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グレイプ編
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ショーツは返って来なかった。
このド変態、強姦魔、ク……ク、クソ野郎……。
震えがくるほど憎いが、育ちが良過ぎて頭の中でもまともに罵詈雑言を叫べない。結局担がれるように降りて約半月ぶりの陸に降り立った。
街の方に向かい、ぞろぞろと軍人の部下を引き連れて二人は歩き出した。船旅にはよくあることで、足元がどうにもフラフラする。リリアンヌは時々目を瞑って感覚を調整した。
「揺れているみたいか? 大丈夫か?」
「………」
「抱えようか?」
「結構です」
「頭ぁ、おかえり~」
「おかえりなさーい」
「おー」
「それ新しい女の子?」
人々がネイト・バートレッドとその横に立つ女に気が付き始める。
―――――どんな女?
リリアンヌは悪い意味で慣れた視線に背筋を伸ばした。社交界で叩き上げられた根性だ。どうせ値踏みされるなら、顔を上げて地に落ちたい。
「ご無沙汰しております、リリアンヌ様」
見知った男がにこやかに近づいて来る。ラルフだ。長い黒髪をきちんと後ろで縛り、ネイト同様に見栄えも良く、一見すると誠実そうに見えるこの男。シレッとしているが、リリアンヌにとってはこいつも誘拐及び監禁と強姦罪の片棒を担ぐ一人である。と言うかもうバートレッド全員が共犯だが。
「お身体は大丈夫ですか」
「最悪」
「なんと! そうですか。いつもお部屋の前を通ると随分と具合のよさそうなお声が聞こえましたが」
「幻聴でしょう、医者へどうぞ。このような焼き印を押されて、いい、筈が、ない」
センテンスを区切って頭の悪い海軍中将に教えてやるが、後ろ手に軽く頷く不敬しか示しやがらない。
「金を払ってでもその星を欲しがる女がいるんですよ。世界中の、港に、たくさん!」
「まぁ、世界中だなんて。トリーチェ以外とおっしゃって?」
「ああ、確かに。トリーチェではとりわけ大金を持つ女たちが列をなしておりましたか」
メアリーにスージーにアメリ。
ポン、と浮かんだご令嬢たちを慌てて打ち消して、リリアンヌは声を荒げる。
「か、彼女たちが焼き印など欲しがるわけないでしょう!?」
「おやご存知で。提督の素晴らしさを確認頂けたようで何よりです。とにかく私が言いたいのは、海の覇者である彼が憎らしいほど女にモテるということです。しかしご安心下さい、リリアンヌ様は提督のミューズです!」
不安しかない。
「貴女様だけが我々バートレッドのマム。つまり港の貧する女子ども全てのマム、ということです。是非、ご自覚を」
「はっ?」
急に話が膨らんで、リリアンヌは耳を疑う。
「何言ってるの?」
「どうぞマムのお慈悲を」
「慈悲を賜りたいのは私です、馬鹿馬鹿しい。ミューズだのマムだの、御託はもうたくさんよ。私の要求はトリーチェに帰ること。一人で!! 信者も家族も不要です」
「……俺の要求は」
黙って横でラルフとのやり取りを聞いていたネイトが、リリアンヌの耳元に唇を寄せて甘い声を子宮に響かせる。
「一秒でも長くお前の中に入ることだ」
トロリ。
リリアンヌはハッとして下腹部に力を入れる。
少し頬を染めて、スカートの中でもぞもぞと零れた液体をごまかした。ネイトが涼し気な顔で尋ねてくる。
「どうした? リリ」
「あなた、一度死ねばよろしいわ」
◆
「ネイたぁん、おかえりぃ~!」
「おー、元気か」
数メートル歩くたび、女や子どもが気安く声をかけてくる。
「この間、この子産んだの~」
「そーか、父親はいるのか」
「いなぁ~い。ってかどのお客さんの子かわかんないもん」
「じゃあ皆の子だな。大事にしてやれ」
子を負ぶって店先に立つ女や、地べたに子を転がし大たらいで洗い物をする女。
顔色の悪い女や乳児を抱える女には、後ろでラルフが次々と小金を持たせてやっている。
ネイトに小遣いをねだりに来た星の女がいて、見えた焼き印はひとつ星だった。
二の腕やデコルテ、うなじの下に星を入れている場合が多いとラルフが説明した。モニークから聞いたその効果を考えれば、見せやすい場所に入れるのはうなずけた。
極悪男とお揃いの件はさておき、三つ星が隠しやすい場所で安堵する。数は一つで良かったが。モニークと同じように、リリアンヌの三つ星を見た女たちは一様に薄っすらと唇を開き、恥ずかしそうに側に寄って来た。自己紹介をして、何かもじもじする。途中からラルフが『もし良ければ、彼女たちに優しく声をかけてあげて下さい』というので、しぶしぶ仕事や子供について尋ねるようにした。
「酒場で男と酒を飲む仕事です、マム」とか、
「身体を売っています、出来た子どもも売っています」とか、
