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しおりを挟む湖の側の木の上で暮らし始めてから1ヶ月半が経過した。ハティが選んだ場所はとても良い場所だった。木になる果実は知性のある魔物の貴重な食料のようで、頻繁にゴブリンやコボルトなどが果実を採りにやってきた。
その中には魔法を使えるゴブリンメイジやコボルトソーサラーといった魔物もいて、不意打ちで一撃で倒すことにより、ハティは魔法のスキルもいくつか使えるようになっていた。
ーーーーーーーーーーーーー
ハティ
ステータス
HP 80
MP 20
STR 45
VIT 30
INT 19
DEX 22
AGI 20
スキル
吸収
分裂
繁殖
火属性魔法 Lv2
風属性魔法 Lv2
水属性魔法 Lv2
消化速度up Lv4
形態変化 Lv7
硬化 Lv5
ユニークスキル
慈愛
ーーーーーーーーーーーーー
ここに来る前と比べるとステータスはほぼ倍にまで上がっていたが、ハティはこのままではあのブラックベアーを倒すことはできないだろうと思っていた。
実はハティは数日前に、一度ブラックベアーを見つけていた。水を飲み終わった後、木陰で眠り始めたので、チャンスだと思い、近くの木に登って、相手にバレない位置から、風魔法を放ったのだ。
ちなみにこの世界では呪文という物は存在せず、それぞれの属性の魔法を放つとき、自分でどのように魔力を放つのか、イメージをして発動するのが一般的であった。
このときハティは、「相手を切り裂く鎌鼬」を創造して放ったのだが、いかんせん風魔法はもともと殺傷能力がそこまで高くないのと、ブラックベアーの毛皮が厚いのとで薄く体表の表面を切るだけで終わってしまった。
薄くとはいえ、体が傷ついたのでブラックベアーは目を覚ましていきり立ったが、どこから攻撃されたのかも分からず、近くに魔物を見つけることができなかったので(普通はブラックベアーに森の魔物は近づかない)、そのまま高ぶったままブラックベアーは去っていった。
本当は森ごと燃やしても構わなければ、弱点である火属性魔法を使えば倒せる相手ではあるのだが、そんなことをハティは知らないのと、火属性魔法は森の中では使わない方が良いと思っていたのもあって、ハティはしばらく風属性魔法を上げ続けるか、自分の物理攻撃がブラックベアーに通用すると確信するまで能力を上げ続けるつもりだった。
さらに数週間が経ったある日のこと。
ズドンッ!!
「よし、これならブラックベアーの毛皮でも貫けるだろう!」
固体数の少ない魔法の使えるゴブリンやコボルトたちを充分倒せるよりも早く、細めの木なら硬化した自分の体で貫けるようになったハティは、ブラックベアーに肉弾戦で挑むことにした。
ーーーーーーーーーーーーー
ハティ
ステータス
HP 100
MP 25
STR 60
VIT 35
INT 22
DEX 28
AGI 26
スキル
吸収
分裂
繁殖
火属性魔法 Lv2
風属性魔法 Lv2
水属性魔法 Lv2
消化速度up Lv5
形態変化 Lv8
硬化 Lv6
ユニークスキル
慈愛
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