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第二章
27話東のイースト・サイレス教会にて
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「本当、ルッカが心配だ…」
とティモシーは眉尻を下げ、悲しそうにボソッと呟き、手を繋いでる僕の手をギュッと握りしめた。そんなティモシーの言葉に僕は、そんなに大変なことなんだと思った。
馬車で3人で見た、魔法書には文字がいっぱい書かれていて、大天使みたいな女の人が両手を広げている絵柄が描かれていた。説明文的な内容がみっしりとあって、言葉も難しかった。頭が狂いそうになるくらいの文章の量で僕はティモシーの肩に顔を押し付けて、目を痛めるのを防いで、しっかりと目を通して読んでいない。でも、ルッカとティモシーはあの説明文を読んで理解したのかな。
それとルッカは書かれていた儀式を行うのかな。
と僕たちの目の前に、少し太り気味のおじさんが現れた。
「待っていましたよ。ルッカ様」
とそのおじさんは微笑み、ルッカに声をかけた。
「こ、こ、こここ、こんにちは!」
とルッカはすごく緊張しているみたいで、すごくぎこちなく、挨拶を交わした。そんなルッカを見て、僕までなんだか緊張して、気恥しげに「こんにちは」と挨拶した。
ティモシーはぎこちない挨拶をした、ルッカを疑いの目で睨んだ。
「こんにちは、ここの神父さんなんですね?」
とティモシーがおじさんに聞いた。
「はい、そうです。私がここの教会の神父をやっています」
とおじさんはにこやかに話した。ルッカはティモシーにフォローされた気分になったのか、ティモシーに怪訝な目で睨んだ。
「では、中にお入りになって下さい」
とおじさんに招かれ、教会の中へと入って行った。
ここの教会の中は青色のガラス張りの壁に天井には天へと昇るような白のレースワンピを着ている天使の女性が描かれている。とても神秘的な心洗われるような綺麗な空間だった。
「それでは、ルッカ様は儀式をお受けになると申されているので、こちらに来て下さい」
とおじさんはにこやかにルッカを呼ぶ。そして、ルッカは言われた通り、おじさんの元に行った。そして、おじさんとルッカは大きな金色の縦に長く大きな豪華な椅子の前にある、円柱形の白色の石の机の周りへと向かう。
そして、目を細めて微笑んでいたおじさんは、笑顔を消し、真剣な顔でルッカを見始めた。
そして、おじさんは両手を広げ、円形の形の机に翳す。すると、ブワッと大きな風が右回りにぐるぐると動く波動のようなものが渦を巻き上げ始めた。ルッカは風の強い風力に負けじと、両腕を顔の上にあげて、防いでいる。
「ルッカ様、では、ここにあなた様の魔力をお入れになって下さい。そして、どれだけ維持して、身体に取り込められるか行って下さいね。それと、この波動の中から魔物が出てきても、恐れず対処をすること。上手く出来たら、その魔物は浄化され、あなた様と心の通ずるペットに出来るでしょう」
とおじさんは目を見開き真剣な顔でルッカに言った。
僕はおじさんの言葉を聞いて、驚いた。マンガとかアニメとか、僕がやっていたアプリゲームのようなことが目の前で見れることに僕は驚きを隠せずにいた。僕は思わず、胸をときめかせて、ティモシーと手を繋いでいない手で、グーにして胸に手を当てた。僕は興味津々なドキドキしてる鼓動を感じた。
手を繋いでいるティモシーに目をやると、ティモシーはどこか悲しげな表情を浮かべ、ルッカを見ていた。
危険なことに挑戦しているんだろうなって思って、僕は様子を見た。
そして、ついにルッカが自分の魔力を出して、渦の中へと入れ込んだ。ルッカのキラキラときらめく、灰色とした魔力は一気に渦へと飲み込まれた。渦は少しずつ大きくなっていっている。ルッカは歯に力を入れ、渦に耐えている。
「ルッカのやつ、本当にこの儀式やるなんて、少しずつ段階を上げていった方がいいのに。これじゃあ、あいつの身体が持たなくなっちゃう。まだ、西の教会の方が良かった。ここの神父の人は容赦ないから。それに、この儀式は主に13歳の義がメインだし…。まだ僕たちにはそこまでの魔力を操れるほどないのに…。あー、もう」
とティモシーは言う。二回目の大きなため息をした。
神父のおじさんは真剣な目で見つめている。すると、渦の中から、強そうな魔物が出てきた。
ルッカは驚いて「わぁあっ」と声をもらしたが、めげずに、冷静になって、両手から魔力を流し続けた。
魔物はとても大きく、上半身が前に出てきている。僕はびっくりして、ティモシーの背にへばりついて、ひょっこり、顔を覗かして見た。
神父のおじさんは腕組みをして、どこか偉そうに言った。
「ここからですよ」
と。そう告げる、神父のおじさんの言葉に背からゾッとしたものが走った。なんだか、最初に会った神父さんの印象がクルッと変わってしまった気がした。
ルッカは苦しくなってきたらしく、魔力が小さくなって、
「「く、う、う''あ''ーーー」」
