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新入りさん?
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「ねぇ。らい?もしもこの世界に感情がなかったら私たち平和に暮らせたのかな?」
彼女の真剣な眼差し。でも私は当時その意味をきちんとわかってなかった。
「牧谷やよいです。よろしく!」
パチパチパチパチ。ここは、とある高校の一年生の教室。たった今入学式が終わって自己紹介中だった。
「らい。らーい。」
「はっ!また寝てた。」
「自己紹介。らいの番」
「んっんーん。えっ?あっ!えっと三谷らいです。よろしくお願いします」
「入学早々寝るとはある意味すごいな、三谷」
そう言って先生は笑った。が、どうみても目が怒ってる。
「す、すみません!中学からの癖で。高校からは直します」
「そうしてくれ」
「は、はい。」
「じゃあ次の人」
次々と挨拶が終わり、長々とした先生の話も切り抜けようやく初日の授業が終わった。
「姿勢。礼、さようならだからな。じゃあ。今日寝てた三谷。号令よろしく」
「私ですか?じゃあ。姿勢!礼!」
「さようなら」
クラスが解散して、帰ろうとしたら、前の人が話しかけて来た。とはいっても、
「らい。また寝てたね。そろそろその癖直しなよ?」
そういってきたのは、牧谷やよいだ。一応幼馴染らしい。が、わたしにはあまり幼少期の記憶がない。医者にも行ったことはあるが、成長過程で記憶は薄れて行くものだ。とかわけわかんないこと言われて追い返されたからもう気にしてない。たいした支障もないし。生活も出来てる。普通の人より小さい頃の記憶が少ないだけなんだから。まあ。そんなわけで、わたしのことを幼馴染だ。と断言するやよいはわたしの記憶上でもまあ。一番長く一緒にいるのは確かだ。だからここでは幼馴染ということにしとこう。
「はいはい。直す努力をいたします。やよいさまー」
「本当に直す気あるの?ここは学校。うちじゃないんだからね?」
「わかってるって。大丈夫!それより帰ろう!」
そう言って2人で教室を出たら
「まあわかってるならならいいけどさぁー。あっそういえば聞いた?また新しい人来るんだって」
「またー?最近人入ってきすぎじゃない?」
「物騒な世の中になっちゃったって事かなー」
「そういうこと?でも、まあ人ごとじゃないけどね」
「まあねー。うちも未だに犯人見つかってないし」
「まあ。仕方ないちゃー仕方ないけど。でも自分からその話題して来るってだいぶ吹っ切れたんだね」
「吹っ切れるしかなくなったんだよ」
「そっか。だいぶ大人になったんだね。やよい」
「誰目線よ!」
「えっ?親目線?」
「いや。らいは親じゃないでしょ!もー」
「冗談だって。でも幼馴染目線って言いたいけどやよいと出会った頃のことはあんまり覚えてないし。どちらかといったら親?」
「いや。意味わかんないしー。どういう解釈よ!ってか同い年なのにー」
「確かに」
「あー。どんどんやることが増えてくー。人が増えるのは楽しくなるからいいけどでも喜ぶべきじゃないのが悲しいのよね」
「確かに。ないほうがいいくらいだから」
「って。もうついた。新入りさん、待ってるんだろーなー」
「あはは。優しくしてあげなよ?」
「わかってるって。きっと何か事情のある子なんだから。きつくは言えない」
「わかってるならよろしい」
ガチャ
「ただいま」
「お帰りー。らいおねいちゃん。やよいおねいちゃん!」
そう言って抱きついてきたのは、ここで一番年下の年長さんころろだ。
「ただいまー。ころろ!1人で寂しくなかった?」
「大丈夫!おばさんもいたし」
「そっか!良かった」
「おや。2人とも帰ってたの?」
「あっただいま!おばさん」
「お帰り。今日から1人新しい子が来てるから案内お願いね。」
「はい!」
「いま二階にいるから。1人で心細いだろうから早く行ってあげて」
