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第19話「商業ギルドとの対立」
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セリアの予想通り、敵は早くも動き出した。自動調理器の発売から三日後、ガルドの店に商業ギルドの幹部たちが押しかけてきた。
「ガルド・ブラックハンマー、話がある」
先頭に立つのは、商業ギルドの副会長、バルトロメオ・グリードだった。太った中年男性で、いかにも強欲そうな顔をしている。
「何の用だ?」
ガルドは警戒しながら答えた。
「君の店で販売している商品についてだ。ギルドに無許可で新商品を販売するとは、規則違反も甚だしい」
「規則違反?そんな規則があるのか?」
「当然だ。新商品の販売には、ギルドの事前承認が必要だ」
セリアが店の奥から出てきた。
「いつからそんな規則ができたのですか?」
「君は……宮廷魔法使いのセリア・アルクライトか」
バルトロメオの目に明らかな敵意が宿った。
「その通りです。ところで、その規則の根拠法令を教えていただけますか?」
「根拠法令だと?」
「はい。国の法律で定められているのでしょうから、当然根拠があるはずです」
セリアは前世での法務経験を思い出していた。理不尽な要求には、まずは法的根拠を求めることが重要だった。
法令であれば従うなりかいくぐるなりしなければならないが、そうでないならやりようがぐっと広がるからだ。
「そ、それは……ギルドの内部規則だ」
「内部規則でしたら、強制力はありませんね。ガルドはギルドのメンバーですが、商売の自由まで制限される理由はありません」
バルトロメオは言葉に詰まった。
「だ、黙れ! ギルドの決定に従わない者は、商売を続けられないぞ!」
「それは脅迫ですか?」
セリアの声は冷静だったが、その目は鋭かった。
「脅迫だと? そんなつもりではない」
「でしたら、具体的にギルドにどのような不利益があるのか、説明してください」
「それは……その……」
バルトロメオはしどろもどろになった。
「ガルド、君も何か言ったらどうだ」
「俺は何も悪いことはしていない。正当な商売をしているだけだ」
ガルドも毅然として答えた。
「正当な商売だと? 君たちの商品は、既存の商人たちの商売を妨害している」
「それが自由競争というものです」
セリアが割って入った。
「より良い商品を作れば売れる。より悪い商品は売れなくなる。それが健全な市場原理です」
「市場原理だと?そんな綺麗事で商売ができるか」
「綺麗事ではありません。経済の基本です」
セリアは前世で齧った経済学の知識を駆使して説明した。
「独占や談合によって競争を阻害することは、消費者の利益を損ね、経済全体の発展を妨げます」
バルトロメオは理解できないといった表情を見せた。
「と、とにかく、ギルドの決定は絶対だ。従わなければ、取引停止だ」
「取引停止?」
「そうだ。ギルド加盟の商人たちは、君たちとの取引を一切行わない」
これは深刻な脅しだった。商業ギルドは王都の商人の大部分を統括している。
「それは独占禁止法違反ですね」
「どくせんきんしほう?そんな法律はない」
「では、作りましょう」
セリアの言葉に、バルトロメオは困惑した。
「作るって、何を?」
「独占禁止法です。王に提案して、法制化してもらいます」
「ば、馬鹿な!そんなことができるわけがない!」
「私は宮廷魔法使いです。王に直接進言する権限があります」
バルトロメオの顔が青ざめた。
「そ、それは……」
「それに、あなたたちの行為は、王国の経済発展を阻害するものです。国益に反する行為として、厳しく処罰される可能性があります」
セリアは前世でのトラブル対応の経験を活かして、相手を論理的に追い詰めていた。
前世で痛いほど学んだのは、無理が通れば道理が引っ込むということだ。ここは戦いどころだった。
「お、脅しか?」
「事実を述べているだけです」
その時、店の外から別の声が聞こえてきた。
「商業ギルドの皆様は何をされているのですか?」
現れたのは、エリスだった。彼女の後ろには、ルークもいる。
「エリス・フォンテーヌ嬢……」
バルトロメオは更に動揺した。
「セリア、何があったの?」
「商業ギルドが、不当な圧力をかけてきているのよ」
エリスは事情を聞くと、憤慨した。
「それは酷いですね。自由な商売を妨害するなんて」
「エリス嬢、これはギルドの内部問題です。部外者は口を出さないでください」
「部外者?私はフォンテーヌ侯爵家の娘です。この国の貴族として、不正は見過ごせません」
エリスの堂々とした態度に、バルトロメオは圧倒された。
「ルークも証人として、今日の出来事を記録してもらいます」
セリアがルークに視線を向けると、彼は頷いた。
「承知しました。騎士の名誉に賭けて、公正に記録いたします」
バルトロメオは完全に劣勢に追い込まれた。
「わ、分かった! 今日のところは引き下がろう」
「賢明な判断です」
「だが、これで終わったと思うな」
捨て台詞を残して、バルトロメオたちは去っていった。
「災難だったな、ガルド」
ルークが同情した。
「いや、セリアのおかげで助かった。一人だったら、屈服していたかもしれない」
「でも、まだ終わりじゃないわ」
セリアは冷静だった。
「彼らは必ず別の手段で攻撃してくる」
「どんな手段だ?」
「嫌がらせ、風評被害、原材料の調達妨害……やり方はいくらでもある」
セリアは前世で経験した、大企業による中小企業いじめを思い出していた。
下請法という盾があってなお、中小企業いじめはなくならないのだ。
この時代ではもっと酷いことになるだろう。
「それじゃあ、どうすればいい?」
「先手を打つのよ」
セリアの目に、決意の光が宿った。
「王に独占禁止法の制定を提案し、同時に商業ギルドの不正を告発する」
「本当にそんなことができるのか?」
「やってみなければ分からないわ。でも、正義は私たちの側にある」
翌日、セリアは王宮に向かった。王に商業ギルドの問題を報告し、新しい法律の必要性を説明した。
「なるほど、確かに問題だな」
王は真剣に聞いていた。
「自由な競争こそが、経済発展の原動力です。それを阻害する行為は、国益に反します」
「君の提案を検討してみよう」
一週間後、王は商業ギルドの幹部たちを呼び出した。
「商業ギルドは、新規参入者に対する不当な妨害行為を即座に停止せよ」
「陛下、それは誤解です」
「誤解?証拠はここにある」
王はルークが作成した報告書を示した。
「今後、このような行為が確認された場合は、王命を以てギルドの解散も辞さぬ」
バルトロメオたちは、完全に屈服した。
「申し訳ございませんでした」
こうして、商業ギルドとの対立は、セリアたちの勝利で終わった。
「やったね、セリア」
エリスが嬉しそうに言った。
「でも、これで安心してはいけないわ。まだまだ戦いは続く」
セリアは次の展開を見据えていた。真の改革は、まだ始まったばかりだった。
「ガルド・ブラックハンマー、話がある」
先頭に立つのは、商業ギルドの副会長、バルトロメオ・グリードだった。太った中年男性で、いかにも強欲そうな顔をしている。
「何の用だ?」
ガルドは警戒しながら答えた。
「君の店で販売している商品についてだ。ギルドに無許可で新商品を販売するとは、規則違反も甚だしい」
「規則違反?そんな規則があるのか?」
「当然だ。新商品の販売には、ギルドの事前承認が必要だ」
セリアが店の奥から出てきた。
「いつからそんな規則ができたのですか?」
「君は……宮廷魔法使いのセリア・アルクライトか」
バルトロメオの目に明らかな敵意が宿った。
「その通りです。ところで、その規則の根拠法令を教えていただけますか?」
「根拠法令だと?」
「はい。国の法律で定められているのでしょうから、当然根拠があるはずです」
セリアは前世での法務経験を思い出していた。理不尽な要求には、まずは法的根拠を求めることが重要だった。
法令であれば従うなりかいくぐるなりしなければならないが、そうでないならやりようがぐっと広がるからだ。
「そ、それは……ギルドの内部規則だ」
「内部規則でしたら、強制力はありませんね。ガルドはギルドのメンバーですが、商売の自由まで制限される理由はありません」
バルトロメオは言葉に詰まった。
「だ、黙れ! ギルドの決定に従わない者は、商売を続けられないぞ!」
「それは脅迫ですか?」
セリアの声は冷静だったが、その目は鋭かった。
「脅迫だと? そんなつもりではない」
「でしたら、具体的にギルドにどのような不利益があるのか、説明してください」
「それは……その……」
バルトロメオはしどろもどろになった。
「ガルド、君も何か言ったらどうだ」
「俺は何も悪いことはしていない。正当な商売をしているだけだ」
ガルドも毅然として答えた。
「正当な商売だと? 君たちの商品は、既存の商人たちの商売を妨害している」
「それが自由競争というものです」
セリアが割って入った。