と声にして、魔力を送り始めた。僕は、どこか、心の奥から、熱い気持ちが灯り、ルッカを助けたい気持ちが出てきた。
そして、僕はスパッと駆けた。
とティモシーは眉尻を下げ、悲しそうにボソッと呟き、手を繋いでる僕の手をギュッと握りしめた。そんなティモシーの言葉に僕は、そんなに大変なことなんだと思った。
馬車で3人で見た、魔法書には文字がいっぱい書かれていて、大天使みたいな女の人が両手を広げている絵柄が描かれていた。説明文的な内容がみっしりとあって、言葉も難しかった。頭が狂いそうになるくらいの文章の量で僕はティモシーの肩に顔を押し付けて、目を痛めるのを防いで、しっかりと目を通して読んでいない。でも、ルッカとティモシーはあの説明文を読んで理解したのかな。
それとルッカは書かれていた儀式を行うのかな。
と僕たちの目の前に、少し太り気味のおじさんが現れた。
「待っていましたよ。ルッカ様」
とそのおじさんは微笑み、ルッカに声をかけた。
「こ、こ、こここ、こんにちは!」
とルッカはすごく緊張しているみたいで、すごくぎこちなく、挨拶を交わした。そんなルッカを見て、僕までなんだか緊張して、気恥しげに「こんにちは」と挨拶した。
ティモシーはぎこちない挨拶をした、ルッカを疑いの目で睨んだ。
「こんにちは、ここの神父さんなんですね?」
とティモシーがおじさんに聞いた。
「はい、そうです。私がここの教会の神父をやっています」
とおじさんはにこやかに話した。ルッカはティモシーにフォローされた気分になったのか、ティモシーに怪訝な目で睨んだ。
「では、中にお入りになって下さい」
とおじさんに招かれ、教会の中へと入って行った。
ここの教会の中は青色のガラス張りの壁に天井には天へと昇るような白のレースワンピを着ている天使の女性が描かれている。とても神秘的な心洗われるような綺麗な空間だった。
「それでは、ルッカ様は儀式をお受けになると申されているので、こちらに来て下さい」
とおじさんはにこやかにルッカを呼ぶ。そして、ルッカは言われた通り、おじさんの元に行った。そして、おじさんとルッカは大きな金色の縦に長く大きな豪華な椅子の前にある、円柱形の白色の石の机の周りへと向かう。
そして、目を細めて微笑んでいたおじさんは、笑顔を消し、真剣な顔でルッカを見始めた。
そして、おじさんは両手を広げ、円形の形の机に翳す。すると、ブワッと大きな風が右回りにぐるぐると動く波動のようなものが渦を巻き上げ始めた。ルッカは風の強い風力に負けじと、両腕を顔の上にあげて、防いでいる。
「ルッカ様、では、ここにあなた様の魔力をお入れになって下さい。そして、どれだけ維持して、身体に取り込められるか行って下さいね。それと、この波動の中から魔物が出てきても、恐れず対処をすること。上手く出来たら、その魔物は浄化され、あなた様と心の通ずるペットに出来るでしょう」
とおじさんは目を見開き真剣な顔でルッカに言った。
僕はおじさんの言葉を聞いて、驚いた。マンガとかアニメとか、僕がやっていたアプリゲームのようなことが目の前で見れることに僕は驚きを隠せずにいた。僕は思わず、胸をときめかせて、ティモシーと手を繋いでいない手で、グーにして胸に手を当てた。僕は興味津々なドキドキしてる鼓動を感じた。
手を繋いでいるティモシーに目をやると、ティモシーはどこか悲しげな表情を浮かべ、ルッカを見ていた。
危険なことに挑戦しているんだろうなって思って、僕は様子を見た。
そして、ついにルッカが自分の魔力を出して、渦の中へと入れ込んだ。ルッカのキラキラときらめく、灰色とした魔力は一気に渦へと飲み込まれた。渦は少しずつ大きくなっていっている。ルッカは歯に力を入れ、渦に耐えている。
「ルッカのやつ、本当にこの儀式やるなんて、少しずつ段階を上げていった方がいいのに。これじゃあ、あいつの身体が持たなくなっちゃう。まだ、西の教会の方が良かった。ここの神父の人は容赦ないから。それに、この儀式は主に13歳の義がメインだし…。まだ僕たちにはそこまでの魔力を操れるほどないのに…。あー、もう」
とティモシーは言う。二回目の大きなため息をした。
神父のおじさんは真剣な目で見つめている。すると、渦の中から、強そうな魔物が出てきた。
ルッカは驚いて「わぁあっ」と声をもらしたが、めげずに、冷静になって、両手から魔力を流し続けた。
魔物はとても大きく、上半身が前に出てきている。僕はびっくりして、ティモシーの背にへばりついて、ひょっこり、顔を覗かして見た。
神父のおじさんは腕組みをして、どこか偉そうに言った。
「ここからですよ」
と。そう告げる、神父のおじさんの言葉に背からゾッとしたものが走った。なんだか、最初に会った神父さんの印象がクルッと変わってしまった気がした。
ルッカは苦しくなってきたらしく、魔力が小さくなって、
「「く、う、う''あ''ーーー」」
と声にして、魔力を送り始めた。僕は、どこか、心の奥から、熱い気持ちが灯り、ルッカを助けたい気持ちが出てきた。
そして、僕はスパッと駆けた。
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