あこがれバトン

夢蘭

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1章 知らない世界

私とバトンとななか

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どん。という何かの落ちる音。
ステップを踏んでる音。
たくさんの掛け声。音楽。色々なものが聞こえてくる。
ここはとある体育館。私はここに通っている生徒。バトントワリングを習っている。とても大変で楽しい。まだ、習いたてで全然できないけど。私がバトントワリングを習い始めたのは。ほんの数ヶ月前のことだった。

数ヶ月前
私は、ゆな。小学4年生。運動は苦手だし、勉強もあんまりすきじゃない。その上飽きっぽい。だから何かを習うなんてもっと嫌。どうせ飽きて行きたくなくなるだけだもん。何でそんな話するのかというと…
お母さんに昨夜こんなこと言われた。
「あんたまたゴロゴロして。いい加減することすれぼ?もー。ゆなもなんか熱中できるものがあればいいんだけどねーあんた飽きっぽいからどーせ続かないし」
「なんで、そこまで、言われなくちゃならないの!私だって、私だって!熱中するもの見つけてみせるもん!」
「えー。ゆながー?」
そう言って出てきたのはおねいちゃんだった。
「あんた続いた試しがないじゃん。色々なことためきてきたけど。すべてだめ。よくいうよ全く」
「そ、そんなこと!」
ま、そんなこんなで結局言い負かされちゃった訳なんだけど。はあー。全く嫌になっちゃう。
って言う話を放課後心友のななかにしていた。ななかっていうのは、私の心友のであり、幼馴染。とーっても仲がいいの!
「まあー。確かにゆなは飽きっぽいからなーお母さんのいうとおり。」
「そんなー。ななかまでそんなこと言うのー?」
「あはは。ごめんごめん。でもこの際だから何かしら始めてみたら?」
「えー。例えば?」
「うーん。そうだなー。そう言えば最近私。バトントワリング習ってるの」
「バトントワリング?」
「そう!バトン!楽しーよー?」
「知ってるけど、私運動音痴だもん!ぜっーーーたいむり!」
「そんなことないって?そうだ!今度発表会あるのきてみない?きっとびっくりするよ!」
「えー。ま、まあ見るだけなら。」
「うん!きてよ!」
「でも、あくまでななかを見に行くだけなんだからね!」
「はいはい。それでいいからさ」
「わ、わかった」
「じゃあ。張り切って練習しないと。」
「今日も練習?」
「うん!まだまだできないことだらけだからがんばらないとね!」
そう言ってランドセルを持って走って行った。
「またね!ゆな!」
「う、うん!練習頑張って!本番は応援いくから!」
「うん!ありがとー」
私もそのあとトボトボと帰って行った。
それから2週間後の日曜日発表会の日が来た。私は、バトントワリングはななかの影響で、名前は知ってたけど実際のところどんなものかなんて知らないし。見たことない。そんなこと考えながら座っていると、バトンの文字の入ったTシャツと短パンにお団子をしたななかが来た。
「ゆなー。今日は来てくれてありがとう!」
「あれ?ななか?いいの?こんなとこ来て?」
「ううん。すぐ行かないとなんだけど。お礼は言っとこうと思って」
「そんな良かったのに。それより、早く戻って!楽しみにしてるんだからしっかり準備さてよね!」
「はーい!」
それから30分くらいで始まった。
最初は幼稚園児の、ダンスとかでとっても可愛いかった。次に綺麗な衣装をまとった、高校生くらいのおねいさんの二人組がでてきた。二人で、バトンを投げ合ったりして、わたしには到底できない。やっぱりむりだよ。そう思った。次に中学生くらいのひとが何人かでてきた。そしてななかの番がきた。小学生がアリスのような可愛い衣装をまとって出てきた。とても可愛い。最初の方は衣装も可愛かったけど踊りも可愛かった。でも後半で全く違う感じがした。とてもハードだった。同じ小学生とは思えなかった。ななかが別人に見えた。なのにみんながキラキラしててたのしそうだった。そくてんし出る人。ブリッジしてる人。バトンを投げて回って取ってるひと。やってることは人によって全くちがったけど、本当にすごかった。私は終わった後もその余韻に浸っていた。その時、
「ゆなー」
「ななか。お疲れ様。」
「うん!疲れたー!ね!どうだった?すごかったでしょ。とは言っても私あんまり上手じゃなかったんだけだね。あはは」
「うんん。そんなことない!すっごかった!バトンってすごいね!みんなキラキラしてた!楽しそうだった。すっごくハードなものが多かったのに軽々にしてた人もいた!」
「それは違うよ!みんな練習のたまもの。練習すればするだけ、すぐには結果が出なくても、できるようになる!そこがいい!」
「練習すれば…か。すごいなー」
「ね、ゆなもやろうよー!」
「むりだよ!」
「むりじゃないって!ね!私と一緒に頑張ろうよ!」
「でも…。私飽きっぽいし。」
「色々な曲をするし、たくさんの違う技をするからそんなすぐには飽きないって!」
「ん。でもー」
「でもー。じゃない!やるなら早めがいいの!」
「うーん。」
「じゃーわかった。体験においで。」
「体験?」
「そう。それでできそうだったらはいる。それでいいでしょ?」
「体験…。私でもできる…かな?」
「だれでもできるから!」
「じ、じゃあ。とりあえず体験だけ。」
「うん!今度おいで!」
「うん!」
「じゃあかえろっか?」
「あれ?戻らなくていいの?」
「もう出番終わったし私は午前で解散。」
「そうなんだ!」
そう言って私たちは帰って行った。
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