地球に落ちた(元)神様〜移住先で自由気ままな人生はじめました〜

涼月あん

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21☆ 侵略の始まりは2

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式典当日ーーー 

やっと待ちに待った日を迎えた。アナに会える。

『カッコいい俺!見せないとな!髪をきちんと整えて⋯臭くないように爽やかな香水をつけて⋯あまりつけすぎると、臭いがきつくなるから気を付けてっと⋯⋯』
 
気合いを入れて式典に向かった。

ソワソワと落ち着かない気持ちを隠し、チラリとアテナーシャを何度も目視しながら、授賞の時を待つ。

粛々と式典は進み、いよいよ授与式だ。

(待ちに待った⋯やっと目の前でアナに会える⋯あのカワイイ声も聞ける⋯変な顔しないよう気を付けないと⋯)

『続きまして、これより神聖連盟による授与式を行います。はじめに神聖連盟会長代理メフィスタ様より、お言葉を頂戴いたします。メフィスタ様お願いいたします』

「あ⋯神聖連盟会長代理メフィスタです。ギリリッシアは戦争もなく、実り豊かな惑星です。これもひとえにギリリッシアの全神々の神柄ひとがらと努力によるものだと思います。その努力を讃え⋯ギリリッシアの平和に貢献したアテナーシャ神に【神聖平和賞】を授与します。アテナーシャ神⋯前に⋯」

軽くスピーチし、アテナーシャを呼び、ステージの真ん中にアテナーシャがやって来た。 

「惑星ギリリッシアのアテナーシャ神に【神聖平和賞】を授与する」

「光栄なる賞をありがとうございます。今後もギリリッシアの平和に祈りを捧げてまいります」

「うむ、今後も誠心誠意、努めるように」

「はい、ありがとうございます」
 
キリッとキメ顔をして宝珠を渡しながら、アテナーシャを見た。アテナーシャはうつむきながら宝珠を賜り、返答をした。

(カ⋯カワイイ🖤カワイイ🖤カワイイ🖤手⋯握っちゃう?握手しちゃおうかな?)

「うむ、がんばりなさい。では友好の握手を⋯⋯」

「これはこれは名誉ある賞を授与していただきありがとうございます」

素早く、ゼウスナーが握手に応じた。俺は、唖然として、固まった。数秒後⋯⋯我にかえり⋯式典の終わりを告げた。

「は⋯ははは、では、これで式典は終わりですな。⋯これにて神聖平和賞の授与式を閉会する」

その場は、にこやかに退場した。部屋に戻り⋯⋯怒り爆発!

「あァァァ⋯なんなんだ⋯あの親父邪魔しやがって⋯チクショーーー!やっと会えたんだ!実物のアテナーシャに会えたんだ!カワイイをもっと堪能させろ!あの⋯あの後、手を取って見つめ会う予定だったのにーーっ⋯⋯はぁ⋯⋯ぁ」

その後、神聖連盟本部のある惑星へ帰星きせいするまで、アテナーシャに会うことはできなかった。 

ーーー

帰星した後も恋の熱は冷めず、親友の【フトダマ】にあるお願いをした。

「フトダマ⋯お願いがあるんだが⋯」

「なんだ?メフィスタ?」

「アナ⋯アテナーシャの像とか⋯なんか記念になるような物を作って欲しいんだ⋯」

「アテナーシャ?ギリリッシアの至宝か?」

「ああ⋯。知ってるか?」

アテナーシャを知らなければ、像とか造れない。それ以外でもいいが⋯できれば、アテナーシャ像が欲しい⋯フトダマに確認した。

「アテナーシャか⋯。ギリリッシアには何度か行ったことがあるぞ。ポセイドンテとは酒飲み友達だ。アテナーシャにも会った事あるぞ!あれは⋯イイ女だな。美の女神アフロディーティアも美しいが⋯アテナーシャは清楚で好感がもてる。
細身で尻は小さいが胸はデカいぞ。日本でいえば⋯ロリコンかな⋯?
メフィスタは尻派かと思ったが⋯胸派だったか!ははははは!」

「フトダマ!む⋯胸派だなんて⋯む⋯胸がデカいなんて⋯思っても口にするな⋯アテナーシャが穢れる⋯」

「ははははは!赤くなって⋯純情な奴め!」

「からかうな⋯」

フトダマ神は地球という惑星の日本の神だ。俺に日本の事を色々教えてくれた。放浪癖があり、ギリリッシアにも何度か、立ち寄った事があったので、アテナーシャを知っていた。

そこで、【アテナーシャフィギュア】を作ってくれる事になった。

日本の神フトダマ神は【彫刻の巨匠】と呼ばれ、銅像を作らせたら神界で三本の指にはいると言われている。

さっそく三日後に一体のアテナーシャフィギュアが届いた。

「うお~!か⋯か⋯可愛い!!!」

箱を開け、フィギュアを取り出し歓喜した。髪の色も⋯あの煌めく瞳も⋯アテナーシャだった。
実物と目を合わせることは、叶わなかったが、フィギュアとは目を合わせて話せる!

「ヤバいほど可愛いな!これは⋯萌え死にしてしまうな!」

翌日、フトダマより、また箱が届いた。「なんだろう?」と思い、俺は⋯中を見て、また歓喜した。

アテナーシャフィギュアは、一体のつもりだったが⋯五体届いた。また次の日に五体⋯と気付けば101ひゃくいち体のアテナーシャフィギュア。

フィギュアが101ひゃくいち体になった理由は⋯
『アテナーシャのフィギュア出来上がったら、可愛かったんだよな。そしたらもっと色々なアテナーシャフィギュアを作りたくなってさ~。想像心に火がつき、無心で製作。気がつけば101ひゃくいち体になっていた』。

101ひゃくいち匹〇ンちゃん⋯ならぬ
】だ』⋯だと⋯アナは犬じゃないぞ!⋯⋯⋯でも首輪をつけてつないで、俺だけのものにしたいが⋯。

「立ったアナ、座ったアナ、ウインクするアナ⋯⋯ets⋯可愛いカワイイぞ~~🖤こっちのミニスカのアナは⋯⋯むふっ⋯アナ好きだ!ちゅ!」

フィギュアを抱きしめて、ひとり言。キリッとキメ顔をして⋯好きと叫びフィギュアにキス⋯。

恋人ごっこ。夫婦ごっこ。探偵ごっこ。お医者さんごっこ⋯⋯仕事を放り出し、二十四時間フィギュア遊びに夢中になった。

「ちなみに俺は⋯新婚ごっこ⋯と⋯お医者さんごっこ⋯がお気に入りだ!」

何?いやらしい?ムッツリ?当たり前だ!俺は正常な男神だんしだからな!
好きな女神おんなの事は、色々想像するに決まっている。むふっ🖤

遊んでばかりいて、仕事をしなかった。神聖連盟の部下達に、再三仕事をするように注意されたが⋯応じなかったので⋯神聖連盟会長代理を解任された。

もともと棚ぼたで受けた管理職だ。まったく未練はない。神聖連盟を辞めて、晴れて自由じんとなった。

自由になったら、どんどんエスカレートした。

アテナーシャの情報を集めたり⋯リ◯ちゃんハウスならぬ⋯【アナちゃんハウス🖤】を作って⋯ますますフィギュア遊びに没頭した⋯。完全に【引きこもり】になった。

そして⋯ある日、決断をした。

「よし!ギリリッシアを破壊してアナを手に入れてやるぞー!!」

⋯アテナーシャと自分の未来を夢見て⋯邪悪神連合軍【悪の使徒マールム・アポストルス】に入軍する事にした。
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