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「岳ちゃんはどう?」
モニター越しに、上司である加藤さんがわくわくした声と笑顔で尋ねてくれる。今日は月一の面談時間だった。ぼかしが入ったフィルターの中で、彼女の手入れが行き届いた長い髪が揺れる。
「ありがとうございます、気にして頂いて……だいぶ保育園にも慣れたみたいで、歌も大きな声が出るようになってきたらしいです」
「そうなんだ! 良かったねぇ。前に言っていた自己主張は? 出てきた?」
「それは……まだまだですねぇ」
「そうかぁ。もう話聞いているだけで愛おしい~!」
岳は誰かに何かをしてもらう、という発想がないので、困っても基本的に黙っている。トイレに行きたくなれば黙って行き、眠たくなれば隠れる場所を探して勝手に寝てしまう。先生たちは慌てて追いかけることになる。
まだまだおむつが取れなくとも不思議でない年齢なのに、そこに至った背景を想像すると私たち大人は言葉に詰まる。
「寝かしつけも要らないのは、ちょっと切ないですけどね」
「……そうかぁ……でも褒める所だらけじゃない、たくさん褒めてあげられるね」
「そうですね」
加藤さんご自身は既に社会人のお嬢さんが居て、あと五年もすれば定年退職になるベテラン課長だった。私にとっては公私ともに何でも相談できる心強い味方でもある。
毎日仕事をする、リビングの隅っこに作ったワークスペース。
九時から夕方五時までの時短勤務時間を延々とこのスペースでキーボードを叩いて過ごす。集中して資料を作成する部署にいるので、一日の仕事はあっという間に終わってしまう。
「もう暑いし、今年はプールとか海とか、楽しみね」
「あ~! 本当ですね? でも私、若い頃の水着なんてとっくに捨てちゃって持ってないや」
「最近はあれよ、通販でいろいろ買いやすくなってるのよ」
「加藤さん、水着買ったんですか?」
「私なわけないでしょう、娘よ、娘!」
そんな会話をしていたので、我が家で初めて三人で迎える夏の予定について夕食時の話題に上げた。四人掛けの長方形のテーブルには、大人用の椅子が三脚と、キッズチェアが並ぶ。岳は半径五十センチ内に色んな物をこぼしながら、一生懸命ご飯を食べていた。時々、大人の手が伸びて口の周りを拭いたりスプーンで掬う補助をする。手で食べていた時期が長く、まだまだスプーンもフォークも上手ではない。
だけど何を作ってもご飯を残さず食べてくれるので、私も作り甲斐があった。
「プールか、海かぁ」
「岳ちゃん、大きなプール行こうか。海とね」
「プール!」
「そうそう。プール好きになったって、咲楽先生から聞いたよ。プールよりずーっと大きいのが、海。わかる? 海……う~ん、なにか絵本に出てたかなぁ」
「うーみ」
岳は分かっていなさそうに繰り返した。
「そうか、海ってなぁ……」
旺次郎がタブレットを持ってきて、検索を始める。海の画像を見せるのだろう。
「ほら、これ、これが海」
「……うみ?」
目を大きくしてタブレットを見ている。
「広くて、ずーっと先まで続いている大きな水たまりだよ。舐めるとしょっぱい」
旺次郎の説明を黙って聞いているけれど、不思議そうだった。
「岳の好きな金魚じゃないけど魚がいっぱいいたり、蟹とかヤドカリとか」
「そうだね、岳ちゃん生き物好きだし、プールより海の方が良いか」
「どっちも行けばいいよ。プールは浅いから遊びやすいだろうし」
「そうだね……楽しみだね! って行ってみないとわからないか」
子どもより楽しみにしてしまう自分たちに苦笑しながら話していると、恐らくわからないだろう岳も味噌汁で光る唇をニンマリしていた。よしよし、掴みは良さそうだぞ。
