41 / 50
茶 3
しおりを挟む
しばらく二人のにらみ合いが続いた。
フローリアの気持ちもアルヴァロの気持ちも
引き下がることなく拮抗した。
そして、アルヴァロが折れたかのように見えた。
「わかりました。ここはいいでしょう」
「アルヴァロ・・・」
フローリアの表情は明るくなった。
「では、このアルヴァロ。命に変えてもあなたをお守りいたしましょう」
アルヴァロは頭を垂れ、片膝ついた。
「え?」
「つまり、着いていくって事だね」
「そういうことだ」
アルヴァロは素早く立ち上がり、言葉を返した。
「姫さん!ここは護衛が一人増えたってことで!」
ヤマトは明るく言った。
「でも・・・」
フローリアの表情は暗かった。
「大丈夫!どうにかなるよ!!」
ヤマトは明るく彼女を説得した。
「わかりました。アルヴァロ、無理はしないでください」
彼女は優しく声をかけた。
「まず、落ち着いて聞いてください。
テンダールの王か大臣のどちらかが
魔王軍と繋がっており、
エメリート王子を利用して
魔王を復活させようとしてます」
「なんですと!!?」
当然だが、アルヴァロはいきなりの事を言われて声を上げた。
「かいつまんで言うと、姫さんには聖なる力があるからその事を知っていたし、そいつを止めようと今日の夜出発するってわけ」
「ヤマト殿」
「はい?」
「そういう大事なことを何故言わなかったのだ!?」
「だって、アルは頭固そうだから言っても信じてくれそうにないし~~」
ヤマトは耳を押さえながら身を屈めた。
話がまとまったので、三人は出発した。
次の日の夜。
三人は地下通路を通り、テンダールの城に忍び込んでいた。
「・・・・・妙ですわ」
フローリアは漏らした。
彼女の言う通り、この空間が静か過ぎるのだ。
フローリアの気持ちもアルヴァロの気持ちも
引き下がることなく拮抗した。
そして、アルヴァロが折れたかのように見えた。
「わかりました。ここはいいでしょう」
「アルヴァロ・・・」
フローリアの表情は明るくなった。
「では、このアルヴァロ。命に変えてもあなたをお守りいたしましょう」
アルヴァロは頭を垂れ、片膝ついた。
「え?」
「つまり、着いていくって事だね」
「そういうことだ」
アルヴァロは素早く立ち上がり、言葉を返した。
「姫さん!ここは護衛が一人増えたってことで!」
ヤマトは明るく言った。
「でも・・・」
フローリアの表情は暗かった。
「大丈夫!どうにかなるよ!!」
ヤマトは明るく彼女を説得した。
「わかりました。アルヴァロ、無理はしないでください」
彼女は優しく声をかけた。
「まず、落ち着いて聞いてください。
テンダールの王か大臣のどちらかが
魔王軍と繋がっており、
エメリート王子を利用して
魔王を復活させようとしてます」
「なんですと!!?」
当然だが、アルヴァロはいきなりの事を言われて声を上げた。
「かいつまんで言うと、姫さんには聖なる力があるからその事を知っていたし、そいつを止めようと今日の夜出発するってわけ」
「ヤマト殿」
「はい?」
「そういう大事なことを何故言わなかったのだ!?」
「だって、アルは頭固そうだから言っても信じてくれそうにないし~~」
ヤマトは耳を押さえながら身を屈めた。
話がまとまったので、三人は出発した。
次の日の夜。
三人は地下通路を通り、テンダールの城に忍び込んでいた。
「・・・・・妙ですわ」
フローリアは漏らした。
彼女の言う通り、この空間が静か過ぎるのだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる