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番外編 ふしぎな夜のおひなさま
8 おひなさまと…(2/5)
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それから自己紹介をしてくれました。
「その通り!オレはポッコロ。人形担当の魔法使いさ」
人形担当?
妖精さんに出会ったことにびっくりして、少し忘れていました。
でもそう聞いて今回の目的を思い出します。
それでわたしは早速質問しました。
「毎日おひなさま達を動かしていたのは、ポッコロさんだよね?
わたし達は今日、それを確かめるために来たんだよ」
そういうと、ポッコロさんは困った顔になって、片方の手を頭にやりました。
「あちゃー。ばれてたのか。
お雛さん達、喜びすぎて、ちゃんと戻れなかったんだな」
そう全然否定しません。
その言葉に、わたしと真美ちゃんは顔を見合わせました。
それから声も揃っていいます。
「じゃあ、やっぱり……!」
ポッコロさんはうなずいて、はっきりいいました。
「そうだよ。オレが毎晩こうやって、お雛さん達が動ける魔法をかけていたのさ」
やっぱりおひなさま達自身じゃなくて、外からの力だったんだね。
そうわたしは自分の勘が当たっていたことがわかりました。
ポッコロさんはその理由を説明してくれます。
「雛人形ってほとんどしまわれていて、外に出ていられる時間が少ないだろ?
そんな湿気た生き方だけじゃなくて、外で元気に遊ばせてやっているのさ」
なるほど。おひなさま達にもそういう楽しい時間がなくちゃね。
クラスのみんなとお話したこともあって、わたしはよくよくうなずきます。
「みんなで何をしているの?」
そうたずねると、ポッコロさんは明るい顔になって答えてくれます。
「いつもは動けずに立ちっぱなしでいるだろ?
だから踊ったり走ったり、そりゃあもう元気だな」
「そうなんだあ」
おひなさま達が元気に遊んでいるのを想像してみます。
うん、とっても楽しそうです。
その様子を思い描いて、わたしは笑顔になりました。
「でもどうして、わたしの家のおひなさまが毎日動いていたんですか?」
真美ちゃんが不思議そうにたずねます。
そうだよね。おひなさまってたくさんの家にあります。
それでも毎日このおひなさまのところに来ているのは、何か理由があるんだよね。
するとポッコロさんは大きくうなずいて、おひなさま達を見ながらいいました。
「それは、ここの雛人形があんまり立派だったから…、つい通い詰めちまった。
どうせ遊ぶなら、大人数の方が楽しいなーと思ってよ」
そう聞いて、わたし達は納得しました。
ここのひな人形は、他のお家よりもずっとたくさんいるもんね。
だからなんだあ。
確かにみんなで遊ぶ方が楽しいです。
今回も心配してくれたクラスのみんなを思い出して、わたしはうなずきます。
今こうやっていることも、そんなみんなに後でお話しなくっちゃね。
妖精さんのしわざだったよっていったら、みんなもびっくりするだろうなあ。
そう考えて、わたしはちょっと楽しくなりました。
それからポッコロさんは、意外な言葉も付け加えます。
「もちろん他の家も見回ってるぜ。
1年に1回、全部の家の雛人形を動かす約束だからな」
そのお話に、わたしはびっくりしてたずねました。
「じゃあ、わたしの家にも来たの?」
するとポッコロさんはしっかりうなずきます。
「ああ。今行ってきたところだよ。
今日は芽吹町の日だからな」
芽吹町とは、わたしの住んでいる町です。
ポッコロさんは、わたしの家の場所も知っているんだね。
そう聞いて、わたしはうれしかったのと残念な気持ちがありました。
うれしいのは、わたしの家のおひなさまも元気に遊べてよかったねということ。
残念なのは、そこにわたしがいなかったことです。
動いたわたしのおひなさま達を見てみたかったなあ。
でも熱心な真美ちゃんがいたからこそ、こうやってお人形の妖精さんに会えたんだもんね。
じゃなかったら、今年もその時間は気付かないまま、寝ていたはずです。
だからそういうことがわかっただけでも良かったなって、思い直しました。
来年はぜひ会ってみたいものです。
そうわたしは、これからに期待しました。
そしてポッコロさんは、もう1つの理由を話してくれます。
「それにここの雛人形さん達、とっても明るくって幸せそうなんだよな。
中には、せっかく動けるようになっても、元気のないのがいるんだ。
せっかく出してもらっても、持ち主に見向きもされないとさびしいんだな」
そうポッコロさんもさびしそうな顔になります。
ポッコロさんは、お人形さん達のための魔法使いです。
だからおひなさま達の気持ちがよくわかるんだろうね。
お人形さんだけじゃなくて、こうやって心がある物は実は多いんです。
わたし達から見ると物だと思う物にも、心はあったりするんだよ。
そういう物達の気持ちがわかる魔法もあります。
それは難しいので、わたしのおじいちゃんがちょっと使えるくらいなんだけどね。
わたしもその気持ちを教えてもらったことがあります。
やっぱりね、みんなに大事にしてもらえると、その物達はとっても喜んでいるようです。
だからそれを知っている魔法使いのわたしも、みんなに物を大切にしてもらいたいなあって思います。
そうしたらわたし達人だけじゃなくて、本当にみんなで幸せな気持ちになれるよね。
そういうふうにつられて、わたしもまじめに思いました。
「その通り!オレはポッコロ。人形担当の魔法使いさ」
人形担当?
