お前に好きだと伝えたい

しーき

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お前に好きだと伝えれたら………

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「俺、お前のことが好きだった」

親友のアイツにそう告げた。

「そうか」

「驚かないんだな」

「驚いてるさ。ただ、お前が泣きそうな顔しているから、そっちが気になる」

「そうか」

「なんで過去形なんだ?」

「何が?」

「好きだった、ってことは、今は好きじゃないんだろ?」

「ああ。そう。今は好きじゃない」

「なら何で今言うんだ?それになんで泣いているんだ?」

「お前が………お前が………こんな風になるなんて思わなかったから」


「こんな俺じゃ、嫌いか?」

「そんなことはない。俺はどんなお前でも好きだった。愛していた」

「じゃあ、過去形なんかにするなよ」

「わかっている、でも、お前じゃないんだ。こんなやり取り、意味がない。お前じゃダメなんだ」

「何言っているんだ。俺は俺だよ」

「わかっていたんだ。お前じゃないって。だけど、お前なんだ。お前に……お前に………伝えたかった」

「どうしたんだ?お前おかしいよ」

「大好きだった、、、お前に、会いたい」




俺は画面にむかってそう言った後、
親友の脳と直結したAIの電源を落とした。

「お前に、会いたいよ………」
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