唯一の魔法使い3

u2death

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ちょっとだけ別の時間

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ちょっとだけ別の時間。
別の時空。

王様「なんか物足りないのおー」

わし、魔法の国の王様。
ここは魔法の国。
とてもファンタジーで平和な国✨
人々の夢でできておる。
幸せいっぱいじゃー。

。。最近の記憶が無いのじゃが。

心にぽっかり穴を感じる。
心臓病かのう。。

ため息が出ちゃう。
王様「にゃー」

王妃「。。何、にゃーって。気持ち悪い!」
王様「酷い。。」
なんか口が勝手に動いたのお。。

王妃「使い魔を作られたのですか。しかも双子?」

女の子と男の子。
黄色と青の使い魔。
小さな妖精。

王様「ゲルプとブラウだ。」
王妃「見たまんまですわね。
黄色  ゲルプ青  ブラウ。」

王妃「何の為にその子たちを作ったの?
なぜに双子なの?」

王様「わからん。むしゃくしゃしてやった。」
寂しそうなため息。

王妃「全く貴方みたいな魔法の国の王様は
この世で唯一ね。悪い意味で。」

王様「ん、使い魔たちよ。
何か言いたいのか?」

ゲルプ「わたくしたちは、プリンが食べたいのです。」

求めに応じて、プリンを食わせた。
好物なようで、一生懸命に小さな二人の妖精はプリンを食べた。

-----

王様はまだもやもやされていた。
一体何が足りないのか。

王様は人間界の様子を覗かれた。

東京から少し離れた、田舎びた小さな町。
そこは、神奈川県安土市草川。


「あーあ」
独りの女の子がため息をつきながら歩いていた。

それを見た瞬間、王様は酷く心を揺さぶられた。
何だこれは?
心筋、梗塞?

いや違う!

王様「ゲルプ、ブラウ!」
使い魔を呼び出す。

ブラウ「なんだよ、俺たち忙しいんだぜ?」
青い髪の男の子、ブラウ。

ゲルプ「そうよ、そうよ。プリンを食べていたのよ!」
黄色い髪の女の子、ゲルプ。

王様「またお前ら双子の使い魔は、
そんなものを食べておったのか」

ゲルプ「プリンをバカにしないで!」
ブラウ「プリンは神だぜ!」

王様「仲がいいのう。そんな事より!」

ブラウ「何あの女」
ゲルプ「ひとりぼっちで、かわいそう。。」

王様「時の女神たちに相談して、
彼女を笑顔にしてあげて欲しいのじゃ。」

ブラウ「なんで俺たちが!」

王様「やってくれたらプリンの魔法を教えてやってもよい。
お茶もつけるぞ」

ゲルプ「やります!王様!
ほら行くわよブラウ!」

王妃が呆れてため息を吐く。
王妃「また貴方は世界で唯一のおかしな事を始めたのね。」

王様「なぜだかわからんが、
あの娘の悲しい顔をみていると、
たまらん気分になるのじゃ。」

王妃「人間界の笑顔を守る。
魔法の国の王様の立派な役目ですわ。
でも気持ち悪い。
あんな陰気な娘を気に入ったの?」

王様「。。しかし王妃よ、そんな事をわしに言うが。
お前も何やら最近落ち着かない様子と
王子と姫から聞いておるぞ」

王妃「王子も姫も、
わたくしに似て、とても賢くて強くて、幸せよ。
何も悪い事はないわ。

ないんだけど。。
なぜかしら、なんだか物足りないのよね。」

王様「王宮の花壇に炎の花を植えておるな。
なぜあの花を?」
王妃「綺麗だから、いいでしょう?
あの炎をみていると、なんだか落ち着くのよ。

真っ赤な炎の花。
何かしらね。
こんなに幸せなはずなのにね。」

---
魔法の国には時空を司る12人の時の女神がいる。
太古の昔に王様が思いついて、12人を作られ、
そのようにお命じになられた。
女神と言うのも王様の趣味だ。

女神「うふふ」
別の女神「あら、あなた面白い笑い方をするのね。
どこで覚えたの?」

女神「うふふ。どうかしら」

別の女神「。。うふふ、面白いわ」

---
第一の時の女神ヘイリア。
ヘイリア「ようやく来たのですか、お前たち。
遅かったですね。
全てわかっていますよ。」

ブラウ「このねーちゃん、いつもこう言うよな。。」
ゲルプ「女神さま、女神さま。王様の命令なんです。
かわいそうな人間の女の子を助けてあげたいの!
そしてプリン食べ放題なの!」

