【完結】俺の愛車カローラが異世界で最強マシンになって美少女AIと一緒に王女様を救うことになった件

きゅちゃん

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第9話:新たな始まりと、永遠に続く冒険

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結婚式から三ヶ月後——

「慎也様、朝ごはんができましたよ」

エリアの優しい声で目を覚ました俺は、ベッドから起き上がって窓の外を見た。王都レグナートの美しい街並みが朝日に照らされて輝いている。

今俺たちが住んでいるのは、王宮の一角に建てられた新居だ。エリアが王女であることに変わりはないが、彼女の希望で質素で温かい家にしてもらった。

「おはよう、エリア」

ダイニングに向かうと、エプロン姿のエリアが朝食を準備していた。結婚してから料理を覚えた彼女は、今では俺好みの味付けを完璧にマスターしている。

「今日は何の予定でしたっけ?」

「午前中はアレンとセラの冒険者ギルド設立の打ち合わせ、午後は新しい街道の視察だったかな」

俺は今、ライトフェル王国の『異世界技術顧問』という役職についている。地球の知識を活かして、この世界をより良くするのが仕事だ。

『おはようございます、マスター、エリア様』

テーブルの上に置かれたタブレット端末——カレンの新しい居住空間から、彼女の声が聞こえた。

「おはよう、カレン。今日も一緒に頑張ろう」

『はい!今日はとても良い天気ですね。ドライブ日和です♪』

そう、カローラスポーツは今でも俺たちの愛車として活躍している。ただし、戦闘モードはほとんど使わなくなった。平和になったからだ。

朝食を終えると、俺たちは外に出た。

「相棒、今日もよろしく」

俺がカローラスポーツのボンネットを軽く叩くと、ヘッドライトが一瞬光った。カレンの返事だ。

『マスター、昨夜アップデートが完了しました。新機能【快適ドライブモード】が追加されています』

「新機能?」

車に乗り込むと、シートが自動で俺の体型に合わせて調整された。さらに、エリア専用のマッサージ機能まで追加されている。

「わあ、気持ちいい♪」

エリアが嬉しそうに微笑んだ。

「カレン、君は本当にすごいな」

『えへへ、マスターとエリア様に快適に過ごしていただきたくて』

カレンの声が少し照れくさそうだった。

---

冒険者ギルドの建設予定地で、俺たちはアレンとセラと待ち合わせていた。

「慎也さん、おはようございます!」

「エリア様も、お美しいですね」

二人は相変わらず仲睦まじく、見ているこちらも微笑ましくなる。

「ギルドの設計はどうですか?」

「はい、慎也さんのアドバイス通り、情報掲示板にデジタルシステムを導入する予定です」

アレンが設計図を広げた。俺が提案した現代的なシステムと、この世界の魔法技術を組み合わせた画期的なギルドになる予定だ。

「素晴らしいですね。これなら効率的に依頼を管理できます」

エリアも感心している。

『マスター、この建物にも私のサブシステムを設置しませんか?』

「いいアイデアだね。カレン、頼めるかい?」

『お任せください!』

こうして、俺たちの新しいプロジェクトがまた一つ進展した。

---

午後、街道の視察に向かう途中で、俺たちは懐かしい場所を通りかかった。

「ここは……」

「最初にゴブリンと戦った場所ですね」

ミルガード平原。俺が初めてこの世界に来て、エリアと出会った運命の場所だ。

「あの時は必死だったなあ」

「私、とても怖かったんです。でも慎也様が現れてくださって……」

エリアが俺の腕に抱きついた。

「あの時から運命が決まってたのかもね」

「そうですね。きっと神様が引き合わせてくださったんです」

『マスター、あの時の私はまだ生まれたばかりで、右も左も分からない状態でした』

「でも今は立派に成長したじゃないか」

『はい!マスターのおかげです』

俺たちは車を停めて、草原に降り立った。風が心地よく頬を撫でていく。

「慎也様」

「ん?」

「幸せです」

エリアが俺を見上げて微笑んだ。

「毎日が夢みたいで……本当に幸せです」

「俺もだよ。君と出会えて、この世界に来れて、本当に良かった」

俺はエリアを優しく抱きしめた。

「でも、まだまだこれからだ。一緒にこの世界をもっと良くしていこう」

「はい!」

---

夕方、王宮に戻ると、ライトフェル王とガルド王子が待っていた。

「慎也殿、お疲れ様」

「父上、兄様、どうされたんですか?」

「実はな」王が嬉しそうに言った。「隣国のエルフの国から親善大使が来ることになった。君たちに同行してもらいたいのだ」

「エルフの国ですか!」

エリアが目を輝かせた。

「行ってみたいです!」

「俺も興味があります。でも、外交って大丈夫でしょうか?」

「大丈夫だ」ガルドが微笑んだ。「君の技術は既に他国でも有名になっている。きっと歓迎されるよ」

『マスター、新しい冒険ですね!』

カレンも興奮している。

「そうだな。また新しい出会いがありそうだ」

---

その夜、俺とエリアは寝室のベランダで星空を見上げていた。

「きれいですね」

「ああ、本当に」

この世界の星空は地球より美しい気がする。魔法の影響だろうか。

「慎也様、時々不思議に思うんです」

「何を?」

「もし慎也様がこの世界に来なかったら、私たちは出会えなかったんですよね」

「そうだね」

「運命って、本当にあるんでしょうか」

俺はエリアの手を握った。

「分からない。でも、君と出会えたことは奇跡だと思ってる」

「私も同じです」

エリアが俺にもたれかかってきた。

「これからも、ずっと一緒にいてくださいね」

「もちろん。俺たちの冒険はまだ始まったばかりだ」

『マスター、エリア様』

カレンの声が聞こえた。

『私もずっと一緒です。三人で、いろんな場所に行きましょうね』

「ああ、そうしよう」

俺は空を見上げた。あの日、突然現れた光の渦に吸い込まれて、この世界にやってきた。最初は戸惑ったが、今では心からこの世界を愛している。

愛する妻、信頼できる相棒のAI、素晴らしい仲間たち、そして平和で美しい王国。

こんなに恵まれた人生があるなんて、サラリーマン時代の俺には想像もできなかった。

「エリア」

「はい」

「愛してる」

「私も愛しています、慎也様」

月明かりの下で、二人は静かにキスを交わした。

---

翌朝、俺たちは新しい冒険に向けて出発した。

目指すはエルフの国『シルヴァニア』。そこでまた新しい出会いと発見が待っているだろう。

『マスター、準備完了です!』

「よし、行こう!」

カローラスポーツが朝日の中を駆け抜けていく。後部座席にはエリアが座り、幸せそうに景色を眺めている。

俺の異世界での冒険は、これからもずっと続いていく。

愛する人と、最高の相棒と一緒に。

---

【エピローグ】

それから一年後——

「慎也パパ、カレンママ、お散歩行く?」

金髪の美しい小さな女の子が、カローラスポーツのボンネットに手を置いて言った。

俺とエリアの娘、アリス・ライトフェルだ。

『はい、アリス様♪今日はどこに行きましょうか?』

カレンも、今では完全に家族の一員として溶け込んでいる。アリスはカレンを「ママ」と呼んでいる。

「海!海に行きたい!」

「海か……いいね」

俺はエリアを振り返った。

「君はどうする?」

「もちろん行きます」エリアが微笑んだ。「家族みんなで」

こうして、俺たちの新しい一日が始まった。

平凡だったサラリーマンの田中慎也は、今では異世界で最も幸せな男になっていた。

そして、この幸せな日々は、きっとずっと続いていくだろう。俺がアクセルを踏む限り。

愛車カローラスポーツと、美少女AIカレンと、最愛の妻エリアと、可愛い娘アリスと一緒に。

「さぁ、いこうか」

シフトをドライブに入れて、ゆっくりとアクセルを踏み込んだ。

~完~
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