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グレイプ編
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「マ~ジ~で、一等賞」
「うちらのマムが綺麗すぎる」
「めーっちゃ綺麗!! これモニークがメイクしたの?」
一体誰の話なのか。海賊共も娘たちもちょっとおかしいと耳を疑いもせずリリアンヌは酒を飲み、料理を食べる。
「そだよ」
勝ち誇って娘その一が答えた。
「やだ~! 次、私がやるぅ!」
「ダメだよ、ネイたんがラルフ様経由でお小遣いくれたから。これはぁ、仕事なの!」
「ちぇ!」
「ずるいよ、モニークばっかり! あんたってちょっとそーいうとこあるよね」
「なんだと!?」
「ちょっと、喧嘩はやめなさい」
火花が散りそうな妙な空気に水を差してやると、全員がなぜか嬉しそうに『は~い』と返事をする。
「あっ、そうだマム!! 昨日はいっぱい……ほ、お土産、ありがとう!!」
一人が思い出し、全員がハッとして食事を中断すると真面目にこそこそと礼を言った。貧乏住宅地で大金の話も出来ない。モニークが「昨日のアレだよ」と小声で説明する。リリアンヌのものではない、宝箱から渡した宝石たちだ。
「あら、モニークあなた、皆で分けたのね」
「ううん、分けてないんだ。分けちゃうとなんか勿体無い気がして。マムの言う通り店も借りるけど、それでもまだ絶対たくさん余るから、皆にどうしたら良いか案を出してもらってんの」
見渡すと、全員がうなずいている。
「どうしたら、って、どういう風に使うの?」
いくら宝石が本物でも、大それたことをするには少額だった。建物や屋敷を買えるほどじゃない。
「だって、だってこんな大金さぁ、もう巡って来ないもん。ねぇ?」
モニークの言葉に、女たちはうなずいている。
「だから、遣い方を間違えたくないんだ。なんかさ、全員で『やったぁ』って思えて、消えない物に遣いたいの。そんで、長く残る物に。それって何だろって、でも馬鹿だからわかんなくて」
「食べたら消えちゃうもん」
「難しいんだよねぇ。盗まれるのも困るし」
「ずっと置いとくのも危ないしさぁ」
あの時、気まぐれに渡した宝石が星の女たちに真剣な顔をさせていた。
真剣で、真面目で、美しい横顔。
リリアンヌは言葉に詰まる。
「ねぇ、マム。何か良い案はな~い?」
「良い案……」
頭を逆さに振って考えてみたが、わからなかった。
「ごめんなさいね。ちょっとわからないわ」
リリアンヌは知り合ったばかりの彼女たちの暮らしを知らないから、本当に必要なものが何なのか想像も出来なかった。金が必要であることはわかるのだが、モニークが言っているのは喫緊の課題としての遣い道ではなく、もっと長期的な話だ。
悔しいが、あの男に聞く方が良い答えを出してくるだろう。
だけど勝手に宝石をやったと聞けば良い顔をしないかもしれない。ネイトが怒ろうががっかりしようがどうでもいいのだが、恐らくモニークたちもその経緯を知るからこそ海賊どもに相談し辛く、自分に聞いている。
「ん~、ま、もうちょっと考えよーよ」
「そだねー」
「でも本当、マムに感謝!!」
「ネイたんの言った通りだったね。マムは最高!!」
「なんの話?」
まるで前から設定されたみたいに。リリアンヌは眉をひそめる。
「ほんとソレ! あ、マムこっちも食べてよ。一回失敗しちゃって、でも二回目で綺麗にできたの」
ごとりと大皿が目の前に割り込んで置かれる。テーブルの上には余分なスペースがないくらいに並んだ料理たち。
「まぁ、わざわざ二回も作ってくれたの?」
「そうだよ、失敗作なんて食べてもらいたくないもん」
出された料理は全て手作りで、南国らしく瑞々しい野菜に魚介や肉、フルーツが使われている。きっと食材から準備してくれたのだろう。古びた住宅の様子と食事の豪華さにもてなしを感じて、リリアンヌは真面目な顔になる。
