渡された力はチート!ではなく”収穫”でした、、、

緑風

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プロローグ

真実

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転生前にカードを見た神は、カードを捨てた。
それは何故か?答えは簡単、そのカードが腐る程あるからだ。
転生前に彼に選択肢として与えられたカードの柄はすべて同じ、
つまり、のである。
すべてのカードに描かれている柄は手に掴まれた桃と、不自然な形の林檎りんご
しかし本当の柄はそうではない。カードを逆さまにすると分かる。
今にも握りつぶされそうなハートと切り刻まれた林檎しんぞうだった。
神は、まるで先ほど見せていた陽気さなど欠片も感じられない無表情で、呟いた。
「君に与えられた職業は収穫者ハーベスター、世界に異常を生み出すものを容赦なく抹殺する。死神だよ。レピヤ君。」
これは『レピヤちょうていしゃ』の名を手に入れた青年が紡ぐ、不思議な物語である。

しかし、なぜカードを選ばせるなど、回りくどく、無駄なことを、神は行ったのだろうか。
それになぜ、あれ程の陽気さを持った声も一瞬で変わったのか。
それを語るのはまだ先である。
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