岳が来て以来、私たちは色々な場所にでかけている。
動物園、水族館、牧場、電車のイベントや車の博物館、大きな公園。
どこかに行くと思い出が出来て、共通の話題が増えていく。
あの時乗った電車の色、あの日に見た動物、大好きになったソフトクリーム。
いつの間にか岳は当たり前に手を繋ぐようになって、私は彼の汗を拭うようになって、旺次郎は抱き上げて高い場所から世界を見せるようになった。
思い出を増やすという行為は、ぽっかり空いたそれまでの空白を埋める行為に似ていた。もちろん埋められるはずもないのは承知だけれど、今できる最大限をすることで安心したかったのかもしれない。
◆
「うぇ」
「しょっぱかった?」
「うぇ~!」
海水を舐めてみた指と赤い舌を出して見せるくちゃくちゃ顔に笑ってしまう。
「海の中ではおっきいゴーグル付けようか。スイミングスクールで使ってるのよりおっきいでしょ? これで中を見たら魚が見えるかも」
辺りは海水浴客だらけの砂浜で、紺色のラッシュガードを着た岳としゃがみ込み、初めての海水を味わう。もちろん味わう必要は全くない。
じゃーんと見せた、顔を半分覆うタイプのゴーグルに最初は目を丸くしていたものの、あたりにはチラホラと同様のゴーグルをつけている子もいて、割とすんなりと付けたがった。保育園から通うスイミングスクールでは皆が眼鏡タイプのゴーグルなのだ。
「かーか、岳、ゴーグルつける!」
「うん、ととが後でつけてくれるよ。一番最初は付けないで海に入ろって」
「なんで?」
「ん~。初めて入るから?」
「ふぅん」
ちょっとだけ、唇が尖ったようにもにもにと動いた。
「ゴーグル早く付けたかった? ととに言おうか」
「んー」
小さなテントを張ってくれた旺次郎から『テントできたー』と声がかかる。私は荷物番だ。
「岳がゴーグル早く付けたいって」
「おお」
「買って良かったね。嬉しそう」
「俺も買えば良かった」
「え!?」
ははは、と笑っているけど、これはたぶん後で買うやつ。
「と~と~!!」
岳は腕に浮き輪を付け、旺次郎を急かすと眩しい海水へと駆けていく。
「待て待て」
ととの声も聞こえているのか怪しいけれど、とにかく嬉しそうな声を上げ、すぐに足元を撫でていく波に夢中になっている。日本の夏はとにかく熱い! 暑くて熱くて焦げそうだ。私はしっかり日除けをしてテントに隠れると、遠目から携帯で激写して、初めての海を記録する。今度からは一緒に入れるように貴重品は工夫しなくちゃならないな。久しぶりのレジャーが過ぎて、勝手がわからなくなっている。
「初めは手を繋いで入るから。勝手に行くな」
「わかったー!」
「先に、全部じゃぼん、てしよう。顔を水の中につける。わかる? って言うかできる?」
聞かれたことにこっくりと頷いて、手を繋いで入って行った。
太腿の高さまで来た海水に少したじろいで、海面を見ている岳と彼を見ている旺次郎。スイミングプールと違って波があって透明ではない。なんだかよくわからない物もフヨフヨ漂っているし、本当に顔をつけられるのかは怪しい所だった。しばらく動かないので、結局旺次郎が抱き上げてざぶざぶと中に入って行く。遠浅の海なので、どんどん小さくなっていく。
大丈夫なのか。
それから抱っこしたままゆっくりしゃがんで旺次郎が海中に身を浸すと、岳が声を上げているような顔をしている。眼鏡を持ってきておいて良かった。どの顔も可愛い。
結局堪らず小さなボディバッグに貴重品を詰めて帽子を被り、脹脛まで浸かって写真や動画をたくさん撮った。
「かーか!」
「なんか見えた?」
「わかめいる」
「お魚は?」
「いなーい」