別に自分はミューズでもマムでもない。
こんなことをしてもらう理由が本当はなかった。
「楽しくて酔っぱらいそ! マム、もっと飲んでぇ」
「これウンマ。誰に教えてもらったん?」
「昨日よーやく勇気出して酒場の秘伝の調味料くすねてきたの。マムのおかげだよ」
「なんですって!?」
「あーん、マムが怒ったぁ! でも良いんだって。あのエロ親父から何盗ったって。おっぱい揉んだってびた一文払いやしない」
「そーいうのウザイよね~。一揉みに一杯くらい奢って欲しいわ。金とは言わん」
「………」
以前からの友達のように、星の女たちはかしましく話をし始める。中には食事を横に口と手を忙しなく動かして縫物をしたり、子どもをあやす女もいた。さっきあったこと、昨日起こったこと、仕事先の嫌な奴、変な客、皆が好きな歌手のこと。好きな体位ランキング。あけっぴろげなあけすけな話は面食らうことも多かったけれど、トリーチェの澄ました夜会より何万倍も生き生きとしていた。リリアンヌはいつの間にか口元も緩み、飲んで食べて、腹を抱えて笑い、楽しい時間を過ごす。
大体が親も、頼れる親類もない。いても殺してやろうかと思う極悪人とどん底を経験した女ばかり。
騙されて借金で首が回らなくなり、最底辺の娼館で働いていた女はスタンダードと言って良い。複数の男に輪姦された後でバートレットに助けられた女、生まれた時から身体のどこかが機能しておらず男に食い物にされていた女、怪我を負わされて乞食をしていた女、麻薬漬けにされた経験のある女、どこかから売り飛ばされて来た女……。
だけどこのテーブルでは、誰一人不幸じゃなかった。
全員が逞しく笑い話にし、実際に面白い。
それはまるで、虚構の不幸であるかのように。
「マンネ~、納品だけ行かなくちゃ。追加分入れたし、最後にもう一回、かぞえよ!」
「もうそんな時間か。わかった~!」
端の席で立ち上がったマンネとオーブリーが軒下に積み上がった木箱へ移動して数え出す。女たちの生活の糧に興味が湧いて、リリアンヌは近寄った。
「何の納品なの?」
傍に寄った木箱の中には、色とりどりの布の小袋に包まれた植物がいくつも見える。
「これはねえ、防虫剤だよ。そこの庭で育てたハーブを使って作るんだ。これをクロゼットに入れておくと、虫が付かないの。あと良い匂いするよ」
「へぇ、良いわね。元手がかからないわ」
「そう、布も端切れが結構使えるの!」
衣類を作って売る女たちから出る端切れだ。なかなか上手く考えている。感心していると、
「十七個オッケーだよ。こっちも二十一個。オッケー」
「十七ぁ、まる、二十一ぃ、まる……っと」
気持ちの悪い数が聞こえる。
「その数は発注数? 何か種類があるの?」
ハーブ袋の色はどれもバラバラで、規則があるようには見えない。
「一種類しかないよ! あは。入れる数は適当ぉ。三十くらいまでしか数えられない子もいるんだぁ。でも最後は向こうが数えて、こっちの数と同じなら納品完了でお金がもらえるんだよ」
「ひとつ幾らで引き取ってくれるの?」
二人の女は顔を見合わせる。
「いくらだっけ」
「え~っと、一個が六ドグで、十七個とかはわかんない。二個なら十二ドグだよ」
「そだね。一個が六だよ、マム!」
「………」
リリアンヌは眉をひそめる。
「七個なら幾らかわかる?」
「え~っと、六、十二、十……十ぅ八?……あー、だめだめ、無理、めんどくさい!」
「帳簿は付けているの?」
「ちょーぼてなに」
キョトンとした顔で無垢に見つめられても、説明のスタート地点が不明である。
「なんか難しいこととか、どうせ出来ないよ? 字だって書けないんだもん。一個が六でぇ、三十個だったら百五十で買ってくれんの」
「値下がりしてるじゃない!?」
単価という概念がなかった。
