運命と運命の人

なこ

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第1章

6 R

「ああ、こんなところに、わたしの運命がいたのだな」

自分の寝室、寝台の上に、抱きかかえていた少年を、優しく下ろす。

「…あ、あの、俺、」

大きな薄茶色の瞳には、困惑の色とともに、本人も気がついていないであろう、情欲の色が見え隠れしている。

「名前は?」

「…リオ。」

「リオ。いい名だな。リオ、ラグアルだ。名を呼んでくれるか?」

「…ラ、ラグアルさま、どうして?」

名を呼ばれただけで、ラグアルの身には底知れない欲望が込み上げてくる。

「ラグでいい。リオ、お前も気がついているのであろう。わたしたちは、運命だ。
もう離れることはできない。お前はわたしのものだ。」

「あ、俺、わからない、です。運命?」

震えるリオに口付けする。

リオからは、散らばった花々とは違う、甘くからめとられるような匂いが、濃く香る。

「ほら、わかってるじゃないか。リオの身体もわたしに反応している。」

「あ、あ、ラグ様」

深い口付けにリオも反応し、強張っていた身体からは力が抜け、ラグアルの抱擁に甘えるように、しなだりかかる。

「リオ、愛しい運命。わたしの番だ。」

「ラグさまあ、、、あ、あ、あ」

欲情しきった2人は、激しく抱き合う。
求めても求めても足りない。

運命に導かれた悦びと、快楽の中で獣のように目合いあう。

部屋の外は騒がしい、ラグアルの両親が叫び続けているが、

2人には2人の声以外、何も聞こえていない。


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