「あっちの路地で靴を磨いています」とか、
「ずっとお腹が痛くて無職なので子どもと物乞いをしてます、マムのお力で仕事を分けてください」とか、
眩暈がしそうな状況だらけである。
星の有無にかかわらず、立ち話のついでで明け透けに隣の男を誘う女も多かった。
女たちはネイトに限らずバートレッドの部下たちにもしなだれかかる。
「ネイト様、提督になったって? 今晩お祝いしようよ、サービスするから」
果物屋で若い女が誘い、隣の女も嬉しそうにしている。二人とも見た感じ星を持っていない。
「いや、夜は予定がいっぱいだ」
「じゃあ終わったら来てよ。それか呼んでくれたら行く~! 皆でしようよ」
ゲーム大会でもするみたい。
桁外れの軽薄さに、目が点になる。
グレイプの港町は歴史が長く、想像以上の人口が集まっていた。ガヤガヤとごった返す市場、抜けても続く飲食店街に入り組んだ集合住宅。どれも貧しさが際立つが活気に溢れている。
「随分と賑やかな街なのね」
「用事がないから行ったことはないが、首都近郊の方が寂れているらしい。港の治安は悪いが物が安いし、何でも手に入りやすい。若い世代は職を求めて下って来る」
「そう」
ネイトは子どもたちが群がれば小遣いをやり、女が花を売りに来ればリリアンヌに買い上げ、甘い菓子の店でリリアンヌの口に買ったばかりの菓子を放り込む。
「私、あまり菓子は好きではないの。もう結構よ」
「知ってる。これは俺が好きなんだ」
粉砂糖をまぶした揚げ菓子をポイポイと平らげてしまう。
「随分な甘党なのね。……口の周りにお砂糖が付いているわよ」
「綺麗にしてくれ」
「お呼びですよ、中将殿」
ラルフが返事をするより早く、ネイトが小さな声で言う。
「舐めて綺麗にしてくれたら、返してやってもいい」
「!!」
店の軒先は大通り、人、人、人通りしかない。部下たちもいる。しかもネイトを気にする女がちらほらとずっと付いてきているのだ。星付きだか星なしだか知らないが、付いてきている女の瞳はハート型である。リリアンヌは忌々しい気持ちで紐パンと視線という恥の天秤を頭に、人の往来を睨む。
「わかった、わかった」
グイっと腕を引かれ、リリアンヌは店の壁を背にして立たされる。次いでネイトが屈んで両肘壁ドンの姿勢で視線からの壁を作った。顎を突き出してくる。
「ん」
「んなっ」
「これで見えない」
思わず確認するが、当たり前に見えまくっている。
「見えない訳ないでしょう!? 隙間が多いわ!!」
「そーか。返して欲しくなければ別にいい」
少し冷たい目線になったネイトが身を引こうとした。
「あ」
「うん?」
「わかった……わかったわよ」
「うん」
「もうちょっと屈んで、角度を、こう」
触れ合いそうなまつ毛。
リリアンヌは両手で男の頬を持ち、手で目線から更に隠す。
しばらく迷っていたが、結局ちろちろと舐め出した。
今生で三本の指に入る恥……………!
「んっ、ちょっと、舐めてこないでっ」
「はは」
唇に淡く引っ付いた粉砂糖は軽く舐めてもすぐに綺麗にはならない。リリアンヌは通りがかった人々が目を丸くする中、男の頬を押さえて一所懸命に舐めた。
時々出てくる舌が逆に舐めて絡めてくるたびに、トロリ、トロリと白濁を混ぜ込んだ愛液が零れていく。必死で腿を擦り合わせ、流れを止めた。
頭の中は紐パンでいっぱいになる。
「ん……んん……」
だんだんと甘くなる鼻息に気が付いて、機嫌をよくしたネイトが更に口を貪る。
「! んん!! ん~~~~っ」
逃げる隙間もなく、延々と吸われて頭の芯が痺れ出す。
「……ん……んん……ぅん……」
ちゅぱっと唇が離されると、リリアンヌは立っているのがやっとである。
「はぁ……はぁ……して」
「ん? もっと?」
「はやく返して!」
「返しただろ、もう」
ますます潤んだ頼りない下腹部を思わず太腿同士で確認するが、安心してください、穿いていません。
「? あなた何言ってるの? 自分で言ったでしょう? 返してもらってないわ」
「下着を返すなんて言ってない。キスを返すと言ったんだ」
「…………」
こいつは地獄に落ちるべきだ。
リリアンヌは生まれて初めて明確な殺意を抱いた。
このド変態、強姦魔、ク……ク、クソ野郎……。
震えがくるほど憎いが、育ちが良過ぎて頭の中でもまともに罵詈雑言を叫べない。結局担がれるように降りて約半月ぶりの陸に降り立った。
街の方に向かい、ぞろぞろと軍人の部下を引き連れて二人は歩き出した。船旅にはよくあることで、足元がどうにもフラフラする。リリアンヌは時々目を瞑って感覚を調整した。
「揺れているみたいか? 大丈夫か?」
「………」
「抱えようか?」
「結構です」
「頭ぁ、おかえり~」
「おかえりなさーい」
「おー」
「それ新しい女の子?」
人々がネイト・バートレッドとその横に立つ女に気が付き始める。
―――――どんな女?
