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第一章
1追放剣士と王女と魔眼使い
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はぁ、今日もこき使われるのか。きついよ。どうして、俺は毎回、毎回、こんなことしないといけないんだー!
俺は若々しい高校三年生。今日もイケメン風をなびかし廊下を歩く。はずが、どうして、こんなに同級生に頼まれたジュースを教室に運んでるんだ。
「はぁ、くそ」
「頑張ってるね、ありがとな!優しいよな。動いてくれるのお前で良かったよ」
俺にジュースを頼んできた一人の同級生が廊下に出てきた。頼んできたが、俺に気を使ってくれてるのか。俺はうれしくなって、笑顔でジュースを俺の腕の中から取ってもらう。
と、そこに何やらじゃれ合って、走りかけていく同級生たちが勢いよく走って来る。そして、せっかく自販機で買ってきたジュースたちが開いている窓から落ちそうになった。そして、もう一人、とんでもなく走ってくる同級生が来て、手が当たった。
俺はジュースが落ちることに気が取られ、窓から思わず、身を乗り出してしまった。そのまま気持ちいい風に身体が運ばれた。
「大変だよ。まだ若い命がたったのこんなことだけで落ちてしまった」
「本当大変だね」
「かわいそうだよ」
「どうする?」
「どうしようか」
俺の周りに小さな子どもたちがひそひそと小声で話している…。なんだか、落ち着く声だな。
俺はまだこのまま落ち着く子どもたちの声を聞いて寝ていたいな。
「おーい、寝ちゃだめだよ。起きて、起きて!」
とペシペシと俺の頬を叩かれた。うぅ、寝れない。仕方なく、目をゆっくりと開けた。そこには天使のような輪っかが頭に浮かんでいて、天使のはねみたいなのも付いている小さな子どもたちが俺を囲っていた。
俺はこんな状況に今さらながらに驚愕した。
「君たちはなにっ!?ここはどこ!」
「ここ…知りたい?」
「知らない方がいいよ」
「聞いたらもっと驚くからね」
「覚悟して聞くならいいよ」
「それでも、知りたい!覚悟するから」
俺は身体を起き上がらせて、勢いよく身を乗り出した。
「ここはね………。天国だよ。君は命を落としたの」
「それで、このままではかわいそうだからって僕たちのところに依頼が来たの」
「君はいつも周りの子に優しくしていたよね。なのに命を落とすのは本当にもったいないことなんだ」
「だから、君はある世界に転生者としてあげるね。それと君には僕たちが送ったという証に色々な加護をあげるよ」
「加護?転生者?」
「君はその加護に守られていれば、何が起きても問題ないよ」
「じゃあね。もうここに来るんじゃないよ」
𓏸𓈒𓂃
「ティモテ・ベルナールの死刑を始める」
「ちょ、待て。待て待て、俺の気持ちが整理ついてないから」
俺はこの異世界に転生して、さらにイケメンになっていた。白金髪な髪色に透き通るように綺麗な赤い目。それと、これまで使いこなしてきた、大事な剣に愛する人。俺にこれ以上の幸せはないよ。
「よし、いいよ。死刑始めてもらって」
「なんなんだ。お前は。てか、早くそいつの首を落とせ!」
「はっ!アレン様」
「ちょっと待ちなさい!私が許さないわ!ティモテ様を離して!」
ティモテとアレンは同時にエメ王女の声に顔を上げた。
「エメ…………」
「エメ様…………」
「私の命令よ。言うこと聞けないのかしら。それなら、私もティモテ様と一緒に首を落とすわ」
「エメ!何言っているんだ」
「そうよ、エメ。何を言っているの!」
「お父様、お母様。私は小さい頃からティモテ様と遊んでいたのよ。アレンとも…。3人でよく遊んでいたのよ」
エメ王女は必死に潔白な顔で話す。
とその瞬間にティモテは近衛兵の抑えが緩くなったの見計らって飛び出した。
