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語り出す後輩
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【どうしてだ! 我を倒すにはエクスカリバーが二本必要なはず! お前は剣を一本しか持っていないだろう!】
【ふっ…エクスカリバーなんで元々男が持ってるものじゃねえか】
「【伝説の剣は君の体の中に】というゲームです」
「もうこれ恒例なんだな」
今日も学校の帰りに後輩の家に寄った。
最近ではこれが習慣になってきているがまだ俺の想いは伝えられずにいた。
「オンラインゲームがやりたいです!」
突然大声を出す後輩に少し驚いたが、昔から元気で活発な子だったのでそれも可愛く思える。
だが、今、ここに必要な成分がある。
「駄目だ! それは明日にしよう。今日はギャルゲだ」
今までこの小説は恋愛だなんてぬかしていたが、その要素が全く入っていない。
緩和、もとい恋愛成分を足すにはギャルゲの音読的なものでポイントを稼ぐ。
「ただし、僕たち二人で役を演じるんだ」
彼女は少し引いていた…わけではないが嫌そうな顔をしていた。
俺は強引にゲーム機の中にソフトを入れた。
「よしっ!【幼馴染に俺の想いは届かない~放課後の教室で~】をプレイするぞ」
夕日がくっきりと見える放課後、校庭では部活で汗をながす生徒たちが見える。
俺は今日、幼馴染のノアに告白をするのだ。
「ハルちゃん用って何? もしかして! エクスカリバーとデュランダルを変えてくれっていう要望があったりするの?」
(ハルちゃんキタコレ!)という想いを必死に抑え物語を進行していく。
ノアはたまによくわからないことを言う。
最近の言葉で例えるとするなら、天然ってやつなのだろうか。
そんなことを思いつつ、俺の心臓は急いで脈打っていた。
「のっ、ノア…実は俺、お前のことが…」
あまりの緊張に俺は呼吸をするのを忘れてしまっていた。
我に帰ると勇気を出して伝えたかった言葉は彼女には伝わらなかったようだ。
「ハルちゃん大丈夫? 私のことがなんとかって言ってたけど…もしかして好きとか? そんなわけないか!」
彼女は少し崩した笑顔で僕のことを見て、教室から出て行ってしまった。
少し悔しい気持ちもあったが、僕たちはこのままの関係でもいいのではないかという想いが心に浮かんできた。
結局、僕と彼女は違う好きな人を見つけ、結婚をした。
今でも二人で食事を食べに行くともあるが、あの日のことはまだ伝えられていない
【end 変わらない絆】
「いやぁーなかなかいいゲームでしたね! 恋の叶わないラブストーリというコンセプトらしいですがトゥンクトゥンクしてしまいました」
後輩からの「好きだよ…ハルちゃん!」を期待していた僕は、動揺を隠しきれなかった。
ゲーム機を片付ける彼女の姿をあっけらかんと見ていたが、心ここに在らずという状態が続く。
ひとしきり片付けを終えた彼女は僕に近づいて耳元で囁いた。
「そろそろ帰る時間じゃない? ハルちゃん! でしたっけww」
不意打ちにもドキッとしてしまった自分がいた、
僕は慌てて鞄を持って、彼女の部屋を出た。
「ノアはwを使いません」
彼女は指差して、強がりを言ってはみたが、僕の後輩はやはり、形容しがたいほど可愛い。
余談だが、あのゲームには隠しendがあるようで、家に帰った後ネットで探しまくって動画を見ていたのを彼女は知る由も無いだろう。
【ふっ…エクスカリバーなんで元々男が持ってるものじゃねえか】
「【伝説の剣は君の体の中に】というゲームです」
「もうこれ恒例なんだな」
今日も学校の帰りに後輩の家に寄った。
最近ではこれが習慣になってきているがまだ俺の想いは伝えられずにいた。
「オンラインゲームがやりたいです!」
突然大声を出す後輩に少し驚いたが、昔から元気で活発な子だったのでそれも可愛く思える。
だが、今、ここに必要な成分がある。
「駄目だ! それは明日にしよう。今日はギャルゲだ」
今までこの小説は恋愛だなんてぬかしていたが、その要素が全く入っていない。
緩和、もとい恋愛成分を足すにはギャルゲの音読的なものでポイントを稼ぐ。
「ただし、僕たち二人で役を演じるんだ」
彼女は少し引いていた…わけではないが嫌そうな顔をしていた。
俺は強引にゲーム機の中にソフトを入れた。
「よしっ!【幼馴染に俺の想いは届かない~放課後の教室で~】をプレイするぞ」
夕日がくっきりと見える放課後、校庭では部活で汗をながす生徒たちが見える。
俺は今日、幼馴染のノアに告白をするのだ。
「ハルちゃん用って何? もしかして! エクスカリバーとデュランダルを変えてくれっていう要望があったりするの?」
(ハルちゃんキタコレ!)という想いを必死に抑え物語を進行していく。
ノアはたまによくわからないことを言う。
最近の言葉で例えるとするなら、天然ってやつなのだろうか。
そんなことを思いつつ、俺の心臓は急いで脈打っていた。
「のっ、ノア…実は俺、お前のことが…」
あまりの緊張に俺は呼吸をするのを忘れてしまっていた。
我に帰ると勇気を出して伝えたかった言葉は彼女には伝わらなかったようだ。
「ハルちゃん大丈夫? 私のことがなんとかって言ってたけど…もしかして好きとか? そんなわけないか!」
彼女は少し崩した笑顔で僕のことを見て、教室から出て行ってしまった。
少し悔しい気持ちもあったが、僕たちはこのままの関係でもいいのではないかという想いが心に浮かんできた。
結局、僕と彼女は違う好きな人を見つけ、結婚をした。
今でも二人で食事を食べに行くともあるが、あの日のことはまだ伝えられていない
【end 変わらない絆】
「いやぁーなかなかいいゲームでしたね! 恋の叶わないラブストーリというコンセプトらしいですがトゥンクトゥンクしてしまいました」
後輩からの「好きだよ…ハルちゃん!」を期待していた僕は、動揺を隠しきれなかった。
ゲーム機を片付ける彼女の姿をあっけらかんと見ていたが、心ここに在らずという状態が続く。
ひとしきり片付けを終えた彼女は僕に近づいて耳元で囁いた。
「そろそろ帰る時間じゃない? ハルちゃん! でしたっけww」
不意打ちにもドキッとしてしまった自分がいた、
僕は慌てて鞄を持って、彼女の部屋を出た。
「ノアはwを使いません」
彼女は指差して、強がりを言ってはみたが、僕の後輩はやはり、形容しがたいほど可愛い。
余談だが、あのゲームには隠しendがあるようで、家に帰った後ネットで探しまくって動画を見ていたのを彼女は知る由も無いだろう。
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