「いや、魚いるだろ。ほらここ、見えてるよ、ほら」
「どこ!?」
海から上がれば潰れていない貝殻を拾い、綺麗な物を選り分ける。海では海水が鼻に入ってツンとさせ、大きな波にも慣れてはしゃぐ。透明な虫かごを手に砂を掘って生き物を探し、海の家でご飯を食べる。巨大な浮き鮫をレンタルしてまた海に入って、鮫から滑って潜って浮いて驚いて泣き、べそをかいたまま戻って私にしがみついてくる。
「がーくちゃん」
「んー」
泣きべそも落ち着き、暑さでほかほかのタオルでくるんでいると、あっという間に乾いてしまう。そのまま海で冷えていた身体が温くなってくると、岳の目がとろんとし始める。
「あ、寝そう? 眠たい? もうお昼寝の時間、過ぎてるもんね」
「そろそろ帰るか」
旺次郎が私の腕の中でタオルにくるまれた子を横から覗き込む。
「………」
「あ……岳が帰りたくなさそうな顔を」
眉間に皺が寄って、完全に嫌な顔をしている。
そんな顏なのに、どうしても私たちはにやけてしまう。
「じゃあ、岳は日菜子と海の家でかき氷食べるのは?」
「!」
ハッと岳の口が開いた。もぞもぞして立ち上がろうとする。お昼ご飯の時に、おばちゃんが作るかき氷を随分じっと見つめていたのだ。食べたいに決まっていた。
「旺次郎は?」
「食べてる間に片付けて車に運んどくよ。たぶん、食って乗ったらもう寝るだろうから」
「そうだね。私も寝ちゃうかも」
「お前もかーい」
「ははは。岳ちゃん、かき氷、何味にしようか」
「あおいの!」
「ブルーハワイだな」
「舌が真っ青になるやつだ」
小さい頃、お祭りの時によく食べた。
そうだ、花火大会も行かなくちゃ。
お決まりのように真っ青に染まった舌の岳を写真に撮って、初めての海が終わる。
初めての海に初めてのプール、ブルーハワイに練乳デビュー。
岳のやることはまだまだ山のようにあった。
モニター越しに、上司である加藤さんがわくわくした声と笑顔で尋ねてくれる。今日は月一の面談時間だった。ぼかしが入ったフィルターの中で、彼女の手入れが行き届いた長い髪が揺れる。
「ありがとうございます、気にして頂いて……だいぶ保育園にも慣れたみたいで、歌も大きな声が出るようになってきたらしいです」
「そうなんだ! 良かったねぇ。前に言っていた自己主張は? 出てきた?」
「それは……まだまだですねぇ」
「そうかぁ。もう話聞いているだけで愛おしい~!」
岳は誰かに何かをしてもらう、という発想がないので、困っても基本的に黙っている。トイレに行きたくなれば黙って行き、眠たくなれば隠れる場所を探して勝手に寝てしまう。先生たちは慌てて追いかけることになる。
まだまだおむつが取れなくとも不思議でない年齢なのに、そこに至った背景を想像すると私たち大人は言葉に詰まる。
「寝かしつけも要らないのは、ちょっと切ないですけどね」
「……そうかぁ……でも褒める所だらけじゃない、たくさん褒めてあげられるね」
「そうですね」
加藤さんご自身は既に社会人のお嬢さんが居て、あと五年もすれば定年退職になるベテラン課長だった。私にとっては公私ともに何でも相談できる心強い味方でもある。
毎日仕事をする、リビングの隅っこに作ったワークスペース。
九時から夕方五時までの時短勤務時間を延々とこのスペースでキーボードを叩いて過ごす。集中して資料を作成する部署にいるので、一日の仕事はあっという間に終わってしまう。
「もう暑いし、今年はプールとか海とか、楽しみね」
「あ~! 本当ですね? でも私、若い頃の水着なんてとっくに捨てちゃって持ってないや」
「最近はあれよ、通販でいろいろ買いやすくなってるのよ」
「加藤さん、水着買ったんですか?」
「私なわけないでしょう、娘よ、娘!」
