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第三章
44話チーロとジュストは向かいますっ!
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「チーロくん、チーロくん、一体全体あの子は誰なんだよ」
「アム誰って、ジュストのこと?」
僕はふよふよと浮かぶ手鏡のアムに聞く。
「ジュスト?友達か?」
「友達だよ!なんか僕はよく分からないけど、ジュストは僕の従者になったんだ!」
「従者になったのか?!あ~、チーロくんは力が強いから、従者関係になれるのか。あの子にあまり力をおすそ分けするなよ」
「おすそ分け?」
「従者はそう言うこともするんだよ。チーロくんはあの子に気に入られたんだな~。卑怯な犬小僧だな。だから、俺は犬っころは嫌なんだ」
「そうなんだ、覚えとくよ。アム」
「おお」
手鏡のアムはふよふよとお気に入りの僕の飾りとなったブーツに入り込んだ。
.+*:゚+。.★゛
僕とアムは大きくなって、アムは僕のとこは身寄りの家となった。2人で色々な特訓を受け、東の教会での試験も受けた。僕はあっさりと合格を貰い、続けてジュストも受けた。ジュストはハスキーになって魔物をやっつけた。そして、2人とも合格をもらった。
そして、ついに9歳となる年齢となった。
「ついに、チーロはエクリプスパーダ学院に入学するんだな!」
とお父さんがカハハッと笑って、僕の肩を叩いた。
「そうですね、お父様。僕やっと入学できる!みんなに久しぶりに会えるのが楽しみ!」
「俺も楽しみだー!なんせ、チーロの仲間は強いからな」
「ジュストも入学おめでとう、私もオーウェンもアンジェロもアロンツォも応援してるわ」
「……!」
お母さんの話しを聞いたジュストは目に涙を浮かべた。そして、ジュストは憐れな犬と見られていなかったことに感激し、ポロポロ涙を流し、抱きついた。
「みなさん、本当にありがとうございました。俺は絶対、従者の務めをやり遂げます!チーロを守ります!」
アロンツォはそのジュストの言葉を神妙な顔して聞いていた。アロンツォは身なりを整えた服装をしていた。初めて会った時を思い出すような服装だった。青のスカーフを被り、漆黒な綺麗な紫の目だけが見える。服装は黒に身を包んでいる。横には剣がある。
「…アロンツォ、じゃあ2人をよろしくな。エクリプスパーダ学院まで連れって行って欲しい」
「はい」
アロンツォはアンジェロに目を向け、ペコとお辞儀をした。アンジェロは悲しげな顔を浮かべていた。アンジェロにとって、アロンツォは息子のような存在だったんだよね。僕はしみじみと2人の様子に心を痛めた。そして、始まる熱い心情に燃える。そして、僕は心の奥が萌える!
燃えて、燃えて、萌えるんだー!
僕はエクリプスパーダ学院に入ったら、絶対に成長したティモシーとルッカの熱い萌えを見るんだ!
グイリオの可愛さは僕のもの!僕がぜーんぶ支配する!異世界転生したからにはここでしか見れない萌えで溢れた世界を見たいんだ!
僕はふつふつと湧き上がる感情に浸り、決意した。
すると、そんな僕の様子に気付いたジュストが心配そうに声掛けてきた。
「チーロ、大丈夫か?なんか馬車に乗り込むまで、お前どこかに頭いってただろ。強いお前でも怖いのか?」
「………」
「チーロ様、エクリプスパーダ学院に入るまで私がお傍にいるので、怖がなくても大丈夫ですよ。それにエクリプスパーダ学院は初めは何も怖くありませんのでご安心ください」
「アロンツォ…。ありがとう、わかった!ジュストも心配してくれてありがとう!僕は大丈夫だよ」
「そうか、ならいいんだけどさ。チーロの心が震えてるのが俺に伝わってきたから…」
「えへへっ」
僕の心が震えてるのは、頭に薔薇を咲かせて、妄想していたからだよなんて言えない僕は笑って誤魔化した。この馬車の揺れが酷くなって、ジュストはアロンツォに抱きついて、そこから始まる薔薇もいいな。いやいやいや、僕がアロンツォとできたら……。ううん、ジュストでもいっか。
僕の妄想が広まるように、外の景色は暗くなる。分厚い暗い雲が集まり、ゴロゴロと雷の音が鳴り響く。
そして、雷の音は激しく音を立てるようになっていった。
*
今年も、エクリプスパーダ学院はあの学祭を開こうとしているのだろうか……。
アロンツォは過去を思い出すかのように胸に拳を当て、ゴロゴロと鳴る雷の雲に目を向けて、考えをめぐらしていた。
ハーヴィーは、あいつはあの戦闘には出ていないだろうな。もし、出ていたら………。ううん、そんな悲しいことを考えるのはやめよう。まだ歳の小さいチーロ様たちを怖がせてはいけない。