「うん!急いで行くね」
「じゃあいこ。らい!」
「うん!」
私たちは急いで二階へ行った。
彼女の真剣な眼差し。でも私は当時その意味をきちんとわかってなかった。
「牧谷やよいです。よろしく!」
パチパチパチパチ。ここは、とある高校の一年生の教室。たった今入学式が終わって自己紹介中だった。
「らい。らーい。」
「はっ!また寝てた。」
「自己紹介。らいの番」
「んっんーん。えっ?あっ!えっと三谷らいです。よろしくお願いします」
「入学早々寝るとはある意味すごいな、三谷」
そう言って先生は笑った。が、どうみても目が怒ってる。
「す、すみません!中学からの癖で。高校からは直します」
「そうしてくれ」
「は、はい。」
「じゃあ次の人」
次々と挨拶が終わり、長々とした先生の話も切り抜けようやく初日の授業が終わった。
「姿勢。礼、さようならだからな。じゃあ。今日寝てた三谷。号令よろしく」
「私ですか?じゃあ。姿勢!礼!」
「さようなら」
クラスが解散して、帰ろうとしたら、前の人が話しかけて来た。とはいっても、
「らい。また寝てたね。そろそろその癖直しなよ?」
そういってきたのは、牧谷やよいだ。一応幼馴染らしい。が、わたしにはあまり幼少期の記憶がない。医者にも行ったことはあるが、成長過程で記憶は薄れて行くものだ。とかわけわかんないこと言われて追い返されたからもう気にしてない。たいした支障もないし。生活も出来てる。普通の人より小さい頃の記憶が少ないだけなんだから。まあ。そんなわけで、わたしのことを幼馴染だ。と断言するやよいはわたしの記憶上でもまあ。一番長く一緒にいるのは確かだ。だからここでは幼馴染ということにしとこう。
「はいはい。直す努力をいたします。やよいさまー」
「本当に直す気あるの?ここは学校。うちじゃないんだからね?」
「わかってるって。大丈夫!それより帰ろう!」
そう言って2人で教室を出たら
「まあわかってるならならいいけどさぁー。あっそういえば聞いた?また新しい人来るんだって」
「またー?最近人入ってきすぎじゃない?」
「物騒な世の中になっちゃったって事かなー」
「そういうこと?でも、まあ人ごとじゃないけどね」
「まあねー。うちも未だに犯人見つかってないし」
「まあ。仕方ないちゃー仕方ないけど。でも自分からその話題して来るってだいぶ吹っ切れたんだね」
「吹っ切れるしかなくなったんだよ」
「そっか。だいぶ大人になったんだね。やよい」
「誰目線よ!」
「えっ?親目線?」
「いや。らいは親じゃないでしょ!もー」
「冗談だって。でも幼馴染目線って言いたいけどやよいと出会った頃のことはあんまり覚えてないし。どちらかといったら親?」
「いや。意味わかんないしー。どういう解釈よ!ってか同い年なのにー」
「確かに」
「あー。どんどんやることが増えてくー。人が増えるのは楽しくなるからいいけどでも喜ぶべきじゃないのが悲しいのよね」
「確かに。ないほうがいいくらいだから」
「って。もうついた。新入りさん、待ってるんだろーなー」
「あはは。優しくしてあげなよ?」
「わかってるって。きっと何か事情のある子なんだから。きつくは言えない」
「わかってるならよろしい」
ガチャ
「ただいま」
「お帰りー。らいおねいちゃん。やよいおねいちゃん!」
そう言って抱きついてきたのは、ここで一番年下の年長さんころろだ。
「ただいまー。ころろ!1人で寂しくなかった?」
「大丈夫!おばさんもいたし」
「そっか!良かった」
「おや。2人とも帰ってたの?」
「あっただいま!おばさん」
「お帰り。今日から1人新しい子が来てるから案内お願いね。」
「はい!」
「いま二階にいるから。1人で心細いだろうから早く行ってあげて」
「うん!急いで行くね」
「じゃあいこ。らい!」
「うん!」
私たちは急いで二階へ行った。
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