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第三章 誰にでも秘密はある
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「二人ともいい加減にしなさい」
デズモンドが、二人に注意する。
「キャスティナ、紹介しよう。わしの息子で、ローレンス・フェレーラ・グランヴィルだ。グランヴィル家の当主だよ」
キャスティナは、アルヴィンから離れる。デズモンドが紹介してくれた紳士と向き合う。この方が、アイリーンお義姉様とセリア殿下のお父様なのね。何だか凄く若く見える·····。恐らくデリックお義父様と同じぐらいよね?全然見えないんだけど·····。アルヴィンお兄様とは違った、正統派な美男子だわ。
キャスティナがまじまじと、ローレンスを見ている。ローレンスは立ち上がり、キャスティナの手を取り口づける。
「初めてお目にかかります、ローレンス・フェレーラ・グランヴィルです」
キャスティナは、ハッと我に返りお辞儀をする。
「キャスティナ・クラーク・エジャートンと申します。いつも、アイリーンお義姉様にお世話になってます」
キャスティナは、アイリーンを思い浮かべると自然と笑みが溢れた。ローレンスは、そんなキャスティナを見て、不思議と笑顔に惹かれる子だなと感じた。
「アイリーンも可愛い妹が出来たと喜んでいたよ」
ローレンスも、キャスティナに笑顔を向ける。
「では、皆が揃ったから早速キャスティナの話を聞こう」
デズモンドがみんなに声をかける。各々ソファに座る様に促す。キャスティナも、デズモンドの隣に腰かけた。
「で、キャスティナは今までどこにいたんだ?」
アルヴィンが始めに口を開く。
「すいません。それを話すと長くなるので、後でデズモンドお祖父様に聞いて下さい。それより、私の魔法について話をさせて下さい。この話は、今まで誰にも話した事はありません。内密にすると約束して下さい」
デズモンド、アルヴィン、ローレンスが頷く。
「私は、癒し系魔法が使えます。主にケガを治したり、体力を回復させたり、気持ちをリラックスさせたりといった作用があります」
キャスティナは、思いきって話し出した。
物心ついた時から自然に使えた。きっかけは、自分が転んでケガをした時になぜか呪文が口から出てケガを治してしまった。その話を母親にしたら、絶対に誰にも言ってはいけないと言われた。この魔法は特別だから、将来大切な人の為だけに使いなさいと言われ今までずっとその約束を守って来た事。
年を重ねるにつれて、この魔法がどれだけ特別かわかって来た。でももう、誰にも話さずにいることが辛くなってきた。エヴァンと出会って、大切な人が沢山出来てしまった。自分のこの魔法を、大切な人達の為に役に立てたいと思った。そんな時に、アルヴィンと出会いアルヴィンの強さを知って、この人なら上手にこの魔法を使ってくれるのでは?と感じた。
キャスティナは、一度話を切り紅茶を一口飲んだ。
「凄いな。癒し系魔法が本当に存在するなんて·····」
ローレンスが呟く。
「魔法自体は見ていないが、効果の程は見た。エヴァンの背中に突き刺さった矢キズが、かすり傷になってたからな」
アルヴィンが、キャスティナの話が本当だと言うようにしゃべる。
「でも、どうしてその後、姿を消した?なぜ、サディアス殿下は何も覚えていなかったんだ?」
キャスティナは、深呼吸をする。これから言う事は、不敬に値する。罰を受けてもしょうがない事だ。
「一国の王子に対して失礼な事を申します」
キャスティナは、言い辛そうな顔をしている。
「構わないよ。私達は、キャスティナの味方だよ」
キャスティナは、意を決して話し出す。
「私、王族の人達が嫌いなんです」
キャスティナは、自分のデビュタントの時の話を始めた。自分の国の王様やお妃様は、どんな人なんだろうと胸をワクワクさせて行った。それなのに、初めてお会いした王族の皆様の態度が余りに酷くて幻滅したこと。王様も王太子もつまらなそうな顔をして、デビュタントを迎えた令嬢達にニコリともせずに椅子に座っていた姿。そんな姿を見て、国のトップがこれでいいのかと疑問に感じた。唯一、第一王子の王太子妃の凛とした佇まいと目が合った時の微笑みに目を奪われた。
王族に対して只でさえ、第一印象が良くなかったのに、セリア殿下とのお茶会で会ったサディアス殿下が、思った通り傲慢で理不尽な方だった。絶対に魔法の事を知られたくなかったが、あの時はもう仕方なくて·····。目の前で癒し系魔法を使ってしまった。目の前で癒し系魔法を見た殿下は、素晴らしいじゃないか、これで我が国は戦えるって言ったと。
キャスティナは、話しながら段々と怒りが沸いて来て話し方がきつくなってしまう。
キャスティナの話を聞いていた三人は、息を飲む。
「それは、本当なのかい?」
デズモンドが、口を挟む。
「はい。はっきり聞きました。やっぱりこの人は、危険だと判断して眠ってもらいました」
キャスティナは、キッパリと強く話す。
「眠ってもらうって、どうやって?」
ローレンスが尋ねる、
「それは言いたくありません。なぜ、魔法の事、エヴァン様の傷の事を覚えてないのかも。ここまで話しておいて、話せない事があるだなんて卑怯な事だとわかってます。でも、自分の事を守る術なので·····。申し訳ありません」
キャスティナは、俯いてしまう。
「何て言うか·····。話を聞いてて、ただのお嬢様ではないと感じていたけど、これほどとは参ったね」