エクリプスパーダ学院の怖さはまだ教えるべきではないのだから。それに、俺みたいなことを経験していないのだから。俺のあの時の心境をこの子たちに伝えてはいけない。…ぜったいに……。
「アム誰って、ジュストのこと?」
僕はふよふよと浮かぶ手鏡のアムに聞く。
「ジュスト?友達か?」
「友達だよ!なんか僕はよく分からないけど、ジュストは僕の従者になったんだ!」
「従者になったのか?!あ~、チーロくんは力が強いから、従者関係になれるのか。あの子にあまり力をおすそ分けするなよ」
「おすそ分け?」
「従者はそう言うこともするんだよ。チーロくんはあの子に気に入られたんだな~。卑怯な犬小僧だな。だから、俺は犬っころは嫌なんだ」
「そうなんだ、覚えとくよ。アム」
「おお」
手鏡のアムはふよふよとお気に入りの僕の飾りとなったブーツに入り込んだ。
.+*:゚+。.★゛
僕とアムは大きくなって、アムは僕のとこは身寄りの家となった。2人で色々な特訓を受け、東の教会での試験も受けた。僕はあっさりと合格を貰い、続けてジュストも受けた。ジュストはハスキーになって魔物をやっつけた。そして、2人とも合格をもらった。
そして、ついに9歳となる年齢となった。
「ついに、チーロはエクリプスパーダ学院に入学するんだな!」
とお父さんがカハハッと笑って、僕の肩を叩いた。
「そうですね、お父様。僕やっと入学できる!みんなに久しぶりに会えるのが楽しみ!」
「俺も楽しみだー!なんせ、チーロの仲間は強いからな」
「ジュストも入学おめでとう、私もオーウェンもアンジェロもアロンツォも応援してるわ」
「……!」
お母さんの話しを聞いたジュストは目に涙を浮かべた。そして、ジュストは憐れな犬と見られていなかったことに感激し、ポロポロ涙を流し、抱きついた。
「みなさん、本当にありがとうございました。俺は絶対、従者の務めをやり遂げます!チーロを守ります!」
アロンツォはそのジュストの言葉を神妙な顔して聞いていた。アロンツォは身なりを整えた服装をしていた。初めて会った時を思い出すような服装だった。青のスカーフを被り、漆黒な綺麗な紫の目だけが見える。服装は黒に身を包んでいる。横には剣がある。
「…アロンツォ、じゃあ2人をよろしくな。エクリプスパーダ学院まで連れって行って欲しい」
「はい」
アロンツォはアンジェロに目を向け、ペコとお辞儀をした。アンジェロは悲しげな顔を浮かべていた。アンジェロにとって、アロンツォは息子のような存在だったんだよね。僕はしみじみと2人の様子に心を痛めた。そして、始まる熱い心情に燃える。そして、僕は心の奥が萌える!
燃えて、燃えて、萌えるんだー!
僕はエクリプスパーダ学院に入ったら、絶対に成長したティモシーとルッカの熱い萌えを見るんだ!
グイリオの可愛さは僕のもの!僕がぜーんぶ支配する!異世界転生したからにはここでしか見れない萌えで溢れた世界を見たいんだ!
僕はふつふつと湧き上がる感情に浸り、決意した。
すると、そんな僕の様子に気付いたジュストが心配そうに声掛けてきた。
「チーロ、大丈夫か?なんか馬車に乗り込むまで、お前どこかに頭いってただろ。強いお前でも怖いのか?」
「………」
「チーロ様、エクリプスパーダ学院に入るまで私がお傍にいるので、怖がなくても大丈夫ですよ。それにエクリプスパーダ学院は初めは何も怖くありませんのでご安心ください」
「アロンツォ…。ありがとう、わかった!ジュストも心配してくれてありがとう!僕は大丈夫だよ」
「そうか、ならいいんだけどさ。チーロの心が震えてるのが俺に伝わってきたから…」
「えへへっ」
僕の心が震えてるのは、頭に薔薇を咲かせて、妄想していたからだよなんて言えない僕は笑って誤魔化した。この馬車の揺れが酷くなって、ジュストはアロンツォに抱きついて、そこから始まる薔薇もいいな。いやいやいや、僕がアロンツォとできたら……。ううん、ジュストでもいっか。
僕の妄想が広まるように、外の景色は暗くなる。分厚い暗い雲が集まり、ゴロゴロと雷の音が鳴り響く。
そして、雷の音は激しく音を立てるようになっていった。
*
今年も、エクリプスパーダ学院はあの学祭を開こうとしているのだろうか……。
アロンツォは過去を思い出すかのように胸に拳を当て、ゴロゴロと鳴る雷の雲に目を向けて、考えをめぐらしていた。
ハーヴィーは、あいつはあの戦闘には出ていないだろうな。もし、出ていたら………。ううん、そんな悲しいことを考えるのはやめよう。まだ歳の小さいチーロ様たちを怖がせてはいけない。
エクリプスパーダ学院の怖さはまだ教えるべきではないのだから。それに、俺みたいなことを経験していないのだから。俺のあの時の心境をこの子たちに伝えてはいけない。…ぜったいに……。
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