「なぁんで!! 百五十も払ってくれるんだよぉ?」
だめだ! この子たちは知らぬ間に搾取されている。
「はぁ……わかったわ、あなたたちに必要なお金の遣い道が」
「うちらのマムが綺麗すぎる」
「めーっちゃ綺麗!! これモニークがメイクしたの?」
一体誰の話なのか。海賊共も娘たちもちょっとおかしいと耳を疑いもせずリリアンヌは酒を飲み、料理を食べる。
「そだよ」
勝ち誇って娘その一が答えた。
「やだ~! 次、私がやるぅ!」
「ダメだよ、ネイたんがラルフ様経由でお小遣いくれたから。これはぁ、仕事なの!」
「ちぇ!」
「ずるいよ、モニークばっかり! あんたってちょっとそーいうとこあるよね」
「なんだと!?」
「ちょっと、喧嘩はやめなさい」
火花が散りそうな妙な空気に水を差してやると、全員がなぜか嬉しそうに『は~い』と返事をする。
「あっ、そうだマム!! 昨日はいっぱい……ほ、お土産、ありがとう!!」
一人が思い出し、全員がハッとして食事を中断すると真面目にこそこそと礼を言った。貧乏住宅地で大金の話も出来ない。モニークが「昨日のアレだよ」と小声で説明する。リリアンヌのものではない、宝箱から渡した宝石たちだ。
「あら、モニークあなた、皆で分けたのね」
「ううん、分けてないんだ。分けちゃうとなんか勿体無い気がして。マムの言う通り店も借りるけど、それでもまだ絶対たくさん余るから、皆にどうしたら良いか案を出してもらってんの」
見渡すと、全員がうなずいている。
「どうしたら、って、どういう風に使うの?」
いくら宝石が本物でも、大それたことをするには少額だった。建物や屋敷を買えるほどじゃない。
「だって、だってこんな大金さぁ、もう巡って来ないもん。ねぇ?」
モニークの言葉に、女たちはうなずいている。
「だから、遣い方を間違えたくないんだ。なんかさ、全員で『やったぁ』って思えて、消えない物に遣いたいの。そんで、長く残る物に。それって何だろって、でも馬鹿だからわかんなくて」
「食べたら消えちゃうもん」
「難しいんだよねぇ。盗まれるのも困るし」
「ずっと置いとくのも危ないしさぁ」
あの時、気まぐれに渡した宝石が星の女たちに真剣な顔をさせていた。
真剣で、真面目で、美しい横顔。
リリアンヌは言葉に詰まる。
「ねぇ、マム。何か良い案はな~い?」
「良い案……」
頭を逆さに振って考えてみたが、わからなかった。
「ごめんなさいね。ちょっとわからないわ」
リリアンヌは知り合ったばかりの彼女たちの暮らしを知らないから、本当に必要なものが何なのか想像も出来なかった。金が必要であることはわかるのだが、モニークが言っているのは喫緊の課題としての遣い道ではなく、もっと長期的な話だ。
悔しいが、あの男に聞く方が良い答えを出してくるだろう。
だけど勝手に宝石をやったと聞けば良い顔をしないかもしれない。ネイトが怒ろうががっかりしようがどうでもいいのだが、恐らくモニークたちもその経緯を知るからこそ海賊どもに相談し辛く、自分に聞いている。
「ん~、ま、もうちょっと考えよーよ」
「そだねー」
「でも本当、マムに感謝!!」
「ネイたんの言った通りだったね。マムは最高!!」
「なんの話?」
まるで前から設定されたみたいに。リリアンヌは眉をひそめる。
「ほんとソレ! あ、マムこっちも食べてよ。一回失敗しちゃって、でも二回目で綺麗にできたの」
ごとりと大皿が目の前に割り込んで置かれる。テーブルの上には余分なスペースがないくらいに並んだ料理たち。
「まぁ、わざわざ二回も作ってくれたの?」
「そうだよ、失敗作なんて食べてもらいたくないもん」
出された料理は全て手作りで、南国らしく瑞々しい野菜に魚介や肉、フルーツが使われている。きっと食材から準備してくれたのだろう。古びた住宅の様子と食事の豪華さにもてなしを感じて、リリアンヌは真面目な顔になる。
