュランダル~!通訳シクヨロ」
「アカネ、シクヨロは最早死語ござるよ」
(カチャ、コロコロコロ)
やっぱりなんて言っているのか全くわからないのだが、何か言っているのだろうな。
やばい、バカみたい感想しか出てこない。
「お主達は相も変わらず騒がしい奴らよのう、だそうだ」
「てめえ、アカネさまに向かってそんにゃにゃまいき許されると思ってんのか」
スカルは同じ幹部と言ってもだいぶ古株で二代目魔王が選ばれたときから、側近として今まで活躍してきた。
「おい、アカネ! 毒薬使いのお前とアンデットのスカルじゃ相性災厄だぞ」
私は彼女に正論を言ってやった。
スカルはそもそも実力は特に高くない。
ただ彼のアンデットを創り出す能力とその統率力は幹部全員で戦っても勝てるかわからないレベルだ。
それに比べて少数一族の猫又は毒薬を使い、騙して逃げるというのが一般的な戦い方だ。
数で押されてはひとたまりもない。
(カル、カラッ、バキボキ)
「カルロよ、お前はなんと聡明なのだろうか! どこぞの猫娘と違って」
褒められたのは正直嬉しいが、この後のアカネの行動がどうなるか怖くて仕方なかった。
「あぁ! この骨野郎がクソみてえなことばっか言いやがって調子乗ってんじゃねえよ古株さんよぉ~!」
やっぱりこうなるのか、スカルは自分の正しいと思ったことはハッキリというタイプなので、折れ曲がっているアカネとは相性が悪い。
城の崩壊を覚悟したほうがいいかもしれない。
(ボキボキボキボキボキボキ!)
「表に出ろ! 教育というものをしてやろうだとさ」
「やってやろうじゃねえか!」
外に出てくれるのはありがたいが、私が趣味で育てている花が心配だ。
移動したはいいものの、なんで私の趣味をピンポイントで潰しに来るんですか。
(カラルレラ ボキ、ぐぐ)
「骨よ踊れ、出でよ我が忠実なる僕よ!だって」
出てきたのは、二代目魔王魔獣グラサムと五代目魔王悪魔長ルシファーの骨だった。
スカルが創り出すアンデットは生前の能力をそのまま使える。
要は、歴代魔王二人が相手ということになる。
「さーせんにゃ」
こいつ、勝てないと思った瞬間諦めたよ。
少しはやってみるかとか思わないのか。
(ボロボロ、カラッ)
「わかればいいだって」
この人の骨はどうなってんだ(骨の音について)ということはさておき、私の花はなんとか助かったようだ。
「って!私の花がない」
(カラッロ)
「生贄に使っただって」
結局私は不幸ですか。
「それでは終わりです、とほほ」
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