引きこもりの後輩に需要はあるのか?

空沙樹

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学習しない後輩

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【んっ…ああっ! そっ、それ以上はダメだよ春人君! あっ! そんな強くしちゃらめぇー!】

   1.ここか? ここがいいのか?

→2.相変わらずお前の鞘は俺のエクス         
       カリバーにぴったりだぜ

   3.もっと鳴きやがれ雌ブタ

「よしっ!」

「よしっ…じゃねえよ! 俺の前でエロゲやってる時点で頭おかしいけど、選択肢が一番災厄だわ! てか名前俺じゃねえか」

 後輩の部屋に入ったら、もうクライマックスだった。
 ナニがクライマックスだったかは俺にも言えないが、健全な男子たちならわかるだろう。

「先輩も脳内で災厄な変換ミスがありますが…」

 
大好きな女の子の部屋に入ってみたら、カップラーメンや空のペットボトルが転がっていることに耐えられる男は何人いるだろうか。
 例えばとても清楚な先輩の部屋に置いてあるCDが全てヘビメタだった、そんな感じのショックだ。

 補足説明をすると、俺が好きになったのは引きこもり系の後輩だ。
 漫画やアニメでなら見たことがあったが、あんな爽やかだった後輩がこんなになってしまうのは残念な限りだった。

「今日は赤と緑のおっさんがキノコ食うゲームやりましょう!」

「おっと、それは色々とまずいから」

 彼女が出そうとしていたソフトを大慌てでケースの中に押し込んだ。
 あのオッさん、姫と知り合いなだけあって権力とかやばいから、うん。

 彼女は残念そうにソフトを片付け、新しいソフトを持ってきた。

「じゃあこの【シューティングガンガン~君の心も撃ち抜くぜ~】なんてどうです?」

 いかにも昭和っぽいサブタイトルと、絵が見えた。

「ネタすぎるだろこれ」

 彼女の家にあるゲームのほとんどは、レトロなものがほとんどだった。
 俺が5歳の頃に潰れた駄菓子屋に置いてあったゲームのソフト版も置いてり、初めて来た時は興奮を隠せなかった。

「いえいえ! 糞ゲーのようなタイトルですがよくできた弾幕ゲーですよ」

 知らない人のための説明だ。
 弾幕ゲーというのはシューティングとは比べられないくらいの弾を敵が撃ってくるもの、と彼女が言っていた。
 彼女の期待の目に敵わず、仕方なくやってみることにした。

 俺は主にパズルゲーム以外やってきたことがなかったので、彼女の部屋に入ってから沢山の出会いをしていることは間違いないが。

「このゲーム、面白いな」

「でしょでしょ~! この乙女たちを撃ち抜いていく感覚がいいんですよね」

  モテナイ男たちがモテガンガンという銃を渡されて、沢山の女を落としていくというくだらないストーリーのゲームだがなかなか難しいものだった。

「ところで先輩…学…」

「よしっ! ラスボス倒したぁ~!」

 俺たちはラスボスのマダム花子をようやく倒した。
 永きに続く戦いはようやく終わりを迎えたのだ。
 楽しすぎてだいぶテンションが上がってしまった。

「ところでお前何か言ったか?」

「いっ、いえ何も言ってないです! 」

 彼女は大慌てで答えた。
 本当に夢中になっていたせいか、彼女の言葉は全く俺には届いていなかった。

「それじゃ帰るわ」

「はいっ! また来てください」
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