地球に落ちた(元)神様〜移住先で自由気ままな人生はじめました〜

涼月あん

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58☆ 神宿島の創造

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ギリリッシア家移住前のことーーー

『オモイカネ⋯ギリリッシアの神達をどうしましょうか?』

『アマテラスか⋯。ふむ⋯神聖連盟アルブム・サンクトゥスの会長ゲネシスによろしく頼むと言われてのう⋯。さてどうしたものかのう⋯』

日本の神々は、ギリリッシアの神達の対処について話し合っていた。神力がなくなったとはいえ⋯元神様だ。無碍にも出来ない。そして、神聖連盟の会長ゲネシスにアテナーシャの事を頼まれた。

惑星ギリリッシア消滅の原因の一つは、【ギリリッシアの至宝アテナーシャ】だった。

アテナーシャが生きている事を知っているのは、ゲネシス以外に大天使の聖裁アンゲルス・サンクティオのミカエールスだけだ。

もし、ギリリッシア神々⋯特にアテナーシャが生きている事がおおやけになったら、神界が大混乱してしまうと、ゲネシスもミカエールスも懸念していたようだ。

《余談》
【基本ルールとして⋯惑星内の戦闘には神聖連盟は関与出来ない。
なぜならば、全ての惑星を平等に扱わなければならないからだ。
ギリリッシアだけを特別に救助する事は出来なかった。例え邪悪神連合軍の侵略にあったとしてもだ。

それに⋯もし、ギリリッシアの神々が生きていたとわかれば⋯今の段階では、神聖連盟が関与したと疑われてしまう。

また、彼らが自星を捨てたとレッテルをはられ、神界で生きづらくなってしまう可能性もある。

その事もあり、ギリリッシアの神達が生きている事は秘密事項となっていた。】

話は戻りーーー

ギリリッシアの至宝と言われたアテナーシャとはどういう女神なのか⋯ツクヨミは興味津々だった。

ツクヨミは、たくさんの女神を知っている。地球にはたくさんの種族の女神が集うのだ。みな美女揃いだ。それなのに、どうして、神聖連盟の幹部達は⋯みなアテナーシャ女神を保護するのか疑問だった。もう少し詳しくオモイカネに聞いてみた。

『アテナーシャ殿は⋯美の女神ではありませんよね?平和の女神と聞きましたが⋯。アテナーシャ殿目当てでギリリッシアに訪れる神々もいたのでは?』

『ふむ⋯もともと神々は自星以外の他星に干渉してはいけない⋯が、新しい神として住む事は可能じゃ。その惑星の神に認められればじゃが⋯。
しかし⋯神聖連盟によって惑星ギリリッシアには神が移り住むことは禁止⋯そして、訪問する神々も審査される。
ギリリッシアは食べ物も酒も美味しい⋯とても豊かな惑星⋯ギリリッシアの至宝アテナーシャの事もあり⋯惑星ギリリッシアは厳重に監視されていたのじゃよ』

『それほどにアテナーシャ殿は魅力的なのですか?美の女神の方が魅力的だと思いますが⋯』

『ツクヨミよ⋯。あれは⋯会ったことのある者でないとわからんじゃろう⋯お色気とか⋯美しいとかではない⋯』

話が進まない為、アマテラスはツクヨミの疑問よりも移住問題を優先するように促した。

『ツクヨミ⋯アテナーシャ殿の問題はまたあとで⋯。とにかく⋯どうしましょうか?知恵の神であるオモイカネならば、解決策があるのでは?』

オモイカネはどうするか知恵をフル回転させた。アテナーシャを保護し、ギリリッシアの神々が移住する地をどこにするか?
 
『いっそ⋯彼らの住む島を造り、我々の神社を建て⋯結界で保護するかのう⋯』

『まぁ⋯それは⋯ベストですわね』

『ならば、どの神々の神社を建てるか?ですね』

 新しい神社を建てるというので、希望しゃが続出!アマテラス神とオモイカネ神を除く神々で神社争奪戦が繰り広げられる。

『我は、火の神だ!絶対に我は必要だ!』

『なにを言ってる⋯水の方が大事じゃ!』

『いやいや甘いな!火より水より風じゃよ!風が大事じゃぞい!』

なかなか決まらず⋯どうしたものか?と思案した。

『皆⋯主張が強すぎて、誰にするか決まりませんね?』

『うむ⋯八百万の神がいるが⋯結界を張るのじゃ⋯それなりに力が強くなければ務まらん。⋯まずは神力の強い神々五十柱で競おう⋯』

『そうですわね⋯』

『我々は神だ!運頼み【あみだくじ】で決めよう!』

なかなか決まらず⋯結局、あみだくじで決める事となった。予言能力は使用できない結界の中で、くじを引く⋯神達。

『あ⋯ハズレだ⋯ガクッ』

『ほほほ!わらわは当たりじゃ!』

『イザナギ様⋯イザナミ様は当たりか⋯さすが⋯強運だ⋯』
 
あみだくじの結果⋯当選したのは、イザナギ神、イザナミ神、ツクヨミ神、スサノオ神、オモイカネ神、ウカノミタマ神、ワタツミ神、オオクニヌシ神、ヒノカグツチ神の九神だ。
そして、アマテラス神。アマテラス神は最初から決定していた。

