地球に落ちた(元)神様〜移住先で自由気ままな人生はじめました〜

涼月あん

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37☆ 島巡り0=序章・前編=

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ハデスト達が目覚めたので、本格的に人生活動をする前に、前から決めていたことを実行する。

我々のために尽力してくれた日本の神達にお礼参りをすること。神宿島(かみやどりじま)に点在する神社を巡れば、島のことも知れるので、一石二鳥だ!

なんとびっくり!【神宿島】は、ギリリッシアから移住した我々のために、日本の神達が【創造してくれた島】だった。

《感服!》もう頭が上がらないどころではない!その親切心に脱帽です!!!

「【感謝!感激!雨!あられ!】だー!」

「?飴?アラレ?お菓子か。お菓子が降るのか?⋯ん?ああ~感謝のお返しにお菓子を配るのか!なるほど!プロテイン入りにするか?」

「♪違う~違うそうじゃ!そうじゃない!感激してるだけ~!アレス勘違い!」

「『「⋯⋯⋯」』」

ヘルメストが感激してるとアレスターが勘違い。ポセイドンテが替え歌でツッコミ、その他全員は馬鹿らしくて、言葉も出なかった。

(某ソーセージの歌⋯中村◯也さん⋯アル◯バイ◯ル◯⋯を当てはめてみよう⋯?わかるかな?)

その事実を知ったのは、私ゼウスナーとヘラーダの二人でアマテラス神社にお礼参りに行った時だった。

アマテラス神社にてーーー

((アマテラス様、日本の神々様⋯無事四人が目覚めました。ありがとうございます))

二人でお礼をしていた時、突然周りが白い空間に変わった。

『お久しぶりですわね。これで皆様が目覚めたようで⋯よかったですわ』

「お久しぶりですアマテラス様。無事目が覚めたので、これで本格的に人生を始めようと思います。見守ってくださり⋯ありがとうございました」

『よいのですよ⋯ゼウスナー。実は⋯この神宿島は⋯ギリリッシアの神達の為に⋯わたくし達が特別に創造したのですよ』

私ゼウスナーとヘラーダは困惑した。わざわざ、自分達の為に島を創造する必要はないのでは?と。

「アマテラス様⋯それは⋯本当ですか?わざわざ私達の為に⋯創造したのですか?」

『ええ⋯都市部に住まわせる事も出来ましたが⋯オモイカネの案で、新たに島を造り、神社を建て結界を張りました』

「ゼス⋯結界って⋯?」

「アマテラス様⋯それは⋯どうして⋯」

『ギリリッシアの神々は神聖連盟の救済措置法で助かりました。しかし⋯惑星を捨てて逃げたのでは?と卑怯者扱いされると懸念されたそうです。それに⋯もう一つ⋯』

「もう一つ⋯それは⋯アテナーシャのことですか?」

『ええ⋯邪悪神連合軍【悪の使徒マールム・アポストルス】の侵略の目的は、惑星の消滅以外に⋯【ギリリッシアの至宝】つまりアテナーシャでしたわね』

もしや?と思い、アマテラス様に問いかけたが⋯予想が当たったようだ。私は少しため息混じりに語った。

「ええ⋯敵の目的は惑星破壊とアテナーシャでした。狙われているアテナーシャだけでも【神聖連盟アルブム・サンクトゥス】に保護してもらおうと考えましたが⋯アテナーシャに⋯どうしても⋯家族と共にいたいと⋯泣きつかれまして⋯。
 平和の女神として⋯人々を惑星をそしてギリリッシアの神々を守りたかったのだと思います」

そう話しながら⋯私は⋯戦いのさなかで、アテナーシャを奪われまいと⋯惑星中を駆けめぐった⋯あの時のことを思い出していた。

ーーー

邪悪神連合軍と戦っている最中、敵に一枚のブロマイドを見せられた。

『このブロマイドの美少女は、我らのアイドル【アーシャ】だ!この惑星に似ている女神がいるはずだ!誰か教えろ!』
『そうだ!名前を教えろ!』
『どこにいるか教えろ!』

「⋯美少女?⋯⋯なっ!」

金髪から毛先にむかってピンク色にグラデーションした髪色、濃い青にキラキラの大きな瞳。写真ではなくて⋯平面的に描かれている美少女。

髪の色もきらめく瞳も少し違っていたが⋯顔の造形が、愛娘のアテナーシャに似ていた。しかも名前まで似ている。

宇宙は広い⋯。似ている女神だっているだろうし、アテナーシャの事を知っている神がいても不思議ではない。

「知らん!知ってどうするつもりだ!」

『嘘を付くな!知っているはずだ!』
『でも⋯いるかもって⋯噂だったような?』
『いや!絶対にいる?よな?たぶん?』

「とにかく知らん!この美少女は知らん!」

この美少女が、アテナーシャなのか⋯確信が持てなかったので、知らないと答えた。もっとも⋯アテナーシャだとしても⋯知らないと答えたが⋯。

そして、聞き込み以外に⋯とにかく⋯女神を見つけては、ブロマイドの美少女かも?と走り回る邪悪神連合軍の兵士達。

『おい!あっちに女神がいるぞ!もしかして!アーシャかも?』
『何?よし!あっちに行くぞ!』
『行くぞ!』

邪悪神連合軍の兵士達は、侵略よりも⋯彼らのアイドル【アーシャ】似の女神⋯アテナーシャ探しをしている邪神も多かった。

敵の目的が惑星消滅だけでなく、アテナーシャだと知って⋯我々ギリリッシアの神々は激昂した。
 
アテナーシャは【平和の女神】だ。平和の象徴を悪の組織に手渡しては⋯無体なことをされてしまう!アテナーシャを守らねばと!そして、この組織を壊滅させなければと!

私は⋯戦いながら⋯アテナーシャを奪われまいと⋯惑星中を駆けめぐった。一カ所にとどまれば⋯見つかりやすい。雲の上や風を使い天空に!ポセイドンテの力を借り、水中へ⋯地下神殿のたくさんのシェルターを転々とした。

その最中さなか⋯アテナーシャが私にしがみつきお願いをしてきた。

「父様⋯私が邪悪神連合軍に⋯侵略を止めてくれるように⋯お願いしてきます!」

「アナ!ダメだ!行かせられない!」

「父様!私は!平和の女神!ギリリッシアの優しい民達を救いたい!父様や神々を失いたくない!愛するギリリッシアを守りたい!どうかお願いします!」

「ダメ⋯だ⋯」

「お願いします!お願いします!」

「アナ⋯何度お願いしても⋯ダメだ⋯」

「⋯な⋯ぜ⋯⋯うっうっ⋯⋯なぜなの⋯父様⋯うっうっ⋯っ⋯」

アテナーシャは私の胸の中で泣き崩れた⋯。『なぜ?ダメなの?』と繰り返し問いかけてきた。私は⋯たまらず抱きしめた。赤子をあやすように⋯何度も頭を撫でた⋯。アテナーシャが泣き止むまで⋯ずっと⋯。

アテナーシャには、このまま戦闘が続けば⋯我々⋯ギリリッシアが敗北すると⋯わかっていたからだろう⋯。
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