別に自分はミューズでもマムでもない。
こんなことをしてもらう理由が本当はなかった。
「楽しくて酔っぱらいそ! マム、もっと飲んでぇ」
「これウンマ。誰に教えてもらったん?」
「昨日よーやく勇気出して酒場の秘伝の調味料くすねてきたの。マムのおかげだよ」
「なんですって!?」
「あーん、マムが怒ったぁ! でも良いんだって。あのエロ親父から何盗ったって。おっぱい揉んだってびた一文払いやしない」
「そーいうのウザイよね~。一揉みに一杯くらい奢って欲しいわ。金とは言わん」
「………」
以前からの友達のように、星の女たちはかしましく話をし始める。中には食事を横に口と手を忙しなく動かして縫物をしたり、子どもをあやす女もいた。さっきあったこと、昨日起こったこと、仕事先の嫌な奴、変な客、皆が好きな歌手のこと。好きな体位ランキング。あけっぴろげなあけすけな話は面食らうことも多かったけれど、トリーチェの澄ました夜会より何万倍も生き生きとしていた。リリアンヌはいつの間にか口元も緩み、飲んで食べて、腹を抱えて笑い、楽しい時間を過ごす。
大体が親も、頼れる親類もない。いても殺してやろうかと思う極悪人とどん底を経験した女ばかり。
騙されて借金で首が回らなくなり、最底辺の娼館で働いていた女はスタンダードと言って良い。複数の男に輪姦された後でバートレットに助けられた女、生まれた時から身体のどこかが機能しておらず男に食い物にされていた女、怪我を負わされて乞食をしていた女、麻薬漬けにされた経験のある女、どこかから売り飛ばされて来た女……。
だけどこのテーブルでは、誰一人不幸じゃなかった。
全員が逞しく笑い話にし、実際に面白い。
それはまるで、虚構の不幸であるかのように。
「マンネ~、納品だけ行かなくちゃ。追加分入れたし、最後にもう一回、かぞえよ!」
「もうそんな時間か。わかった~!」
端の席で立ち上がったマンネとオーブリーが軒下に積み上がった木箱へ移動して数え出す。女たちの生活の糧に興味が湧いて、リリアンヌは近寄った。
「何の納品なの?」
傍に寄った木箱の中には、色とりどりの布の小袋に包まれた植物がいくつも見える。
「これはねえ、防虫剤だよ。そこの庭で育てたハーブを使って作るんだ。これをクロゼットに入れておくと、虫が付かないの。あと良い匂いするよ」
「へぇ、良いわね。元手がかからないわ」
「そう、布も端切れが結構使えるの!」
衣類を作って売る女たちから出る端切れだ。なかなか上手く考えている。感心していると、
「十七個オッケーだよ。こっちも二十一個。オッケー」
「十七ぁ、まる、二十一ぃ、まる……っと」
気持ちの悪い数が聞こえる。
「その数は発注数? 何か種類があるの?」
ハーブ袋の色はどれもバラバラで、規則があるようには見えない。
「一種類しかないよ! あは。入れる数は適当ぉ。三十くらいまでしか数えられない子もいるんだぁ。でも最後は向こうが数えて、こっちの数と同じなら納品完了でお金がもらえるんだよ」
「ひとつ幾らで引き取ってくれるの?」
二人の女は顔を見合わせる。
「いくらだっけ」
「え~っと、一個が六ドグで、十七個とかはわかんない。二個なら十二ドグだよ」
「そだね。一個が六だよ、マム!」
「………」
リリアンヌは眉をひそめる。
「七個なら幾らかわかる?」
「え~っと、六、十二、十……十ぅ八?……あー、だめだめ、無理、めんどくさい!」
「帳簿は付けているの?」
「ちょーぼてなに」
キョトンとした顔で無垢に見つめられても、説明のスタート地点が不明である。
「なんか難しいこととか、どうせ出来ないよ? 字だって書けないんだもん。一個が六でぇ、三十個だったら百五十で買ってくれんの」
「値下がりしてるじゃない!?」
単価という概念がなかった。
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