そして、それに気付いたエメ王女のお父様は強い気迫で声を上げた。
「追放だーーー!ティモテ・ベルナールを追放せよ!」
ティモテはエメ王女の手を引いて、セレスティアル国を飛び出した。
ハッとした執事である、アレンは分厚いメガネを外し、得意である魔眼ですぐにティモテの場所を察知した。そして、アレンは駆けた。
𓏸𓈒𓂃
「エメが助けてくれるなんて、すごくうれしいよ」
「ティモテ様。私はティモテ様のこと小さい頃から大好きだもの」
「エメ」
「どんな事があっても私はティモテ様について行きますわ」
そして、俺とエメは抱きしめあった。
こんな気持ち初めてだ。愛してくれる人がいることがこんなにもうれしいなんて。
俺は転生した地では俺のこの能力に恐れられた。赤い目も人間じゃないと言われた。そして、両親から捨てられた。だが、見つけて来たところがエメのところで本当に良かった。やっぱり、俺の能力は恐れられる。エメの国でも恐れられていたんだな。特にアレンには小さい頃から敵視されたもんな。
「ティモテ様?お疲れのようですわ」
「そうだな。疲れてる」
「一眠りしましょう」
「見つけた……。ティモテにエメ様を」
こいつの能力が憎らしい。僕にはない能力だ。それにこんなにもエメ様を虜にするなんて。僕には魔眼の能力しかない。魔眼使いだ。僕はエメ様のお父様とお母様に認められて、執事になったのに。今日のこの日が来るまではこいつの能力が恐れられずに来た。どうしてこいつは易々とエメ様に近づけれるんだよって、ずっと思ってた。ついに来たチャンスが逆にこいつにとって最高のプレゼントになるなんて。うざいな。
「僕のエメ様だ!…お前なんか離れろ」
「ん………。アレン?」
俺はアレンの声が聞こえた気がして、エメと大木にもたれて寝ていたが目を開けた。
そこにはアレンがいた。何やらギクッとびっくりした顔を浮かべていた。
「起きたのか。ティモテ」
「起きたって、アレンの声がしたから起きたんだ」
「僕の声がしたから起きたって…。なんなんだよ」
「小さい頃から遊んでるんだから、アレンの声くらいすぐに気付くよ」
「……ぐぬ、エメ様と同じようなことを言うな!お前の口からはそんなこと聞きたくない!」
アレンは憤慨した顔で俺に言ってきた。
「アレン…さ、俺のこと嫌い?」
「……あぁ、嫌いだ。僕はお前が嫌いだ!」
「じゃあさ、嫌いならもっと仲良くなれるってことだな!」
「な、な、な、な…………。何言ってるんだ!」
「本当に嫌いなら、3人で遊ばないだろ」
と俺は言って、アレンに微笑んだ。アレンは目を逸らし、俯いた。
「き、嫌いだ。お前なんて。エメ様を守るために3人で遊んだんだ…」
「アレンおいで。寒いからさ、3人で引っ付いて寝ないか? 俺の隣りに来てよ」
「そ、そんなの嫌だ。僕はエメ様の隣りに行く」
「そうか。俺かなしいな~」
俺はそういうとアレンはプイッと逸らし、エメの隣りへと座り込んでもたれた。
𓈒◌
「私ね、ティモテ様がすんごく大好きなの。アレン応援してくれる?」
「エメ様……。僕は…」
「うん」
「僕…は、応援します。エメ様のお気持ちなら」
「ありがとう。アレン。好きよ」
"嫌………。嫌だ。いやだいやだいやだ。エメ様がティモテに取られる。そんなの嫌だ。僕の使命は?僕の居場所は?僕はエメ様のなんなの。"
アレンは、私の大切な執事。一つ年下の可愛い弟的な執事。ティモテ様は一つ年上のとても素敵な方なの。アレンはいつも私のそばにいてくれる。そして、いつも一緒に勉強をして来た。ティモテ様は私たちが学校に行っている間に何をしている方なのかは分からない。でも、とても頭のいいお方なの。能力も高くて、まるでもっと年上のように思えてくる。私は14歳でアレンは13歳。そして、ティモテ様は15歳。国の中でとても早い歳で結婚式を上げることになった私とティモテ様。本当にうれしかった。
たとえ、ティモテ様が恐ろしい能力を持っていようと私は構わない。私はティモテ様をずっと愛しているもの。
なのに、アレンがこんなことをするなんて、私は驚いた。私がティモテ様を守るわ。
俺は若々しい高校三年生。今日もイケメン風をなびかし廊下を歩く。はずが、どうして、こんなに同級生に頼まれたジュースを教室に運んでるんだ。
「はぁ、くそ」
「頑張ってるね、ありがとな!優しいよな。動いてくれるのお前で良かったよ」
俺にジュースを頼んできた一人の同級生が廊下に出てきた。頼んできたが、俺に気を使ってくれてるのか。俺はうれしくなって、笑顔でジュースを俺の腕の中から取ってもらう。
と、そこに何やらじゃれ合って、走りかけていく同級生たちが勢いよく走って来る。そして、せっかく自販機で買ってきたジュースたちが開いている窓から落ちそうになった。そして、もう一人、とんでもなく走ってくる同級生が来て、手が当たった。
俺はジュースが落ちることに気が取られ、窓から思わず、身を乗り出してしまった。そのまま気持ちいい風に身体が運ばれた。
「大変だよ。まだ若い命がたったのこんなことだけで落ちてしまった」
「本当大変だね」
「かわいそうだよ」
「どうする?」
「どうしようか」
俺の周りに小さな子どもたちがひそひそと小声で話している…。なんだか、落ち着く声だな。
俺はまだこのまま落ち着く子どもたちの声を聞いて寝ていたいな。
「おーい、寝ちゃだめだよ。起きて、起きて!」
とペシペシと俺の頬を叩かれた。うぅ、寝れない。仕方なく、目をゆっくりと開けた。そこには天使のような輪っかが頭に浮かんでいて、天使のはねみたいなのも付いている小さな子どもたちが俺を囲っていた。
俺はこんな状況に今さらながらに驚愕した。
「君たちはなにっ!?ここはどこ!」
「ここ…知りたい?」
「知らない方がいいよ」
「聞いたらもっと驚くからね」
「覚悟して聞くならいいよ」
「それでも、知りたい!覚悟するから」
俺は身体を起き上がらせて、勢いよく身を乗り出した。
「ここはね………。天国だよ。君は命を落としたの」
「それで、このままではかわいそうだからって僕たちのところに依頼が来たの」
「君はいつも周りの子に優しくしていたよね。なのに命を落とすのは本当にもったいないことなんだ」
「だから、君はある世界に転生者としてあげるね。それと君には僕たちが送ったという証に色々な加護をあげるよ」
「加護?転生者?」
「君はその加護に守られていれば、何が起きても問題ないよ」
「じゃあね。もうここに来るんじゃないよ」
𓏸𓈒𓂃
「ティモテ・ベルナールの死刑を始める」
「ちょ、待て。待て待て、俺の気持ちが整理ついてないから」
俺はこの異世界に転生して、さらにイケメンになっていた。白金髪な髪色に透き通るように綺麗な赤い目。それと、これまで使いこなしてきた、大事な剣に愛する人。俺にこれ以上の幸せはないよ。
「よし、いいよ。死刑始めてもらって」
「なんなんだ。お前は。てか、早くそいつの首を落とせ!」
「はっ!アレン様」
「ちょっと待ちなさい!私が許さないわ!ティモテ様を離して!」
ティモテとアレンは同時にエメ王女の声に顔を上げた。
「エメ…………」
「エメ様…………」
「私の命令よ。言うこと聞けないのかしら。それなら、私もティモテ様と一緒に首を落とすわ」
「エメ!何言っているんだ」
「そうよ、エメ。何を言っているの!」
「お父様、お母様。私は小さい頃からティモテ様と遊んでいたのよ。アレンとも…。3人でよく遊んでいたのよ」
エメ王女は必死に潔白な顔で話す。
とその瞬間にティモテは近衛兵の抑えが緩くなったの見計らって飛び出した。
そして、それに気付いたエメ王女のお父様は強い気迫で声を上げた。
「追放だーーー!ティモテ・ベルナールを追放せよ!」
ティモテはエメ王女の手を引いて、セレスティアル国を飛び出した。
ハッとした執事である、アレンは分厚いメガネを外し、得意である魔眼ですぐにティモテの場所を察知した。そして、アレンは駆けた。
𓏸𓈒𓂃
「エメが助けてくれるなんて、すごくうれしいよ」
「ティモテ様。私はティモテ様のこと小さい頃から大好きだもの」
「エメ」
「どんな事があっても私はティモテ様について行きますわ」
そして、俺とエメは抱きしめあった。
こんな気持ち初めてだ。愛してくれる人がいることがこんなにもうれしいなんて。
俺は転生した地では俺のこの能力に恐れられた。赤い目も人間じゃないと言われた。そして、両親から捨てられた。だが、見つけて来たところがエメのところで本当に良かった。やっぱり、俺の能力は恐れられる。エメの国でも恐れられていたんだな。特にアレンには小さい頃から敵視されたもんな。
「ティモテ様?お疲れのようですわ」
「そうだな。疲れてる」
「一眠りしましょう」
「見つけた……。ティモテにエメ様を」
こいつの能力が憎らしい。僕にはない能力だ。それにこんなにもエメ様を虜にするなんて。僕には魔眼の能力しかない。魔眼使いだ。僕はエメ様のお父様とお母様に認められて、執事になったのに。今日のこの日が来るまではこいつの能力が恐れられずに来た。どうしてこいつは易々とエメ様に近づけれるんだよって、ずっと思ってた。ついに来たチャンスが逆にこいつにとって最高のプレゼントになるなんて。うざいな。
「僕のエメ様だ!…お前なんか離れろ」
「ん………。アレン?」
俺はアレンの声が聞こえた気がして、エメと大木にもたれて寝ていたが目を開けた。
そこにはアレンがいた。何やらギクッとびっくりした顔を浮かべていた。
「起きたのか。ティモテ」
「起きたって、アレンの声がしたから起きたんだ」
「僕の声がしたから起きたって…。なんなんだよ」
「小さい頃から遊んでるんだから、アレンの声くらいすぐに気付くよ」
「……ぐぬ、エメ様と同じようなことを言うな!お前の口からはそんなこと聞きたくない!」
アレンは憤慨した顔で俺に言ってきた。
「アレン…さ、俺のこと嫌い?」
「……あぁ、嫌いだ。僕はお前が嫌いだ!」
「じゃあさ、嫌いならもっと仲良くなれるってことだな!」
「な、な、な、な…………。何言ってるんだ!」
「本当に嫌いなら、3人で遊ばないだろ」
と俺は言って、アレンに微笑んだ。アレンは目を逸らし、俯いた。
「き、嫌いだ。お前なんて。エメ様を守るために3人で遊んだんだ…」
「アレンおいで。寒いからさ、3人で引っ付いて寝ないか? 俺の隣りに来てよ」
「そ、そんなの嫌だ。僕はエメ様の隣りに行く」
「そうか。俺かなしいな~」
俺はそういうとアレンはプイッと逸らし、エメの隣りへと座り込んでもたれた。
𓈒◌
「私ね、ティモテ様がすんごく大好きなの。アレン応援してくれる?」
「エメ様……。僕は…」
「うん」
「僕…は、応援します。エメ様のお気持ちなら」
「ありがとう。アレン。好きよ」
"嫌………。嫌だ。いやだいやだいやだ。エメ様がティモテに取られる。そんなの嫌だ。僕の使命は?僕の居場所は?僕はエメ様のなんなの。"
アレンは、私の大切な執事。一つ年下の可愛い弟的な執事。ティモテ様は一つ年上のとても素敵な方なの。アレンはいつも私のそばにいてくれる。そして、いつも一緒に勉強をして来た。ティモテ様は私たちが学校に行っている間に何をしている方なのかは分からない。でも、とても頭のいいお方なの。能力も高くて、まるでもっと年上のように思えてくる。私は14歳でアレンは13歳。そして、ティモテ様は15歳。国の中でとても早い歳で結婚式を上げることになった私とティモテ様。本当にうれしかった。
たとえ、ティモテ様が恐ろしい能力を持っていようと私は構わない。私はティモテ様をずっと愛しているもの。
なのに、アレンがこんなことをするなんて、私は驚いた。私がティモテ様を守るわ。
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