リリアンヌは悪い意味で慣れた視線に背筋を伸ばした。社交界で叩き上げられた根性だ。どうせ値踏みされるなら、顔を上げて地に落ちたい。
「ご無沙汰しております、リリアンヌ様」
見知った男がにこやかに近づいて来る。ラルフだ。長い黒髪をきちんと後ろで縛り、ネイト同様に見栄えも良く、一見すると誠実そうに見えるこの男。シレッとしているが、リリアンヌにとってはこいつも誘拐及び監禁と強姦罪の片棒を担ぐ一人である。と言うかもうバートレッド全員が共犯だが。
「お身体は大丈夫ですか」
「最悪」
「なんと! そうですか。いつもお部屋の前を通ると随分と具合のよさそうなお声が聞こえましたが」
「幻聴でしょう、医者へどうぞ。このような焼き印を押されて、いい、筈が、ない」
センテンスを区切って頭の悪い海軍中将に教えてやるが、後ろ手に軽く頷く不敬しか示しやがらない。
「金を払ってでもその星を欲しがる女がいるんですよ。世界中の、港に、たくさん!」
「まぁ、世界中だなんて。トリーチェ以外とおっしゃって?」
「ああ、確かに。トリーチェではとりわけ大金を持つ女たちが列をなしておりましたか」
メアリーにスージーにアメリ。
ポン、と浮かんだご令嬢たちを慌てて打ち消して、リリアンヌは声を荒げる。
「か、彼女たちが焼き印など欲しがるわけないでしょう!?」
「おやご存知で。提督の素晴らしさを確認頂けたようで何よりです。とにかく私が言いたいのは、海の覇者である彼が憎らしいほど女にモテるということです。しかしご安心下さい、リリアンヌ様は提督のミューズです!」
不安しかない。
「貴女様だけが我々バートレッドのマム。つまり港の貧する女子ども全てのマム、ということです。是非、ご自覚を」
「はっ?」
急に話が膨らんで、リリアンヌは耳を疑う。
「何言ってるの?」
「どうぞマムのお慈悲を」
「慈悲を賜りたいのは私です、馬鹿馬鹿しい。ミューズだのマムだの、御託はもうたくさんよ。私の要求はトリーチェに帰ること。一人で!! 信者も家族も不要です」
「……俺の要求は」
黙って横でラルフとのやり取りを聞いていたネイトが、リリアンヌの耳元に唇を寄せて甘い声を子宮に響かせる。
「一秒でも長くお前の中に入ることだ」
トロリ。
リリアンヌはハッとして下腹部に力を入れる。
少し頬を染めて、スカートの中でもぞもぞと零れた液体をごまかした。ネイトが涼し気な顔で尋ねてくる。
「どうした? リリ」
「あなた、一度死ねばよろしいわ」
◆
「ネイたぁん、おかえりぃ~!」
「おー、元気か」
数メートル歩くたび、女や子どもが気安く声をかけてくる。
「この間、この子産んだの~」
「そーか、父親はいるのか」
「いなぁ~い。ってかどのお客さんの子かわかんないもん」
「じゃあ皆の子だな。大事にしてやれ」
子を負ぶって店先に立つ女や、地べたに子を転がし大たらいで洗い物をする女。
顔色の悪い女や乳児を抱える女には、後ろでラルフが次々と小金を持たせてやっている。
ネイトに小遣いをねだりに来た星の女がいて、見えた焼き印はひとつ星だった。
二の腕やデコルテ、うなじの下に星を入れている場合が多いとラルフが説明した。モニークから聞いたその効果を考えれば、見せやすい場所に入れるのはうなずけた。
極悪男とお揃いの件はさておき、三つ星が隠しやすい場所で安堵する。数は一つで良かったが。モニークと同じように、リリアンヌの三つ星を見た女たちは一様に薄っすらと唇を開き、恥ずかしそうに側に寄って来た。自己紹介をして、何かもじもじする。途中からラルフが『もし良ければ、彼女たちに優しく声をかけてあげて下さい』というので、しぶしぶ仕事や子供について尋ねるようにした。
「酒場で男と酒を飲む仕事です、マム」とか、
「身体を売っています、出来た子どもも売っています」とか、
「あっちの路地で靴を磨いています」とか、
「ずっとお腹が痛くて無職なので子どもと物乞いをしてます、マムのお力で仕事を分けてください」とか、
眩暈がしそうな状況だらけである。
星の有無にかかわらず、立ち話のついでで明け透けに隣の男を誘う女も多かった。
