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しおりを挟むーあれから2ヶ月後ー
そろそろいけるかな。
僕はブラックベアーを倒してから、分裂のスキルを使えばもっと効率よく能力アップができることに気づいて、それからはずっと分裂してはバラバラになって日が落ちるまで狩りを繰り返していた。
おかげでステータスも森から出ても大抵のことには対処できるくらいには上がったと思う。
ーーーーーーーーーーーーー
ハティ
ステータス
HP 500
MP 250
STR 200
VIT 180
INT 100
DEX 120
AGI 130
スキル
吸収
分裂
繁殖
火属性魔法 Lv6
風属性魔法 Lv5
水属性魔法 Lv5
土属性魔法 Lv2
光属性魔法 Lv1
消化速度up LvMAX
形態変化 LvMAX
超硬化 Lv1
気配察知 Lv2
擬態 Lv2
ユニークスキル
慈愛
ーーーーーーーーーーーーー
森の探索の最中に、ヒールスライムという光属性の魔法が使える珍しい魔物と出会えたおかげで、僕も光属性が使えるようになった。傷が癒せるようになってからは積極的に動き回れるようになってさらに狩りの効率も上がった。
「さすがにこれ以上狩りを続けてたら森の生態系が崩れるかもしれないし、そろそろ人のいる場所を目指すか。」
この2ヶ月の間にゴブリンの集落を見つけていて、そこを襲ったときに囚われている人がいたんだ。
ゴブリンたちを滅ぼした後にその女の人数人が逃げて行った方向を見てたから、そっちに行けばそのうち村か街にでも着くだろう。
なんで助けたときに話さなかったのかって?
僕は結局ただのスライムだから人の言語を理解できても、話すことはまだできないんだ。
そのうち言語系のスキルを魔物から吸収できればいいんだけど。
ちなみに理解できるのは、アハヴァー様が特別にくださった慈愛のスキルのおかげらしい。
なんでも相手を慈しむためにはまず相手を理解する必要があって、相手の感情や言葉はそのスキルの副作用で分かるんだとか。
「問題は人と出会うときに何に擬態するかだよなー。」
今の僕では人のような複雑なものにはまだ擬態できない。擬態を持った魔物も珍しいから、毎日分裂したままそれぞれで練習して経験値を稼ごうとしてるんだけど、やとレベルも2になった程度。
「んー、犬なら警戒されずに溶け込めるかな?」
とりあえず犬なら無難だろうと、擬態してみる。
すると大人ではなく子犬程度の大きさの、白い犬の姿になった。
「うん、これならいけそうだな。この姿にまだ慣れてないから何かあったときに思い通り動けるよう、人里にたどり着くまではこのままで移動しようかな。」
以前女の人達が向かった方へ進みながら、足の動かし方や尻尾の使い方などを確かめてみる。
おっ、やっぱり初めから尻尾のあったほうが、伸ばして相手に刺すときにやりやすいな。どんな姿形でもステータスは変わらないから進める速さは変わらないけど、跳ねて進むより足を使って走る方がなんだか違和感がない気がする。
獲物を探して高速で跳ね回ってたときなんか、出会う魔物全部がびっくりしてたもんなぁ。
道中遭遇する魔物を変形させた尻尾で始末しながら全速力で駆けていく。始めの頃とは比べものにならないくらい速く移動できるようになったけど、やっぱりこの森は1日で抜けられるほど小さくないなぁ。
日も暮れて来たので、ひとまず今日はここまでにしよう。
力もついたからもう木の上に登らなくても穴を掘ることもできるし、地面でそのまま寝ても気配察知で気づけるから大丈夫なんだけど、どうしても癖が抜けなくて木の上が1番安心する。
「明日中に抜けられたらいいなー。」
そう願いながら僕は眠りについた。
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