ヘイリア「。。ちょっと何言っているのかわからないわね」
ブラウ「わかんねーじゃねーか!」

ヘイリア「ホウリア、貴女わかる?」
ホウリア「うふふ、わからないわ」
第二の時の女神も首を振る。
12人の時の女神は揃って腕組みをしている。

ブラウ「誰もわからねーのかよ!
なんだよ女神!」

ゲルプ「待って、ブラウ。
よく見て。あの人」

わたし、わたし。

よく見ると緑色の髪の女神が、
黙って自分を指差している。

ヘイリア「どうしたの。あなた何かわかるの?」
激しく同意する緑色の女神。

ヘイリア「では貴女に任せるわ、マリア。
わたくしたちは忙しいのだから。
皆さん、お茶にしましょう」

ブラウ「休憩じゃねーか!」

----------
マリア「かおりに友だちを作ってあげればいいのね?」
ゲルプ「え、女神さまあの娘、知っているんですか?」
マリア「女神は何でも知っている。」

マリア「。。全ての事を始める前に、
まず王様に努力魔法をかけて貰いなさい。
話はそれから。」

ゲルプ「努力魔法?」

マリア「これからお前達は散々苦労するであろう。
何度も時を繰り返しながら、やり直しをする事になる。」

ブラウ「まじかよ!
一回で終わらないのかよ!」

マリア「これからする努力を魔力としてためなさい。
きっと役に立つときが来るであろう。
女神嘘つかない。」

ふたりは王様に努力魔法をかけて貰った。
-----
マリア「では、始めます。」
神妙な面持ちの女神。

マリア「とりあえず、お前。
かおりの筆箱を盗んできて」
神妙終わり。

ブラウ「俺だけ『お前』かよ?
なんでそんな事しなきゃなんねーんだよ!」

マリア「男、嫌い。
きけ、言う事。
女神嘘つかない。」

仕方なく、人間界に行ってかおりの筆箱を盗んできた。
マリア「よし、よし。
これでいいはず」

-----
あれ。
学校について気付いた。
ふでばこがない。

うそ。。
浮かれて遊んでたからだ。。
しまい忘れたんだ。

どうしよう。怒られる。。

---
ゲルプ「えー、どうなっちゃうんですかー?」
マリア「しめしめ」

---
先生「授業を始めるぞ!
。。なんだ夢ノ川!筆箱はどうした!」
夢ノ川「ごめんなさい、先生。。忘れました。。」

先生「なんだって!なんで忘れた!
忘れ物は重罪だ!
お前は授業を受けなくていい!
廊下に立ってろ!」

夢ノ川「!」
------
ブラウ「あーあ。かわいそうに。
令和なのに廊下に立たせるなんてよ」

ゲルプ「この世界はファンタジーなのよ✨」

ブラウ「泣いてるぜ、あの娘?
本当にこれでいいのか?」

マリアはツメをかんでいる。
うわあ。
成功ではないようだ。

魔法の杖を振った。
マリア「原初の魔法✨」

時が戻った。

マリア「もう一回やれ」
ブラウ「失敗かよ!」

マリア「大丈夫大丈夫。
努力魔法のポイントがついたから。
お前の犠牲はむだになってない」

---
愛甲石田  あいこういしだ「どうしたの?」
近くの女子が声をかけてくれた。

夢ノ川「。。ふでばこを忘れてしまったみたいで。。」
ふえー。最悪だよー。


愛甲石田「あちゃー、それはマズイね。
とりあえず鉛筆かしてあげるよ。
消しゴムついてるやつ。
先が丸くなったら削るから言ってね」

あちゃーだって!
思わずぷふっと笑ってしまう。

---
ブラウ「お、いい雰囲気じゃん。
こんどこそ成功か?」

---
愛甲石田「うん、かわいいよね、猫。
飼いたいなあー」

夢ノ川「わたしも猫好き!猫派!
飼いたいねー」

学校で愛甲石田さんとお話できて嬉しかった!
猫が好きってところが同じでドキドキした!

でも。。
私は猫を飼っていない。
これ以上、話は拡がらなかった。


---
ブラウ「終わっちまったじゃねーか!」
マリア「原初!」

ゲルプ「また時間がもどったわ!」
ブラウ「なんてこった!」

その後、
・潰れそうになっていた乙女研究社を助けて、
「みんなの魔法」を発行させる。

「だそう!
女の子たちを本当に喜ばせる、夢のある本を!」

・西谷叶愛が「みんなの魔法」を買うまでやり直し
のあ「お母さま、この本がいいわ!」
母「叶愛さん、変わった御本を選ばれるのねったら、
選ばれるのね。。」
のあ「。。駄目?」

・買った本を学校に持っていくまでやり直し

「しかし、本はかおりまで回ってこなかった 完」
・回し読みの本がかおりの手に回ってくるまでやり直し


マリア「よし、行け!お前!」

ブラウ「おう、行くぜ!」

ブラウ(ここで俺がふでばこを盗む!
多分これがきっかけなんだろう!
はあ、はあ。。何度目だよ!)
----

愛甲石田さんは、ボーイッシュ。
足、速いのかな。
苺とか好きかな?
私は好きだけど。嫌いだったらどうしよう!