そんな会話をしていたので、我が家で初めて三人で迎える夏の予定について夕食時の話題に上げた。四人掛けの長方形のテーブルには、大人用の椅子が三脚と、キッズチェアが並ぶ。岳は半径五十センチ内に色んな物をこぼしながら、一生懸命ご飯を食べていた。時々、大人の手が伸びて口の周りを拭いたりスプーンで掬う補助をする。手で食べていた時期が長く、まだまだスプーンもフォークも上手ではない。
だけど何を作ってもご飯を残さず食べてくれるので、私も作り甲斐があった。
「プールか、海かぁ」
「岳ちゃん、大きなプール行こうか。海とね」
「プール!」
「そうそう。プール好きになったって、咲楽先生から聞いたよ。プールよりずーっと大きいのが、海。わかる? 海……う~ん、なにか絵本に出てたかなぁ」
「うーみ」
岳は分かっていなさそうに繰り返した。
「そうか、海ってなぁ……」
旺次郎がタブレットを持ってきて、検索を始める。海の画像を見せるのだろう。
「ほら、これ、これが海」
「……うみ?」
目を大きくしてタブレットを見ている。
「広くて、ずーっと先まで続いている大きな水たまりだよ。舐めるとしょっぱい」
旺次郎の説明を黙って聞いているけれど、不思議そうだった。
「岳の好きな金魚じゃないけど魚がいっぱいいたり、蟹とかヤドカリとか」
「そうだね、岳ちゃん生き物好きだし、プールより海の方が良いか」
「どっちも行けばいいよ。プールは浅いから遊びやすいだろうし」
「そうだね……楽しみだね! って行ってみないとわからないか」
子どもより楽しみにしてしまう自分たちに苦笑しながら話していると、恐らくわからないだろう岳も味噌汁で光る唇をニンマリしていた。よしよし、掴みは良さそうだぞ。
岳が来て以来、私たちは色々な場所にでかけている。
動物園、水族館、牧場、電車のイベントや車の博物館、大きな公園。
どこかに行くと思い出が出来て、共通の話題が増えていく。
あの時乗った電車の色、あの日に見た動物、大好きになったソフトクリーム。
いつの間にか岳は当たり前に手を繋ぐようになって、私は彼の汗を拭うようになって、旺次郎は抱き上げて高い場所から世界を見せるようになった。
思い出を増やすという行為は、ぽっかり空いたそれまでの空白を埋める行為に似ていた。もちろん埋められるはずもないのは承知だけれど、今できる最大限をすることで安心したかったのかもしれない。
◆
「うぇ」
「しょっぱかった?」
「うぇ~!」
海水を舐めてみた指と赤い舌を出して見せるくちゃくちゃ顔に笑ってしまう。
「海の中ではおっきいゴーグル付けようか。スイミングスクールで使ってるのよりおっきいでしょ? これで中を見たら魚が見えるかも」
辺りは海水浴客だらけの砂浜で、紺色のラッシュガードを着た岳としゃがみ込み、初めての海水を味わう。もちろん味わう必要は全くない。
じゃーんと見せた、顔を半分覆うタイプのゴーグルに最初は目を丸くしていたものの、あたりにはチラホラと同様のゴーグルをつけている子もいて、割とすんなりと付けたがった。保育園から通うスイミングスクールでは皆が眼鏡タイプのゴーグルなのだ。
「かーか、岳、ゴーグルつける!」
「うん、ととが後でつけてくれるよ。一番最初は付けないで海に入ろって」
「なんで?」
「ん~。初めて入るから?」
「ふぅん」
ちょっとだけ、唇が尖ったようにもにもにと動いた。
「ゴーグル早く付けたかった? ととに言おうか」
「んー」
小さなテントを張ってくれた旺次郎から『テントできたー』と声がかかる。私は荷物番だ。
「岳がゴーグル早く付けたいって」
「おお」
「買って良かったね。嬉しそう」
「俺も買えば良かった」
