悪役令嬢になんてさせません。

タツミ

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新生児

あなたは神を信じますか

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「封印の有無がわかるなら、解けるタイミングもわかるよね」
遠い目をしていた私は、子爵の声に現実に戻り慌てて右手を挙げた
「それはいつ?」
小さな指を10本。
「10年か・・・短いな」
「なぜそんな未来のことがわかるのですか!」
机を叩いて立ち上がるロト。反動で椅子が派手な音を立てて倒れた。
彼には話をしてるのが貴族であるとか、自分の雇い主とかそういうのが抜け落ちてしまったのだろう。まあ、こんな話をすんなり信じてしまう子爵が異常なのかな
「ロト」
「あ・・・失礼いたしました」
子爵に名を呼ばれ我に返ったロトは、一礼をすると倒れた椅子を戻して腰かけた
でも、目が怒っている。説明しろって感じで。子爵もそれはわかってはいるがとめはしなかった。内心は同じような感じかな。
さて、なんと説明しようか。
転生?ゲームの記憶?製作者?
どれもこれもピンとこないし説明できない。でもこの世界がゲームの世界なら製作者は神になるのかな。
プレイは啓示?
まあいいや、そう説明しよう
私は右手で天井を指さし、左手で自分を指さした
「?」
私の突然の行動に3人は不思議そうに天井を見た
唯一アズだけは私の頭のナデナデしている。大物なのか我関せずか微妙な感じだが、子供のアズは最終的な結論さえわかればいいのだから、これもありなのかもしれない
「天井になにか」
ノー
「天井ではない?もっと上」
イエス
「空?いや神か」
イエス
「まさか、神の言葉」
あ、固まった
じっくり1分固まったあと、3人は私たちの前に跪いて頭を垂れた。
アズの手すらも止まり、しきりにソファーと私を見比べている
やべぇ、神の啓示を宿る人間は王より地位は上だ、しかもこのままだとやばいフラグが立つ
「まさか勇者様でいらしゃいますか?」
焦った私は思い切り首を振った。
「では聖女様ですか」
首を振る勢いは止まらない、あああああヤバイ首の振りすぎて眩暈がしてきた
「・・・・」
私の全力否定に三人は困った顔をした、そりゃあ神の啓示を受けるのは神の関係者だから、しきたりにのっとって最高神殿の神官長に選ばれるわけだし、王家との関わりは避けられない。
聖女認定で完全なハーレムか皇太子ルートになる。
かのご令嬢たちを敵に回す事、ひいては罪もない悪役令嬢達を作り出す役を私がなるということだ。
冗談じゃない、令嬢の未来をなんで私が決めないといけないのよ、攻略男性にかかわるなんてノーサンキュウ。
しかもまだ赤ん坊で神官長はないわ。軟禁されて完全に自由がなくなる
「シルの言葉を疑うわけではないが」
子爵が困った顔をした。神官になることを全力で拒否をした私をどう説得するか考えているのか、のし上がっていく意思が弱いのか。おそらく後者だろうが・・・普通は最高神殿の神官を排出した家は伯爵と同様の地位が約束される為に、下級貴族は少しでも可能性があると送り出そうと躍起になる。勇者や聖女そして神官長になると公爵同等、ましてや神から言葉を聞いたとなると王族レベル。普通ならすぐに神殿に駆け込んでいるところだ。普通ならね。
「敵が魔王となる・・どうしたシル。可愛い顔が台無しだよ」
いろいろ普通じゃない子爵が父親で私は嬉しいよ。
魔王単体なら正直問題はないのだ。私の私による私のための戦いをするだけで、ワンパンでさよなら。
「悪いことを考えていますな・・・・」
失礼な、ちょっと正体がばれないように魔王を倒す方法を考えていただけなのに
「魔王討伐は大人の仕事だからね」
イエス。
「本当にわかってくれたかは聞かないでおくよ」
なんだか考えていたことが筒抜けになったようだけど、ばれなければ良しとしよう。問題はそれだけじゃないんだから。むしろ規模がでかいから魔王単体より厄介。
さてどうやって説明をしようか、スタンビートの件
「本は全部返却したんじゃなかったのかい」
私が後で読もうとしていた歴史書を取り出すと呆れたように子爵は溜息をついた
ごめんねパパ、後で返却するからいまは許してね
私はページをめくると目的のページを開いた。
「スタンビート?」
イエス
「魔王がスタンビートまで起こすと」
右手を挙げようとしたが、少し悩んで左手、ノーとした、でもそれはしっかりみられていたらしい
「直接的な原因ではないが、無関係ではないと」
イエス
「どうやって・・・いやそれよりもいつ起きるんだい」
まずは指を2本、一度おろして次は10本と1本
「2年後?11年後?」
イエス
「2回もおきるのか」
イエス生息図はいらないけど、魔物の種類を選択には有用かな
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