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しおりを挟む木の上生活が始まってから2週間が経った頃、ハティは目標にしていた数のガメラを倒し終わっていた。
ーーーーーーーーーーーーー
ハティ
ステータス
HP 28
MP 1
STR 14
VIT 9
INT 5
DEX 5
AGI 6
スキル
吸収
分裂
消化速度up Lv2
形態変化 Lv3
硬化 Lv2
ユニークスキル
慈愛
ーーーーーーーーーーーーー
あれから三体のガメラを倒していたハティだが、魔物が来るまで木の枝の上で形態変化の練習をしているとき、あることに気づいていた。
「形態変化した後に体の一部だけ硬化したら、今度はちゃんとまともに体で作った武器も使えるんじゃないかな?」
予想通りで、体を伸ばしてナイフのように尖らせた後、硬化でその部分を硬くして木を切りつけてみると、きちんと木には切り傷が残っていた。
「これで体当たりや窒息以外でもまともに魔物を倒せる!」
それからはハティはスライムやガメラを、体の一部をハンマー状にして潰したり、鎌のようにして首を落としたりして倒していった。
そして今日は前から決めていた通り、ずっと過ごしていた木の上から離れて、森の中を移動することにした。
「ずっとここが住処みたいになってたからちょっと寂しいな。今までありがとう。」
そう木に語りかけると、ハティは進み始めた。
2時間ほど思い思いの方角へ進んでいくと、目の前にゴブリンが現われた。
「グゲゲッ!」
ハティを見つけるとゴブリンはすぐさま手に持っていた木の棒で殴りかかってきた。
すぐさま硬化で叩きつけられた棒を弾くと、ゴブリンは今までになかった目の前のスライムの反応に戸惑う。
「ギギッ?」
そこへすぐさま体を引き伸ばして槍のように先を尖らせたハティは、硬化で硬くした後、ゴブリンにそれを突き刺す。
「ギャギャッ!」
3度違う箇所へ突き刺すと、ゴブリンは血を流しながら倒れた。
注意深く倒れたゴブリンへ近づくと、もう動く力も残っていないのを確認して「吸収」する。
「ふ~・・・。初めてで怖かったけど、思った以上に強くなってたみたいだな。」
ちなみにゴブリンの平均ステータスはこの程度。
ーーーーーーーーーーーーー
ゴブリン
ステータス
HP 15
MP 1
STR 8
VIT 4
INT 4
DEX 5
AGI 5
スキル
繁殖
ーーーーーーーーーーーーー
ゴブリンを吸収した後のハティのステータスはというと、
ーーーーーーーーーーーーー
ハティ
ステータス
HP 33
MP 1
STR 17
VIT 11
INT 6
DEX 7
AGI 8
スキル
吸収
分裂
繁殖
消化速度up Lv2
形態変化 Lv3
硬化 Lv2
ユニークスキル
慈愛
ーーーーーーーーーーーーー
ゴブリン程度であれば、苦労しない程には強くなっていた。
少し安心してハティは森の探索を再開していく。かなりの時間進み続けてそろそろ手ごろな木でも見つけて今日は終わろうかというときに、少し離れた所からゴブリンの鳴き声が聞こえてきた。
「他の魔物の狩りでもしてるのかな?」
もしかすると一度に複数の魔物を吸収できるかもしれないと思い、良いタイミングで割って入ろうと思って慎重に進むと、さっきまで聞こえていた音があまりしなくなった。
茂みの隙間から音が聞こえていた場所を見るとそこには、
(・・・これは。)
そこには大きな熊の魔物、ブラックベアーがゴブリンを倒し終えて今から食べようとしている光景があった。
(あんなの絶対勝てない、ゴブリン程度で気を緩めてちゃダメだったんだ・・・。)
しばらくするとブラックベアーはゴブリンを食べ終えて、どこかへ消えていった。
そのまま数分動けずにいたハティは、まだ闇雲に森を動き回るには自分は弱すぎだと思い、前のように決まった場所で勝てる魔物だけが現われるまではおとなしくしていようと決意する。
そして留まって待つなら水辺だろうと、今日の所は暗くなってきたので、血の匂いで他の魔物も集まってくるかもしれないと思い、少し離れた所まで移動してからそこにあった木へ登り、眠りについた。
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