妖精さんに出会ったことにびっくりして、少し忘れていました。
でもそう聞いて今回の目的を思い出します。
それでわたしは早速質問しました。
「毎日おひなさま達を動かしていたのは、ポッコロさんだよね?
わたし達は今日、それを確かめるために来たんだよ」
そういうと、ポッコロさんは困った顔になって、片方の手を頭にやりました。
「あちゃー。ばれてたのか。
お雛さん達、喜びすぎて、ちゃんと戻れなかったんだな」
そう全然否定しません。
その言葉に、わたしと真美ちゃんは顔を見合わせました。
それから声も揃っていいます。
「じゃあ、やっぱり……!」
ポッコロさんはうなずいて、はっきりいいました。
「そうだよ。オレが毎晩こうやって、お雛さん達が動ける魔法をかけていたのさ」
やっぱりおひなさま達自身じゃなくて、外からの力だったんだね。
そうわたしは自分の勘が当たっていたことがわかりました。
ポッコロさんはその理由を説明してくれます。
「雛人形ってほとんどしまわれていて、外に出ていられる時間が少ないだろ?
そんな湿気た生き方だけじゃなくて、外で元気に遊ばせてやっているのさ」
なるほど。おひなさま達にもそういう楽しい時間がなくちゃね。
クラスのみんなとお話したこともあって、わたしはよくよくうなずきます。
「みんなで何をしているの?」
そうたずねると、ポッコロさんは明るい顔になって答えてくれます。
「いつもは動けずに立ちっぱなしでいるだろ?
だから踊ったり走ったり、そりゃあもう元気だな」
「そうなんだあ」
おひなさま達が元気に遊んでいるのを想像してみます。
うん、とっても楽しそうです。
その様子を思い描いて、わたしは笑顔になりました。
「でもどうして、わたしの家のおひなさまが毎日動いていたんですか?」
真美ちゃんが不思議そうにたずねます。
そうだよね。おひなさまってたくさんの家にあります。
それでも毎日このおひなさまのところに来ているのは、何か理由があるんだよね。
するとポッコロさんは大きくうなずいて、おひなさま達を見ながらいいました。
「それは、ここの雛人形があんまり立派だったから…、つい通い詰めちまった。
どうせ遊ぶなら、大人数の方が楽しいなーと思ってよ」
そう聞いて、わたし達は納得しました。
ここのひな人形は、他のお家よりもずっとたくさんいるもんね。
だからなんだあ。
確かにみんなで遊ぶ方が楽しいです。
今回も心配してくれたクラスのみんなを思い出して、わたしはうなずきます。
今こうやっていることも、そんなみんなに後でお話しなくっちゃね。
妖精さんのしわざだったよっていったら、みんなもびっくりするだろうなあ。
そう考えて、わたしはちょっと楽しくなりました。
それからポッコロさんは、意外な言葉も付け加えます。
「もちろん他の家も見回ってるぜ。
1年に1回、全部の家の雛人形を動かす約束だからな」
そのお話に、わたしはびっくりしてたずねました。
「じゃあ、わたしの家にも来たの?」
するとポッコロさんはしっかりうなずきます。
「ああ。今行ってきたところだよ。
今日は芽吹町の日だからな」
芽吹町とは、わたしの住んでいる町です。
ポッコロさんは、わたしの家の場所も知っているんだね。
そう聞いて、わたしはうれしかったのと残念な気持ちがありました。
うれしいのは、わたしの家のおひなさまも元気に遊べてよかったねということ。
残念なのは、そこにわたしがいなかったことです。
動いたわたしのおひなさま達を見てみたかったなあ。
でも熱心な真美ちゃんがいたからこそ、こうやってお人形の妖精さんに会えたんだもんね。
じゃなかったら、今年もその時間は気付かないまま、寝ていたはずです。
だからそういうことがわかっただけでも良かったなって、思い直しました。
来年はぜひ会ってみたいものです。
そうわたしは、これからに期待しました。
そしてポッコロさんは、もう1つの理由を話してくれます。
「それにここの雛人形さん達、とっても明るくって幸せそうなんだよな。
中には、せっかく動けるようになっても、元気のないのがいるんだ。
せっかく出してもらっても、持ち主に見向きもされないとさびしいんだな」
そうポッコロさんもさびしそうな顔になります。
ポッコロさんは、お人形さん達のための魔法使いです。
だからおひなさま達の気持ちがよくわかるんだろうね。
お人形さんだけじゃなくて、こうやって心がある物は実は多いんです。
わたし達から見ると物だと思う物にも、心はあったりするんだよ。
そういう物達の気持ちがわかる魔法もあります。
それは難しいので、わたしのおじいちゃんがちょっと使えるくらいなんだけどね。
わたしもその気持ちを教えてもらったことがあります。
やっぱりね、みんなに大事にしてもらえると、その物達はとっても喜んでいるようです。
だからそれを知っている魔法使いのわたしも、みんなに物を大切にしてもらいたいなあって思います。
そうしたらわたし達人だけじゃなくて、本当にみんなで幸せな気持ちになれるよね。
そういうふうにつられて、わたしもまじめに思いました。
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