女たちはネイトに限らずバートレッドの部下たちにもしなだれかかる。
「ネイト様、提督になったって? 今晩お祝いしようよ、サービスするから」
果物屋で若い女が誘い、隣の女も嬉しそうにしている。二人とも見た感じ星を持っていない。
「いや、夜は予定がいっぱいだ」
「じゃあ終わったら来てよ。それか呼んでくれたら行く~! 皆でしようよ」
ゲーム大会でもするみたい。
桁外れの軽薄さに、目が点になる。
グレイプの港町は歴史が長く、想像以上の人口が集まっていた。ガヤガヤとごった返す市場、抜けても続く飲食店街に入り組んだ集合住宅。どれも貧しさが際立つが活気に溢れている。
「随分と賑やかな街なのね」
「用事がないから行ったことはないが、首都近郊の方が寂れているらしい。港の治安は悪いが物が安いし、何でも手に入りやすい。若い世代は職を求めて下って来る」
「そう」
ネイトは子どもたちが群がれば小遣いをやり、女が花を売りに来ればリリアンヌに買い上げ、甘い菓子の店でリリアンヌの口に買ったばかりの菓子を放り込む。
「私、あまり菓子は好きではないの。もう結構よ」
「知ってる。これは俺が好きなんだ」
粉砂糖をまぶした揚げ菓子をポイポイと平らげてしまう。
「随分な甘党なのね。……口の周りにお砂糖が付いているわよ」
「綺麗にしてくれ」
「お呼びですよ、中将殿」
ラルフが返事をするより早く、ネイトが小さな声で言う。
「舐めて綺麗にしてくれたら、返してやってもいい」
「!!」
店の軒先は大通り、人、人、人通りしかない。部下たちもいる。しかもネイトを気にする女がちらほらとずっと付いてきているのだ。星付きだか星なしだか知らないが、付いてきている女の瞳はハート型である。リリアンヌは忌々しい気持ちで紐パンと視線という恥の天秤を頭に、人の往来を睨む。
「わかった、わかった」
グイっと腕を引かれ、リリアンヌは店の壁を背にして立たされる。次いでネイトが屈んで両肘壁ドンの姿勢で視線からの壁を作った。顎を突き出してくる。
「ん」
「んなっ」
「これで見えない」
思わず確認するが、当たり前に見えまくっている。
「見えない訳ないでしょう!? 隙間が多いわ!!」
「そーか。返して欲しくなければ別にいい」
少し冷たい目線になったネイトが身を引こうとした。
「あ」
「うん?」
「わかった……わかったわよ」
「うん」
「もうちょっと屈んで、角度を、こう」
触れ合いそうなまつ毛。
リリアンヌは両手で男の頬を持ち、手で目線から更に隠す。
しばらく迷っていたが、結局ちろちろと舐め出した。
今生で三本の指に入る恥……………!
「んっ、ちょっと、舐めてこないでっ」
「はは」
唇に淡く引っ付いた粉砂糖は軽く舐めてもすぐに綺麗にはならない。リリアンヌは通りがかった人々が目を丸くする中、男の頬を押さえて一所懸命に舐めた。
時々出てくる舌が逆に舐めて絡めてくるたびに、トロリ、トロリと白濁を混ぜ込んだ愛液が零れていく。必死で腿を擦り合わせ、流れを止めた。
頭の中は紐パンでいっぱいになる。
「ん……んん……」
だんだんと甘くなる鼻息に気が付いて、機嫌をよくしたネイトが更に口を貪る。
「! んん!! ん~~~~っ」
逃げる隙間もなく、延々と吸われて頭の芯が痺れ出す。
「……ん……んん……ぅん……」
ちゅぱっと唇が離されると、リリアンヌは立っているのがやっとである。
「はぁ……はぁ……して」
「ん? もっと?」
「はやく返して!」
「返しただろ、もう」
ますます潤んだ頼りない下腹部を思わず太腿同士で確認するが、安心してください、穿いていません。
「? あなた何言ってるの? 自分で言ったでしょう? 返してもらってないわ」
「下着を返すなんて言ってない。キスを返すと言ったんだ」
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リリアンヌは生まれて初めて明確な殺意を抱いた。
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