5 / 11
4
しおりを挟む木の上生活が始まってから2週間が経った頃、ハティは目標にしていた数のガメラを倒し終わっていた。
ーーーーーーーーーーーーー
ハティ
ステータス
HP 28
MP 1
STR 14
VIT 9
INT 5
DEX 5
AGI 6
スキル
吸収
分裂
消化速度up Lv2
形態変化 Lv3
硬化 Lv2
ユニークスキル
慈愛
ーーーーーーーーーーーーー
あれから三体のガメラを倒していたハティだが、魔物が来るまで木の枝の上で形態変化の練習をしているとき、あることに気づいていた。
「形態変化した後に体の一部だけ硬化したら、今度はちゃんとまともに体で作った武器も使えるんじゃないかな?」
予想通りで、体を伸ばしてナイフのように尖らせた後、硬化でその部分を硬くして木を切りつけてみると、きちんと木には切り傷が残っていた。
「これで体当たりや窒息以外でもまともに魔物を倒せる!」
それからはハティはスライムやガメラを、体の一部をハンマー状にして潰したり、鎌のようにして首を落としたりして倒していった。
そして今日は前から決めていた通り、ずっと過ごしていた木の上から離れて、森の中を移動することにした。
「ずっとここが住処みたいになってたからちょっと寂しいな。今までありがとう。」
そう木に語りかけると、ハティは進み始めた。
2時間ほど思い思いの方角へ進んでいくと、目の前にゴブリンが現われた。
「グゲゲッ!」
ハティを見つけるとゴブリンはすぐさま手に持っていた木の棒で殴りかかってきた。
すぐさま硬化で叩きつけられた棒を弾くと、ゴブリンは今までになかった目の前のスライムの反応に戸惑う。
「ギギッ?」
そこへすぐさま体を引き伸ばして槍のように先を尖らせたハティは、硬化で硬くした後、ゴブリンにそれを突き刺す。
「ギャギャッ!」
3度違う箇所へ突き刺すと、ゴブリンは血を流しながら倒れた。
注意深く倒れたゴブリンへ近づくと、もう動く力も残っていないのを確認して「吸収」する。
「ふ~・・・。初めてで怖かったけど、思った以上に強くなってたみたいだな。」
ちなみにゴブリンの平均ステータスはこの程度。
ーーーーーーーーーーーーー
ゴブリン
ステータス
HP 15
MP 1
STR 8
VIT 4
INT 4
DEX 5
AGI 5
スキル
繁殖
ーーーーーーーーーーーーー
ゴブリンを吸収した後のハティのステータスはというと、
ーーーーーーーーーーーーー
ハティ
ステータス
HP 33
MP 1
STR 17
VIT 11
INT 6
DEX 7
AGI 8
スキル
吸収
分裂
繁殖
消化速度up Lv2
形態変化 Lv3
硬化 Lv2
ユニークスキル
慈愛
ーーーーーーーーーーーーー
ゴブリン程度であれば、苦労しない程には強くなっていた。
少し安心してハティは森の探索を再開していく。かなりの時間進み続けてそろそろ手ごろな木でも見つけて今日は終わろうかというときに、少し離れた所からゴブリンの鳴き声が聞こえてきた。
「他の魔物の狩りでもしてるのかな?」
もしかすると一度に複数の魔物を吸収できるかもしれないと思い、良いタイミングで割って入ろうと思って慎重に進むと、さっきまで聞こえていた音があまりしなくなった。
茂みの隙間から音が聞こえていた場所を見るとそこには、
(・・・これは。)
そこには大きな熊の魔物、ブラックベアーがゴブリンを倒し終えて今から食べようとしている光景があった。
(あんなの絶対勝てない、ゴブリン程度で気を緩めてちゃダメだったんだ・・・。)
しばらくするとブラックベアーはゴブリンを食べ終えて、どこかへ消えていった。
そのまま数分動けずにいたハティは、まだ闇雲に森を動き回るには自分は弱すぎだと思い、前のように決まった場所で勝てる魔物だけが現われるまではおとなしくしていようと決意する。
そして留まって待つなら水辺だろうと、今日の所は暗くなってきたので、血の匂いで他の魔物も集まってくるかもしれないと思い、少し離れた所まで移動してからそこにあった木へ登り、眠りについた。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました
空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが日常に溶け込んだ世界――。
平凡な会社員の風間は、身に覚えのない情報流出の責任を押しつけられ、会社をクビにされてしまう。さらに、親友だと思っていた男に婚約者を奪われ、婚約も破棄。すべてが嫌になった風間は自暴自棄のまま山へ向かい、そこで人々に見捨てられた“放置ダンジョン”を見つける。
どこか自分と重なるものを感じた風間は、そのダンジョンに住み着くことを決意。ところが奥には、愛らしいモンスターたちがひっそり暮らしていた――。思いがけず彼らに懐かれた風間は、さまざまなモンスターと共にダンジョンでのスローライフを満喫していくことになる。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界配信〜幼馴染みに捨てられた俺を導く神々の声(視聴者)
葉月
ファンタジー
コルネ村で、幼なじみであり恋人でもあったユリアナと、ささやかな幸福を分かち合って生きていたロイド。
だがある日、ユリアナは女神の愛子として目覚め、国王の命により王都へと連れ去られる。
突然、日常を奪われ、運命に引き裂かれたロイドは、抗う術も持たぬまま、否応なく大きな流れへと呑み込まれていく。
これは、奪われたものを取り戻すため、そして理不尽な運命に抗おうとする、一人の少年の物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる