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五章 アホ姫とシスコン王子
アホ姫とシスコン王子 6
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次の日の朝。
僕はリトが起きる前にするりと彼女の拘束から抜け出し、久しぶりのレトラバの朝を満喫すべく外へと向かった。
まず最初はどこに行こうかな、と思い再現魔法で扉を開けると、シュナの家の玄関先に前までなかったはずの犬小屋が二つできていた。
なんか、ほっといた方がいいような気がする……。
絶対ロクなもんじゃない……。
でも読者様の「だよな」のために、覗いておこうかな?
「……」
よし。ちょっとだけ……。
僕は忍び足で恐る恐る小屋の後ろから近付いていく。
「しゅるるる……」
「ぐぉぉー…… ぐぉぉー……」
寝息、だよね。本気、なんだね……。
もう大体予想はつくが、そそっと回り込んだ僕はゆっくりと入り口から中を覗いた。
丁度その時斜めから朝陽が射し込みカッパハゲがキラリと光る。
―――目、目がぁぁ!
「み、みぃ!」
なんてトラップだ!
こんな悪どいハゲ、誰が此処に置いたんだ!
僕は両手で目を押さえながらその場でジタバタと転がった。
「ぐ、ぐ……。なん、だ、騒が、しい……」
「しゅるるる……」
隣の全裸は起きなかったみたいだが、流石に軒先でこれだけ騒いだせいでカッパハゲが起き出してしまった。
そして僕が視力を失い動けないことをいいことに、バカ竜は犬小屋から這い出し「おぉ! 小さき獣の親友よ!」と僕の両脇に手を入れて持ち上げてきた。
「心配したぞ! やっと動けるようになったようだな!」
い、意外……!
コイツがマトモに僕のことを心配してくれるなんて……。
僕はバカ竜の言葉に全力猫パンチしようと振りかざした拳をそっと下げる。
「あ、ありがとう。心配かけたね」
「ははは! 気にするな親友よ! 貴様がいなければ、女性たちが悲しむであろう!」
「……?」
「大体貴様はなんて羨ましい境遇なんだ!! 少し大怪我負っただけで女性たちが涙を流し! あまつさえ幼き美少女にずっと抱かれたまま三日三晩過ごすとは!」
僕を掴んでいるバカ竜の手に段々と力が入ってきた。
そして眩んでいた視力が少しずつ回復してくると、バカ竜が僕を睨んでいる形相がボンヤリとだが分かってくる。
「我輩がこうやって小さき……、ではなく、尊きお姉様の軒先で番犬のように護衛していたというにも関わらず! 毎日訪ねてくる女性たちは口々に「ニート!」 「ネコちゃん!」だ!! 我輩の立場は一体どうなるんだ!! 少しは女性たちも我輩に胸の柔らかさを……」
「再現魔法、ポ○イ・ザ・セーラーマン……♪」
白黒時代の懐かしいフレーズを口ずさんだ僕の右腕が、モリモリと三倍は膨れ上がる。
「へ……!?」
「全力猫パァァァンチッ!!」
「ぐぼっはらぁしょぉぉぉっ!!」
バキバキバキバキッ!!
再現魔法で身体能力を全開で強化した僕の猫パンチはバカ竜を犬小屋ごと遠くに吹き飛ばした。
ついでに隣の全裸も……。
昔懐かしのキラーン! という演出と共にバカ竜たちの姿は空の彼方へと消え去った。
「ふぅー……」
動いたらお腹減っちゃった……。
メイド服のオッサンのとこで、久しぶりに美味しいササミ貰ってこようっと。
そう思い立った僕はルンルン気分で懐かしのギルドへと早足で歩いて行った。
「に、に、に……」
―――どったの、先生?
「みぃ?」
ギルドへと入った僕はササミ欲しさに真っ先にオッサンの部屋へ寝ているところを突撃したのだが、さっきからネグリジェ姿のオッサンが目を見開いて「に」しか言わない。
てか何でネグリジェ!?
前まで普通の寝間着だったじゃない!!
とうとう生きる世界を開拓したの!?
「に、に、に……、に゛い゛ぃぃぃぃぃどぉぉぉぉぉぉぢゃあ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
うおおぉぉぉぉ!
いでででででで!!
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔を僕の身体に擦り付け、大声をあげて本気で抱きついてきた。
「う、う、うぅぅ……、あ゛あ゛ぁぁぁぁぁ! う゛わぁぁぁあ゛あ゛ぁぁぁぁ……!!」
何で本気で泣くの!?
そんなに寂しかったの!?
いつもだったら容赦なく猫パンチを連打するところなんだけど……。
「に゛い゛いぃぃぃぃぃどお゛ぉぉぉぉぢゃあ゛ああぁぁぁぁぁぁん……! う゛わぁぁぁあ゛ああぁぁあぁぁぁぁ……!」
もういいよ……。
好きなだけ髭ジョリジョリしなよ……。
「みぃ……」
ぽふぽふ。
僕はオッサンの頭を肉球で優しく撫でてあげた。
子供のように泣きじゃくっていたオッサンがやっと泣き止んだタイミングを見計らって、僕は「みぃぃ!」と朝ゴハンのササミをおねだりした。
「ぐすっ……。ま、待ってね、ニートちゃん。今、朝ゴハンあげるからね……」
そう言ってオッサンは立ち上がると、おもむろに化粧棚からササミの燻製を二切れ、僕専用のゴハン皿にのせてくれた。
「みぃぃ!」
僕は勢いよくそのササミにかぶり付く。
「ガッツガツ……。ガッツガツ……」
―――うめぇぇぇ!
「みぃぃぃ!」
僕はペロッと一切れ平らげると、直ぐ様次の一切れへと口を移した。
「ニートちゃん……。ぐすっ……」
オッサンが僕の背中を撫でながら目元の涙を拭って微笑む。
「みぃ! ガッツガツ……」
なんでそんなに泣いてるのか知らないけど、僕は今ご機嫌です。
サァサァミィィうまぁぁぁぁぁいぃぃ!!
「いい食べッぷり。ニートちゃん、もっと食べる?」
二切れ目を食べ終わった僕にオッサンが撫でながらそう尋ねてくる。
というかさっきから気になってるんだけど、絶対オカマ入ってるよね? ねぇ!
「みぃぃ!」
そういう気持ちを込めてオッサンを見上げながら鳴き声をあげると、オッサンが嬉しそうに僕のゴハン皿に追加のササミを入れてくれた。
「みぃぃ!」
―――ありがとう、おっさん!
「ガッツガツ……。ガッツガツ……」
「それにしても、暫く見ない内に大きくなったのね……」
そうなの?
成長してるかどうかって、自分じゃ分かり辛いんだよね。
特に猫の目線なんて人間の頃に比べれば大した差はないし。
後でシュナに聞いてみよ。
そんなことをしていると、階下からドタドタと走る音が聞こえてきた。
バタン!
「ぎ、ギルド長! さっきから変な雄叫びあげて……」
「に、ニート! 元気になったのね!」
勢いよく扉を開けて入って来たのは受付嬢でハルカの妹分のナジラと、僕のせいで落武者スタイルになってしまったライアートだった。
「雄叫びですって! ライアート!!」
オッサンがネグリジェの裾を翻し、ライアートの胸倉を掴み力任せに高く掲げる。
てか言葉使い!
絶対オカマ入ってるでしょ!
僕は巻き込まれないように素早くナジラの胸元に飛び乗ると、彼女は「おー、よしよし」と嬉しそうに僕の顎の下を撫でてくれる。
「もう一辺言ってみなさい! 誰が雄叫びあげてるオカマですって!?」
「い、い……、いって、ない……」
そこまでは言ってなかったと思うけど。ライアートだからいいや。
「あたしだってね! 好きでこんな言葉使いになってる訳じゃないのよ! 獣人族は半年に十日くる発情期になると、男と女のバランスが崩れてこうなっちゃうのよ!!」
ギリギリ……!
「く、く、くる、しぃ……」
つまり今の時期の獣人族は、種族揃って変態になっていると……。
ブルブル……。
僕を抱いている腕を通してナジラが震えているのが感じられる。
きっと僕と同じ想像をしてしまったんだろう。
絶対にオッサンの故郷には近付かないと、僕は心に固く誓うのだった。
僕はリトが起きる前にするりと彼女の拘束から抜け出し、久しぶりのレトラバの朝を満喫すべく外へと向かった。
まず最初はどこに行こうかな、と思い再現魔法で扉を開けると、シュナの家の玄関先に前までなかったはずの犬小屋が二つできていた。
なんか、ほっといた方がいいような気がする……。
絶対ロクなもんじゃない……。
でも読者様の「だよな」のために、覗いておこうかな?
「……」
よし。ちょっとだけ……。
僕は忍び足で恐る恐る小屋の後ろから近付いていく。
「しゅるるる……」
「ぐぉぉー…… ぐぉぉー……」
寝息、だよね。本気、なんだね……。
もう大体予想はつくが、そそっと回り込んだ僕はゆっくりと入り口から中を覗いた。
丁度その時斜めから朝陽が射し込みカッパハゲがキラリと光る。
―――目、目がぁぁ!
「み、みぃ!」
なんてトラップだ!
こんな悪どいハゲ、誰が此処に置いたんだ!
僕は両手で目を押さえながらその場でジタバタと転がった。
「ぐ、ぐ……。なん、だ、騒が、しい……」
「しゅるるる……」
隣の全裸は起きなかったみたいだが、流石に軒先でこれだけ騒いだせいでカッパハゲが起き出してしまった。
そして僕が視力を失い動けないことをいいことに、バカ竜は犬小屋から這い出し「おぉ! 小さき獣の親友よ!」と僕の両脇に手を入れて持ち上げてきた。
「心配したぞ! やっと動けるようになったようだな!」
い、意外……!
コイツがマトモに僕のことを心配してくれるなんて……。
僕はバカ竜の言葉に全力猫パンチしようと振りかざした拳をそっと下げる。
「あ、ありがとう。心配かけたね」
「ははは! 気にするな親友よ! 貴様がいなければ、女性たちが悲しむであろう!」
「……?」
「大体貴様はなんて羨ましい境遇なんだ!! 少し大怪我負っただけで女性たちが涙を流し! あまつさえ幼き美少女にずっと抱かれたまま三日三晩過ごすとは!」
僕を掴んでいるバカ竜の手に段々と力が入ってきた。
そして眩んでいた視力が少しずつ回復してくると、バカ竜が僕を睨んでいる形相がボンヤリとだが分かってくる。
「我輩がこうやって小さき……、ではなく、尊きお姉様の軒先で番犬のように護衛していたというにも関わらず! 毎日訪ねてくる女性たちは口々に「ニート!」 「ネコちゃん!」だ!! 我輩の立場は一体どうなるんだ!! 少しは女性たちも我輩に胸の柔らかさを……」
「再現魔法、ポ○イ・ザ・セーラーマン……♪」
白黒時代の懐かしいフレーズを口ずさんだ僕の右腕が、モリモリと三倍は膨れ上がる。
「へ……!?」
「全力猫パァァァンチッ!!」
「ぐぼっはらぁしょぉぉぉっ!!」
バキバキバキバキッ!!
再現魔法で身体能力を全開で強化した僕の猫パンチはバカ竜を犬小屋ごと遠くに吹き飛ばした。
ついでに隣の全裸も……。
昔懐かしのキラーン! という演出と共にバカ竜たちの姿は空の彼方へと消え去った。
「ふぅー……」
動いたらお腹減っちゃった……。
メイド服のオッサンのとこで、久しぶりに美味しいササミ貰ってこようっと。
そう思い立った僕はルンルン気分で懐かしのギルドへと早足で歩いて行った。
「に、に、に……」
―――どったの、先生?
「みぃ?」
ギルドへと入った僕はササミ欲しさに真っ先にオッサンの部屋へ寝ているところを突撃したのだが、さっきからネグリジェ姿のオッサンが目を見開いて「に」しか言わない。
てか何でネグリジェ!?
前まで普通の寝間着だったじゃない!!
とうとう生きる世界を開拓したの!?
「に、に、に……、に゛い゛ぃぃぃぃぃどぉぉぉぉぉぉぢゃあ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
うおおぉぉぉぉ!
いでででででで!!
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔を僕の身体に擦り付け、大声をあげて本気で抱きついてきた。
「う、う、うぅぅ……、あ゛あ゛ぁぁぁぁぁ! う゛わぁぁぁあ゛あ゛ぁぁぁぁ……!!」
何で本気で泣くの!?
そんなに寂しかったの!?
いつもだったら容赦なく猫パンチを連打するところなんだけど……。
「に゛い゛いぃぃぃぃぃどお゛ぉぉぉぉぢゃあ゛ああぁぁぁぁぁぁん……! う゛わぁぁぁあ゛ああぁぁあぁぁぁぁ……!」
もういいよ……。
好きなだけ髭ジョリジョリしなよ……。
「みぃ……」
ぽふぽふ。
僕はオッサンの頭を肉球で優しく撫でてあげた。
子供のように泣きじゃくっていたオッサンがやっと泣き止んだタイミングを見計らって、僕は「みぃぃ!」と朝ゴハンのササミをおねだりした。
「ぐすっ……。ま、待ってね、ニートちゃん。今、朝ゴハンあげるからね……」
そう言ってオッサンは立ち上がると、おもむろに化粧棚からササミの燻製を二切れ、僕専用のゴハン皿にのせてくれた。
「みぃぃ!」
僕は勢いよくそのササミにかぶり付く。
「ガッツガツ……。ガッツガツ……」
―――うめぇぇぇ!
「みぃぃぃ!」
僕はペロッと一切れ平らげると、直ぐ様次の一切れへと口を移した。
「ニートちゃん……。ぐすっ……」
オッサンが僕の背中を撫でながら目元の涙を拭って微笑む。
「みぃ! ガッツガツ……」
なんでそんなに泣いてるのか知らないけど、僕は今ご機嫌です。
サァサァミィィうまぁぁぁぁぁいぃぃ!!
「いい食べッぷり。ニートちゃん、もっと食べる?」
二切れ目を食べ終わった僕にオッサンが撫でながらそう尋ねてくる。
というかさっきから気になってるんだけど、絶対オカマ入ってるよね? ねぇ!
「みぃぃ!」
そういう気持ちを込めてオッサンを見上げながら鳴き声をあげると、オッサンが嬉しそうに僕のゴハン皿に追加のササミを入れてくれた。
「みぃぃ!」
―――ありがとう、おっさん!
「ガッツガツ……。ガッツガツ……」
「それにしても、暫く見ない内に大きくなったのね……」
そうなの?
成長してるかどうかって、自分じゃ分かり辛いんだよね。
特に猫の目線なんて人間の頃に比べれば大した差はないし。
後でシュナに聞いてみよ。
そんなことをしていると、階下からドタドタと走る音が聞こえてきた。
バタン!
「ぎ、ギルド長! さっきから変な雄叫びあげて……」
「に、ニート! 元気になったのね!」
勢いよく扉を開けて入って来たのは受付嬢でハルカの妹分のナジラと、僕のせいで落武者スタイルになってしまったライアートだった。
「雄叫びですって! ライアート!!」
オッサンがネグリジェの裾を翻し、ライアートの胸倉を掴み力任せに高く掲げる。
てか言葉使い!
絶対オカマ入ってるでしょ!
僕は巻き込まれないように素早くナジラの胸元に飛び乗ると、彼女は「おー、よしよし」と嬉しそうに僕の顎の下を撫でてくれる。
「もう一辺言ってみなさい! 誰が雄叫びあげてるオカマですって!?」
「い、い……、いって、ない……」
そこまでは言ってなかったと思うけど。ライアートだからいいや。
「あたしだってね! 好きでこんな言葉使いになってる訳じゃないのよ! 獣人族は半年に十日くる発情期になると、男と女のバランスが崩れてこうなっちゃうのよ!!」
ギリギリ……!
「く、く、くる、しぃ……」
つまり今の時期の獣人族は、種族揃って変態になっていると……。
ブルブル……。
僕を抱いている腕を通してナジラが震えているのが感じられる。
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