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第二章
29 話僕の目の前にヴァンパイア少年!
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「チーロ様」
と僕の手を取って、片方の足を床に落とし、まるでお姫様の手を取った王子様かのようにストウと言うヴァンパイア少年は僕を見つめる。
僕は、ドキドキした。ストウはサラサラな綺麗な天使の輪のある黒髪に左目が黄色に煌めいていて、右は深い色の青色の目をしている。
「チーロに触れるな!」
とルッカが険悪な顔して、右腕をバッと振り落とした。でも、怖がっているのか、見ているだけで来ない。隣りにいる、ティモシーはルッカの頭をペシッと叩いて、言った。
「何怖がってんだよ…」
「だって、あいつさっきの魔物だし。それに、チーロの魔力に靡(なび)いてるし…。うざいし」
ルッカはごにょごにょと言い、ティモシーはそんなルッカを呆れた顔で見る。
そのやり取りの光景をポカンとした顔で見た、ストウはクスッと笑って立ち上がり、まだ座っている僕に顔を向けて言った。
「あの子たち、面白いね」
とストウがさっきよりもクスクスと笑って言う。すると、ストウの首筋ギリギリの横を魔力での鉄砲の弾丸みたいなのが飛んだ。僕は驚いて、飛んできた方向に顔を向けると、ティモシーだった。ティモシーが、人差し指を真っ直ぐにして、狙いを定めるかのように腕も真っ直ぐにして、横向きの姿勢でいた。
ティモシーの顔はとても真剣な冷静な態度でストウを睨む。
「僕もルッカと同様の気持ちでストウ様には、チーロに触れられたくはありません。チーロは僕らのなので。チーロのペットにならなくていいです。それとその義の試験を受けたのはルッカですから。ルッカのペットになるのはどうですか?」
とティモシーは言った。ストウは飛んで霞んだ、ティモシーの魔力の弾丸での首の傷を隠すかのように、首に手をやってる。
そして、ストウはチッと舌打ちした。そして、ストウがティモシー目掛けて、翼をばたつかせ、飛び出した。すると、ストウはパッと消えた。
僕はぱちぱちと瞬かせ、ビクッとした。消えたなんて…。ティモシーは来ると思っていたのか、両腕を顔元にクロスした体勢でいたが、消えたことに、ホッと息をついた。ルッカも同様にホッと胸を撫で下ろした。
「そうですね。あなた方にはまだこのような容認契約でのペットはいりませんよね。いいでしょう。今日の儀式はなかったことに致しましょう。あなた方がこれから、成長し続け、仲の深まりが深くなっていくことでしょう」
と神父のおじさんは最初に会った時の挨拶のように、とても穏やかな優しい笑顔でそう言った。
「あの、ストウはどこ行ったのですか?」
とルッカが眉尻を下げて、聞く。
「ストウはまたこの私の魔道の渦の中へと眠りにつかせましたよ」
とにこやかに笑むおじさん。それを聞いたルッカはホウともっと安堵した。そして、スーッと息を吸って、間を置いてから、静かに言った。
「…すみませんでした。本当今日は…。俺の魔力でじゃ、まだまだだったですし。それなのに、過信して仲間を連れて、来てしまいました。本当にすみませんでした」
とかなり反省した様子でルッカが謝った。おじさんは軽やかにホホホッと声を出して笑った。
「私はいいですよ。ルッカ様が7歳で受けると決めた、真剣なお気持ちで受けたことはとても褒め称えることですよ。よく頑張りました。ティモシー様のお2人を心配し、よく考えた上での正々堂々と言いのけた言葉や行動はとても敬うこの上ない行動でしたよ。それと、チーロ様の仲間を助けると言う、勇者的お心はとても素晴らしいお気持ちです。ただチーロ様の消耗が気になりますがね。大丈夫かな?」
おじさんはルッカを褒め、ティモシーを褒め、次に僕を褒め、僕を心配するかのように、僕に顔を向けて聞くおじさん。
僕は、コクッと頷いて、
「はい、僕は大丈夫です」
と応えた。ルッカはとても驚いた顔で、口を大きく開け、顎が取れたかのように両手を口の下している体勢をしている。ティモシーはもう分かっているかのような受け止めた様子で、真剣な顔で僕の方を見ていた。
•*¨*•.¸¸☆*・゚
「それでは、あなた方の無事に帰ることを祈ります。お気を付けて、お帰りになって下さい。私の方で、ラグジュアリーの馬車を呼び寄せているので、もうすぐに来るでしょう。朝方の時のように、あそこのお外でご一緒にお待ち致しましょうか」
と穏やかに笑むおじさん。このおじさん、実は最初に会った時から、思ってたけれど、イケおじなんだよね。…かっこいい。このおじさんなら、僕、痴漢されてもいいかもしれない。なんて僕は思ってしまった。
「ラグジュアリーって、めちゃ高級じゃないか!…やべ」
と小声で漏らすルッカ。
「ありがとうございます、ロアウェル神父」
とティモシーは言いのけた。そして、ルッカもハッと気付いて、言った。
「ありがとうございます!」
僕は気恥ずかしげに言った。
「ありがとうございます」
と。
そして、本当にすぐに真っ白に彩られた、よくお姫様のアニメの物語に出てくるような綺麗な丸いような形の馬車が来た。しかも、率いる馬も白馬の2頭だった。馭者の人も赤、黒、白のお洒落なタキシードな服装に、黒帽子を被っている。
