【完結】俺の愛車カローラが異世界で最強マシンになって美少女AIと一緒に王女様を救うことになった件

きゅちゃん

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第8話:真の黒幕との最終決戦と、永遠の愛の誓い

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甘いキスの余韻に浸る間もなく、突然空が暗雲に覆われた。

「なんだ?急に天気が……」

その時、不気味な笑い声が王都全体に響き渡った。

「クククク……面白い余興を見せてもらった」

空中に巨大な魔法陣が現れ、そこから黒いローブを纏った男が降臨した。年の頃は50代、長い白髪に赤い瞳、そして邪悪なオーラを全身から放っている。

「ガルガンド皇帝……ダークネス・アルカード!」

ライトフェル王が震え声で呟いた。

「久しぶりだな、旧友よ」

アルカードが嘲笑うように王を見下ろした。

「まさか、直接来るとは……」

「愚かなガルドが失敗したからな。直接始末しに来てやった」

アルカードの視線が俺たちに向けられた。

「ほう……聖剣を手にした小僧がいるではないか。そして、なかなか美しい王女も」

アルカードがエリアを見て舌なめずりした。

「その娘、気に入った。我が妃にしてやろう」

「ふざけるな!」

俺は聖剣を構えた。

「エリアには指一本触れさせない!」

「小僧が生意気な!」

アルカードが手を振ると、黒い稲妻が俺を襲った。俺は咄嗟に【聖なる盾】で防いだが、その威力は今まで戦った敵とは桁違いだった。

『マスター、この敵は危険です!魔力量が測定不能です!』

カレンの警告が聞こえる。

「どれほど強いんだ……」

「クククク、驚いたか?我は500年生きる大魔導師。貴様ごときが勝てる相手ではない」

アルカードが詠唱を始めた。

「【死の嵐】!」

黒い竜巻が発生し、王都の建物を次々と破壊していく。

「みんな逃げろ!」

『マスター、聖光戦車で空中戦を仕掛けましょう!』

「そうだな!みんな、乗り込め!」

俺たちは聖光戦車に飛び乗った。エリア、アレン、セラ、そしてガルド王子と王も一緒だ。

「父上とガルドは安全な場所に——」

「いや」王が首を振った。「これは我が国の戦いだ。最後まで見届けさせてくれ」

「父上……」

エリアが感動の表情を浮かべた。

『空中戦闘モード、起動!』

聖光戦車が空高く舞い上がる。アルカードと同じ高度まで上昇した。

「ほう、空を飛ぶ馬車とは珍しい。だが——」

アルカードが指を弾くと、巨大な黒い鳥のような魔物が現れた。

「我にはデスレイヴンがいる!」

デスレイヴンは翼を広げると50メートルはある巨大な鳥だった。その翼から黒い羽根が無数に飛んでくる。

『回避運動!』

カレンの操縦で聖光戦車が空中で縦横無尽に動き回る。しかし敵の攻撃は激しい。

「このままじゃ……」

その時、アレンが立ち上がった。

「慎也さん、僕に考えがあります」

「何だ?」

「僕とセラで囮になります。その隙に皇帝を叩いてください」

「危険すぎる!」

「大丈夫です」セラも頷いた。「私たちを信じてください」

俺は迷ったが、二人の真剣な表情を見て決断した。

「分かった。気をつけろよ」

アレンとセラがペガサスに乗り換えて聖光戦車から飛び出した。

「おい、化け鳥!こっちだ!」

「【氷結魔法・絶対零度】!」

アレンとセラの連携攻撃がデスレイヴンを引きつける。

「今だ!皇帝を直接狙う!」

『【聖光砲】発射!』

純白の光線がアルカードに向かう。しかし——

「甘い!【暗黒障壁】!」

アルカードの前に黒い壁が現れ、攻撃を完全に防いだ。

「そんな攻撃で我を倒せると思ったか?」

アルカードが反撃の魔法を放つ。

「【魔界召喚】!」

空間が裂け、そこから悪魔のような魔物たちが大量に現れた。

「数が多すぎる……」

その時、エリアが俺の手を握った。

「慎也様、もう一度【ロイヤルモード】を使いましょう」

「でも、さっき使ったばかりで、君の体に負担が——」

「大丈夫です」エリアが微笑んだ。「慎也様と一緒なら、どんな困難でも乗り越えられます」

『私も全力でサポートします!』

カレンも協力してくれる。

「よし、やろう!」

俺たちは再び意識を融合させた。今度は前回よりもさらに深いレベルで。

『【アルティメット・ロイヤルモード】起動!』

聖光戦車が巨大な光の騎士の姿に変形した。背中に六枚の翼を持つ、まさに大天使のような姿だ。

「これは……すごい……」