ローレンスが、感心して腕を組んだ。
デズモンドが、二人に注意する。
「キャスティナ、紹介しよう。わしの息子で、ローレンス・フェレーラ・グランヴィルだ。グランヴィル家の当主だよ」
キャスティナは、アルヴィンから離れる。デズモンドが紹介してくれた紳士と向き合う。この方が、アイリーンお義姉様とセリア殿下のお父様なのね。何だか凄く若く見える·····。恐らくデリックお義父様と同じぐらいよね?全然見えないんだけど·····。アルヴィンお兄様とは違った、正統派な美男子だわ。
キャスティナがまじまじと、ローレンスを見ている。ローレンスは立ち上がり、キャスティナの手を取り口づける。
「初めてお目にかかります、ローレンス・フェレーラ・グランヴィルです」
キャスティナは、ハッと我に返りお辞儀をする。
「キャスティナ・クラーク・エジャートンと申します。いつも、アイリーンお義姉様にお世話になってます」
キャスティナは、アイリーンを思い浮かべると自然と笑みが溢れた。ローレンスは、そんなキャスティナを見て、不思議と笑顔に惹かれる子だなと感じた。
「アイリーンも可愛い妹が出来たと喜んでいたよ」
ローレンスも、キャスティナに笑顔を向ける。
「では、皆が揃ったから早速キャスティナの話を聞こう」
デズモンドがみんなに声をかける。各々ソファに座る様に促す。キャスティナも、デズモンドの隣に腰かけた。
「で、キャスティナは今までどこにいたんだ?」
アルヴィンが始めに口を開く。
「すいません。それを話すと長くなるので、後でデズモンドお祖父様に聞いて下さい。それより、私の魔法について話をさせて下さい。この話は、今まで誰にも話した事はありません。内密にすると約束して下さい」
デズモンド、アルヴィン、ローレンスが頷く。
「私は、癒し系魔法が使えます。主にケガを治したり、体力を回復させたり、気持ちをリラックスさせたりといった作用があります」
キャスティナは、思いきって話し出した。
物心ついた時から自然に使えた。きっかけは、自分が転んでケガをした時になぜか呪文が口から出てケガを治してしまった。その話を母親にしたら、絶対に誰にも言ってはいけないと言われた。この魔法は特別だから、将来大切な人の為だけに使いなさいと言われ今までずっとその約束を守って来た事。
年を重ねるにつれて、この魔法がどれだけ特別かわかって来た。でももう、誰にも話さずにいることが辛くなってきた。エヴァンと出会って、大切な人が沢山出来てしまった。自分のこの魔法を、大切な人達の為に役に立てたいと思った。そんな時に、アルヴィンと出会いアルヴィンの強さを知って、この人なら上手にこの魔法を使ってくれるのでは?と感じた。
キャスティナは、一度話を切り紅茶を一口飲んだ。
「凄いな。癒し系魔法が本当に存在するなんて·····」
ローレンスが呟く。
「魔法自体は見ていないが、効果の程は見た。エヴァンの背中に突き刺さった矢キズが、かすり傷になってたからな」
アルヴィンが、キャスティナの話が本当だと言うようにしゃべる。
「でも、どうしてその後、姿を消した?なぜ、サディアス殿下は何も覚えていなかったんだ?」
キャスティナは、深呼吸をする。これから言う事は、不敬に値する。罰を受けてもしょうがない事だ。
「一国の王子に対して失礼な事を申します」
キャスティナは、言い辛そうな顔をしている。
「構わないよ。私達は、キャスティナの味方だよ」
キャスティナは、意を決して話し出す。
「私、王族の人達が嫌いなんです」
キャスティナは、自分のデビュタントの時の話を始めた。自分の国の王様やお妃様は、どんな人なんだろうと胸をワクワクさせて行った。それなのに、初めてお会いした王族の皆様の態度が余りに酷くて幻滅したこと。王様も王太子もつまらなそうな顔をして、デビュタントを迎えた令嬢達にニコリともせずに椅子に座っていた姿。そんな姿を見て、国のトップがこれでいいのかと疑問に感じた。唯一、第一王子の王太子妃の凛とした佇まいと目が合った時の微笑みに目を奪われた。
王族に対して只でさえ、第一印象が良くなかったのに、セリア殿下とのお茶会で会ったサディアス殿下が、思った通り傲慢で理不尽な方だった。絶対に魔法の事を知られたくなかったが、あの時はもう仕方なくて·····。目の前で癒し系魔法を使ってしまった。目の前で癒し系魔法を見た殿下は、素晴らしいじゃないか、これで我が国は戦えるって言ったと。
キャスティナは、話しながら段々と怒りが沸いて来て話し方がきつくなってしまう。
キャスティナの話を聞いていた三人は、息を飲む。
「それは、本当なのかい?」
デズモンドが、口を挟む。
「はい。はっきり聞きました。やっぱりこの人は、危険だと判断して眠ってもらいました」
キャスティナは、キッパリと強く話す。
「眠ってもらうって、どうやって?」
ローレンスが尋ねる、
「それは言いたくありません。なぜ、魔法の事、エヴァン様の傷の事を覚えてないのかも。ここまで話しておいて、話せない事があるだなんて卑怯な事だとわかってます。でも、自分の事を守る術なので·····。申し訳ありません」
キャスティナは、俯いてしまう。
「何て言うか·····。話を聞いてて、ただのお嬢様ではないと感じていたけど、これほどとは参ったね」
ローレンスが、感心して腕を組んだ。
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