渡された力はチート！ではなく”収穫”でした、、、

プロローグ

この世界に

「だーかーらーおバカなあんたに私がこの世界を説明してやるって言ってんですよ！」
「うるさい！余計なお世話だ！それに俺はバカじゃねぇ！」
この小学生のような言い合いの原因を知るにはほんの少し時を遡さかのぼる必要がある。
先程、この浮遊生物が『はい！始まりました！私からの取説コーナー！』とか言いながら、
謎のパネル？を多分？出現させた。
問題はそのさいにこいつが要らん一言、つまり馬鹿といったのだ。
掴みかかっても上空に逃げられる。
それは実体を持っているということなのだが、捕まえられなければ意味がない。
俺は諦めて説明を聞くことにした。すごく癪だが。
「はぁ、、やっと落ち着きましたかほんとダルい。」
「じゃ、さっさと説明しますね。この場所はフーウィル大森林と呼ばれる人のない秘境です。
　あなたにはここで与えられた力スキルを試して、理解、ある程度の強化を行ってもらいます。」
本当にざっくりだな、でもわかりたいことはよく分かる。
「あぁ、なるほど、最初にスキルの使用方法を確認するわけか。でも、ここ洞窟だよな？」
「ざんね～ん、違いますぅ～。ここは結界により隠されたあなた専用の木の洞うろですよ。」
「洞うろ？なんでそんなめんどくさいことを、、結界なんてあるならログハウスとかでも、、」
「バカですかあんたは？」
「なっ！？」
「いいですか？結界でも隠すのには限度があるんですよ？ログハウスなんて人工物、
ある程度の平らなスペースがいります。あなた大森林の中で急にまっ平らな場所が出てきたら気になるでしょう！
怪しがられたら、隠蔽が消えて！破壊されて！終しまいです！」
わざわざご丁寧に首切？のジェスチャーも入れてきた。
「あんただって、誰もいない森の中でくたばりたかないでしょう？」
「まぁ、それはそうだな、贅沢は言えないってことか、、、」
だが、いくらスキルの練習と言っても森は、ひどくないだろうか？
俺は謎の生物に先導され、洞うろの奥に入っていった。
地獄が待っているとも知らずに、、、