えと、何か話題、何か話題。。!
苺は危険だ!
苺以外の話題。。
苺の事だけは考えちゃいけません。
苺、苺。。
あ!

夢ノ川「しおりちゃんは苺好きですか?!」


---
ブラウ「また終わったぞ!」

マリア「原初  はくしょん、まもの」

ゲルプ「あ、戻った。」
はくしょんって。。
原初の魔法だよね。


ブラウ「また駄目だったのかよ!」

マリア「苺の事だけは考えさせるな」
ブラウ「えー、どうやってだよ?」

ゲルプ「ちょっと待って、女神さま。」

ゲルプ「猫を飼わせれば、猫の話題で盛り上がって、
成功になるんじゃないですか?」

そう、猫。
猫を飼わせねばならない。。
だが。。しかし。。

---
第一の女神、ヘイリア。
苦労しているマリアを助けにやってきた。

ヘイリア「分岐点がそこじゃないんじゃない?マリア?」

ゲルプ「え、そうなんですか?」
マリアは下を向いている。

ヘイリア「本当はわかっているんじゃないの?
ふたりが出会う方法を?」

ブラウ「なんだよマリア!
それやろうぜ!」

ヘイリア「多分、もっとずっと前まで戻さないといけないのね」

マリア「!」

動揺が見えるマリア。
それを言うな、ヘイリア。
お前の言いそうな事はわかっているんだ。。!

ヘイリア「もっともっと前の時間、
別の周回の時間まで。。」

ゲルプ「別の周回。。」
ブラウ「なんだそりゃ?」

ヘイリア「魔法の国が粉々に壊れて。。」

ゲルプ「なにそれ?」
ブラウ「そんなの知らねーぞ!」

ヘイリア「王様達もこの国も、全部消滅して。。」
ゲルプ「酷い。。やだ、怖い。。」

ヘイリア「疑念の総意と、もう一度戦うところまで戻さないといけないんじゃない?」

マリアは震えている。
マリア「いや。。」

ヘイリア「ん?」
マリア「それは嫌。。」

ブラウ「なんだよ、なんで泣いてんだよ。
訳わからねえ!」

涙が溢れる。

ヘイリア「マリア。。」
マリア「。。あんなつらい戦いを!
かおりたちにさせるのは、もういやッ!」

珍しくマリアが大声で叫んだ。

ヘイリア「。。きっと、マリアは見てきたのね。
つらい周回を何度も何度も。。」

ヘイリアはマリアの肩を抱いた。
ヘイリア「大丈夫よ、
今度はこのふたりの使い魔さんたちがついているもの。
ね、そうでしょう?」

真っ赤な目だった。
マリアの目からは次々と涙の粒が溢れ出てきた。

---
マリア「です。」
王様「です?」

マリア「王様には辞めて貰います」
急に落ち着いたマリア。

王様「急になんだ。」
王妃「革命?」

マリア「これから時を戻します。
この国は再び滅び、世界中の疑念や悪意と
戦わねばならないでしょう」

王様「なにそれ、怖い。
予言?恐怖の大王?」

マリア「王様が迷って中途半端に
魔法の国を復活させたので、
かおりは泣いています。」
王様「私が。。?」

マリア「ゆうて、お前が悪い。」
王妃「ちょっとマリア、口のきき方!」

ヘイリア「ごめんなさいねー、
うちのマリアは口が悪くてー。」

ヘイリア「ちなみに王妃さま、
時空を戻すと面白い娘にお会いになれますよ?
お忘れになられているかと思いますが、
貴女は大層その人間の娘を愛しておられたのですよ?」

第二の女神ホウリア「
もちろん、このままにする事も可能です。
ここは平和で幸せな時空。
周回を戻す事で、その後どうなるかはわかりません。
しかし分岐点に戻らなければ、
歴史を変える事は不可能です。うふふ。。」

王様「そうじゃなあ。
わしはもし王国を作り直すなら、
みんなでものごとを考える国に
してもいいのではと迷っていた。
人間界は、苦労しておるようじゃが皆、そうしている。」

王妃「呆れたものね。
何を考えているかと思ったら。」

王様「だめかのう」
王妃「いいえ、やりましょう。
またあの娘に会えるのは楽しみだわ!
ったら楽しみだわ!

ゲルプ、ブラウ!
あの子たちを助けてあげてね!
努力魔法を蓄えるのよ!」

王様「ただし努力魔法が使えるのは一回だけじゃぞ!
ここぞと言うところで使うのじゃぞ!」

ゲルプ・ブラウ「はい!」

王妃「ではマリア、原初の開始魔法を発動してちょうだい!」

マリア「原初へ!」
世界は、最初のページに戻された。
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