「え!?」
ははは、と笑っているけど、これはたぶん後で買うやつ。
「と~と~!!」
岳は腕に浮き輪を付け、旺次郎を急かすと眩しい海水へと駆けていく。
「待て待て」
ととの声も聞こえているのか怪しいけれど、とにかく嬉しそうな声を上げ、すぐに足元を撫でていく波に夢中になっている。日本の夏はとにかく熱い! 暑くて熱くて焦げそうだ。私はしっかり日除けをしてテントに隠れると、遠目から携帯で激写して、初めての海を記録する。今度からは一緒に入れるように貴重品は工夫しなくちゃならないな。久しぶりのレジャーが過ぎて、勝手がわからなくなっている。
「初めは手を繋いで入るから。勝手に行くな」
「わかったー!」
「先に、全部じゃぼん、てしよう。顔を水の中につける。わかる? って言うかできる?」
聞かれたことにこっくりと頷いて、手を繋いで入って行った。
太腿の高さまで来た海水に少したじろいで、海面を見ている岳と彼を見ている旺次郎。スイミングプールと違って波があって透明ではない。なんだかよくわからない物もフヨフヨ漂っているし、本当に顔をつけられるのかは怪しい所だった。しばらく動かないので、結局旺次郎が抱き上げてざぶざぶと中に入って行く。遠浅の海なので、どんどん小さくなっていく。
大丈夫なのか。
それから抱っこしたままゆっくりしゃがんで旺次郎が海中に身を浸すと、岳が声を上げているような顔をしている。眼鏡を持ってきておいて良かった。どの顔も可愛い。
結局堪らず小さなボディバッグに貴重品を詰めて帽子を被り、脹脛まで浸かって写真や動画をたくさん撮った。
「かーか!」
「なんか見えた?」
「わかめいる」
「お魚は?」
「いなーい」
「いや、魚いるだろ。ほらここ、見えてるよ、ほら」
「どこ!?」
海から上がれば潰れていない貝殻を拾い、綺麗な物を選り分ける。海では海水が鼻に入ってツンとさせ、大きな波にも慣れてはしゃぐ。透明な虫かごを手に砂を掘って生き物を探し、海の家でご飯を食べる。巨大な浮き鮫をレンタルしてまた海に入って、鮫から滑って潜って浮いて驚いて泣き、べそをかいたまま戻って私にしがみついてくる。
「がーくちゃん」
「んー」
泣きべそも落ち着き、暑さでほかほかのタオルでくるんでいると、あっという間に乾いてしまう。そのまま海で冷えていた身体が温くなってくると、岳の目がとろんとし始める。
「あ、寝そう? 眠たい? もうお昼寝の時間、過ぎてるもんね」
「そろそろ帰るか」
旺次郎が私の腕の中でタオルにくるまれた子を横から覗き込む。
「………」
「あ……岳が帰りたくなさそうな顔を」
眉間に皺が寄って、完全に嫌な顔をしている。
そんな顏なのに、どうしても私たちはにやけてしまう。
「じゃあ、岳は日菜子と海の家でかき氷食べるのは?」
「!」
ハッと岳の口が開いた。もぞもぞして立ち上がろうとする。お昼ご飯の時に、おばちゃんが作るかき氷を随分じっと見つめていたのだ。食べたいに決まっていた。
「旺次郎は?」
「食べてる間に片付けて車に運んどくよ。たぶん、食って乗ったらもう寝るだろうから」
「そうだね。私も寝ちゃうかも」
「お前もかーい」
「ははは。岳ちゃん、かき氷、何味にしようか」
「あおいの!」
「ブルーハワイだな」
「舌が真っ青になるやつだ」
小さい頃、お祭りの時によく食べた。
そうだ、花火大会も行かなくちゃ。
お決まりのように真っ青に染まった舌の岳を写真に撮って、初めての海が終わる。
初めての海に初めてのプール、ブルーハワイに練乳デビュー。
岳のやることはまだまだ山のようにあった。
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