あとはどの配置に、神社を建てるかだ⋯。皆の希望は叶えたいが、なかなか難しい。

『私の神社は、東の海側がいいわ!』

『いや⋯アマテラス様は天手山の中心部では?』

『何を!島の玄関は港です!ですので東の海側で決まりですわ!日の出は東⋯ですもの!オモイカネは?』

『ワシは、静かな漁村か農村でよいぞ!神聖連盟に出かける事が多いのでな!』

『やっぱりここは⋯あみだくじだ!あみだくじ!で決めようぜ!』

あみだくじの内容は、高天山、高天平野、高天高原、北、南、西だ。

ただ⋯イザナギ神とイザナミ神は、『離れたくない!ひっそりと建てて欲しい』との要望で、普段は人が入らない場所に建てる事となった。

『ぼ⋯僕が⋯高天山⋯』

『がはは!ツクヨミ様は⋯月の神なだけに⋯山だとは!我は西の海側だ。断崖絶壁で温泉地にしてもらうように要望したぞ』

『わらわは高天平野ぞ!わらわにピッタリな土地ぞ!』

そして、今の神宿島の場所に神社を、建てることとなった。

『他に⋯やおろず山脈や樹海の聖域も創造する予定じゃ⋯神社はないが⋯そこにも神々を住まわせ結界を強固なものにしたいと思っておる⋯』

『そうですわね⋯他の神社と行き来したりしますし⋯留守の際、見守る神も必要ですわね』

『うむ⋯皆のもの⋯よろしく頼むぞ⋯』

『『『かしこまりました!』』』

こうして、神宿島が完成したのだ!


アテナーシャ復活ーーー

住む土地(神々宿島の創造が完了)が決まり⋯すぐにヘパイストスナが家を作り始めた。

神界での五日後⋯人間界の家が完成したと同日に⋯無事アテナーシャは元通りになり、家族のもとに戻ってきた。

「オモイカネ様は⋯いらっしゃらないのですね?お礼を言いたかったのですが⋯」

『ええ⋯神聖連盟の本部に行ってますわ。戻ってきましたら、アテナーシャ殿の事をお伝えしますわ』

「はい。アマテラス様よろしくお願いします」

アテナーシャは、再生の提案と承諾を神聖連盟にお願いしてくれたオモイカネにお礼がしたかった。

『あ⋯あの⋯あなたがアテナーシャ殿ですか?』

「はい、はじめまして⋯ツクヨミ様ですね。私はアテナーシャと申します。これからお世話になると父様⋯ゼウスナーに聞きました。どうぞよろしくお願いします」

(か⋯かわいい⋯すごくかわいい⋯なに?なに?なに?ちょっと小首をかしげてさ~色気とかじゃなくて⋯まとっている空気が清麗すぎて⋯僕まで⋯ピュアボーイになってしまうぞ⋯ヤバい⋯オモイカネが言ってたことは⋯このことか⋯?)ツクヨミは心の中で叫んだ。

『いえ、こちらこそ!精いっぱ~~い!お世話します』

「クスクス、明日人間界に行けるそうです。精いっぱいお世話は必要ありませんが⋯何かあればお願いしますね」

『いえいえ⋯精いっぱいお世話します!』

ツクヨミは⋯落ちた⋯。アテナーシャの神たらしに⋯。

「アレス兄さん⋯アナの神(人)たらし発動しましたね⋯」

「ヘル⋯あのキラキラ瞳と清麗オーラは⋯神(人)たらしフェロモンの塊だな⋯」

「あらあら!アナは⋯お色気フェロモンでなくても⋯丸め込めるからスゴイわよね!」

「アディ⋯そこは⋯感心しないで欲しいわ⋯私もゼスも⋯頭痛くなっちゃうから⋯」

ヘラーダはため息混じりにアフロディーテに言った。

ギリリッシアの至宝は天然だ⋯。ただニコニコしているだけなのに⋯皆⋯たらし込まれる。目が合わなければ⋯まだ⋯軽症で済むが⋯。目があったら⋯最後⋯心を掴まれてしまう。(確率が高い)
そして⋯ずっと見つめあったら⋯?

本人は何も悪くない。もう一度言おう!本人は何も悪くない!

その後、無事(元)ギリリッシア神達は、神宿島へ移住した。

まだ、この島が自分達のために創造してくれた事を知る前の話。
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