ガルド王子が呟いた。

「エリアの力と慎也殿の力が完全に一体化している……」

「なんだと!?そんな力が……」

アルカードが初めて焦りの表情を見せた。

「だが、まだ我の方が上だ!【究極暗黒魔法・世界終焉】!」

アルカードが最大の魔法を詠唱し始めた。空が真っ黒に染まり、世界そのものが消滅しそうな恐ろしい力が集まってくる。

『マスター、これは本当にヤバいです!この魔法が完成したら、この世界が滅びてしまいます!』

「なんだって!?」

「止めなければ……」

俺は聖剣を握り締めた。

「エリア、カレン、みんな……最後の力を貸してくれ」

「はい!」

「もちろんです!」

その時、意外な声が聞こえた。

「我々も力を貸そう!」

振り返ると、クロン村の村人たちが空中に浮かんでいた。魔法で飛んでいるらしい。

「村長さん!?」

「慎也殿、あなたには借りがある。今度は我々が恩返しする番だ」

さらに、リーベンの街の人々、グランベルの街の人々、今まで俺たちが助けた全ての人々が現れた。

「みんな……」

エリアが涙を流した。

「慎也様の優しさが、こんなにたくさんの人の心を動かしたんですね」

『マスター、みんなの想いが集まっています。これなら最強の攻撃ができるかもしれません』

俺は理解した。今まで積み重ねてきた絆、助けてきた人々との繋がり、そしてエリアとの愛——それら全てが今、一つになろうとしている。

「みんな、ありがとう!」

俺は聖剣を空高く掲げた。

「【みんなの想い・無限聖光砲】!」

聖剣から放たれた光は、全ての人々の想いを集めて無限大に増幅された。虹色に輝く巨大な光の奔流がアルカードに向かう。

「馬鹿な!こんな力があるはずが——」

アルカードの【世界終焉】が【無限聖光砲】に押し負けた。光がアルカードを包み込む。

「グアアアアア!我が500年の野望が……」

アルカードが光に消えていく。

そして、ついに静寂が戻った。

「やった……勝った……」

俺は膝をついた。全力を出し切って、もう立っていられない。

「慎也様!」

エリアが俺を支えてくれた。

「大丈夫ですか?」

「ああ……君がいてくれるから……」

俺はエリアを見つめた。戦いが終わった今、彼女がより美しく見えた。

「エリア……」

「はい」

「改めて言わせてくれ。君を愛している。この世界で、君と一緒に生きていきたい」

エリアの瞳に涙が溢れた。

「私も……私も慎也様を愛しています。ずっと一緒にいてください」

「もちろんだ」

俺は立ち上がって、エリアの前に跪いた。

「エリア・ライトフェル、俺と結婚してくれるか?」

「はい!」

エリアが嬉しそうに頷いた。

「喜んで!」

周りから拍手と歓声が上がった。

「おめでとうございます!」

アレンとセラも戻ってきて、祝福してくれた。

「素晴らしい!」

ライトフェル王も涙を流して喜んでいる。

「慎也殿、エリアをよろしく頼む」

「はい、命に代えても守ります」

『マスター、おめでとうございます♪』

カレンも嬉しそうだ。

「カレンもありがとう。君がいなければ、ここまで来れなかった」

『えへへ、私も嬉しいです。でも……』

「でも?」

『私も花嫁衣装、着てみたかったな……』

カレンの可愛い嘆きに、みんなが笑った。

「大丈夫、カレンも僕たちの大切な家族だ」

『マスター……ありがとうございます』

こうして、長い戦いがついに終わった。

悪は滅び、愛する人と結ばれ、新しい仲間たちもできた。

俺の異世界での冒険は、最高のハッピーエンドを迎えようとしていた。

でも、本当の幸せはこれから始まるのだ。

---

一週間後、王都では盛大な結婚式が行われていた。

白いウェディングドレスを着たエリアは、天使のように美しかった。

「慎也様……」

「君は本当に美しいよ、エリア」

俺も正装して、エリアと並んで祭壇に立っている。

『マスター、私も特別なドレスモードです♪』

カローラスポーツも白いデコレーションで飾られ、まるでウェディングカーのようになっていた。

「今日から君たちは夫婦だ」

神官が宣言した。

「慎也・ライトフェル、エリア・ライトフェル、末永くお幸せに」

「誓います」

俺とエリアが声を合わせて答えた。

そして、再び二人の唇が重なった。

今度は永遠の愛を誓うキスだった。

会場からは祝福の拍手と花吹雪が舞い踊った。

俺の異世界での新しい人生が、今始まった。
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