「より良い商品を作れば売れる。より悪い商品は売れなくなる。それが健全な市場原理です」
「市場原理だと?そんな綺麗事で商売ができるか」
「綺麗事ではありません。経済の基本です」
セリアは前世で齧った経済学の知識を駆使して説明した。
「独占や談合によって競争を阻害することは、消費者の利益を損ね、経済全体の発展を妨げます」
バルトロメオは理解できないといった表情を見せた。
「と、とにかく、ギルドの決定は絶対だ。従わなければ、取引停止だ」
「取引停止?」
「そうだ。ギルド加盟の商人たちは、君たちとの取引を一切行わない」
これは深刻な脅しだった。商業ギルドは王都の商人の大部分を統括している。
「それは独占禁止法違反ですね」
「どくせんきんしほう?そんな法律はない」
「では、作りましょう」
セリアの言葉に、バルトロメオは困惑した。
「作るって、何を?」
「独占禁止法です。王に提案して、法制化してもらいます」
「ば、馬鹿な!そんなことができるわけがない!」
「私は宮廷魔法使いです。王に直接進言する権限があります」
バルトロメオの顔が青ざめた。
「そ、それは……」
「それに、あなたたちの行為は、王国の経済発展を阻害するものです。国益に反する行為として、厳しく処罰される可能性があります」
セリアは前世でのトラブル対応の経験を活かして、相手を論理的に追い詰めていた。
前世で痛いほど学んだのは、無理が通れば道理が引っ込むということだ。ここは戦いどころだった。
「お、脅しか?」
「事実を述べているだけです」
その時、店の外から別の声が聞こえてきた。
「商業ギルドの皆様は何をされているのですか?」
現れたのは、エリスだった。彼女の後ろには、ルークもいる。
「エリス・フォンテーヌ嬢……」
バルトロメオは更に動揺した。
「セリア、何があったの?」
「商業ギルドが、不当な圧力をかけてきているのよ」
エリスは事情を聞くと、憤慨した。
「それは酷いですね。自由な商売を妨害するなんて」
「エリス嬢、これはギルドの内部問題です。部外者は口を出さないでください」
「部外者?私はフォンテーヌ侯爵家の娘です。この国の貴族として、不正は見過ごせません」
エリスの堂々とした態度に、バルトロメオは圧倒された。
「ルークも証人として、今日の出来事を記録してもらいます」
セリアがルークに視線を向けると、彼は頷いた。
「承知しました。騎士の名誉に賭けて、公正に記録いたします」
バルトロメオは完全に劣勢に追い込まれた。
「わ、分かった! 今日のところは引き下がろう」
「賢明な判断です」
「だが、これで終わったと思うな」
捨て台詞を残して、バルトロメオたちは去っていった。
「災難だったな、ガルド」
ルークが同情した。
「いや、セリアのおかげで助かった。一人だったら、屈服していたかもしれない」
「でも、まだ終わりじゃないわ」
セリアは冷静だった。
「彼らは必ず別の手段で攻撃してくる」
「どんな手段だ?」
「嫌がらせ、風評被害、原材料の調達妨害……やり方はいくらでもある」
セリアは前世で経験した、大企業による中小企業いじめを思い出していた。
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この時代ではもっと酷いことになるだろう。
「それじゃあ、どうすればいい?」
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セリアの目に、決意の光が宿った。
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「本当にそんなことができるのか?」
「やってみなければ分からないわ。でも、正義は私たちの側にある」
翌日、セリアは王宮に向かった。王に商業ギルドの問題を報告し、新しい法律の必要性を説明した。
「なるほど、確かに問題だな」
王は真剣に聞いていた。
「自由な競争こそが、経済発展の原動力です。それを阻害する行為は、国益に反します」
「君の提案を検討してみよう」
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「陛下、それは誤解です」
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「申し訳ございませんでした」
こうして、商業ギルドとの対立は、セリアたちの勝利で終わった。
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