50 / 58
居眠り少女
居眠り少女と初老の猫
しおりを挟むある少女が眠りに堕ちた
もう目覚めることは無かろうて
そう呟いて瞼を手で覆う
見て見ぬふりして欲しくて
にゃお
縁側に顔を出す
そこには一人 居眠り少女
なぜそこに子供がいる
そこはあの翁の居場所
猫パンチした
目を覚ました少女は
「かわいいねこさん あれおじいさんはどこ?」
迷子の子猫のように泣きそうな顔で
仕方がないな ああ仕方ないさ
こんな顔した子供を一人置いてや行けない
にゃあお にゃあお
僕がいるから大丈夫
彼女は少し顔を綻ばせ
居眠り少女と初老の猫は
顔を見合わせて優しげに笑う
おじいさんが帰ってきて嬉しそうに笑う
少女と猫は嬉しそうに駆け寄った
「おじいさんとかわいいねこさん またあした!」
そう言って帰っていった少女ににゃあお
と返事をする
また明日 そう告げた少女に翁は
とても悲しげに微笑んでいた
何故?
ああそうか
彼女の生命はもう少ししかない
まだ若いのに まだ子供なのに 人間なのに
僕よりも 翁よりも早く彼女は亡くなる
知り合って間もないけどとても悲しくなる
居眠り少女と初老の猫は
二人縁側に座りお喋りをした
「そろそろさいごなのかな とてもねむいや
ねこさん おじいさんをよろしくね」
そう言って少女は眠気と戦いながら
翁のことをずっと気にかけていた
「また明日 お休みなさい」
「…うんまたあした おやすみなさい」
にゃお にゃあお
居眠り少女と初老の猫と二人の大好きな翁
彼らは悲しげにただそこに佇むだけ
ハッピーエンドは迎えられない
少女はもう居ないから
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
