依存の魔法使い

豚骨

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第2章 報復

閑話 フェリの日常

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「フェリ、私は今日も昼間ちょっとだけ仕事に行って来るから夕方にまたモフらせてね~。」

朝からマスターにモフられ捲って幸せを満喫していましたが離れなければ成りませんのですね。

仕事なら仕方ないですがミズリ様達は付いていく事が出来るのに何だか不公平だと感じてしまいますわ。

仕方有りません。またあの方たちで遊ぶとしましょうか。

フェリは躰のサイズを小さくすると、隔離空間からゲートを通ってマスターの実家に出る。

マスターの実家では主に人化してるフェリ。ご両親にはそちらの方が受けが良いと分かっているからだ。

フェリは考える。

そう言えば人化時に裸に成る、いえ、元々裸なのですが人間の姿で裸に成るとマスター達以外が居る場所では問題だと教えて頂いたので困って居たのですけれど。

やはりマスターは素晴らしいですわね、数日後には人化に合わせて服を装着出来る魔道具を作って下さいましたもの。

しかも私の思考に合わせて服装を変える事も出来ますし魔道具自体だけで無く、服にまで不壊特性が付与されていて私が本気で行動しても、攻撃を受けても傷付きませんわ。

最も本気で戦う時にはフェンリルに戻るんですけれど、その場合収納してから戻らないと私でも危ないですかしら?と思ってしまったのですけれど、考えなくとも服が同時に収納されるというのには驚きましたわ。さすがマスターですわ。

そんな事を考えながら屋敷を出て街から出ようとするのですが、また有象無象が近寄ってきてしまいます。

ご飯にも行きませんし、お付き合いもしませんとキチンとお断りしていますのに。

今回もまた、其れでも諦めないで私を連れ去ろうと強攻策に出た輩の頬を軽く叩きましたわ。

あ、体が1回転して首から凄い音がしましたけど遣り過ぎましたかしら?・・・まぁ、回復すれば良いでしょう。

さて、皆さんが少し距離を取ってくれましたから今の内に街を出てしまいますわ。

衛兵の方にギルドカードを渡して街から出るのですけれど、暫く歩いて人の気配が無くなればフェンリルに戻って駆け出します。フェンリル状態の私の速度を把握出来る人は殆ど居ませんから後は全速力で目的地まで行けば良いだけですわ。

『おじさま~、また遊んで下さいませ~』

〈フェ、フェリ嬢!!ま、また来たのか?〉

『・・・あら。まさか、お嫌でしたか?』

〈い、厭じゃ。あ、違う違う、フェリ嬢なら何時でも歓迎じゃよ。じゃからその爪は仕舞ってくれんかのぅ~?〉

『良かったですわ、もう素材にするしか活用法が無いかと思ってしまいましたわ。古龍なら其れなりに良いお値段にも成るでしょうし。とか考えてしまう所でしたわ♪』

〈あ、あはは、あはははは。そ、それで今日も仲間を集めて模擬戦で良いのかのぅ。フェリ嬢や。〉

『ええ、お願いしますわ。声を掛けたのに集まらなかった方は後でご挨拶に伺うとお伝え下さいまし。』

〈あ、は、はい。〉

フェリがやって来たのは古龍の巣と呼ばれる秘境であり、通常誰も侵す事の出来ない聖域だとされている。
理由は勿論立ち入ろうとした者は古龍達の攻撃に寄って帰らぬ人に成るからだ。

その聖域が、今日もまた荒らされようとしていた。
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