僕たちは、神父のおじさんにペコッとお辞儀して、馬車に乗り込み、家へと帰った。
と僕の手を取って、片方の足を床に落とし、まるでお姫様の手を取った王子様かのようにストウと言うヴァンパイア少年は僕を見つめる。
僕は、ドキドキした。ストウはサラサラな綺麗な天使の輪のある黒髪に左目が黄色に煌めいていて、右は深い色の青色の目をしている。
「チーロに触れるな!」
とルッカが険悪な顔して、右腕をバッと振り落とした。でも、怖がっているのか、見ているだけで来ない。隣りにいる、ティモシーはルッカの頭をペシッと叩いて、言った。
「何怖がってんだよ…」
「だって、あいつさっきの魔物だし。それに、チーロの魔力に靡(なび)いてるし…。うざいし」
ルッカはごにょごにょと言い、ティモシーはそんなルッカを呆れた顔で見る。
そのやり取りの光景をポカンとした顔で見た、ストウはクスッと笑って立ち上がり、まだ座っている僕に顔を向けて言った。
「あの子たち、面白いね」
とストウがさっきよりもクスクスと笑って言う。すると、ストウの首筋ギリギリの横を魔力での鉄砲の弾丸みたいなのが飛んだ。僕は驚いて、飛んできた方向に顔を向けると、ティモシーだった。ティモシーが、人差し指を真っ直ぐにして、狙いを定めるかのように腕も真っ直ぐにして、横向きの姿勢でいた。
ティモシーの顔はとても真剣な冷静な態度でストウを睨む。
「僕もルッカと同様の気持ちでストウ様には、チーロに触れられたくはありません。チーロは僕らのなので。チーロのペットにならなくていいです。それとその義の試験を受けたのはルッカですから。ルッカのペットになるのはどうですか?」
とティモシーは言った。ストウは飛んで霞んだ、ティモシーの魔力の弾丸での首の傷を隠すかのように、首に手をやってる。
そして、ストウはチッと舌打ちした。そして、ストウがティモシー目掛けて、翼をばたつかせ、飛び出した。すると、ストウはパッと消えた。
僕はぱちぱちと瞬かせ、ビクッとした。消えたなんて…。ティモシーは来ると思っていたのか、両腕を顔元にクロスした体勢でいたが、消えたことに、ホッと息をついた。ルッカも同様にホッと胸を撫で下ろした。
「そうですね。あなた方にはまだこのような容認契約でのペットはいりませんよね。いいでしょう。今日の儀式はなかったことに致しましょう。あなた方がこれから、成長し続け、仲の深まりが深くなっていくことでしょう」
と神父のおじさんは最初に会った時の挨拶のように、とても穏やかな優しい笑顔でそう言った。
「あの、ストウはどこ行ったのですか?」
とルッカが眉尻を下げて、聞く。
「ストウはまたこの私の魔道の渦の中へと眠りにつかせましたよ」
とにこやかに笑むおじさん。それを聞いたルッカはホウともっと安堵した。そして、スーッと息を吸って、間を置いてから、静かに言った。
「…すみませんでした。本当今日は…。俺の魔力でじゃ、まだまだだったですし。それなのに、過信して仲間を連れて、来てしまいました。本当にすみませんでした」
とかなり反省した様子でルッカが謝った。おじさんは軽やかにホホホッと声を出して笑った。
「私はいいですよ。ルッカ様が7歳で受けると決めた、真剣なお気持ちで受けたことはとても褒め称えることですよ。よく頑張りました。ティモシー様のお2人を心配し、よく考えた上での正々堂々と言いのけた言葉や行動はとても敬うこの上ない行動でしたよ。それと、チーロ様の仲間を助けると言う、勇者的お心はとても素晴らしいお気持ちです。ただチーロ様の消耗が気になりますがね。大丈夫かな?」
おじさんはルッカを褒め、ティモシーを褒め、次に僕を褒め、僕を心配するかのように、僕に顔を向けて聞くおじさん。
僕は、コクッと頷いて、
「はい、僕は大丈夫です」
と応えた。ルッカはとても驚いた顔で、口を大きく開け、顎が取れたかのように両手を口の下している体勢をしている。ティモシーはもう分かっているかのような受け止めた様子で、真剣な顔で僕の方を見ていた。
•*¨*•.¸¸☆*・゚
「それでは、あなた方の無事に帰ることを祈ります。お気を付けて、お帰りになって下さい。私の方で、ラグジュアリーの馬車を呼び寄せているので、もうすぐに来るでしょう。朝方の時のように、あそこのお外でご一緒にお待ち致しましょうか」
と穏やかに笑むおじさん。このおじさん、実は最初に会った時から、思ってたけれど、イケおじなんだよね。…かっこいい。このおじさんなら、僕、痴漢されてもいいかもしれない。なんて僕は思ってしまった。
「ラグジュアリーって、めちゃ高級じゃないか!…やべ」
と小声で漏らすルッカ。
「ありがとうございます、ロアウェル神父」
とティモシーは言いのけた。そして、ルッカもハッと気付いて、言った。
「ありがとうございます!」
僕は気恥ずかしげに言った。
「ありがとうございます」
と。
そして、本当にすぐに真っ白に彩られた、よくお姫様のアニメの物語に出てくるような綺麗な丸いような形の馬車が来た。しかも、率いる馬も白馬の2頭だった。馭者の人も赤、黒、白のお洒落なタキシードな服装に、黒帽子を被っている。
僕たちは、神父のおじさんにペコッとお辞儀して、馬車に乗り込み、家へと帰った。
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