ダンジョンコアの始まり

Teruru52

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ブラックベアーを倒そうと決めてからさらに1週間ほど経ったころ、とうとうブラックベアーが再び姿を現した。


「よし、あれからまたステータスも上がったし、大丈夫だろう。」


前回と同じように水を飲み終わってから休んでいるところへ攻撃をけしかけようと思っていたハティだったが、ブラックベアーは水を飲み終わると側の木陰で休もうとせず、そのまま森へと入っていく。


「えぇっ!?なんで今回は休んでいかないんだ!?前は眠かっただけかなぁ?」


ブラックベアーは森の植物連鎖の中では上位に入るのでそうそう命の危険にさらされることはないが、馬鹿ではないので突然の襲撃があったこの湖の近くの木陰では、休もうとは思えなかった。
このままではチャンスを逃してしまうと焦ったハティは、バレないようにブラックベアーの追跡を始める。


「今回はきちんと湖へ戻れるように、方向だけは覚えるようにしないとな・・・。」


しばらく追い続けると、ブラックベアーももう大丈夫だと判断したのか、適当に体を伏せて休み始めた。


「ちょうど真上に木の枝が渡っているな、あそこからなら良い感じに不意打ちができそうだ。」


ハティはちょうど良い場所に木の枝があるのを見つけると、そろそろと近場の木に登って、ブラックベアーの真上にあたる位置まで枝を伝って移動していく。


(できれば一撃で決めたいな、心臓を狙って落ちるぞ。)


ゆっくりと狙いを定めた後、ハティは体全体を槍のように伸ばして硬化し、ブラックベアー目がけて落下した。


(・・・まずいっ!)


そのとき、偶然ブラックベアーがもそりと動いて狙っていた位置とズレて腰の辺りにズブリと突き刺さる。


「グアアアアアアァァッ!」


ダメージを負ったが瀕死に至るほどではなかったブラックベアーは、反射的に全力で刺さったハティを殴りつける。


ガンッ!


殴られたハティは体が折れそうな衝撃に強い痛みを感じながら弾き飛ばされ、その先にあった木に突き刺さる。


(一発でなんてダメージだ、あと2発もくらったら死んでしまう!)


ハティの残りHP 52


激昂したブラックベアーはそのまま元の形に戻ったハティへと突進してまた殴りかかろうとするが、間一髪でハティはそれを避ける。


(攻撃は通るけど、今攻撃しようとしてもこんな勢いで来られたら弾き飛ばされる、どうやって倒そうか・・・。)


興奮状態で傷をものともしないブラックベアーに焦るハティだが、腰につけた傷口を見て1つの作戦を思いつく。


(これならいけるだろう、やってみよう!)


すぐにハティはそばに生えている木の元まで移動すると、またブラックベアーが向かってくるのを待つ。


「グラアアアァ!」


自分へブラックベアーが飛び掛ってくると、ハティは高く跳ね上がって、ブラックベアーの背中に張り付く。


「ガァァ!」


ハティを引き剥がそうと、ブラックベアーは背中を木に打ちつけると、ハティは相手の体重の乗った攻撃にダメージを受け、なんとか形態変化で体を薄く伸ばしてダメージを最小限に留めて離脱する。


「ハァッ、ハァッ、やっぱり強いな・・・」


ブラックベアーはとどめを刺そうとまた突進しようと足に力を込める、しかし・・・


「ッ!ガアアアアアアアアァァァッ!」


いきなり何者かに攻撃を受けたかのようにのたうち回り、傷を受けた腰の部分をしきりに地面に擦り付ける。


「上手くいったな。普段使ったこともないスキルだったけど、なんとかなった。」


ハティはブラックベアーの背中に張り付いた際に、スキルの分裂を使って、小さなハティをブラックベアーに張り付かせていた。
分裂した方のハティにも簡単な指示はできるようで、傷口の中に入り込んで、消化をするように指示を出していたのだ。


どんどん激しさを増して暴れるブラックベアーだったが、体内に入られてしまってはどうすることもできず、次第に体の中を侵食されすぎて息絶えた。


「よしっ!これでこの森ならたいていの相手はできるようになったぞ。というか初めからこの分裂スキルを使っていればもっと早く強くなれたんだな。もっと頭を使わないとな。」


ハティはブラックベアーの吸収を終えると、元の湖の木へと帰っていった。


ーーーーーーーーーーーーー

ハティ

ステータス

HP      140
MP      30
STR     80
VIT     50
INT     25
DEX     33
AGI     35

スキル

吸収
分裂
繁殖
火属性魔法  Lv2
風属性魔法  Lv2
水属性魔法  Lv2
消化速度up     Lv6
形態変化       Lv8
硬化     Lv7

ユニークスキル

慈愛

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