5つ子王子様と溺愛生活〜約束と甘いキス〜

優木王

文字の大きさ
6 / 13
第一章𓂃 𓈒𓏸◌

帰り道は、充と律

しおりを挟む
──────────キーンコーンカーンコーン


帰りのHRの金が鳴り響く。私の学校は、特に金の音が綺麗に響き渡る。

いつもの綺麗な音ともに、どこのクラスも足音が立て始める。

「きゅーちゃん、また、明日ね!」

と早柚ちゃんが他クラスから、私の元にかけよってきて、声をかけてくれる。


「え?早柚ちゃんと毬ちゃんたち一緒に帰らないの?私は一緒に帰るつもりでいたんだけど…」

「愛ちゃん……それは、中学生の時から毬の帰りは充様と律様と帰ると約束されているのよ」

と早柚ちゃんが言う。

そして、愛ちゃんは大変だねと躊躇う表情を向け、言う。

「本当っ、5つ子王子様の妹は大変ね~。毬ちゃん、窮屈な気持ちになったら言ってちょうだいね」

「う、うん!ありがとう、愛ちゃん」


♡┈💞┈♡


「毬ちゃん、帰ろっか。僕たちが今日も一緒だから、安全だよね」

と充お兄ちゃんが、校門前で待っていたらしく、充お兄ちゃんはにこにこ笑顔で近付いた私の手を繋いできた。隣には律お兄ちゃんがいた。

律お兄ちゃんは、澄ました顔で前に向き、歩き始める。

私は、今日も充お兄ちゃんと律お兄ちゃんと一緒に帰る。


「そう言えば、今日、純が毬のクラスに行ったみたいだが、困ったことあったか?」

「そうそうっ!純は、まじお子ちゃまだからなー。迷惑かけちゃったでしょ。毬ちゃん、ごめんね」

律お兄ちゃんが不意に横に振り向き、私に言う。充お兄ちゃんは、律お兄ちゃんの言葉を聞いて、賛同するかのように言い、謝ってきた。

「うん、大丈夫だよ。純お兄ちゃんも私のこと気にして来てくれただけだから」

と私は二人にそう告げる。

―――と、その時だった。


━━━━━━━━━━━━━━━ブーーー

と車のクラックションの音が大きく聞こえた瞬間。


私は、充お兄ちゃんにポンッと背中を押され、律お兄ちゃんの腕の中に抱きしめられていた。

「危ない、危ない……」

「本当に危ねーなっ。お前、なんで喋りながら、線越して道路、歩いんでんだよ」

充お兄ちゃんは、膝に手をおけ、はぁはぁと息を荒らしていた。律お兄ちゃんは、私に怒鳴り、ぎゅうっと抱きしめる腕を強めていた。


「ばか、毬!俺らがいなかったら、お前、引かれてたぞ!」

と律お兄ちゃんは、私の肩に顔を寄せ、怒る。


「ご、ご…ごめんなさい!」

と私は、涙目で伝える。そして、充お兄ちゃんが口を開き、パッとした笑顔で言う。

「律、怖いって。毬ちゃんをそんなに責めないで。でも、律は、いつでも真剣だもんな」

と充お兄ちゃんはハハッと微笑んだ。


カラスのかあかあと言う声ともに私たちは、家に辿り着いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

暴君幼なじみは逃がしてくれない~囚われ愛は深く濃く

なかな悠桃
恋愛
暴君な溺愛幼なじみに振り回される女の子のお話。 ※誤字脱字はご了承くださいm(__)m

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

【連載版】 極秘任務で使いたいから自白剤を作ってくれと言った近衛騎士団長が自分語りをしてくる件について

紬あおい
恋愛
侯爵家の落ちこぼれ二女リンネは、唯一の取り柄である薬の調合を活かし、皇宮の薬師部屋で下っ端として働いていた。 そんなある日、近衛騎士団長リースハルトから直々の依頼で、自白剤を作ることになった。 しかし、極秘任務の筈なのに、リースハルトは切々と自分語りを始め、おかしなことに…? タイトルが気に入っていたので、2025年8月15日に公開した短編を、中編〜長編用に全編改稿します。 こちら単独でお読みいただけます。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

処理中です...