依存の魔法使い

豚骨

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第1章 奇跡の始まり

新たな奇跡の発動

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ミズリと合流して拓けた場所を探します。

早々にミズリから町中は無理だとのお言葉を頂戴いたしました。
大人しく町から少し離れて試しますかね。

あ、はい護衛の皆さん、こんにちは。
え?付いてくる?
でもすぐ其処ですよ?駄目?あ、そうですか。
ちょっと待って下さいね。

うーん、どうしますかね。作戦が必要ですね。

え?ミズリに考えが有るんですか?
はい、はい、あぁ~なる程。
商家の立場を利用するんですね。
具体的には?ふんふん。それで行きましょう。

護衛の皆さんお待たせしました。
あのですね~。実は新作の商品開発中でして
試作品の使用感を見る為に私たちだけになりたいんですよね。

皆さんの立場も解りますんで。どうでしょう。
あそこの小さな森の中を安全確保して頂いてですね。
周りを取り囲んで守って頂くと言うのは。
勿論森には目を向けないで頂くということで。
あ、皆さんに確認するんですね。あ、はい待ってますので。

・・・あ、宜しいですか?有り難う御座います。

さて来ましたよ森の中に。
拓けた場所が丁度合ってお誂え向きですねぇ。
では早速、ってミズリ何ですか?
毛布で囲む?寒くないですよ?ああ、監視対策ですか。でも毛布の中は覗かれません?

え?脱ぐ?何でですか?ああ覗きに良心を求めてるんですか。うーんミズリって光魔法と詠唱省略使えましたよね?じゃあ・・・

とりあえず作戦決行はクイースの現状を確認してからにした。

まず、随分昔に感じるらしいが、パーティーメンバーと居た頃の過去の戦闘を思い出しながら自由に動いて貰う。と言うかパーティーメンバーの話が出た時に暗い顔をしたんだけど。なんか有ったよねこれ。

クイースが縦横無尽に動いている。私のイメージ通りのしなやかな動きだ。
ミズリは横で、人間の動きを無視してます。とか。速さはともかく、どうしてあそこで曲がれるんですか!!とか。何で地面に足跡が付かないんですか!とか。忙しそうだ。

ミズリの総評では、獣人にしても、あり得ない動きだとの事。まぁイメージがアニメ基準ですからねぇ。

と言うか今から更に強化しようとしてるんですが。良いんですかね?
まぁ危険はできる限り避けたいからやるけどね。

「良いですか?クイース」

『はい、ご主人様』

私の言葉に応じたクイースがポーション瓶を取り出した。
明らかに何かをするポーズで中身が水のポーション瓶を傾けて行く。
クイースがポーションを地面に撒いたのに合わせてミズリが光魔法を使う予定だ。

私は目を瞑り、強く、速く、美しく、強化された未来のクイースをイメージするつもりだったが・・・あれ?あんまり変わらないよねこれじゃあ。
と言うかアニメのイメージが強すぎてそれより強い姿が思い浮かばない。

うーん、これ以上強く成るならスキルとかが無いと難しいよなぁ。

と思って居ると瞼の向こうから光が溢れた。
ヤバい。イメージは纏まらないけど使うしか無い。

「クソ、アニメのイメージが頑固だ、ええぃ。《主従の奇跡》」

ミズリの魔法は範囲を指定した光の制御だ。20秒を予定している。
そこに奇跡を発動させれば、覗きは目が眩んでいて見えないし、光に気付いた護衛が居たとしても魔法の練習で誤魔化せるという作戦だ。
しかも巧く行けば奇跡の光を魔法で抑える事が出来るかも知れないと言う実験も兼ねてる。
我ながら素晴らしい思い付きだ。ふはははは。

さて、結果は。
光はまだ収まらないがクイースから奇跡が終わったと思われるとの合図が来た。
足音での合図だ。1歩なら終わったと思われる。
2歩なら完全に終わったと感じた合図だ。

ふむ体感で10秒程か、身体を作り替えたにしては短いな、癒やしの時は状態があれだったけど30分掛かってるからな。

そうこうしてる内に光が収まった。
見た目には余り変わった所は見受けられない。

「クイース、身体はどうだ?」

『はい、ご主人様。別段先程と変わったかんじはしません。』

その後少し動いて貰ったが。私の目にも、あまり変化は感じられなかった。

イメージの失敗かな?はぁ。再発動60日は痛いよなぁ~。

とりあえず宿に帰ろう。
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